ブイヨンとコンソメの違いを解説!料理の仕上がりが良くなる使い分け
スープや煮込み料理のレシピに出てくる「ブイヨン」や「コンソメ」。なんとなく聞き慣れた名前だけれど、実はこの2つの違いをきちんと説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?
「結局どっちもスープの素なんでしょ?」と思っていたら、それは少し危険な思い込みかもしれません。ブイヨンとコンソメには明確な違いがあり、その使い方を間違えると、せっかくの料理の味がぼんやりしたり、逆に塩辛くなってしまうこともあるのです。
この記事では、料理初心者の方でも安心して理解できるように、ブイヨンとコンソメの違いをわかりやすく解説します。使い分けのポイントや代用の可否、市販品の選び方まで網羅しているので、読み終えるころには「もう迷わない!」という自信が持てるはずです。
以下のようなお悩みをお持ちの方に、特におすすめの内容です。
- 「ブイヨン」と「コンソメ」どっちを使えばいいのかいつも迷う
- 市販のスープの素、味が濃すぎたり薄すぎたりで失敗しがち
- そもそもこの2つの違いを人に聞かれたら答えられない
ブイヨンとコンソメの謎をスッキリ解消して、あなたのいつもの洋食をプロのような深みのある味に進化させましょう。
ブイヨンとコンソメの違いを比較

ブイヨンとコンソメの大きな違いは、料理の中での役割です。家庭料理の感覚で分かりやすく言えば、ブイヨンは料理の土台になる「洋風だし」、コンソメはブイヨンをもとに味や香りを整えた「澄んだスープ」と考えると理解しやすいでしょう。
ただし、スーパーで見かける「ブイヨンの素」や「コンソメの素」は、レストランなどで一から作るブイヨンやコンソメそのものとは少し性格が異なります。まずは本来の違いを知り、そのあとに市販品は家庭で使いやすく加工された商品として分けて考えることが、混乱しないポイントです。
ブイヨンとコンソメの違いがひと目で分かる早見表

ブイヨンとコンソメは似た言葉ですが、本来は同じものではありません。最も簡単に覚えるなら、「ブイヨンは料理を作るためのだし」「コンソメはブイヨンをもとに仕上げたスープ」という違いを押さえておくとよいでしょう。
- ブイヨン(bouillon):フランス語で「煮出した液体」
- コンソメ(consommé):フランス語で「完成された」「仕上がった」
違いを整理すると、次のようになります。
| 比較するポイント | ブイヨン | コンソメ |
|---|---|---|
| 基本的な位置づけ | 料理のベースになるだし | ブイヨンをもとに仕上げる澄んだスープ |
| 主な役割 | ほかの材料や調味料と組み合わせる土台 | スープそのものとして味わえるように仕上げる |
| 主な材料 | 肉・骨・野菜・香草など | ブイヨンに肉や野菜などを加えて作る |
| 伝統的な作り方 | 材料を水で煮出してうま味や香りを移す | ブイヨンを土台にし、肉や野菜、卵白などを使って澄ませる |
| 味付け | 料理に合わせて後から味を整えやすい | スープとして味わえるように味を整える |
| 見た目 | 作り方によって色や濁りがある | 澄んだ仕上がりが特徴 |
| 家庭でのイメージ | 「洋風だし」に近い | 「完成した洋風スープ」に近い |
| 市販品 | 洋風だしとして味付けされた商品もある | 洋風スープの素・洋風調味料として販売されている商品が多い |
ブイヨンからコンソメへ進む関係を、日本料理に置き換えて考えると分かりやすくなります。昆布やかつお節から取っただしは料理の土台ですが、だしに具材や調味料を加えて味を整えた吸い物は、そのまま食卓に出せる一品になります。完全に同じ料理ではありませんが、「土台」と「仕上げた料理」の違いをイメージする例としては近いでしょう。
そのため、「ブイヨンとコンソメはどちらがおいしいか」と比べるより、料理の中で担う役割が違うものとして理解する方が自然です。市販品については味付けや原材料が商品ごとに異なるため、本来の意味だけで商品の味を判断しないことも大切になります。
ブイヨンは料理のベースになる「洋風だし」

