「うるち米(普段食べている米)」と「もち米」、どちらも同じ「お米」ですが、「何がどう違うの?」と思うことがありますよね。「うるち米」と「もち米」の違いって意外と知られていません。

ここでは、料理初心者の方でも「うるち米」と「もち米」の違いを直感的に理解できるよう、見た目や食感の違いを噛み砕いて解説します。あなたが抱いている「お米のモヤモヤ」を、ここですべてスッキリ解決していきましょう。

「米(うるち米)ともち米の違い」について、よくわからない方は、以下のような悩みや疑問を持っているのではないでしょうか。

  • 米(うるち米)ともち米は何がどう違うのか知りたい
  • 生の米粒だけで見分ける方法を知りたい
  • 赤飯やおこわは、うるち米でも作れるのか知りたい
  • うるち米ともち米を混ぜて炊いてもよいのか知りたい
  • もち米をご飯として炊飯器で炊けるか知りたい。

そんな疑問に寄り添いながら、今日からすぐに役立つ知識を丁寧にお伝えします。

この記事の内容
  1. うるち米ともち米は何が違う?まずは見た目・食感・使い道をひと目で比較
  2. もちもち感の差はどこから?うるち米ともち米は「でんぷん」が違う
  3. スーパーでも迷わない!うるち米ともち米の見分け方
  4. 炊き方も同じでいい?うるち米ともち米で変わる水加減の基本
  5. 料理ではどう使い分ける?食感で選べば失敗しにくい
  6. うるち米ともち米は栄養も違う?カロリーと成分を比べてみよう
  7. 代用できる?混ぜても大丈夫?うるち米ともち米で迷いやすい使い方
  8. うるち米ともち米についてよくある疑問
  9. うるち米ともち米の違い:まとめ

うるち米ともち米は何が違う?まずは見た目・食感・使い道をひと目で比較

うるち米ともち米は何が違う?まずは見た目・食感・使い道をひと目で比較

うるち米ともち米の大きな違いは、炊いたときの粘りや食感、向いている料理です。普段の白ご飯に使われるのは主にうるち米で、もち米は餅や赤飯、おこわなど、強いもちもち感を生かした料理によく使われます。

名前だけでは少しわかりにくいですが、特徴を並べてみると違いは意外とシンプルです。

比較するポイントうるち米もち米
生の精白米の見た目半透明に見えるものが多い白く不透明に見える
炊いたときの食感適度な粘りがあり、粒感も残りやすい粘りが強く、もちもちしている
主な使い道白ご飯、寿司、丼、炒飯など餅、赤飯、おこわなど
身近な品種コシヒカリ、あきたこまちなどこがねもち、ヒメノモチなど

このあと、まず押さえておきたい3つのポイントから見ていきましょう。

  • うるち米は、普段食べているご飯に使われる身近なお米
  • もち米は、強い粘りを生かした料理に向くお米
  • 「うるち米・もち米」と「白米・玄米」は、そもそも分け方が違う

うるち米はいつものご飯に使うお米|コシヒカリやあきたこまちも仲間

うるち米はいつものご飯に使うお米|コシヒカリやあきたこまちも仲間

うるち米は、私たちが普段「ご飯」として食べているお米の多くを占める種類です。コシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれなど、スーパーでよく見かけるお米の多くもうるち米に含まれます。

うるち米は、炊いたときにほどよい粘りがありながら、一粒一粒の形も感じやすいのが特徴です。そのため、毎日の白ご飯はもちろん、丼や寿司、炒飯など幅広い料理に使いやすくなっています。

なるほどポイント:スーパーのお米売り場では、袋に大きく「うるち米」と書かれていない商品も珍しくありません。「コシヒカリ」「あきたこまち」といった品種名だけを見ていると気づきにくいのですが、普段買っているご飯用のお米そのものが、うるち米であることが多いのです。

「レシピにうるち米と書いてあるけれど、特別なお米を買う必要があるの?」と心配する必要はありません。一般的な白ご飯用のお米を想像すると理解しやすいでしょう。

うるち米は、特別なお米ではなく、毎日の食卓で最も身近なお米と覚えておくと、もち米との違いも整理しやすくなります。

うるち米とは、もち米ではない一般的なお米を指します。農林水産省の規格でも、「うるち」と「もち」は別の種類として区分されています。

もち米は粘りが強いお米|餅・赤飯・おこわに向いている

もち米は粘りが強いお米|餅・赤飯・おこわに向いている

もち米は、炊いたり蒸したりするとうるち米よりも強い粘りが出やすいお米です。餅をついたときに米粒同士がまとまり、なめらかに伸びるのも、もち米ならではの性質が関係しています。

そのため、もち米は餅だけでなく、赤飯やおこわなど、もちもちした食感を楽しみたい料理によく使われます。

料理よく使われる米
普段の白ご飯うるち米
寿司・丼うるち米
餅もち米
赤飯もち米
おこわもち米

なるほどポイント:「もち米」という名前から、餅だけに使うお米と思われがちですが、赤飯やおこわのもちもちした食感にも、もち米の特徴が生かされています。

たとえば、赤飯を食べたときに白ご飯よりも粒がしっかりくっつき、もちもちと感じるのは、調理法だけが理由ではありません。使っているお米そのものが普段のご飯とは違うことも、食感の違いにつながっています。

