唐揚げと竜田揚げって、見た目も味もよく似ていますよね。

スーパーのお惣菜売り場で「何が違うんだろう?」と思ったことはありませんか?実は、普段何気なく作っている唐揚げも、竜田揚げに近い作り方かもしれません。

例えば、こんな疑問はありませんか?

  • 唐揚げと竜田揚げって、そもそも何が違うの?
  • 小麦粉を使うのが唐揚げ、片栗粉なら竜田揚げ?
  • 味付けや食感、見た目にも違いがあるの?
  • 家庭で作るなら、どっちがおいしく仕上がる?
  • ザンギやとり天、フライドチキンとは何が違うの?

実は、竜田揚げは唐揚げの一種で、しょうゆなどの下味と片栗粉を使った衣が代表的な特徴です。ただし、材料や作り方には共通点も多く、はっきり区別できない場合もあります。

この記事では、唐揚げと竜田揚げの違いを、衣・味付け・食感・見た目からわかりやすく解説!名前の由来や、おいしく作るコツも紹介します。

この記事の内容
  1. 唐揚げと竜田揚げは何が違う?まずは特徴を一覧で比較
  2. 唐揚げと竜田揚げは同じ料理?基本の定義と関係を知ろう
  3. 唐揚げと竜田揚げは衣・味付け・見た目がどう違う?
  4. 唐揚げと竜田揚げを家庭で作るなら?調理方法と仕上がりの違い
  5. 唐揚げと竜田揚げは名前の由来も違う?意外と知らない歴史
  6. 唐揚げ・竜田揚げと似ている料理は?ザンギやとり天との違い
  7. 唐揚げと竜田揚げについてよくある疑問
  8. 唐揚げと竜田揚げの違い:まとめ

唐揚げと竜田揚げは何が違う?まずは特徴を一覧で比較

唐揚げと竜田揚げは何が違う?まずは特徴を一覧で比較

唐揚げと竜田揚げは、どちらも肉や魚などに粉をまぶして油で揚げる料理ですが、大きな違いは「下味のつけ方」と「衣に使う粉」にあります。

唐揚げは味付けや衣の種類が幅広いのに対し、竜田揚げはしょうゆなどで下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げるのが代表的な作り方です。

唐揚げと竜田揚げは、どちらも食材に衣をつけて揚げる料理ですが、使う粉や味付け、仕上がりに違いがあります。

まずは、主な違いを比較した図解で確認してみましょう。

唐揚げと竜田揚げ
比較項目唐揚げ竜田揚げ
料理の特徴食材に粉をまぶして揚げる、幅広い料理の呼び名しょうゆなどの下味と片栗粉の衣が特徴的な揚げ物
衣に使う粉小麦粉・片栗粉・両方を混ぜたものなど片栗粉が基本。小麦粉を混ぜる場合もある
下味しょうゆ・塩・にんにく・しょうがなど、さまざましょうゆ・みりん・酒・しょうがなどが代表的
食感衣の種類によってカリッとしたものから、やわらかめのものまで片栗粉を使ったカリッとした衣が特徴
見た目きつね色など、衣や味付けによって異なるしょうゆによる茶色い部分と白っぽい衣が見られることもある
使われる食材鶏肉・豚肉・魚・野菜など鶏肉・豚肉・魚など

ただし、唐揚げと竜田揚げには、必ずしもはっきりした境界があるわけではありません。

例えば、日本唐揚協会「唐揚げとは」では、唐揚げを小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げる料理と説明しています。

一方、農林水産省「aff 2017年9月号・サバの竜田揚げ」では、竜田揚げに片栗粉と小麦粉を混ぜて使うレシピも紹介されています。

つまり、「小麦粉だから唐揚げ」「片栗粉だから竜田揚げ」と、粉の種類だけで決められるわけではないのです。

家庭で作る場合も、しょうゆとしょうがで下味をつけた鶏肉に片栗粉をまぶせば、竜田揚げらしい仕上がりになります。ただし、同じような作り方でも「鶏の唐揚げ」と呼ぶことはあります。