ブイヨンは、家庭料理で分かりやすく表現すると「洋風だし」に近い存在です。肉や骨、野菜、香草などを水と一緒に煮て、材料が持つうま味や香りを煮汁に移したものが基本となります。味の素の解説でも、ブイヨンは肉と香味野菜などを煮出して作るだし汁として紹介されています。
日本料理では、昆布やかつお節から取っただしを、そのまま濃い味に仕上げるのではなく、みそ汁や煮物、吸い物などの土台として使います。ブイヨンも考え方は似ており、材料のおいしさを受け止める「料理の下地」と考えると理解しやすくなります。
ブイヨンに使われる材料は、作る料理や地域、レシピによってさまざまです。代表的な材料としては、次のようなものがあります。
- 牛肉や牛骨
- 鶏肉や鶏の骨
- 玉ねぎ
- にんじん
- セロリ
- 香草や香辛料
材料を長く煮ればよいという単純なものではなく、目的に合ったうま味や香りを引き出しながら料理の土台を作ることがブイヨンの役目です。ブイヨン自体を主役にするというより、その後に加える肉、魚、野菜、乳製品、調味料などの味を支える存在と考えるとよいでしょう。
たとえば、野菜を使ったポタージュを一から作る場合、野菜と水だけで煮る方法もありますが、ブイヨンをベースにすると肉や野菜由来のうま味を料理全体へ補えます。煮込み料理などでも、ブイヨンは完成した味をそのまま付けるというより、あとから加える材料や調味料がまとまりやすい土台として使われます。
ブイヨンは「そのまま飲むスープ」というより、料理を組み立てるためのベースと覚えておけば十分です。実際の料理でどのように使うかについては、後の「ブイヨンとコンソメの使い分け」で詳しく紹介します。
香味野菜:香味野菜とは、料理に香りや風味を付けるために使う野菜のことです。洋食では玉ねぎ、にんじん、セロリなどが代表的で、肉や骨と一緒に煮ることでブイヨンの味に奥行きを加えます。
コンソメはブイヨンをもとに仕上げる澄んだスープ

コンソメは、ブイヨンを土台にして、さらにうま味や香りを加えながら澄んだ状態に仕上げるスープです。ブイヨンが料理を作るためのベースなのに対し、コンソメは一つの料理として味わえるところに大きな違いがあります。
伝統的なコンソメでは、ブイヨンに赤身肉や香味野菜などを加え、卵白を利用してスープを澄ませていきます。卵白が加熱によって固まる過程で細かな濁りや不純物を取り込み、最後にこすことで、透き通ったスープへ仕上げる方法です。単にブイヨンを煮詰めて濃くしたものがコンソメになるわけではありません。
ブイヨンとコンソメの作り方を簡単に比べると、違いが見えやすくなります。
| 作るもの | 大まかな流れ |
|---|---|
| ブイヨン | 肉・骨・野菜・香草などを水で煮て、うま味と香りを煮汁に移す |
| コンソメ | ブイヨンを土台に肉・野菜などを加え、伝統的には卵白などを使って澄ませ、味を整える |
たとえば、レストランで透明感のある琥珀色のコンソメスープが出てくることがあります。見た目はシンプルですが、土台になるブイヨンを作り、さらに材料を加えてうま味を補い、濁りを取り除いて味を整えるという工程を重ねた料理です。
「ブイヨンに塩を入れたらコンソメになる」「ブイヨンを濃く煮詰めればコンソメになる」と覚えると、本来の違いが分かりにくくなります。ブイヨンを「だしの段階」、コンソメを「ブイヨンからさらに手を加えて仕上げたスープ」と覚えておくと整理しやすいでしょう。
スープを「澄ませる」とは、液体の中に浮いている細かな濁りを取り除き、透明感のある状態にすることです。伝統的なコンソメでは卵白などを利用する方法があります。
市販のブイヨンとコンソメは本来の料理と分けて考える