スーパーで赤飯やおこわを作るためのお米を選ぶときは、普段のご飯用のお米ではなく「もち米」を探すのが基本です。粘りの違いが生まれる詳しい理由については、次の「でんぷん」の見出しで説明します。

おこわ:もち米を使って作る、もちもちした食感のご飯料理です。山菜や栗、豆、鶏肉などを加えて作ることもあります。

うるち米=白米ではない?「うるち・もち」と「白米・玄米」は分け方が違う

うるち米=白米ではない?「うるち・もち」と「白米・玄米」は分け方が違う

「うるち米=白米」「もち米=白くて特別なお米」と思われることがありますが、うるち米・もち米と、白米・玄米は別の基準で分けた呼び方です。

簡単にいうと、「うるち・もち」はお米の性質による違い、「玄米・精米」は米ぬかなどを取り除く前後の状態による違いと考えると整理しやすくなります。消費者庁の「早わかり食品表示ガイド」でも、玄米を「もみ殻を取り除いたもの」、精米を「玄米のぬか層の全部または一部を取り除いたもの」と定義しています。

分類の考え方を整理すると、次のようになります。

分ける基準主な呼び方何が違う?
お米の性質うるち米・もち米粘りなどにつながる性質
精米の状態玄米・精米(白米)ぬか層などをどこまで取り除いているか

なるほどポイント:うるち米にも玄米がありますし、もち米にも玄米があります。「玄米だからうるち米」「白いお米だからもち米」という分け方ではありません。実際、農林水産省の検査規格にも「水稲うるち玄米」と「水稲もち玄米」の両方があります。

たとえば、スーパーで普段買っているコシヒカリの白いお米は、「うるち米を精米したもの」と考えるとわかりやすいでしょう。一方、もち米も精米すれば白い状態で販売されます。

料理をするときは、まず「うるち米か、もち米か」を確認すると、料理に合ったお米を選びやすくなります。「玄米か白米か」は別の話として考えるのがポイントです。

なお、玄米と白米そのものの違いは、精米方法や食感、炊き方など別のポイントもあります。詳しく知りたい場合は、サイト内の「玄米と白米の違い」の記事で確認すると理解しやすくなります。

玄米と白米の違いをわかりやすく解説!それぞれの特徴と選び方のコツ
玄米と白米の違いをわかりやすく解説!それぞれの特徴と選び方のコツ 意外と、玄米と白米の違いははっきり説明できないものですよね。見た目だけでは大きな差がわかりにくく、どちらを選べばいいのか迷う方も多いと...

精米とは、玄米からぬか層などを取り除くこと、または取り除いたお米を指します。消費者庁の食品表示では、もち米を精米したものは「もち精米」、それ以外の一般的な精米は「うるち精米」または「精米」などと表示されます。

もちもち感の差はどこから?うるち米ともち米は「でんぷん」が違う

もちもち感の差はどこから?うるち米ともち米は「でんぷん」が違う

うるち米ともち米で食感が大きく違う理由は、米に含まれるでんぷんの中身にあります。どちらもでんぷんを多く含むお米ですが、「アミロース」と「アミロペクチン」という2つの成分の割合が異なります。

この割合の違いが、炊いたときの粘りや粒のまとまり方に影響します。難しそうな名前ですが、「もち米がなぜあれほどもちもちするのか」を知るためのポイントは意外とシンプルです。

この見出しでは、次の2点に分けて見ていきます。

  • アミロースとアミロペクチンの割合が、粘りにどう関係するのか
  • でんぷんの違いが、実際の炊き上がりにどう表れるのか
「アミロース」と「アミロペクチン」という2つの成分の割合

アミロースとアミロペクチンの割合で粘り方が変わる

うるち米ともち米では、でんぷんを構成するアミロースとアミロペクチンの割合が大きく異なります。一般的なうるち米には両方が含まれますが、もち米のでんぷんはほぼアミロペクチンで、アミロースをほとんど含みません。

農林水産省の「米と栄養」では、精白したうるち米のでんぷんはアミロースとアミロペクチンがおよそ2:8、もち米はほぼ100%がアミロペクチンと説明されています。うるち米では品種や育った条件によって割合に違いがあり、アミロースが少ないほど粘りが強くなる傾向があります。

精白したうるち米のでんぷんはアミロースとアミロペクチンがおよそ2:8、もち米はほぼ100%がアミロペクチン

違いをざっくり整理すると、次のようになります。

でんぷんの特徴うるち米もち米
アミロース含まれるほとんど含まれない
アミロペクチン多く含まれるほぼ100%
粘り適度とても強い
炊いたときの特徴粒感が残りやすい米粒同士がまとまりやすい

なるほどポイント:「うるち米は粘らない、もち米だけが粘る」というわけではありません。普段の白ご飯にも粘りがあるのは、うるち米にもアミロペクチンが多く含まれているからです。

さらに、同じうるち米でも品種によって粘り方が違います。これは品種などによってアミロースの割合が異なることも理由のひとつで、農林水産省の「米の食味の理化学評価」でも、アミロースが多いほど米飯は硬く、粘りが少なくなると説明されています。

