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マグロの種類って知ってますか?それぞれの特徴と魅力を簡単解説

マグロの種類って知ってますか?それぞれの特徴と魅力を簡単解説
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「マグロ」といえば、寿司や刺身の定番食材として誰もが知っている存在ですよね。

しかし、一言で「マグロ」と言っても、実は種類は様々です。

  • あなたは、どのマグロが好みですか?
  • 脂ののったトロが大好き?
  • あっさりとした味わいの赤身派?

マグロの種類を知れば、あなたにぴったりのマグロに出会えるはず!

マグロをもっと美味しく、もっと楽しく味わいたいあなたへ。

マグロとは

マグロとは

マグロは、スズキ目・サバ科マグロ属(学名:Thunnus)に分類される大型の回遊魚です。

回遊魚

回遊魚とは、季節や成長段階に応じて、広い範囲を移動する魚たちの総称です

日本はマグロ消費大国で、全世界で獲れるマグロの約1/4を消費しています。

近年、世界的にマグロの需要が急激に増えたため、マグロの乱獲が問題となっており、資源保護の観点から漁獲量規制などが設けられています。

日本ではマグロの市場価値が高いため、マグロの初競りが年始のメディアで大きく取り上げられることが多く、大きなマグロ一本が数千万円で取引されることがあります。

2019年には豊洲市場のマグロ初競りで、278kgの大間産マグロが史上最高額3億3360万円の値がつきました。

この年は、築地市場(東京都中央区)から豊洲市場(東京都江東区)に移転して初めての初競りでした。

マグロの種類と特徴

種類特徴価格帯
クロマグロ脂の乗りと味わいの深みが格別高価
ミナミマグロクロマグロに次ぐ高級マグロ高価
メバチマグロ流通量が多く、比較的安価春と秋中程度
キハダマグロさっぱりした味わい比較的安価
ビンチョウマグロ安価で手に入りやすい春と秋安価

クロマグロ(本マグロ)

クロマグロ(本マグロ)

クロマグロは、マグロの中で最も価値が高い種とされ、高級寿司の代名詞ともなっています。

本マグロとはクロマグロを指します

体長は最大で3m、体重は400~500kgにもなります。

2015年には俳優の松方弘樹さんが361kgのクロマグロを釣り上げて話題になりましたね。

  • 世界最大記録は:体長 458cm 重さ 680kg
  • 日本最大記録は:体長 288cm 重さ 483kg

テレビによく出る「大間産のマグロ」はクロマグロです。

クロマグロはその美味しさと市場での高価値から、世界の中でも貴重なマグロです。

しかし、その人気が乱獲を招いており、持続可能な漁業と養殖技術の進展が今後の課題です。

属性詳細
別名本マグロ
学名Thunnus thynnus
分布大西洋、地中海、太平洋
寿命20年以上

ミナミマグロ(インドマグロ)

ミナミマグロ(インドマグロ)

ミナミマグロ、またはインドマグロは、特に温暖な海域に広く分布する種です。

主に南半球のインド洋や太平洋、大西洋の熱帯・亜熱帯海域に生息します。

南半球で漁獲するので「ミナミマグロ」、インド洋で多く漁獲されることから「インドマグロ」と呼ばれます。

成魚は一般に2メートルを超え、体重は約200キロに達することがあります。

属性詳細
別名インドマグロ
学名Thunnus albacares
分布インド洋・太平洋・大西洋の南半球
寿命20年以上

メバチマグロ

メバチマグロ

メバチマグロは、世界中の熱帯および温帯海域で見られる広く分布するマグロの一種です。

その名の通り、大きな目が特徴で、食用としても非常に人気があります。

メバチマグロは、マグロの中でも流通量が多く、比較的安価で手に入りやすく、そのコストパフォーマンスと豊富な供給量から、回転寿司のチェーンなどで広く使われているマグロの一種です。

成魚は一般に2メートルを超え、体重は約200キロに達することがあります。

属性詳細
別名バチマグロ
学名Thunnus obesus
分布全世界の熱帯・温帯海域
寿命15年以上

キハダマグロ

キハダマグロ

キハダマグロは、マグロの中でも特に明るい黄色の背びれと胸びれが特徴的な種類で、国際的にも広く漁獲されています。

高い商業価値を持ち、寿司や刺身として利用されます。

キハダマグロはツナ缶の原料としても多く利用されています。

味はあっさりとして、クセがなくとても食べやすいマグロです。

成魚は一般に2メートルを超え、体重は約200キロに達することがあります。

属性詳細
学名Thunnus albacares
分布全世界の熱帯・亜熱帯海域
寿命10年以上

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)