スーパーで売られている「ブイヨン」と「コンソメ」は、本格的な料理として作るブイヨンやコンソメと完全に同じものとして考えない方が分かりやすいでしょう。家庭向けの市販品は、料理を手軽に作れるように、肉や野菜のエキス、食塩、砂糖、香辛料などを組み合わせた商品があります。
特に注意したいのが、「ブイヨンはだしだから味付けされていない」と思い込まないことです。本来の料理用語ではブイヨンはだしに近い位置づけですが、日本で販売されているブイヨンの素には食塩などを含む商品もあります。
実際にネスレ日本の「マギー ブイヨン」は「ブイヨン(洋風だし)」として販売されていますが、原材料の先頭には食塩が記載されています。一方、味の素の市販コンソメも、食塩や砂糖、野菜・肉エキスなどを使用した「洋風スープの素」です。
| 考え方 | 本来の料理用語 | 家庭向けの市販品 |
|---|---|---|
| ブイヨン | 肉や野菜などから取る料理のベース | 洋風だしとして使いやすく加工された商品がある |
| コンソメ | ブイヨンをもとに澄ませて味を整えたスープ | スープや料理の味付けに使える商品がある |
| 塩分や味付け | 作り方によって調整できる | 商品によって異なるため表示確認が必要 |
市販品を使う家庭料理では、「ブイヨンという名前だから必ず薄味」「コンソメだから必ず味が濃い」と決めつけないことが大切です。同じ名称でもメーカーや商品によって原材料や食塩相当量、使用する量は異なります。
ネスレ日本も商品情報について、リニューアルなどによってウェブ上の情報と実際の商品表示が異なる場合があるため、手元の商品表示を確認するよう案内しています。
食品の食塩量を確認したい場合は、パッケージの「栄養成分表示」にある食塩相当量を見ると判断しやすくなります。消費者庁「栄養成分表示について」でも、容器包装された一般用加工食品などには、食品表示基準に基づく栄養成分表示が義務付けられていると案内されています。
覚えておきたいのは、「料理用語としてのブイヨンとコンソメの違い」と「スーパーで買う商品の違い」は別々に考えた方がよいという点です。本来の意味を知ったうえで、市販品を使うときは商品名だけで判断せず、パッケージの表示を基準にすると迷いにくくなります。
食塩相当量:食塩相当量とは、食品に含まれるナトリウムの量を食塩の量に換算して示したものです。市販のブイヨンやコンソメの塩分を比べるときの目安になります。
ブイヨンとコンソメの使い分け

ブイヨンとコンソメは、料理の仕上がりから逆算して選ぶと迷いにくくなります。素材の味を生かしながら自分で味を整えたい料理にはブイヨン、手軽に洋風のうま味や味付けを加えたい料理には市販のコンソメが使いやすいでしょう。
家庭料理では「どちらが正解か」と難しく考える必要はありません。作りたい料理でブイヨンやコンソメにどのような役割を持たせたいのかを考えると、自分に合う方を選びやすくなります。
ブイヨンが向いている料理