家庭でお米を選ぶときは、アミロースの数字まで覚える必要はありません。「もち米はアミロペクチンがほとんどだから、うるち米より強く粘る」と覚えておけば、料理ごとの使い分けがぐっと理解しやすくなります。

アミロース・アミロペクチンとは、どちらも米のでんぷんを構成する成分です。アミロースは枝分かれが少ない構造、アミロペクチンは枝分かれの多い構造をしており、その割合がご飯の粘りや硬さに関係します。

だから炊き上がりが違う|うるち米は粒感、もち米は強い粘り

だから炊き上がりが違う|うるち米は粒感、もち米は強い粘り

でんぷんの割合が違うため、うるち米ともち米は加熱したときの食感にもはっきりと差が出ます。うるち米は適度に粘りながらも一粒ずつの形を感じやすく、もち米は米粒同士が強くまとまり、もちもちした食感になります。

炊飯では、米のでんぷんが水を吸って加熱されることでやわらかくなります。そのとき、アミロースとアミロペクチンの割合が粘りや硬さに影響するため、同じ「お米」でも食べたときの印象が変わるのです。

食卓で感じる違いに置き換えると、イメージしやすくなります。

食べたときの違いうるち米もち米
箸ですくったとき適度にまとまる強くまとまりやすい
かんだとき粒の存在を感じやすいもちもちして粘りが強い
向いている食感ご飯らしい粒感を残したい強いもちもち感を出したい

なるほどポイント:赤飯やおこわが白ご飯よりもちもちするのは、「長く炊いているから」だけではありません。もともと使っているもち米のでんぷんの性質が、普段食べるうるち米とは違うことが大きく関係しています。

普段の白ご飯にうるち米が使われるのは、適度な粘りと粒感の両方を楽しみやすいからです。丼や寿司などでも米粒の存在を感じやすく、さまざまなおかずと合わせやすくなります。

料理初心者は、「粒感を残したいならうるち米、強いもちもち感を生かしたいならもち米」と考えると選びやすいでしょう。具体的な水加減や炊飯方法については、後の「炊き方」の見出しで詳しく説明します。

でんぷんの糊化(こか)とは、米のでんぷんが水を吸い、加熱によってやわらかく変化することを「糊化」と呼びます。ご飯が生米の硬い状態から、ふっくら食べられる状態へ変わるときに起きている変化です。

スーパーでも迷わない!うるち米ともち米の見分け方

スーパーでも迷わない!うるち米ともち米の見分け方

うるち米ともち米は、生の精白米なら米粒の色合いを見ると、おおよその見分けがつきます。うるち米は透明感があり、もち米は白く不透明に見えるのが代表的な違いです。

ただし、売り場で確実に選びたいときは、見た目だけに頼らず米袋の表示も確認しましょう。覚えておきたいポイントは次の2つです。

  • 米粒の透明感を見る
  • 米袋の「名称」欄を確認する

米粒を見ればわかる|うるち米は半透明・もち米は白く不透明

米粒を見ればわかる|うるち米は半透明・もち米は白く不透明

生の精白米を見比べると、うるち米は半透明で少し透き通って見え、もち米は乳白色で不透明に見えるのが一般的です。

同じ白いお米でも見え方が違うため、透明な容器や袋越しに比べると違いをつかみやすくなります。スーパーで「どちらがもち米だったかな?」と迷ったときには、粒の色合いが最初の手がかりになります。

見るポイントうるち米もち米
生の米粒半透明で透明感がある白く不透明に見える
見た印象やや透き通っている乳白色で白さが目立つ

なるほどポイント:もち米が白く見えるのは、古くなって白く変色しているからではありません。精白したもち米には、もともと白く不透明に見える特徴があります。全農パールライスでも、もち米は「白く不透明」、うるち米は「半透明」と紹介されています。

ただし、米粒の見た目には個体差があり、もち米の袋の中に透明感のある粒が見える場合もあります。そのため、見た目は手軽な判断材料として使い、購入するときは袋の表示でも確認すると迷いにくくなります。

家庭で別々の保存容器に移したあと、「どちらがもち米かわからなくなった」という場合にも、まず粒の透明感を比べてみるとよいでしょう。ただし、見た目だけで判断しにくければ、無理に決めつけないことも大切です。

見た目で迷ったら米袋を確認|「精米」と「もち精米」が判断のヒント

見た目で迷ったら米袋を確認|「精米」と「もち精米」が判断のヒント

スーパーで購入するときに最もわかりやすいのは、米袋の「名称」または「品名」の欄を確認する方法です。もち米なら「もち精米」、一般的なうるち米なら「うるち精米」または「精米」と表示されます。

消費者庁の「玄米及び精米に関する事項」では、袋詰めされた精米について、もち精米は「もち精米」、一般的なうるち精米は「うるち精米」または「精米」と表示するとされています。

売り場で見る場所を整理すると、次のようになります。

米袋の「名称」などの表示判断の目安
精米一般的なうるち精米
うるち精米うるち米
もち精米もち米
胚芽精米一定割合以上の胚芽を残したうるち精米

なるほどポイント:普段買っているお米の袋に「うるち米」と大きく書かれていないことがあるのは、うるち精米なら名称を「精米」と表示できるからです。「精米と書いてあるから、うるち米かどうかわからない」と心配する必要はありません。