なるほどポイント: 唐揚げは幅広い揚げ物の呼び名で、竜田揚げは下味と衣に特徴がある作り方、と考えると違いがわかりやすくなります。

補足
  • 下味(したあじ): 肉や魚を調理する前に、調味料を使って味をつけること。
  • 衣(ころも): 食材の表面につける小麦粉や片栗粉などのこと。

唐揚げと竜田揚げは同じ料理?基本の定義と関係を知ろう

唐揚げと竜田揚げは同じ料理?基本の定義と関係を知ろう

唐揚げと竜田揚げは、まったく別の料理というわけではありません。竜田揚げは唐揚げの一種で、しょうゆなどの下味と片栗粉を使った衣が代表的な特徴です。

日本惣菜協会の「惣菜和英辞典2022」でも、竜田揚げは唐揚げの一種として紹介されています。

ただし、家庭やお店で使われる料理名は、材料だけでは区別できない場合もあります。「片栗粉で揚げたから竜田揚げ」と単純に決められないところが、少しややこしいですよね。

まずは、唐揚げと竜田揚げの基本的な意味から整理していきましょう。

唐揚げは、鶏肉だけでなく魚や野菜にも使われる調理法

唐揚げは、鶏肉だけでなく魚や野菜にも使われる調理法

唐揚げは、肉や魚、野菜などの食材に小麦粉や片栗粉などをまぶし、油で揚げる料理のことです。

「唐揚げといえば鶏肉!」と思う方もいるかもしれませんが、唐揚げは鶏肉だけの料理ではありません。

日本唐揚協会の「唐揚げの定義」でも、鶏肉に限らず、魚や野菜、ほかの肉を使った料理も唐揚げに含まれると説明されています。

例えば、唐揚げには次のような料理があります。

  • 鶏の唐揚げ: 鶏もも肉や鶏むね肉などを使った料理
  • カレイの唐揚げ: カレイを油で揚げた魚料理
  • 野菜の唐揚げ: 野菜に粉をまぶして揚げた料理

つまり、唐揚げという名前は、特定の食材を指しているのではなく、調理方法を表しているのがポイントです。

例えば、夕飯に魚を使った揚げ物を作りたいときも、唐揚げという調理方法を選べます。鶏肉を使わなければ唐揚げにならない、という決まりはありません。

なるほどポイント: 唐揚げは鶏肉料理の名前ではなく、さまざまな食材に使える調理方法の名前。鶏の唐揚げは、その中の代表的な一例なのです。

竜田揚げは、しょうゆの下味と片栗粉が特徴の唐揚げの仲間

竜田揚げは、しょうゆの下味と片栗粉が特徴の唐揚げの仲間

竜田揚は、しょうゆやみりんなどで食材に下味をつけ、片栗粉などをまぶして揚げる料理です。

日本惣菜協会の「惣菜和英辞典2022」では、竜田揚げを唐揚げの一種と説明し、しょうゆやみりんによる下味と、片栗粉や葛粉を使う調理方法を紹介しています。

身近な例として、公益財団法人日本食肉消費総合センターの「鶏肉の竜田揚げ」があります。

紹介されているレシピでは、鶏肉をしょうゆ・酒・砂糖・しょうが汁で味付けし、片栗粉をまぶして揚げています。

このように、竜田揚げも唐揚げと同じく、食材に粉をつけて油で揚げる料理です。ただし、竜田揚げには下味と衣の組み合わせに代表的な特徴があります。

家庭で竜田揚げを作ってみたいときは、まず「しょうゆで下味をつけ、片栗粉をまぶす」という基本を覚えておくと、レシピを選びやすくなりますよ。

なるほどポイント: 竜田揚げは唐揚げと対立する別ジャンルの料理ではなく、唐揚げの仲間。両方の名前が似た料理に使われるのも、不思議ではありません。

葛粉(くずこ): 葛という植物のでんぷんから作られる粉。料理の衣などにも使われます。

片栗粉で揚げたら竜田揚げ?現在は呼び名の境界が曖昧な理由

片栗粉で揚げたら竜田揚げ?現在は呼び名の境界が曖昧な理由

「片栗粉を使ったら竜田揚げ、小麦粉を使ったら唐揚げ」と覚えている方もいるかもしれません。

しかし、片栗粉を使っただけで竜田揚げになるわけではありません。 実際のレシピを見ると、同じ片栗粉でも唐揚げと竜田揚げの両方に使われています。

例えば、食品メーカーや農林水産省が公開しているレシピを比較すると、次のような違いがあります。

料理名・レシピ下味衣に使う粉
鶏の唐揚げ(キッコーマン)しょうゆ・酒・しょうが・にんにく片栗粉
鶏の竜田揚げ(キッコーマン)しょうゆ・みりん片栗粉
さばの竜田揚げ(農林水産省)しょうゆ・酒・しょうが米粉