ブイヨンは、肉や野菜、乳製品などの味を生かしながら、料理全体にうま味の土台を作りたいときに向いています。特に、煮込み料理やポタージュのように、あとから塩やこしょうなどで味を整える料理と相性のよい使い方です。
ブイヨンを使う理由は、完成した味を一度に付けるのではなく、料理のベースとなるうま味を加えやすいからです。野菜の甘み、肉のコク、牛乳や生クリームのまろやかさなどを残しながら、全体の味をまとめる役目を持たせられます。
ブイヨンを使いやすい料理をまとめると、次のようになります。
| 料理 | ブイヨンが使いやすい理由 |
|---|---|
| ポタージュ | かぼちゃやじゃがいもなど、野菜そのものの味を生かしやすい |
| シチュー | 肉や野菜、乳製品の味を支える土台として使いやすい |
| カレー | 香辛料や具材の味を邪魔しにくく、うま味を補いやすい |
| 煮込み料理 | 煮込む材料の味と組み合わせながら味を整えられる |
| ソース | 料理に合わせて塩分や風味をあとから調整しやすい |
| リゾット | 米や具材の味を生かしながら、少しずつうま味を加えられる |
たとえば、かぼちゃのポタージュを作る場面を考えてみましょう。かぼちゃの甘みを主役にしたい場合、ブイヨンを土台にすると、かぼちゃの風味を残しながら味に厚みを出しやすくなります。
クリームシチューでも考え方は同じです。鶏肉や玉ねぎ、にんじん、牛乳など、それぞれの材料に味があります。ブイヨンは具材の味をまとめる役割として使えるため、料理を自分好みに仕上げたいときに便利です。
ブイヨンが向いているのは、「洋風の味を強く付けたい料理」ではなく、「材料の味を生かしながら、うま味の土台を加えたい料理」と覚えると分かりやすいでしょう。市販のブイヨンには食塩などが含まれている商品もあるため、実際の味付けでは商品の表示を確認しながら調整してください。
ポタージュ:ポタージュとは、野菜などを煮てなめらかに仕上げる、とろみのあるスープのことです。日本では、かぼちゃやコーン、じゃがいもを使ったものがよく知られています。
コンソメが向いている料理

家庭で市販のコンソメを使う場合は、洋風のうま味と味付けを手軽に加えたい料理に向いています。特に、スープやロールキャベツなど、コンソメの風味を料理全体に生かしやすいメニューでは使いやすいでしょう。
市販のコンソメには、肉や野菜のエキスに加えて食塩や香辛料などが含まれている商品があります。そのため、料理のベースを作るだけでなく、味付けまでまとめて進めやすいところが家庭料理で便利なポイントです。
家庭でコンソメを使いやすい料理には、次のようなものがあります。
| 料理 | コンソメが使いやすい理由 |
|---|---|
| 野菜スープ | 野菜を煮ながら洋風のうま味と味付けを加えやすい |
| 卵スープ | 少ない材料でも味をまとめやすい |
| ロールキャベツ | 肉と野菜を煮るスープに洋風の味を付けやすい |
| ポトフ | 野菜や肉を煮込みながら全体の味を整えやすい |
| ピラフ | 米や具材に洋風の風味を付けやすい |
| 洋風炒め | 少量を加えて料理全体の味をまとめる使い方ができる |
たとえば、冷蔵庫にキャベツ、玉ねぎ、ウインナーしかないときでも、市販のコンソメを加えて煮れば洋風スープを作りやすくなります。何種類もの調味料を組み合わせなくても味の方向性を決めやすいため、忙しい日の家庭料理にも取り入れやすい使い方です。
ロールキャベツもコンソメが活躍しやすい料理になります。キャベツとひき肉から出るうま味に市販のコンソメを合わせると、煮汁全体に洋風の味を付けやすく、味をまとめやすくなります。
家庭で市販のコンソメを使うなら、「洋風スープを作りたい」「少ない調味料で味をまとめたい」という場面で選ぶと分かりやすいでしょう。ただし、商品によって塩分や風味は異なるため、コンソメを加えたあとに味を確認してから塩などを足すと、味が濃くなりすぎるのを防ぎやすくなります。
どちらを使うか迷ったときの選び方