たとえば赤飯を作ろうとして、コシヒカリの袋ともち米の袋が並んでいたら、商品名やパッケージ写真だけでなく「名称」の欄を見てみましょう。「もち精米」と確認できれば、もち米だと判断できます。

つまり、家にある米なら粒の見た目、スーパーで買うなら袋の表示まで確認するのがわかりやすい方法です。見た目と表示の2段階で確かめれば、料理に使うお米を取り違えにくくなります。

精米とは、玄米からぬか層などを取り除いたお米を指します。「精米」という表示そのものは、もち米という意味ではありません。米袋では「もち精米」か「精米・うるち精米」かを見ると、うるち米ともち米を区別しやすくなります。

炊き方も同じでいい?うるち米ともち米で変わる水加減の基本

炊き方も同じでいい?うるち米ともち米で変わる水加減の基本

うるち米ともち米は、同じように炊飯器へ入れて炊けばよいわけではありません。特にもち米は、普段の白ご飯と同じ感覚で水を入れるより、炊飯器の「おこわ」の水位や専用モードに合わせるのが基本です。

また、もち米を浸水させるかどうかは、炊飯器で炊くのか、蒸し器を使うのかなど調理方法によって変わります。「もち米は必ず○時間浸水」と覚えるより、作り方に合わせて考えたほうが迷いません。

炊くときは、次の3つに分けて考えてみましょう。

  • うるち米は、普段使っている白米モードを基本にする
  • もち米は、「おこわ」の水位やモードを確認する
  • 浸水時間は、米の種類だけでなく炊き方に合わせる

うるち米はいつもの白米モード|米と炊飯器に合った水加減で炊く

うるち米はいつもの白米モード|米と炊飯器に合った水加減で炊く

普段のご飯に使ううるち米は、基本的に炊飯器の「白米」の水位線と白米モードに合わせて炊けばOKです。毎日のご飯を炊くときと同じ考え方なので、特別な炊き方を覚える必要はありません。

ただし、「米1合なら水は必ず○ml」と決めつけるより、炊飯器の水位線や取扱説明書を基準にするほうが失敗しにくくなります。無洗米や新米など、米の状態や炊飯器によって適した水加減が変わる場合があるからです。

家庭で炊くときは、次の順番で確認すると迷いにくいでしょう。

  1. 米を炊飯器付属のカップなどで正しく量る
  2. 米を洗い、炊飯釜に入れる
  3. 「白米」の水位線まで水を入れる
  4. 基本は「白米」モードで炊く

なるほどポイント:「炊く前に必ず30分以上浸水しないといけない」と思われがちですが、最近の電気炊飯器には、炊飯工程の中で米に水を吸わせる時間を組み込んだ機種もあります。

そのため、「うるち米は何分浸水すれば正解」と一律に考える必要はありません。普段使っている炊飯器の説明書に浸水について指定があれば、その方法を優先しましょう。

料理初心者なら、まず**「うるち米は白米の水位線+白米モード」**と覚えておけば十分です。細かな水加減を自己流で調整するより、炊飯器の基準に合わせるほうが安定した仕上がりにつながります。

もち米は「おこわ」の水位やモードを確認|白米と同じ水加減にしない

もち米は「おこわ」の水位やモードを確認|白米と同じ水加減にしない

もち米を炊飯器で炊く場合は、普段の白米と同じ水位線を使わず、「おこわ」の水位線や専用モードを確認するのが基本です。

もち米はうるち米とは吸水や炊き上がりの性質が異なるため、炊飯器側もおこわ用に水加減や加熱方法を分けていることがあります。白米を炊くときの感覚だけで水を入れると、想定よりやわらかくなったり、べたついたりすることがあるので注意しましょう。

炊飯器で炊く場合の考え方を整理すると、次のようになります。

炊く米水位の目安モードの目安
うるち米白米の水位線白米
もち米おこわの水位線おこわ・もち米など
うるち米+もち米機種や配合に合わせる取扱説明書を確認

農林水産省が紹介しているぼたもちの作り方でも、もち米を炊飯器で炊く際には「おこわ」の水目盛りを基準にし、おこわモードを使用しています。

なるほどポイント:もち米だからといって、「白米より水を○割減らす」と自分で計算する必要はありません。おこわ用の水位線がある炊飯器なら、その炊飯器が想定している水加減に合わせるほうが簡単で確実です。

たとえば、「赤飯を作ろう」ともち米を3合入れたあと、いつもの白米3合の線まで水を入れるのではなく、まず内釜に「おこわ」の水位線がないか確認してみましょう。おこわ専用の線がない機種では、取扱説明書やメーカーが案内する炊き方を確認します。

もち米を炊飯器で炊くときは、白米のやり方をそのまま当てはめないことが大切です。「おこわ」の水位やモードがあるかを先に見るだけでも、炊飯の失敗を減らしやすくなります。

もち米は浸水する?しない?|料理や炊き方によって変わる

もち米は浸水する?しない?|料理や炊き方によって変わる

もち米の浸水は、必ずする・必ずしないと一律に決めることはできません。炊飯器の機種や作る料理、蒸すのか炊くのかによって適した方法が変わるためです。

たとえば、農林水産省が紹介するぼたもちのレシピでは、もち米を最低1時間水に浸してから炊飯器のおこわモードで炊いています。一方、炊飯器メーカーの中には、おこわを炊く際に浸水は必要なく、洗ったもち米を一定時間水切りしてから炊く方法を案内しているところもあります。