注目したいのは、唐揚げにも竜田揚げにも片栗粉が使われている点です。

さらに、農林水産省では、片栗粉ではなく米粉を使った料理を「さばの竜田揚げ」として紹介しています。

このように、実際の料理名は、粉の種類だけで一律に決まっているわけではありません。

家庭で作るときも「唐揚げと呼ぶべき?竜田揚げと呼ぶべき?」と悩みすぎなくて大丈夫。まずは、作りたい料理のレシピに書かれた材料や調理方法を確認してみましょう。

なるほどポイント: 唐揚げと竜田揚げは、料理名だけで材料や作り方を完全に区別できるわけではありません。粉の種類だけで判断するより、下味や調理方法も含めて考えることが大切です。

唐揚げと竜田揚げは衣・味付け・見た目がどう違う?

唐揚げと竜田揚げは衣・味付け・見た目がどう違う?

唐揚げと竜田揚げは、どちらも身近な揚げ物ですが、衣に使う粉や下味のつけ方によって、食感や見た目に違いが生まれます。

唐揚げは小麦粉や片栗粉などを使い、味付けもさまざま。一方、竜田揚げはしょうゆを使った下味と、片栗粉の衣が代表的な特徴です。

ただし、唐揚げにも片栗粉やしょうゆを使うため、料理名だけで仕上がりを決めつけることはできません。

「サクサクした衣にしたい」「しょうゆ味をしっかり楽しみたい」など、好みに合わせて選べるように、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

唐揚げは小麦粉、竜田揚げは片栗粉?衣に使う粉の違い

唐揚げは小麦粉、竜田揚げは片栗粉?衣に使う粉の違い

唐揚げと竜田揚げの衣には、小麦粉や片栗粉が使われます。ただし、唐揚げは小麦粉だけ、竜田揚げは片栗粉だけという決まりではありません。

実際に、日清製粉グループの「から揚げの粉、どれがいちばん旨いか研究室」では、小麦粉と片栗粉を混ぜた衣も紹介されています。

また、農林水産省の「aff 2017年9月号」に掲載されているサバの竜田揚げでは、片栗粉と小麦粉を1:1で混ぜて使用しています。

衣に使う粉の違いを、簡単に整理してみましょう。

衣に使う粉特徴使い方の例
小麦粉水分と混ざると粘りが生まれ、食材の表面になじみやすい唐揚げの衣に使用する
片栗粉じゃがいものでんぷんが主成分で、独特の歯ごたえのある衣になる唐揚げ・竜田揚げの衣に使用する
小麦粉+片栗粉両方の粉の特徴を組み合わせられる唐揚げにも竜田揚げにも使える

例えば、家庭で竜田揚げを作ろうとしたとき、片栗粉が少し足りなくても、小麦粉と組み合わせる方法があります。

なるほどポイント: 竜田揚げは片栗粉を使う作り方が代表的ですが、小麦粉を混ぜても竜田揚げとして作れます。衣の粉は料理名を決めるだけの材料ではなく、仕上がりを調整する材料でもあるのです。

補足
  • でんぷん: じゃがいもや米などに含まれる成分。片栗粉の主成分です。
  • グルテン: 小麦粉に水を加えて混ぜたときにできる、粘りや弾力のある成分。

しょうゆ・みりん・にんにく・しょうが!下味のつけ方を比較

しょうゆ・みりん・にんにく・しょうが!下味のつけ方を比較

唐揚げと竜田揚げは、どちらもしょうゆを使って味付けできますが、唐揚げのほうが下味の組み合わせに幅があり、竜田揚げはしょうゆを中心とした味付けが代表的です。

ただし、唐揚げにしょうゆを使わない、竜田揚げには必ずみりんを入れる、といった決まりがあるわけではありません。

実際のレシピを参考にすると、下味の違いがよくわかります。

料理下味に使う主な材料味付けの特徴
鶏の唐揚げ(キッコーマン)しょうゆ・みりん・酒・にんにく・しょうがしょうゆを中心に香味野菜を加えた味付け
塩唐揚げ(味の素)塩・こしょう・和風だし・酒・にんにく・しょうがしょうゆを使わない塩味の唐揚げ
鶏の竜田揚げ(キッコーマン)しょうゆ・みりんしょうゆとみりんを組み合わせたシンプルな味付け