ブイヨンとコンソメのどちらを使うか迷ったら、「料理の味を自分で組み立てたいか」「手軽に洋風の味を付けたいか」で選ぶ方法が分かりやすいでしょう。材料そのものの味を生かしながら調味したい場合はブイヨン、市販品を使って味をまとめたい場合はコンソメが選択肢になります。
料理名だけで「ブイヨン用」「コンソメ用」と決める必要はありません。同じポトフやスープでも、素材を生かして自分で味付けするのか、市販のコンソメで手軽に仕上げるのかによって選び方は変わります。
迷ったときは、次の基準で考えてみてください。
| 作りたい仕上がり | 選びやすい方 |
|---|---|
| 材料の味を中心に仕上げたい | ブイヨン |
| 塩や香辛料を自分で調整したい | ブイヨン |
| シチューやソースの土台を作りたい | ブイヨン |
| 手軽に洋風スープを作りたい | 市販のコンソメ |
| 少ない調味料で味をまとめたい | 市販のコンソメ |
| レシピにブイヨン・コンソメの指定がある | 基本はレシピの指定を優先 |
野菜スープでも選び方は一つではありません。旬の野菜の甘みを楽しみながら塩やこしょうで自分好みに仕上げたいなら、ブイヨンを使う方法があります。一方、朝食用のスープを短時間で作りたいなら、市販のコンソメを使うと味を決めやすくなります。
カレーやシチューでも同じ考え方ができます。カレールウやホワイトソースなど、あとから味の中心になる材料を加える料理では、ブイヨンを土台として使うと味を組み立てやすくなります。市販のコンソメを加える作り方もありますが、塩分や味付けが重なりやすいため、レシピや商品の使用量を確認した方が安心です。
迷ったときは、「ブイヨンは味を作るための土台」「市販のコンソメは味をまとめるためにも使いやすい」と考えてみてください。料理名だけで機械的に選ぶのではなく、どの程度まで自分で味付けしたいのかを見ると、ブイヨンとコンソメを使い分けやすくなります。
ブイヨンとコンソメは代用できる?

ブイヨンとコンソメは、家庭料理では代用できる場合があります。ただし、本来の役割や市販品の味付けには違いがあるため、同じ量をそのまま置き換えれば同じ味になるとは限りません。
特に市販のブイヨンやコンソメは、商品ごとに塩分や原材料、使用量が異なります。代用するときは「どちらをどちらに置き換えるのか」を考え、ほかの調味料を加える前に味を確認することが大切です。
ブイヨンの代わりにコンソメを使う場合

ブイヨンがないときは、市販のコンソメで代用できる料理があります。ただし、市販のコンソメには食塩や香辛料などが含まれている商品が多いため、ブイヨンと同じ感覚で使うと料理全体の味が濃くなる場合があります。
ブイヨンは本来、料理の土台となる洋風だしに近い存在です。一方、市販のコンソメは、肉や野菜のうま味に加えて味付けまでしやすいように作られています。
そのため、ブイヨンを使うレシピに市販のコンソメを入れる場合は、コンソメ以外の塩やしょうゆなどを最初からすべて加えない方が調整しやすくなります。
| ブイヨンを使う料理 | コンソメで代用するときの考え方 |
|---|---|
| 野菜スープ | コンソメの味を確認してから塩を加える |
| ポトフ | 肉や野菜からもうま味が出るため、仕上げに味を確認する |
| シチュー | ルウなどにも塩分があるため、味付けを重ねすぎない |
| カレー | カレールウや調味料の塩分も考えて使う |
| 煮込み料理 | 最初から濃くせず、煮込んだあとに味を整える |
たとえば、レシピに「ブイヨンを加えて野菜を煮る」と書かれているのに、家にコンソメしかない場合を考えてみましょう。市販のコンソメを使うこと自体は可能ですが、レシピに書かれた塩まで同時に加えると、商品によっては塩味が強く感じられることがあります。
コンソメを入れたあとに一度味を確認し、必要なら塩やこしょうを足す方法が失敗しにくいでしょう。煮込み料理では水分が減ることで味が濃く感じられる場合もあるため、調理の途中だけでなく仕上げにも確認すると安心です。
ブイヨンの代わりに市販のコンソメを使う場合は、「洋風のうま味を補う」という役割は似ていますが、味付けまで同じではありません。代用品として使うなら、コンソメを入れた時点で料理の味を一度確認し、ほかの調味料をあとから足す方法が分かりやすいでしょう。
コンソメの代わりにブイヨンを使う場合