ビンナガマグロは、特徴的な長い胸びレを持つマグロです。

ビンナガマグロは全世界の温帯海域に広がっており、特に大西洋、太平洋、地中海に多く生息しています。

ビンナガマグロは、脂肪が少なく、あっさりとした味わいが特徴です。

クロマグロのような濃厚な旨味はありませんが、幅広い料理に活用しやすいのが魅力です。

回転寿司のネタとしても利用されます。

ビンナガマグロもキハダマグロと同様ツナ缶の原料としても多く利用されます。

成魚は一般に1.5メートルを超え、体重は約60キロに達することがあります。

属性詳細
別名ビンチョウマグロ
学名Thunnus alalunga
分布全世界の熱帯・温帯海域
寿命15年以上
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養殖マグロと蓄養マグロ

マグロは天然の他に、「養殖マグロ」と「畜養マグロ」が存在します。

同じ養殖マグロでも「完全養殖マグロ」というマグロも存在します。

また、JAS法(日本農林規格(JAS規格)制度)によって、餌を与えたマグロは「完全養殖マグロ」「養殖マグロ」「畜養マグロ」ともに『養殖』と表記しなければなりません。

そのためスーパーや魚屋の店頭で販売する場合は「完全養殖マグロ」「養殖マグロ」「畜養マグロ」も全て『養殖マグロ』として販売されます。

  • 完全養殖マグロ
  • 養殖マグロ
  • 蓄養マグロ

完全養殖マグロ

完全養殖マグロ

近年、乱獲や環境破壊の影響で、マグロ資源の減少が深刻化しています。

そんな中、希望の光として注目されているのが「完全養殖マグロ」です。

「完全養殖マグロ」は、マグロの養殖方法の一つで、人工孵化から稚魚、成魚へと育てた魚を親魚とし、卵を産ませて再び養殖し出荷することです。

従来の養殖マグロとは異なり、親魚から子魚まで全て人工的に飼育することで、天然マグロの減少を食い止め、持続可能なマグロ消費を実現しようという取り組みです。

養殖マグロ

養殖マグロ

養殖マグロは、人工孵化した稚魚の段階から人工的に飼育し、成魚まで育てたマグロを指します。

蓄養マグロ

蓄養マグロ

蓄養マグロは、天然マグロの若魚やある程度成長したマグロを漁獲し、海上の生け簀でエサを与えて育てたマグロです。

漁獲された若魚の資源に依存しているため、持続可能性に課題があります。

マグロの部位

マグロの部位

日本人にマグロの部位としてよく知られているのが「大トロ」「中トロ」「赤身」ですよね。

とくによく知っているのが、回転寿司でもおなじみの「赤身」ではないでしょうか。

「大トロ」「中トロ」は美味しいですが、マグロは「大トロ」「中トロ」のように身に脂が多くなると比例して値段も高くなります。

マグロの脂は、尾から頭に向かって多く含まれ、背中から腹に向かって多く含まれます。

かまトロや腹かみ(大トロ)の部位が一番脂が多く含まれます。

部位脂の含有量食感
大トロ淡いピンク高いとろける
中トロ赤みがかったピンク中間柔らかい
赤身鮮やかな赤低いしっかり

大トロの特徴

マグロの部位の中で最も脂が多く含まれる部位で、腹かみという部分に位置します。

身の色は淡いピンクがかった白色で、非常に柔らかく、とろけるような食感が特徴です。

価格も最も高く高級食材として寿司や刺身に利用されます。

中トロの特徴

大トロと赤身の中間に位置する部位で、脂と赤身のバランスが取れています。

日本人に一番好まれる部位ではないでしょうか。

見た目は、赤みがかった身からピンク色の身へグラデーションがきれいで、脂の旨みと赤身の味わいが程よく混ざり合っています。

寿司や刺身でよく使用され、大トロほどではないものの豊かな風味を楽しむことができます。

赤身の特徴

マグロの背中側や尾の近くなど、脂肪分が少ない部位から取られます。

色は鮮やかな赤色で、肉質はしっかりとしており、噛みごたえがあります。

一般にマグロというと、赤身のことを指します。

回転寿司に行って、マグロと言えば赤身ですよね。

脂の旨味はありませんが、酸味がありマグロ本来の旨味と香りが楽しめます。

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マグロと言えばお刺身

マグロと言えばお刺身

生マグロと冷凍マグロ

生マグロと冷凍マグロは、両者とも市場で広く流通しているマグロの形態ですが、保存方法と利用のシーンにおいて大きな違いがあります。

特性生マグロ冷凍マグロ
新鮮さ非常に高い冷凍技術により良好に保持
価格高い低い
保存期間短い(数日以内)長期間(数ヶ月から1年以上)
品質変化非常に敏感適切な処理により最小限に抑えられる

生マグロ

生マグロは、冷凍処理を施さずに市場や飲食店に出荷されるマグロで、新鮮さが最大の特徴です。

生のクロマグロやミナミマグロなどは高級寿司店やレストランで主に刺身や寿司ネタとして利用されます。

生マグロはその味、香り、食感がよく人気があります。

魚や肉は熟成させると旨味や香りが増し、より深みのある味わいになります。

マグロも同様で熟成することで旨味や香りが増します。

熟成するマグロは鮮度が高いものを使います。

冷凍マグロ

水揚げ後、船上で急速に冷凍されたマグロは長期保存が可能で、国際的な輸送にも耐えることができます。

冷凍マグロは手頃な価格で入手しやすく、長期保存が可能です。

近年は冷凍技術の進化により、品質の低下が少なく、解凍後も比較的高品質の食材として提供可能です。

刺身で買うか?柵で買うか?

