ラムとマトンは何が違う?味や臭み、食感の特徴をわかりやすく解説
スーパーの精肉コーナーやジンギスカンのお店で、「ラム」と「マトン」という名前を見かけたことはありませんか?
どちらも羊の肉ですが、「何が違うの?」「どっちがおいしいの?」と気になりますよね。
ラムとマトンについて、こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
- ラムとマトンは何が違う?同じ羊の肉なの?
- ラムとマトンでは、どちらがやわらかくておいしい?
- 羊肉特有の臭みやクセが強いのはどっち?
- ジンギスカンやカレーには、どちらを選べばいい?
- 値段やカロリー、栄養にも違いはあるの?
ラムとマトンの大きな違いは、羊の成長段階です。 ラムは若い子羊の肉、マトンは成長した羊の肉を指します。
ラムは比較的やわらかく穏やかな風味、マトンは羊肉らしいしっかりした味わいが特徴。ただし、臭みや食感は部位や育て方などによっても変わるため、どちらがおいしいかは好み次第です。
この記事では、ラムとマトンの年齢・味・臭み・見た目の違いをわかりやすく比較し、料理での使い分けやスーパーでの選び方まで紹介します。
それぞれの特徴がわかれば、羊肉を初めて買うときも迷いにくくなりますよ。家族の好みや作りたい料理にぴったりの羊肉を見つけてみましょう。
ラムとマトンは何が違う?まずは年齢と特徴をひと目で比べよう

ラムとマトンの大きな違いは、羊の成長段階です。 ラムは若い子羊の肉、マトンは成長した羊の肉を指します。同じ羊の肉でも、年齢によって呼び方が変わるのです。
まずは、それぞれの違いを表で確認してみましょう。
| 比較項目 | ラム | マトン |
|---|---|---|
| 羊の成長段階 | 子羊 | 成長した羊 |
| 年齢の目安 | 生後1年未満 | 生後2年以上とする区分がある |
| 肉質 | 比較的やわらかい | しっかりした食感 |
| 味わい | 比較的穏やかな風味 | 羊肉らしい風味が強め |
| 羊肉特有の香り | 比較的控えめ | 強く感じられやすい |
※年齢の区分は国や食肉規格によって異なります。また、肉質や風味には個体差などもあります。
年齢による違いをもう少し詳しく知るために、次の2つを順番に見ていきましょう。
- ラムとマトンの呼び方の違い:なぜ同じ羊なのに名前が変わるのか
- ホゲットと羊肉の分類:ラムとマトンの中間にあたる羊肉とは何か
ラムは子羊、マトンは成羊!同じ羊でも呼び方が変わる

ラムとマトンは別の動物ではなく、どちらも羊からとれる肉です。 ラムは生後1年未満の子羊の肉を指し、マトンは成長した羊の肉を指します。
羊肉の呼び方が変わるのは、成長段階によって肉を区分しているためです。中央畜産会の「畜産ZOO鑑(羊肉)」でも、ラムを生後1年未満、マトンを生後1年以上の羊肉として紹介しています。
例えば、スーパーで「ラム肉」と書かれたパックを見かけたら、若い羊の肉だと理解できます。反対に「マトン肉」と表示されていれば、成長した羊の肉ということです。
まずは、ラムは子羊、マトンは成羊と覚えておくと、売り場でも違いを理解しやすくなります。
ホゲットとは?ラムとマトンの間にある呼び名と分類の違い

ホゲットとは、ラムとマトンの中間にあたる成長段階の羊肉です。 生後1年以上2年未満の羊肉を指す場合があります。
ただし、ラム・ホゲット・マトンの区分は、世界共通で一律に決まっているわけではありません。例えば、中央畜産会の「畜産ZOO鑑(羊肉)」では、生後1年以上の羊肉をマトンとし、そのうち生後2年未満のものをホゲットと呼ぶ場合があると説明しています。
一方、オーストラリアでは、年齢だけでなく永久歯の状態も羊肉の分類に使われます。生後12か月未満、または永久門歯がまだ噛み合わせに使われていない羊は、ラムに分類されます。
なるほどポイント: 「1歳になったら必ずラムではなくなる」「2歳以上でなければマトンではない」とは限りません。国や食肉規格によって、呼び方の境目が異なることがあるのです。
例えば、羊肉専門店で「ホゲット」と書かれた商品を見つけた場合、ラムとマトンの間に位置する羊肉として理解できます。ただし、ホゲットという呼び名が使われていない商品もあるため、名称だけで正確な月齢まで判断することはできません。
羊肉を購入するときは、商品名を基本の手がかりにしながら、詳しい年齢が気になる場合は販売店の商品説明も確認してみましょう。
永久門歯(えいきゅうもんし)とは、永久門歯は、乳歯から生え替わる大人の前歯のことです。羊肉の生産現場では、前歯の生え方や噛み合わせの状態を、羊の成長段階を判断する材料として利用しています。
ラムとマトンは味も違う?食感・臭み・見た目を比べよう