※上記は各メーカーが公開しているレシピの一例であり、すべての唐揚げ・竜田揚げに共通する決まりではありません。

例えば、「今日はにんにくの風味を効かせた唐揚げにしよう」「しょうゆとみりんでシンプルな竜田揚げを作ろう」と、献立に合わせて下味を選ぶのもおすすめです。

しょうゆとみりんを使った唐揚げのレシピもあるため、味付けが似ていても不思議ではありません。

なるほどポイント: 唐揚げと竜田揚げは、同じ調味料を使うことがあります。味の違いは料理名だけでなく、実際に使う調味料とその組み合わせによって生まれます。

カリカリ・サクサクの食感はどう違う?衣の仕上がりを比べよう

カリカリ・サクサクの食感はどう違う?衣の仕上がりを比べよう

唐揚げと竜田揚げの食感は、衣に使う粉の種類や量によって変わります。 そのため、唐揚げは必ずカリカリ、竜田揚げは必ずサクサク、と決まっているわけではありません。

日清製粉グループの「から揚げの粉、どれがいちばん旨いか研究室」では、同じように味付けした鶏肉を使い、衣の粉を変えて仕上がりを比較しています。

その結果、小麦粉だけを使った唐揚げは揚げたてがカリッとして、冷めるとしっとりした食感に変化。一方、片栗粉を多く使うと、ザクザクとした歯ごたえが楽しめると紹介されています。

衣の食感を選ぶときは、次の違いを参考にしてみてください。

  • 小麦粉を使った衣: 揚げたてはカリッとし、時間がたつとしっとりした食感に変わる
  • 片栗粉を多く使った衣: ザクザクとした歯ごたえを楽しめる
  • 小麦粉と片栗粉を混ぜた衣: 粉の割合によって、衣の厚みや食感が変わる

また、キッコーマンの「さばの竜田揚げ」では、片栗粉をまぶした衣をさっくりと仕上げる調理方法が紹介されています。

つまり、片栗粉を使った衣でも、粉のつけ方によってサクッとした軽い食感や、ザクッとしたしっかりした食感を目指せるわけです。

家庭で好みの食感を見つけたいときは、同じ下味の鶏肉を使い、衣の粉だけを変えて作り比べてみるのも楽しいですよ。

なるほどポイント: 「カリカリ」「サクサク」「ザクザク」の違いは、唐揚げか竜田揚げかという名前だけでは決まりません。衣の粉やつけ方を変えると、いつもの唐揚げでも違った食感を楽しめます。

竜田揚げは白っぽい?揚げ色や見た目で見分けられる?

竜田揚げは白っぽい?揚げ色や見た目で見分けられる?

竜田揚げは、茶色く揚がった部分に、白っぽい片栗粉の衣が残ることがあります。 ただし、唐揚げにも同じような見た目のものがあるため、色だけで完全に見分けることはできません。

キッコーマンの「さばの竜田揚げ」では、しょうゆで色づいた部分と白い片栗粉の衣が混ざり合う、竜田揚げらしい見た目を紹介しています。

例えば、竜田揚げの見た目には、次のような特徴があります。

  • しょうゆで下味をつけた部分が茶色く見える
  • 片栗粉がついた部分が白っぽく残ることがある
  • 衣のつき方によって、表面に色の濃淡が生まれる

ただし、キッコーマンの「プロに教わる鶏の唐揚げのレシピ・作り方」でも、白っぽい衣と茶色い衣が混ざった唐揚げが紹介されています。

そのため、スーパーのお惣菜売り場で白っぽい揚げ物を見つけても、必ず竜田揚げとは限りません。

料理名を知りたいときは、見た目だけで判断せず、商品名や説明を確認するのが確実です。

なるほどポイント: 竜田揚げの白っぽい部分は、片栗粉の衣によって生まれる見た目の特徴。ただし、片栗粉を使った唐揚げにも白い部分ができるため、揚げ色だけでは料理名を区別できないのです。

唐揚げと竜田揚げを家庭で作るなら?調理方法と仕上がりの違い

唐揚げと竜田揚げを家庭で作るなら?調理方法と仕上がりの違い

唐揚げと竜田揚げは、どちらも家庭で作りやすい揚げ物です。基本的な調理の流れは似ていますが、下味のつけ方や衣のまぶし方、揚げるときの工夫によって仕上がりが変わります。