市販のコンソメがないときにブイヨンを使うこともできます。ただし、ブイヨンだけでは市販のコンソメと同じ味付けにならない場合があるため、料理に合わせて塩やこしょうなどを加えて仕上げる必要があります。
ブイヨンは料理のベースになるうま味を補う役割が中心です。市販のコンソメは商品によって食塩や香辛料などが加えられているため、ブイヨンへ置き換えると「うま味はあるけれど、味が少し物足りない」と感じることがあります。
コンソメの代わりにブイヨンを使う場合は、次のように考えると調整しやすくなります。
| 作る料理 | ブイヨンで代用するときの調整 |
|---|---|
| 野菜スープ | 塩・こしょうなどで最後に味を整える |
| ロールキャベツ | 肉や野菜から出たうま味を確認してから調味する |
| ポトフ | 具材の塩分も考えて味を仕上げる |
| 洋風煮込み | ブイヨンを土台にして、料理に合う調味料を加える |
| ピラフ | 米や具材の味を見ながら塩分を調整する |
市販のコンソメを使う予定だった野菜スープをブイヨンで作るとします。ブイヨンを加えただけでは塩味が足りない場合がありますが、玉ねぎやキャベツ、ベーコンなどを煮ると、具材から甘みや塩味も出てきます。
そのため、鍋にブイヨンを入れた直後に味を完成させる必要はありません。具材に火が通って味がなじんだあと、塩やこしょうなどを少しずつ加える方が、野菜や肉の味を生かしやすくなります。
コンソメの代わりにブイヨンを使う場合は、「ブイヨンだけで同じ味にする」のではなく、「ブイヨンを土台にして料理に合う味を作る」と考えるのがポイントです。市販品の場合はブイヨンにも食塩などが入っていることがあるため、味付け前に商品表示も確認しましょう。
代用するときは塩分・味付け・商品表示を確認する

ブイヨンとコンソメを代用するときに最も大切なのは、商品名だけで同じ量に置き換えないことです。市販品はメーカーや商品によって原材料、食塩相当量、1個または小さじ1杯あたりの使用量が異なるため、パッケージの表示を基準に調整してください。
同じ「コンソメ」でも、固形と顆粒では1回に使う量が異なることがあります。ブイヨンも商品によって味の濃さや塩分が違うため、「コンソメ1個だからブイヨンも1個」のような置き換え方では正しく比較できません。
代用するときは、次の順番で確認すると分かりやすくなります。
- パッケージに書かれた水の量と使用量を確認する
- 食塩相当量を確認する
- ほかに塩分を含む材料が入るか確認する
- 調理してから味を見る
- 塩やこしょうなどは必要に応じて最後に調整する
特にシチューのルウ、カレールウ、ベーコン、ウインナー、チーズなどを使う料理では、それぞれの材料にも塩分が含まれています。コンソメやブイヨンだけを見て味付けを決めるのではなく、料理全体で考えることが大切です。
たとえば、ポトフにウインナーを使う場合、煮込むうちにウインナーからも塩味とうま味が出てきます。調理前のスープだけを味見して塩を多く加えると、完成したときに味が濃く感じられる可能性があります。
ブイヨンとコンソメの代用では、決まった換算量を覚えるよりも、商品の表示と料理全体の味を確認する方が失敗を防ぎやすくなります。料理初心者は「代用したら、ほかの調味料はあとから調整する」と覚えておくと、さまざまな商品にも対応しやすいでしょう。
食塩相当量:食塩相当量とは、食品に含まれるナトリウムの量を食塩の量に換算して表示したものです。市販のブイヨンやコンソメを比べる場合は、商品ごとの食塩相当量を確認すると塩分の違いを把握しやすくなります。
市販のブイヨンとコンソメの選び方