ラムとマトンは、味や食感、羊肉特有の香りにも違いがあります。 ラムは比較的やわらかく、マトンはしっかりした噛みごたえや風味を感じやすいのが特徴です。
ただし、肉のおいしさや香りは羊の年齢だけで決まるわけではありません。部位や飼料などによっても変わるため、それぞれの特徴を知っておくと選びやすくなります。
ここでは、次の3つのポイントを比べていきましょう。
- 味と食感の違い:ラムとマトンでは、やわらかさや風味がどう変わるのか
- 臭みや香りの違い:羊肉特有の香りには、どのようなものが関係しているのか
- 見た目の違い:肉や脂の色だけでラムとマトンを見分けられるのか
ラムはあっさり、マトンは濃厚?味と食感の違い

ラムは比較的やわらかく穏やかな風味、マトンは噛みごたえがあり、羊肉らしい風味が強く感じられることがあります。 ただし、どちらがおいしいかは好みによって変わります。
食感に違いが生まれる理由の一つが、羊の成長に伴う肉の変化です。オーストラリアの食肉業界団体Meat & Livestock Australia(MLA)の「羊肉の品種・年齢と食味品質に関する資料」では、羊が成長すると筋肉の結合組織が硬くなり、肉のやわらかさに影響すると説明されています。
それぞれの特徴を簡単に整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | ラム | マトン |
|---|---|---|
| 食感 | 比較的やわらかい | 噛みごたえが強くなりやすい |
| 風味 | 比較的穏やか | 羊肉特有の風味が強く感じられることがある |
例えば、同じロース肉でも、ラムとマトンでは噛んだときのやわらかさに違いが出ることがあります。ただし、部位や肉の処理方法によっても食感は変わるため、すべてのマトンが硬いわけではありません。
なるほどポイント: マトンはラムより硬くなりやすいものの、「硬いからおいしくない」という意味ではありません。やわらかさと風味の好みは別なので、どちらにも楽しみ方があります。
やわらかい肉を食べたい場合はラムを、しっかりした噛みごたえを楽しみたい場合はマトンを選ぶのも一つの方法です。
結合組織とは、結合組織は、筋肉をつなぎ、支える組織のことです。肉のすじなども結合組織に含まれ、食べたときの硬さに関係しています。
羊肉の臭みはどちらが強い?脂や飼料で変わる風味の特徴

羊肉特有の香りは、ラムよりマトンの方が強く感じられることがあります。 ただし、ラムには臭みがなく、マトンだけが臭いというわけではありません。
羊肉の香りには、脂肪に含まれる成分が関係しています。羊肉らしい香りに特定の脂肪酸が関わることや、牧草由来の成分も香りに影響することが報告されています。
なるほどポイント: 羊肉の臭みは、年齢や産地だけで決まるものではありません。同じラムでも飼料などによって香りが変わるため、「国産だから臭くない」「輸入品だから臭い」と単純に区別することはできないのです。
羊肉の香りを理解するときは、次の違いも覚えておきましょう。
- 羊肉特有の香り:羊肉がもともと持っている風味
- 傷んだ肉の異臭:食品の状態に問題がある可能性を示す、不快な臭い
羊肉らしい香りと、肉が傷んだときの臭いは別のものです。普段食べ慣れない香りを「臭み」と感じることもあるため、羊肉本来の風味と食品の異常を混同しないようにしましょう。
羊肉の香りが苦手な方は、まず比較的穏やかな風味のラムから試してみるのもよいでしょう。
肉の色や脂身で見分けられる?見た目だけでは判断できない理由