つまり、もち米の扱いは次のように考えるとわかりやすくなります。

炊き方・料理浸水の考え方
炊飯器のおこわモード炊飯器の取扱説明書を優先
レシピで浸水時間が指定されている指定された時間を目安にする
蒸し器を使う料理レシピに沿って事前に吸水させることが多い
炊き方がわからない米袋・炊飯器・レシピの説明を確認

なるほどポイント:「もち米は吸水させたほうがおいしい」という説明と、「もち米は浸水しなくてよい」という説明を両方見かけることがありますが、どちらか一方が必ず間違いとは限りません。前提にしている炊飯器や調理方法が違うため、答えが変わることがあるのです。

蒸し器で赤飯を作る昔ながらの方法と、炊飯器のおこわモードで赤飯を作る方法では、もち米への水の吸わせ方も異なります。「もち米だから○時間」と米の種類だけで決めるより、作り方全体を見たほうが失敗しにくくなります。

家庭では、炊飯器で炊くなら取扱説明書、料理を作るならレシピの浸水時間を優先すると覚えておくと迷いません。自己流で浸水時間を足したり省いたりする前に、使う炊飯器と作り方を確認するのが近道です。

浸水(しんすい)とは、炊く前の米を水に浸し、米粒に水を吸わせることです。うるち米では加熱前に十分吸水させることで芯が残りにくくなりますが、炊飯器によっては吸水工程が炊飯プログラムに含まれている場合があります。

料理ではどう使い分ける?食感で選べば失敗しにくい

料理ではどう使い分ける?食感で選べば失敗しにくい

うるち米ともち米を料理で使い分けるときは、「どんな食感に仕上げたいか」で考えるとわかりやすくなります。粒感を残したい料理にはうるち米、強いもちもち感や粘りを生かしたい料理にはもち米が基本です。

料理名を一つずつ覚えなくても、仕上がりの違いがわかれば応用できます。和菓子に使う上新粉や白玉粉も、もとの米の種類によって特徴が変わります。

料理ごとの基本的な使い分けは、次の3つに分けて見ていきましょう。

  • 白ご飯や寿司など、米粒の食感を楽しみたい料理はうるち米
  • 餅やおこわなど、強い粘りを生かしたい料理はもち米
  • 団子や和菓子は、使う米粉によって食感が変わる

白ご飯・寿司・丼・炒飯ならうるち米|粒感を生かしたい料理に

白ご飯・寿司・丼・炒飯ならうるち米|粒感を生かしたい料理に

毎日の白ご飯をはじめ、寿司や丼、炒飯などには、基本的にうるち米が使いやすいでしょう。適度な粘りがありながら、一粒ずつの食感も感じやすいため、おかずや具材と合わせやすいからです。

たとえば親子丼なら、つゆを吸ってもご飯としての粒感が残ることで、具材と一緒に食べやすくなります。炒飯では、強く粘りすぎないうるち米を使うことで、ほぐしながら炒めやすくなります。

料理と食感の関係を整理すると、次のように考えられます。

料理うるち米が合わせやすい理由
白ご飯適度な粘りと粒感を楽しめる
寿司酢飯にしても米粒の形を感じやすい
丼つゆや具材と合わせやすい
炒飯米粒をほぐしながら炒めやすい

なるほどポイント:「粘りが強いお米ほど、どんな料理にも向いている」というわけではありません。料理によっては、米粒がある程度ほぐれることも、おいしく仕上げるための大切な特徴になります。

たとえば炒飯を作るとき、もち米のように強くまとまる米では、パラッとほぐした仕上がりにしにくくなります。一方、普段食べているうるち米なら、家庭でもいつものご飯を使って作れます。

料理初心者は、「ご飯として粒を感じたい料理なら、まずうるち米」と考えると迷いにくいでしょう。品種ごとの粘りの違いはありますが、日常の白ご飯や丼、炒飯のために特別なもち米を用意する必要はありません。

餅・赤飯・おこわならもち米|もちもち感を楽しみたい料理に

餅・赤飯・おこわならもち米|もちもち感を楽しみたい料理に

餅や赤飯、おこわなど、米同士がまとまる強い粘りや、もちもちした食感を楽しみたい料理にはもち米が向いています。

もち米は加熱すると粘りが強くなるため、餅のように米粒をついて一体化させる料理だけでなく、粒の形を残す赤飯やおこわでも独特のもちもち感が生まれます。前の見出しで紹介したように、もち米のでんぷんがほぼアミロペクチンであることが、こうした食感につながっています。

代表的な使い方は、次のようになります。

料理もち米を使う理由
餅強い粘りを生かしてまとまりやすくする
赤飯粒の形を残しながら、もちもちした食感にする
おこわ具材と合わせても弾力のある食感を楽しめる
おはぎもちもちしたご飯の食感を生かせる