市販のブイヨンやコンソメを選ぶときは、「ブイヨンかコンソメか」という名前だけでなく、形状や原材料、食塩相当量、1回の使用量まで確認すると失敗しにくくなります。
普段どのような料理に使うのかを考えて形状を選び、そのうえでパッケージの表示を確認すると商品を比較しやすくなります。同じブイヨンやコンソメでも、味付けや使いやすさは商品によって異なるためです。
固形・顆粒の違い

固形・顆粒タイプは、味の良し悪しではなく「どのくらいの量を使うか」「どのように料理へ加えるか」で選ぶと分かりやすくなります。普段のスープや煮込み料理なら固形、少量ずつ調整したいなら顆粒、という考え方ができます。
形状によって大きく変わるのは、計量のしやすさや溶けやすさです。「固形は味が濃い」「顆粒は味が薄い」とは限らないため、形だけを見て味の強さを判断する必要はありません。
主な違いをまとめると、次のようになります。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 固形 | 1個単位で使いやすい |
| 顆粒 | 必要な量だけ取り出しやすい |
固形タイプは、「水○mlに1個」のように分量を決めやすいところが便利です。家族分のスープやポトフなど、ある程度まとまった量を作る家庭では扱いやすいでしょう。
一方、顆粒タイプは小さじなどで量を調整できます。
- 1人分のスープを作りたい
- 炒め物に少しだけ加えたい
- ピラフの味付けに使いたい
- レシピの量に合わせて細かく調整したい
このような使い方では、顆粒タイプが便利です。
たとえば、朝食用に1人分の野菜スープを作る場合、固形タイプでは1個を使い切ると味が濃くなる商品もあります。顆粒なら必要な量だけ計量できるため、少量調理にも対応しやすくなります。
そのため、市販のブイヨンやコンソメは「どのタイプが一番おいしいか」で選ぶより、普段の調理量や使い方に合わせて選ぶ方が実用的です。少量調理が多い家庭なら顆粒、鍋いっぱいのスープをよく作るなら固形など、自分の料理スタイルに合わせると使い切りやすくなります。
原材料・食塩相当量・使用量を確認して選ぶ

市販のブイヨンやコンソメを選ぶときは、商品名だけを見るのではなく、原材料・食塩相当量・使用量の3点を確認するのがおすすめです。同じ「ブイヨン」「コンソメ」という名前でも、使われている材料や味付けは商品ごとに異なります。
特に分かりやすいのは、パッケージの裏面を見る方法です。商品名だけでは分からない情報がまとまっているため、売り場で迷ったときの判断材料になります。
確認したいポイントを整理すると、次の通りです。
| 確認する場所 | 分かること |
|---|---|
| 原材料名 | 肉・野菜のエキス、食塩、香辛料など |
| 栄養成分表示 | 食塩相当量など |
| 使用方法 | 水の量や1回の使用量 |
| 保存方法 | 開封前・開封後の保存条件 |
原材料を見るときは、「ブイヨンだから必ず肉や骨だけ」「コンソメだから必ず同じ材料」という考え方をしないことが大切です。市販品では、肉や野菜のエキス、食塩、砂糖、香辛料など、さまざまな材料を組み合わせて味を作っている商品があります。
食塩相当量も確認しておきたいポイントです。特に、カレールウやシチュールウ、ベーコン、ウインナーなど、ほかにも塩分を含む材料を使う料理では、ブイヨンやコンソメの塩分まで重なる場合があります。
たとえば、2つの商品を比べるときに「1個あたりの食塩相当量」だけを見ると、正しく比べにくいことがあります。1個で使う水の量が商品ごとに異なる場合があるため、実際にどのくらいの水へ使う商品なのかまで一緒に確認すると判断しやすくなります。
料理初心者は、次の順番でパッケージを見ると迷いにくいでしょう。
- どのくらいの水に使う商品なのか確認する
- 固形1個や顆粒小さじ1杯など、1回の使用量を見る
- 食塩相当量を確認する
- 原材料を確認する
- 開封後の保存方法を見る
普段の料理に使いやすい商品を選ぶなら、「有名な商品だから」「ブイヨンだから薄味そう」といった印象だけで決めず、実際の表示を確認することが大切です。
市販のブイヨンとコンソメは、商品によって特徴が違います。料理初心者は、形状で使いやすさを選び、原材料・食塩相当量・使用量で中身を確認すると、自分の家庭料理に合う商品を見つけやすくなります。
食塩相当量:食塩相当量とは、食品に含まれるナトリウムの量を食塩の量に換算して示したものです。商品の塩分を比べるときは、1個や小さじ1杯だけでなく、実際に使う量も合わせて確認すると比較しやすくなります。
ブイヨン・コンソメについてよくある質問