ラムとマトンは、肉の色にも違いが見られますが、見た目だけで確実に見分けることはできません。
ただし、赤身や脂の色には、年齢以外の条件も関係しています。
| 見た目の特徴 | 知っておきたいこと |
|---|---|
| 赤身の色 | ラムは比較的明るく、マトンは濃くなる傾向がある |
| 脂身の色 | 羊が食べた飼料によっても変わる |
| パック内の肉色 | 包装方法や酸素との接触によっても変化する |
例えば、ラムの赤身が濃い色をしていても、それだけでマトンとは判断できません。同じラム肉でも包装方法によって赤身の色が変わることが確認されています。
脂身についても同様です。飼料に含まれるカロテノイドの摂取によって、ラムの脂肪の黄色みが変化することが示されています。
なるほどポイント: 「赤身が薄いからラム」「脂が黄色いからマトン」とは限りません。肉や脂の色は、羊の年齢だけを表しているわけではないのです。
スーパーでラムとマトンを見分けたいときは、見た目を参考にしつつ、最終的にはパックの商品名や表示を確認することが大切です。
カロテノイドとは、カロテノイドは、植物などに含まれる黄色やオレンジ色の色素成分です。羊が食べる飼料にも含まれており、脂肪の色に影響することがあります。
ラムとマトンは料理でも使い分ける?ジンギスカンやカレーでの違い

ラムとマトンは、料理に合わせて使い分けると、それぞれの持ち味を楽しめます。 比較的やわらかいラムは焼肉やローストに、しっかりした風味のマトンはカレーや煮込み料理に使うのもおすすめです。
ただし、料理に使える肉が決まっているわけではありません。ラムでも煮込み料理は作れますし、マトンも焼いて食べられます。肉の種類だけでなく、部位や食べ方に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、家庭で羊肉を料理するときに役立つ4つのポイントを紹介します。
- ジンギスカン:ラムとマトンで変わる味わいと選び方
- ラムを使った料理:焼肉やローストで楽しむ方法
- マトンを使った料理:カレーや煮込みで風味を生かす方法
- 臭みを抑えるコツ:脂身の下処理や味付けの工夫
ジンギスカンにはどっち?ラムとマトンで変わる味わい

ジンギスカンには、ラムとマトンのどちらも使われます。 あっさりとした味わいを楽しみたいならラム、羊肉らしいしっかりした風味が好みならマトンを選ぶとよいでしょう。
農林水産省の「うちの郷土料理:ジンギスカン/成吉思汗」でも、ラムとマトンの両方が使われることが紹介されています。
また、ジンギスカンには、肉を焼いてからタレにつける食べ方と、あらかじめタレに漬け込んだ肉を焼く食べ方があります。
| 食べ方 | 特徴 |
|---|---|
| 焼いてからタレにつける | 肉そのものの風味を確かめながら楽しめる |
| 味付け肉を焼く | タレの味と羊肉の風味を一緒に楽しめる |
なるほどポイント: ジンギスカンは、必ずラムを使う料理ではありません。「ラムかマトンか」と「味付け肉かどうか」は別の違いなので、好みに合わせて組み合わせを選べます。
例えば、初めて羊肉を食べる家庭なら、ラムの味付けジンギスカンから試すのも一つの方法です。玉ねぎやもやしなど、普段の炒め物で使う野菜と一緒に焼けば、特別な材料をたくさん用意する必要もありません。
ラムとマトンのどちらを使う場合でも、肉は中心まで十分に加熱してから食べましょう。
ラムは焼肉やローストに!やわらかさを生かした料理

ラムのやわらかさを楽しむなら、焼肉やローストがおすすめです。 特にロースや肩ロースなどは、焼く料理に使いやすい部位です。
日本ハムの「羊肉の部位」でも、ロースはローストやステーキ、肩ロースは焼肉などに適した部位として紹介されています。
家庭でラムを使うなら、次のような料理が考えられます。
| 料理 | おすすめの部位 | 家庭での楽しみ方 |
|---|---|---|
| 焼肉 | 肩ロース | フライパンやホットプレートで野菜と焼く |
| ラムチョップ | 骨付きロース | 塩・こしょうやハーブで味付けする |
| ロースト | ロース・モモ | オーブンで加熱して切り分ける |
例えば、骨付きのラムチョップなら、にんにくやローズマリーを使った香草焼きにするのもよいでしょう。
なるほどポイント: ラムなら、どの部位でも同じように焼けるわけではありません。肉のやわらかさには部位による違いもあるため、料理に合った部位を選ぶことが大切です。
なお、ローストのような厚みのある肉は、表面が焼けていても中心まで火が通っていない場合があります。家庭では中心温度計を使い、厚生労働省の「家庭での食中毒予防」が示す中心温度75℃で1分間以上を目安に十分加熱しましょう。
マトンはカレーや煮込みに!しっかりした風味を楽しむ料理