なるほどポイント:もち米は「つぶして餅にするためだけのお米」ではありません。粒のまま炊いても強い粘りを楽しめるため、赤飯やおこわにも使われています。

赤飯を食べたとき、白ご飯よりも弾力があり、米粒同士がしっかりまとまっているように感じます。赤飯ならではの食感には、もち米そのものの特徴が関係しています。

家庭で料理を選ぶときは、「強いもちもち感を主役にしたいならもち米」と考えるとわかりやすいでしょう。ただし、赤飯やおこわには、もち米とうるち米を混ぜて作る方法もあります。混ぜて炊く場合の考え方は、後の「代用できる?混ぜても大丈夫?」で詳しく説明します。

団子や和菓子はどっち?上新粉と白玉粉も原料の米が違う

団子や和菓子はどっち?上新粉と白玉粉も原料の米が違う

団子や和菓子では、お米をそのまま使うだけでなく、米を粉にした「米粉」もよく使われます。代表的なのが上新粉と白玉粉で、上新粉はうるち米、白玉粉はもち米が原料です。農林水産省の「米粉の利用」でも、上新粉はうるち米、白玉粉はもち米を原料とする米粉として紹介されています。

原料となる米が違うため、作ったときの食感にも違いが出ます。上新粉は歯切れのよいしっかりした食感を出しやすく、白玉粉はやわらかく、もちもちした食感を生かした和菓子に向いています。

主な米粉の違いを整理すると、次のとおりです。

米粉主な原料食感の特徴よく使われるもの
上新粉うるち米しっかりして歯切れがよい団子、柏餅など
白玉粉もち米やわらかく、もちもち白玉団子、大福、求肥など
もち粉もち米粘りがあり、もちもち餅菓子など
だんご粉商品によってうるち米ともち米を配合両方の特徴を生かしやすい団子

農林水産省では、上新粉は団子や柏餅など、白玉粉は大福や白玉団子などに使われると紹介しています。また、だんご粉には、うるち米ともち米を組み合わせたものがあります。

なるほどポイント:「団子なら上新粉」と一つに決まっているわけではありません。白玉団子にはもち米由来の白玉粉が使われますし、市販の「だんご粉」にはうるち米ともち米を組み合わせた商品もあります。同じ“団子”でも、使う粉によって食感が変わるのです。

たとえば、みたらし団子のようなしっかりした歯ごたえを出したい場合と、白玉ぜんざいのようなやわらかくもちもちした食感にしたい場合では、選ぶ粉も変わってきます。

スーパーで団子用の粉を選ぶときは、「団子だからどの米粉でも同じ」と考えず、作りたい和菓子のレシピに書かれている粉を確認するのが基本です。上新粉と白玉粉はどちらも米から作られますが、同じものとして置き換えると食感や仕上がりが変わることがあります。

米粉とは、お米を粉にしたものの総称です。原料がうるち米かもち米か、さらに製粉方法の違いによって、上新粉・白玉粉・もち粉などさまざまな種類があります。

うるち米ともち米は栄養も違う?カロリーと成分を比べてみよう

うるち米ともち米は栄養も違う?カロリーと成分を比べてみよう

うるち米ともち米は、でんぷんの性質に違いがありますが、炊く前の精白米100gあたりのカロリーにはほとんど差がありません。一方、炊いた後の100gで比べると、もち米のほうがカロリーは高くなります。

ただし、炊いた後の数字だけを見て「もち米そのものがかなり高カロリー」と考えるのは早計です。炊飯後に含まれる水分量が違うため、同じ100gでも実際に含まれる米の量に差が出るからです。

ここでは、次の2つに分けて見ていきましょう。

  • 炊く前の精白米100gでは、カロリーや主な成分にどのくらい差があるのか
  • 炊いた後にカロリー差が大きく見えるのはなぜなのか

炊く前のうるち米ともち米はカロリーに大きな差はない

炊く前のうるち米ともち米はカロリーに大きな差はない

炊く前の精白米で比べると、うるち米ともち米のカロリーはほぼ同じです。

文部科学省の「食品成分データベース」によると、生の精白米100gあたりのエネルギーは、うるち米342kcal、もち米343kcal。差はわずか1kcalです。たんぱく質や脂質には多少の違いがありますが、「もち米だからカロリーが大幅に高い」というほどの差ではありません。

主な成分を比べると、次のようになります。

100gあたりうるち米(精白米・生)もち米(精白米・生)
エネルギー342kcal343kcal
水分14.9g14.9g
たんぱく質6.1g6.4g
脂質0.9g1.2g
  • うるち米([水稲穀粒]生の精白米100g)
  • もち米([水稲穀粒]生の精白米100g)

数値は文部科学省「食品成分データベース」の標準的な成分値です。品種や栽培条件などによって、実際の食品では多少異なる場合があります。

なるほどポイント:もち米は粘りが強いため、「うるち米よりカロリーもかなり高そう」と感じるかもしれません。しかし、炊く前の同じ重量で比べると、カロリーはほとんど変わりません。食感の違いとカロリーの違いは、分けて考える必要があります。

前の見出しで説明したように、うるち米ともち米の大きな違いは、でんぷんを構成するアミロースとアミロペクチンの割合です。もちもちした食感だからといって、そのまま「カロリーが高い」という意味にはなりません。

家庭でうるち米ともち米を選ぶときは、カロリーのわずかな差よりも、白ご飯にしたいのか、おこわや餅のような食感にしたいのかを基準にするとわかりやすいでしょう。

食品成分表の数値:食品成分表に掲載されている数値は、食品100gあたりの標準的な成分値です。特定の商品すべてにまったく同じ数値が当てはまるという意味ではありません。