ブイヨンやコンソメは、フォンドボーや鶏ガラスープの素など似た調味料も多く、違いや代用方法に迷いやすいものです。ここでは、料理初心者が疑問に感じやすいポイントを簡潔にまとめます。
ブイヨンは肉や骨、野菜などから取る洋風だしの総称です。フォンドボーは主に仔牛の骨や肉、香味野菜などから作る「フォン」の一種で、ソースや煮込み料理の土台として使われます。
料理によっては代用できます。ただし、鶏ガラスープの素は中華風の香りや味付けの商品が多いため、洋風料理では仕上がりの風味が変わることがあります。
チキンブイヨンは、鶏肉や鶏骨などを中心に作るブイヨンの一種です。コンソメはブイヨンを土台に、さらにうま味や香りを加えて澄んだスープに仕上げたものを指します。
必ずしも味付けされていないわけではありません。市販のブイヨンには食塩や香辛料などを含む商品もあるため、原材料や食塩相当量をパッケージで確認してください。
ブイヨンとコンソメの違い:まとめ

この記事では、ブイヨンとコンソメの違いから、料理での使い分け、代用するときの考え方、市販品の選び方まで分かりやすく解説しました。
ブイヨンとコンソメは似た言葉ですが、本来の役割は同じではありません。ブイヨンは肉や骨、野菜などのうま味を煮出した「洋風だし」で、料理の土台として使われます。一方、コンソメはブイヨンをもとに肉や香味野菜などを加え、伝統的には卵白などを使って澄ませながら味を整えたスープです。
特に覚えておきたいポイントは、次の通りです。
- ブイヨンは、料理のベースになる「洋風だし」
- コンソメは、ブイヨンをもとに仕上げる澄んだスープ
- 素材の味を生かしながら自分で味を整えたい料理には、ブイヨンが使いやすい
- 手軽に洋風のうま味や味付けを加えたい家庭料理には、市販のコンソメが便利
- ブイヨンとコンソメは代用できる場合があるが、同じ量で置き換えれば同じ味になるとは限らない
- 市販品は商品によって原材料や食塩相当量、使用量が異なる
- 固形・顆粒・液体は味の優劣ではなく、使う量や調理方法に合わせて選ぶ
- 市販品を選ぶときは、商品名だけでなくパッケージの表示まで確認する
家庭料理で特に注意したいのは、「ブイヨン=必ず薄味」「コンソメ=必ず味が濃い」と決めつけないことです。スーパーで販売されているブイヨンの素やコンソメの素は、家庭で使いやすいように味付けされた商品も多く、本来の料理用語とは少し分けて考えた方が迷いません。
料理中にどちらを使うか迷ったら、「料理の土台を作りたいならブイヨン」「手軽に洋風の味をまとめたいなら市販のコンソメ」と考えてみてください。
ブイヨンとコンソメの違いが分かると、レシピに書かれた調味料を何となく入れるのではなく、「なぜ使うのか」を考えながら料理できるようになります。市販品もうまく取り入れながら、作る料理や好みの味に合わせて使い分けてみてください。