マトンのしっかりした風味を楽しみたいなら、カレーや煮込み料理に使うのもおすすめです。 香辛料やトマトなどを使った味付けと組み合わせれば、羊肉らしさを生かした一皿になります。
マトンは成長した羊の肉なので、ラムより硬い部分があることも知っておきたいポイントです。
例えば、マトンの肩肉などを購入した場合は、次のような料理を考えてみましょう。
- マトンカレー:玉ねぎやトマト、カレー粉などと一緒に煮込む
- トマト煮込み:トマトや香味野菜と組み合わせて煮込む
- スパイス煮込み:クミンやコリアンダーなどで風味を付ける
なるほどポイント: マトンを料理するときは、「マトンだから長く煮込む」と考えるより、肉の部位を確認することが大切です。筋の多い肩肉などは煮込み料理に使いやすい一方、やわらかい部位なら焼く料理も選べます。
カレーを作る場合は、肉を食べやすい大きさに切り、玉ねぎや香辛料と合わせて、肉が食べやすい硬さになるまで煮込む方法が考えられます。
なお、カレーや煮込み料理はマトン専用ではありません。 ラムでも作れるため、濃厚な風味を楽しみたいときにマトンを選ぶ、という考え方で十分です。
羊肉の臭みが気になるときは?下処理と味付けのコツ

羊肉特有の香りが気になる場合は、余分な脂身を取り除いたり、香辛料で風味を整えたりする方法があります。 難しい下処理をする必要はなく、家庭にある調味料から試してみるとよいでしょう。
日本ハムの「羊肉の部位」では、羊の肩肉について、脂肪を取り除いてから調理する方法が紹介されています。また、エスビー食品の「スパイス&ハーブの使い方のコツ!」でも、羊肉には香りの強いスパイスを組み合わせる方法が紹介されています。
家庭で試しやすい工夫を整理すると、次のとおりです。
| 工夫 | 具体的な方法 |
|---|---|
| 余分な脂身を取り除く | 気になる大きな脂身を包丁で切り取る |
| 香辛料を使う | ローズマリー、クミン、にんにくなどで風味を付ける |
| 下味を付ける | 香辛料や調味料を肉になじませてから加熱する |
例えば、ラムチョップなら、余分な脂身を取り除き、塩・こしょう・にんにく・ローズマリーで味付けする方法があります。カレーなら、クミンやコリアンダーなどを使って、羊肉の風味と香辛料の香りを組み合わせるのもよいでしょう。
なるほどポイント: 臭み対策は、羊肉本来の香りを完全になくすことではありません。脂身の量や味付けを調整して、自分や家族が食べやすい風味に近づけることがポイントです。
ラム肉を漬け込む際は冷蔵庫で行いましょう。また、生肉を扱った箸やトングは、焼き上がった肉を取り分けるものと使い分けましょう。
羊肉の香りが気になるときは、まず余分な脂身を整え、好みの香辛料で味付けするところから試してみてください。
ラムとマトンは値段も違う?スーパーで迷わない選び方

ラムとマトンは値段にも違いがありますが、価格だけで選ぶのではなく、部位や料理の目的も確認することが大切です。 ラムの方が高く販売される場合があるものの、必ずしもマトンが安いとは限りません。
スーパーで迷ったときは、パックの表示を見ながら、値段と食べ方の両方を考えてみましょう。
ここでは、羊肉を購入するときに役立つ3つのポイントを紹介します。
- 価格の違い:ラムとマトンはどちらが高いのか
- パック表示の見方:購入前に確認しておきたい情報
- 好みに合わせた選び方:自分や家族に合う羊肉の選び方
ラムとマトンはどちらが高い?価格差と比べるときのポイント

