釣りのターゲットでも人気のある「ヒラマサ」と「ブリ」。
しかしブリとヒラマサは、見た目が似ているため、どちらがどのような魚なのか、その違いを明確に知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、ブリとヒラマサの違いを詳しく解説します。
基本情報から旬の時期、味の違い、料理方法まで、ブリとヒラマサについての知識を深め、次回の釣りや料理の参考にしていただければ幸いです。
この記事を通じてブリとヒラマサの見分け方やそれぞれの旬の時期、美味しい食べ方までしることができます。
ヒラマサとブリの見分け方は口角(口元)だけ覚えれば大丈夫
ブリとヒラマサの外見は口角(口元)を見れば見分けが付きます。
ヒラマサの口角(口元)
ヒラマサの口角(口元)は丸みがあります。
ヒラマサは「曲線」と覚えるといいですね。
ブリの口角(口元)
ブリの口角(口元)は角張っています。
ブリは「直線」と覚えるといいですね。
釣り上げた魚がブリかヒラマサか判断するときに口角(口元)を確認してみてください。
ブリを釣り上げたのに「ヒラマサが釣れたー!」と言ってしまったら、周りの目が。。
そういうことがないためにも口角(口元)を確認してみてください。
でも、ブリとヒラマサを何回も見ていると、ひと目見ただけでブリかヒラマサがわかるようになります。
姿そのものの外見の見分け方は意外と簡単ですが、これが「身」になるとなかなか、どちらがブリかヒラマサか見分けがつきません。
スーパーや魚屋さんで、刺し身の柵を売っている場合は魚の名前がパックに記載されているのでわかりますが、魚の名前が記載されていないとほとんどの人はわからないと思います。
ヒラマサとブリについて知ろう
ヒラマサの基本情報
漢字名 | 平政 |
---|---|
英語名 | Yellowtail amberjack |
出世魚 | 出世魚ではない |
温暖な海域を好む魚で、日本、オーストラリア、ニュージーランドの沿岸部でよく見られます。
ヒラマサは出世魚ではありません。
ブリの基本情報
漢字名 | 鰤 |
---|---|
英語名 | Yellowtail |
出世魚 | 出世魚です |
ブリは日本の沿岸を回遊する大型の回遊魚で、成長につれて名前が変わる出世魚です。
出世魚について詳しく知りたい方はこちらを御覧ください。
ヒラマサとブリの旬はいつ
ヒラマサの旬
ヒラマサの旬は、夏から秋にかけてとされています。
この期間にヒラマサは肉質が引き締まり、淡白でありながら旨味が凝縮された状態になります。
ヒラマサは年間を通して成長しますが、春に産卵期を迎えるため、その前後は栄養を蓄えて肉質が向上します。
水温の上昇と共に活動が活発になり、美味しくなるとされています。
ブリの旬
ブリの旬は、12月から翌年の2月にかけてです。
この時期ブリは「寒ブリ」と呼ばれ脂が乗って最も美味しい状態になります。
ブリを漢字で書くと「鰤」です。
これは「師走」12月から美味しくなるということから、「鰤」となったという説もあります。
ブリの旬は、冬の寒い時期に訪れます。
この時期に脂がしっかりと乗ったブリは、その味わい深さで多くの人々を魅了します。
伝統的に年末年始の祝いの席で重宝されるのは、この時期のブリが特に美味しいからです。
参考:【出世魚と言えばブリ!】美味しいだけじゃない実は縁起が良い魚です
ヒラマサとブリはどちらが高級?
ヒラマサはブリに比べて市場での流通量が少なく、特に高級料理店などで珍重されることが多いです。
この希少性から、ヒラマサは一般的にブリよりも高級とみなされることがあります。
しかし、ブリも大きさや脂ののりによっては高価で高級とされることがあります。
結局のところ、どちらが高級かは、時期、サイズ、品質によって変わるため、一概には言えませんが、市場での流通量と希少性を考慮すると、ヒラマサの方が高級と見なされる傾向にあります。
気になるヒラマサとブリの味の違い
特徴 | ヒラマサ | ブリ |
---|---|---|
脂肪分 | 少ない | 多い |
味わい | さっぱり | 濃厚 |
食感 | しっかりしている | 柔らかい |
生息環境 | 暖かい海域 | 冷たい海域も含む |
旬の時期 | 夏から秋 | 冬 |
料理の例 | 刺身、カルパッチョ | お刺身、照り焼き、ぶり大根 |
ブリとヒラマサは同属の魚であり、見た目は似ていますが、味には違いがあります。
ブリは寒い季節に脂が乗る魚として知られ、その脂の乗り方が濃厚な味わいを生み出します。
対照的に、ヒラマサは年間を通じて比較的一定の肉質を保ち、脂が少なめでさっぱりとした味わいがありながらも、深みのある旨味を持っています。
ヒラマサとブリは、見た目や旬の時期は似ていますが、味や食感にはっきりと違いがあります。
それぞれの特徴を理解して、調理方法を使い分けることで、それぞれの魚の美味しさを最大限に引き出すことができます。
ブリとヒラマサの美味しい食べ方
ヒラマサは生で食べる料理が美味しいですね。
- お刺身:ブリよりも脂が少なく、さっぱりとした味わい。
- カルパッチョ:薄切りのヒラマサにオリーブオイルとレモン汁をかけ爽やかに味わえる。
やっぱりブリは定番の3つの料理が美味しいですよね。
- お刺身:お刺身で食べると、脂の甘みと旨味が口いっぱいに広がります。
- 照り焼き:照り焼きにすると、香ばしい香りと甘辛いタレが食欲をそそります。
- ブリ大根:ブリの脂と大根の甘味が相性が抜群の煮物料理です。
まとめ
釣り好きの間で高い人気を誇るブリとヒラマサは、その強力な引きで知られています。
ブリやヒラマサを釣り上げることは、釣り人にとってのステータスであり、釣り上げた喜びは格別です。
ブリは特に冬に脂が乗り、その力強い引きで釣り人を魅了します。
一方、ヒラマサは年間を通じて釣ることができ、特に春から夏にかけて最も活発になります。
その引きは速く、瞬発力が求められるため、釣りの腕の見せ所となります。
これらの魚をターゲットにすることで、釣りの楽しみがさらに深まります。
釣った後の料理もまた、ブリやヒラマサならではの醍醐味の一つです。
脂の乗ったブリはお刺し身や照り焼き、ブリ大根で、ヒラマサは刺身やカルパッチョでその味わいを堪能できます。
釣りを通じて、これらの魚の魅力を存分に味わってみてください。