マグロの刺身を購入する際に、「刺身用にすでに切られたものを買うか」、「一塊の柵で買って自分で切るか」の選択肢があります。

この選択は購入者の便利さ、料理へのこだわり、予算などによって左右されます。

刺し身で売られているもの

切る手間が省けるため、利便性が高くすぐに食べられます。

一方で、鮮度が落ちやすい可能性があり、柵に比べて価格が高くなることが多い。

購入段階で切られているので、刺し身の厚さや形状が決まっているので選択肢は少なくなります。

柵で売られているもの

柵で購入すると、新鮮さが保たれている場合が多く刺し身の状態より長持ちします。

量に応じて購入できるため、コストパフォーマンスが良く経済的です。

柵の場合、切り方や暑さを自由に選べるため自分の好みの刺し身を作ることができます。

柵で購入するときの問題としては、

  • 切るのに技術が必要で、切り方によっては食感や味が大きく変わる。
  • 切る手間がかかるため、時間が必要。
  • 保存方法が重要で、適切な保存が求められる。

などがあります。

マグロを使った代表的な料理

マグロを使った代表的な料理

定番和食

寿司・刺身:

マグロの王道料理といえば、やはり寿司と刺身です。大トロ、中トロ、赤身など、部位によって異なる味わいを堪能できます。

ワンポイント: 新鮮なマグロは、シンプルな味付けで素材の旨味を味わうのがおすすめです。わさびや醤油を少量添え、マグロ本来の甘みと風味を存分に引き立てましょう。

漬け丼

醤油、みりん、酒などで漬け込んだマグロを丼に盛った、お手軽で贅沢な一品。薬味を加えて彩り鮮やかに仕上げると、見た目も華やかになります。

ワンポイント: 漬け汁に刻みネギや生姜を加えると、風味がアップします。また、ご飯に刻み海苔を混ぜると、香ばしさがプラスされます。

海鮮丼

マグロ以外にも、サーモンやイクラなどの海鮮を一緒に盛り付けた海鮮丼もおすすめです。それぞれの具材の旨味と食感を、存分に楽しめます。

ワンポイント: ご飯に錦糸卵や刻み海苔を敷くと、彩り鮮やかになり、見た目も華やかになります。

洋食

カルパッチョ

薄くスライスしたマグロに、オリーブオイルやレモン汁、塩、胡椒などをかけたイタリアン風の前菜です。

ワンポイント: カイパーやケッパーなどのハーブを加えると、風味豊かに仕上がります。また、仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノチーズを削ると、コクが出ます。

ステーキ

厚切りにしたマグロを表面だけ焼き上げたステーキは、外は香ばしく、中はレアな状態がおすすめです。

ワンポイント: 焼き時間は、表面を軽く焦げ目がつく程度に抑えましょう。焼きすぎると、パサパサになってしまうので注意が必要です。

タルタル

マグロを細かく刻んで、玉ねぎ、マヨネーズ、レモン汁などと和えたタルタルは、サンドイッチの具材やカナッペなどに最適です。

ワンポイント: 刻み海苔やパプリカなどを加えると、彩り鮮やかになり、見た目も華やかになります。

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マグロの種類:まとめ

この記事では代表的な5種のマグロについて解説しました。

各種マグロには独自の特徴と用途があり、それぞれが異なる味わいと食感を提供しています。

主なマグロの種類には、クロマグロ(本マグロ)、ミナミマグロ(インドマグロ)、メバチマグロ、キハダマグロ、、ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)があります。

  • クロマグロ(本マグロ)
    最も高価で贅沢なマグロで、特に大トロが有名です。
  • ミナミマグロ(インドマグロ)
    クロマグロに次ぐ高級マグロで刺身や寿司ネタに良く使われます。
  • メバチマグロ
    最も広く流通しているマグロで、しっかりとした赤身が特徴です。
  • キハダマグロ
    明るい黄色い胸ビレが特徴で、油が少なくさっぱりとした味わいがあります。
  • ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)
    回転寿司や缶詰などの加工食品に加工されることが多いです。


これらのマグロはそれぞれ独特の食感と風味があり、高級寿司店から回転寿司、家庭の食卓まで幅広い場で楽しまれています。

マグロは世界的に急速な需要の高まりで、乱獲が問題になっています。

そんな中、希望の光として養殖マグロや完全養殖マグロなど持続可能なマグロ消費を実現するための取り組みが注目されています。

マグロの選び方や保存方法、さらには料理方法によってもその美味しさは大きく変わりますので、マグロを選ぶ際にはその特性を理解し、用途に合った種類を選ぶことが重要です。