炊いた後の100gでは差が出る?水分量も一緒に見るのがポイント

炊いた後の100gでは差が出る?水分量も一緒に見るのがポイント

炊いた後のご飯100gで比べると、うるち米は156kcal、もち米は188kcalとなり、炊く前より差が大きく見えます。ここで注目したいのが、カロリーだけではなく水分量も違うことです。

文部科学省の「食品成分データベース」では、炊いたうるち米100gの水分は60.0g、炊いたもち米は52.1g。もち米のほうが同じ100gの中に含まれる水分が少なく、その分、米由来の成分が多く含まれる状態になっています。

炊いた状態で比べると、次のようになります。

100gあたりうるち米のご飯もち米のご飯
エネルギー156kcal188kcal
水分60.0g52.1g
たんぱく質2.5g3.5g
脂質0.3g0.5g
  • うるち米([水稲めし]生の精白米100g)
  • もち米([水稲めし]生の精白米100g)

なるほどポイント:炊飯したもち米100gのカロリーが高く見えるのは、炊いたもち米100gと白ご飯100gでは、水の占める割合が同じではないことが大きなポイントです。炊いたから米のカロリーそのものが増えた、という意味ではありません。

たとえば、水を多く含んだご飯は100gの中で水が占める割合が大きくなります。反対に水分が少なければ、同じ100gでも米由来の成分がより多く含まれるため、100gあたりのエネルギーも高くなりやすくなります。

そのため、食品成分表を見るときは「100gあたりのカロリーだけでなく、炊く前か炊いた後か、水分量はどのくらいか」までセットで確認するのがポイントです。「もち米は188kcal、白ご飯は156kcalだから、もち米そのものが約2割高カロリー」と単純に考えないようにしましょう。

日々の料理では、うるち米ともち米のわずかな栄養差だけで使い分けるより、料理に合った食感や食べる量も含めて考えると選びやすくなります。

可食部100gあたり:食品成分表では、実際に食べる部分100gに含まれる成分を基準に比較します。そのため、生の米100gと炊いたご飯100gは同じ条件ではなく、炊飯によって加わった水分の影響も受けます。

代用できる?混ぜても大丈夫?うるち米ともち米で迷いやすい使い方

代用できる?混ぜても大丈夫?うるち米ともち米で迷いやすい使い方

うるち米ともち米は、料理によっては代用したり混ぜたりできます。ただし、入れ替えれば同じ仕上がりになるわけではありません。粘りや粒感が違うため、使う割合によって食感も変わります。

「食べられるかどうか」ではなく、「作りたい料理の食感に合うか」で考えるのがポイントです。迷いやすい3つの使い方を順番に見ていきましょう。

  • もち米を普通のご飯として食べてもよいのか
  • うるち米だけで餅やおこわを作れるのか
  • うるち米ともち米を混ぜると、どんな仕上がりになるのか

もち米を普通のご飯のように食べてもいい?

もち米を普通のご飯のように食べてもいい?

もち米は、普通のご飯のように炊いて食べることもできます。もち米だから餅や赤飯にしか使えない、というわけではありません。

ただし、炊き上がりは普段のうるち米とはかなり違います。もち米は粘りが強いため、粒同士がまとまりやすく、白ご飯よりももちもちとした重めの食感になりやすいのが特徴です。

違いをイメージすると、次のようになります。

比べるポイントうるち米のご飯もち米のご飯
粒のほぐれやすさ適度にほぐれるまとまりやすい
粘り適度強い
食感普段の白ご飯に近いもちもち感が強い
向いている食べ方日常のご飯もちもち感を楽しみたい料理

なるほどポイント:「もち米を普通に炊いたら食べられない」のではなく、普段の白ご飯とは食感が大きく変わると考えるのがわかりやすいでしょう。

たとえば、カレーや丼に合わせる白ご飯を想像してもち米だけを炊くと、「思ったより粘って重たい」と感じることがあります。反対に、もちもちしたご飯が好きなら、もち米ならではの食感を楽しめます。

家庭で炊く場合は、白米と同じ水加減をそのまま使うのではなく、炊飯器の「おこわ」の水位や取扱説明書を確認しましょう。もち米は食べ方よりも、炊き方をうるち米と同じにしないことが大切です。

うるち米で餅やおこわは作れる?仕上がりはどう変わる?

うるち米で餅やおこわは作れる?仕上がりはどう変わる?

うるち米を使って餅のようなものや、おこわ風のご飯を作ることはできます。ただし、もち米で作った場合と同じ粘りや弾力にはなりにくいと考えておきましょう。

うるち米にも粘りはありますが、もち米ほど強くありません。そのため、うるち米だけをついても、一般的な餅のようになめらかに伸びる食感にはなりにくく、おこわにしても粒のほぐれやすさが残ります。

仕上がりの違いを比べると、次のようになります。

作りたい料理もち米を使った場合うるち米を使った場合
餅強く粘り、まとまりやすい粘りが弱く、一般的な餅とは違う食感になりやすい
おこわもちもちして粒同士がまとまる普通の炊き込みご飯に近い食感になりやすい