ラムとマトンでは、ラムの方が高い価格で販売される傾向があります。 ただし、部位や産地、販売店によって価格は異なるため、すべての商品に当てはまるわけではありません。
岩手県遠野市の食肉専門店「じんぎすかん あんべ」の「ラム肉とマトンの違い」でも、ラムはマトンより価格が高い傾向があると紹介されています。一方で、マトンも品質や部位によって価格に幅があると説明しています。
スーパーで値段を比較するときは、次のポイントを確認してみましょう。
| 比較するポイント | 確認したいこと |
|---|---|
| 100g当たりの価格 | 内容量が違う商品でも比べやすい |
| 肉の部位 | ロース同士など、同じ部位で比較する |
| 味付けの有無 | 生肉とタレ付き肉を区別する |
| 骨の有無 | 骨付き肉は骨の重さも含めて考える |
例えば、ラムのロース肉とマトンの肩肉を比べても、価格差が羊の年齢によるものなのか、部位によるものなのかはわかりません。
なるほどポイント: ラムとマトンの値段を公平に比べたいなら、同じ部位・同じ重量を基準にすることが大切です。パック全体の値段だけでは、どちらがお得なのか判断しにくいことがあります。
価格を重視する場合は、ラムとマトンの名前だけで判断せず、100g当たりの価格と商品の内容を見比べてみてください。
パックのどこを確認する?表示と購入時のチェックポイント

スーパーでラムとマトンを選ぶときは、まず商品名や肉の部位を確認しましょう。 見た目だけでは判断しにくい違いも、パックの表示から確認できます。
消費者庁の「知っておきたい食品の表示」(令和7年4月版)では、パック詰めされた食肉の名称、原産地、消費期限、保存方法などの表示について説明しています。
購入するときに確認したい項目を整理すると、次のようになります。
| 表示項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 商品名・名称 | ラム・マトンなどの記載があるか |
| 部位・用途 | ロース、肩肉、焼肉用など |
| 原産地 | 国産か輸入品か、どこの国の肉か |
| 消費期限 | いつまでに使う必要があるか |
| 保存方法 | 冷蔵・冷凍など、必要な保存条件 |
ただし、商品名が単に「羊肉」となっている場合は、ラムかマトンかを表示だけで判断できないことがあります。詳しい種類を知りたいときは、販売店に確認するとよいでしょう。
また、味付けジンギスカンなどの加工食品では、原材料名も確認したいところです。消費者庁の「加工食品の原料原産地表示制度」でも、加工食品の原材料の産地表示について説明されています。
なるほどポイント: 「国内製造」と「国産の羊肉」は同じ意味とは限りません。輸入した羊肉を国内で味付けしている商品も考えられるため、肉の産地を知りたい場合は原材料の表示も確認することが大切です。
例えば、週末に調理するために羊肉を購入するなら、商品名や部位だけでなく、消費期限と保存方法も確認しておきましょう。
パックに書かれた情報を順番に見ていくと、料理に合った羊肉を選びやすくなります。
ラムとマトンはどっちがおいしい?好みや料理に合わせた選び方

ラムとマトンのどちらがおいしいかは、食べる人の好みによって変わります。 やわらかさや穏やかな風味を楽しみたい人もいれば、羊肉らしいしっかりした味を好む人もいるでしょう。
農林水産省の「にっぽん伝統食図鑑:ジンギスカン」でも、ラムは臭みが少なく、マトンは脂が乗ったしっかりした味わいが特徴として紹介されています。
羊肉選びで迷ったら、次の表を参考にしてみてください。
| 好み・食べる場面 | 選び方の目安 |
|---|---|
| 初めて羊肉を食べる | 比較的風味が穏やかなラム |
| やわらかい肉が好き | ラムを候補にする |
| 羊肉らしい濃い風味が好き | マトンを候補にする |
| 家族で好みが分かれる | 少量ずつ両方を試してみる |
例えば、家族の中に羊肉を食べたことがない人がいるなら、最初はラムを選んでみるのもよいでしょう。反対に、羊肉特有の風味が好きなら、マトンを試すことで好みの幅が広がるかもしれません。
なるほどポイント: ラムは初心者向け、マトンは食べ慣れた人向けと決めつける必要はありません。大切なのは、年齢による違いを知ったうえで、自分の好きな味や食感に合わせて選ぶことです。
迷ったときは、まず食べたい料理を決めてから、ラムとマトンのどちらを使うか考えてみてください。何度か食べ比べるうちに、自分や家族の好みに合う羊肉が見つかるでしょう。
ラムとマトンはカロリーや栄養も違う?同じ部位で比べよう