なるほどポイント:「作れるか」と「同じものになるか」は別です。うるち米でも似た料理にはできますが、もち米らしい強いもちもち感まで再現できるとは限りません。

たとえば、もち米がないときに山菜や鶏肉をうるち米と一緒に炊けば、おいしい炊き込みご飯にはできます。しかし、一般的なおこわを想像すると、食感は軽く感じるでしょう。

料理初心者なら、餅らしい弾力やおこわらしいもちもち感を出したい場合は、もち米を使うのがわかりやすい選び方です。「似た味のご飯が作れればよい」という場合は、うるち米でアレンジする方法もあります。

うるち米ともち米は混ぜて炊ける?もちもち感を足したいときの考え方

うるち米ともち米は混ぜて炊ける?もちもち感を足したいときの考え方

うるち米ともち米は、混ぜて炊くことができます。普段のご飯にもち米を加えると、うるち米だけで炊くよりも粘りやもちもち感を出しやすくなります。

混ぜる割合を変えれば食感も変わるため、「もち米だけでは重すぎるけれど、普通のご飯よりもちもちさせたい」というときにも便利です。

割合と食感の関係は、次のように考えるとわかりやすくなります。

もち米の割合食感のイメージ
少なめ普段のご飯に少しもちもち感が加わる
半分程度粘りと弾力をしっかり感じやすい
多めおこわに近い、もちもちした食感になりやすい

なるほどポイント:うるち米ともち米を混ぜるときは、「正しい黄金比」が一つに決まっているわけではありません。もち米を増やすほど粘りが強くなるので、好みや作る料理に合わせて割合を考えられます。

たとえば、普段の白ご飯を少しもちもちさせたいなら、最初からもち米を大量に入れる必要はありません。少量から試せば、いつものご飯との違いも確かめやすくなります。

ただし、もち米とうるち米では適した水加減が異なるため、混ぜる割合を大きく変える場合は注意が必要です。炊飯器に混合米やおこわについての指定がある場合は、その説明を優先しましょう。

つまり、普段のご飯にもちもち感を足したいなら混ぜるのも選択肢のひとつです。まず少量から試し、好みの食感に合わせてもち米の割合を調整すると失敗しにくくなります。

うるち米ともち米についてよくある疑問

うるち米ともち米についてよくある疑問

うるち米ともち米は、名前や見た目が似ているため、売り場や家庭で「これはどっち?」と迷うことがあります。ここでは、特に気になりやすい疑問を簡潔にまとめます。

普通のお米に「うるち米」と書かれていないのはなぜ?

一般的なうるち精米は、米袋の名称を「精米」と表示できるためです。

普段食べているコシヒカリやあきたこまちなども、基本的にはうるち米です。もち米の場合は「もち精米」と表示されるため、袋の名称を見ると判断しやすくなります。

もち米の中に半透明の米粒があっても大丈夫?

半透明の粒が少し混じっていることはあります。

もち米は基本的に白く不透明ですが、うるち米のように透き通った粒が混じる場合もあります。気になるほど多い場合や商品表示と違うように感じる場合は、販売元へ確認すると安心です。

もち米ともち麦は同じもの?

別の穀物です。もち米は米、もち麦は「もち性」の大麦です。

名前に「もち」と付いていますが、同じものではありません。「もち」は、どちらも粘りのある性質を表しています。

「うるち米」は漢字ではどう書く?

「粳米」と書き、「うるちまい」と読みます。

日常では漢字表記を見かける機会が少ないため、「うるち米」とひらがなで書かれることが一般的です。

うるち米ともち米の違い:まとめ

うるち米ともち米の違い:まとめ

この記事では、うるち米ともち米の違いについて、見た目や食感、炊き方、料理での使い分けまでわかりやすく紹介しました。

うるち米は、普段の白ご飯に使われている身近なお米です。一方、もち米は粘りが強く、餅や赤飯、おこわなど、もちもちした食感を生かした料理に向いています。

特に覚えておきたいポイントは、次のとおりです。

  • うるち米は半透明、もち米は白く不透明に見えるのが一般的
  • うるち米はコシヒカリやあきたこまちなど、普段食べているご飯用のお米
  • もち米は餅・赤飯・おこわなど、強い粘りを生かした料理に向いている
  • うるち米ともち米では、でんぷんに含まれるアミロースとアミロペクチンの割合が違う
  • もち米を炊くときは、白米と同じ水加減にせず、炊飯器の「おこわ」の水位やモードを確認する
  • 「うるち米・もち米」と「白米・玄米」は、同じ基準で分けた呼び方ではない
  • 炊く前の100gあたりのカロリーは、うるち米ともち米で大きな差はない
  • うるち米ともち米は混ぜて炊くこともでき、もち米を加えるともちもち感を足しやすい

うるち米ともち米は、どちらが優れているというものではなく、仕上げたい食感や料理に合わせて使い分けるのがポイントです。

「粒感を生かしたいならうるち米」「強いもちもち感を楽しみたいならもち米」と覚えておけば、スーパーでお米を選ぶときや、赤飯・おこわなどを作るときにも迷いにくくなります。

それぞれの特徴を知って、作りたい料理に合ったお米を上手に選んでみてください。

もち米で普通のご飯を炊くとどうなる?
うるち米で餅やおこわを作るとどうなる?
うるち米ともち米を混ぜて炊くことはできる?