ラムとマトンは、カロリーや栄養成分にも違いがあります。 ただし、ラムの方が必ず低カロリーというわけではありません。肉の部位や脂身の量によっても数値が変わるため、同じ条件で比べることが大切です。
文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に掲載されている、ラムとマトンの「ロース・脂身つき・生」の栄養成分を比較してみましょう。
| 栄養成分(100g当たり) | ラム | マトン |
|---|---|---|
| エネルギー | 287kcal | 192kcal |
| たんぱく質 | 15.6g | 19.3g |
| 脂質 | 25.9g | 15.0g |
| 鉄 | 1.2mg | 2.7mg |
| 亜鉛 | 2.6mg | 2.5mg |
出典:文部科学省「食品成分データベース」
この比較では、ラムの方がエネルギーと脂質が多く、マトンの方がたんぱく質と鉄が多くなっています。一方、亜鉛の含有量はほとんど変わりません。
では、脂身を除いた場合はどうでしょうか。同じロースでも、皮下脂肪のない状態では数値が大きく変わります。
| 栄養成分(100g当たり) | ラム | マトン |
|---|---|---|
| エネルギー | 128kcal | 139kcal |
| たんぱく質 | 22.3g | 22.2g |
| 脂質 | 5.2g | 7.4g |
出典:文部科学省「食品成分データベース」
なるほどポイント: 脂身つきのロースではラムの方が高カロリーでしたが、皮下脂肪のないロースではマトンの方が少し高くなっています。つまり、羊の年齢だけでなく、脂身をどのくらい含むかによってもカロリーの比較結果が変わるのです。
例えば、スーパーで脂身の多いラム肉と、脂身の少ないマトン肉を見比べるときは、「ラムだから低カロリー」と決めつけないようにしましょう。脂質の量が気になる場合は、部位や脂身の付き方にも注目すると選びやすくなります。
また、焼肉やジンギスカンでは、調理に使う油やタレによっても料理全体のカロリーが変わります。表の数値は調理前の生肉100g当たりのものであり、完成した料理のカロリーではありません。
ラムとマトンの栄養を比べるときは、肉の種類だけでなく、部位・脂身の有無・調理前後の状態まで確認することがポイントです。 カロリーだけで判断せず、食べたい料理や好みに合わせて選びましょう。
皮下脂肪なしとは、肉の表面にある皮下脂肪を取り除いた状態のことです。肉の内部にも脂質は含まれるため、「皮下脂肪なし」は脂質がゼロという意味ではありません。
ラムとマトンの違い:まとめ

この記事では、ラムとマトンの違いについて、年齢や味、食感、臭み、値段、栄養などを比較しながら紹介しました。
ラムとマトンはどちらも羊の肉ですが、成長段階によって呼び方が変わり、味わいや食感にも違いがあります。
特に覚えておきたいポイントは、次のとおりです。
- 年齢の違い:ラムは子羊、マトンは成長した羊の肉。年齢による区分は国や規格によって異なる
- 味と食感の違い:ラムは比較的やわらかく穏やかな風味、マトンはしっかりした噛みごたえと風味が特徴
- 臭みの違い:マトンの方が羊肉特有の香りを強く感じることがあるが、飼料や脂肪などによっても変わる
- 料理での使い分け:ラムは焼肉やロースト、マトンはカレーや煮込み料理などに使うのもおすすめ
- 値段の違い:ラムの方が高い場合があるものの、部位や産地、販売店によって価格は変わる
- 栄養の違い:カロリーや脂質は部位や脂身の量によって異なるため、同じ条件で比べることが大切
初めて羊肉を食べるなら、比較的風味が穏やかなラムから試してみるのもよいでしょう。一方、羊肉らしいしっかりした味わいを楽しみたい方には、マトンも魅力的な選択肢です。
ラムとマトンのどちらが優れているというわけではありません。それぞれの特徴を知り、家族の好みや作りたい料理に合わせて選んでみてください。


なるほどポイント: ラムとマトンは、羊の品種の名前ではありません。つまり「ラムという種類の羊」と「マトンという種類の羊」がいるわけではなく、羊の成長段階による呼び名なのです。