唐揚げは好みの調味料や粉を組み合わせて作れる一方、竜田揚げはしょうゆで下味をつけた食材に片栗粉をまぶす作り方が代表的です。

ただし、どちらも油の温度や衣の状態が仕上がりに関わるため、料理名だけで揚げ方が決まるわけではありません。

「衣がベタッとしてしまう」「揚げている途中で衣がはがれる」といった失敗を防ぐコツも含めて、家庭での作り方を紹介します。

唐揚げの基本的な作り方!好みの下味と衣を組み合わせよう

唐揚げの基本的な作り方!好みの下味と衣を組み合わせよう

家庭で唐揚げを作るときは、鶏肉に下味をつけ、粉をまぶしてから油で揚げるのが基本的な流れです。

難しい工程はありませんが、鶏肉の大きさをそろえたり、粉を全体にまぶしたりすることが大切になります。

例えば、キッコーマンの「お手軽から揚げ」では、鶏もも肉1枚にしょうゆ大さじ2と砂糖小さじ2で下味をつけ、片栗粉大さじ4をまぶして揚げています。

家庭で作るときの基本的な手順を整理すると、次のようになります。

  1. 鶏肉を切る: 鶏もも肉を食べやすい大きさに切り分ける。
  2. 下味をつける: ボウルに鶏肉と調味料を入れてなじませる。
  3. 衣をつける: 下味をつけた鶏肉に粉をまぶす。
  4. 油で揚げる: 熱した油に鶏肉を1つずつ入れ、中心まで十分に火を通す。
  5. 油を切る: 揚げた鶏肉を取り出し、余分な油を切ってから盛り付ける。

※加熱については、消費者庁の「細菌・ウイルスによる食中毒」で、中心部75℃で1分以上が目安とされています。

唐揚げは、調味料や衣を変えてアレンジするのも楽しみの一つ。初めて作る場合は、まず材料の少ないレシピから挑戦すると、調理の流れを覚えやすくなりますよ。

なるほどポイント: 唐揚げは特別な調味料をたくさん用意しなくても作れます。基本的な手順を覚えたら、好みの下味や衣を組み合わせて、家庭の定番料理にしてみましょう。

竜田揚げの基本的な作り方!下味の汁気と片栗粉のつけ方がポイント

竜田揚げの基本的な作り方!下味の汁気と片栗粉のつけ方がポイント

竜田揚げを作るときは、下味をつけた食材の余分な汁気を切り、片栗粉をしっかりまぶすことがポイントです。

味の素の「若鶏の竜田揚げ」では、鶏肉に約10分下味をつけたあと、汁気を切って片栗粉をまぶし、160~170℃の油でゆっくり揚げています。

余分な汁気を切るのは、片栗粉をつける前に食材の表面を整えるため。下味の汁が多く残っていると、片栗粉が水分を吸ってしまい、衣の仕上がりに影響することがあります。

家庭で作る際は、次の手順を参考にしてください。

  1. 鶏肉を切る: 鶏もも肉を食べやすい大きさに切る。
  2. 下味をつける: しょうゆや酒、みりん、しょうがなどの調味料を鶏肉になじませる。
  3. 汁気を切る: 下味をつけた鶏肉をざるに上げるなどして、余分な汁気を落とす。
  4. 片栗粉をまぶす: 鶏肉の表面全体に片栗粉をつけ、余分な粉を軽く落とす。
  5. 油で揚げる: レシピに合った温度で揚げ、中心まで十分に加熱して油を切る。

なお、キッコーマンの「鶏の竜田揚げ」では、片栗粉を一度まぶしたあと、揚げる直前にも片栗粉をつける方法が紹介されています。

片栗粉が十分についていない部分が気になるときは、この方法を参考にしてみるのもよいでしょう。

なるほどポイント: 竜田揚げは、調味料をたくさん使うことよりも、下味をつけたあとの汁気と片栗粉の扱い方が大切。衣をつける前にひと手間加えることで、仕上がりを整えやすくなります。

揚げ方にも違いがある?衣がベタつく・はがれるのを防ぐコツ

揚げ方にも違いがある?衣がベタつく・はがれるのを防ぐコツ

唐揚げと竜田揚げは、どちらも油の温度や衣の状態に気を配ることが大切です。

「唐揚げは高温、竜田揚げは低温」と決まっているわけではなく、食材の大きさや衣のつけ方、レシピによって揚げ方が変わります。

農林水産省の「家庭で揚げ物をする際に、どうすれば上手に揚げることができますか。」では、肉や魚を揚げる際の油温は175~180℃程度が基本と紹介されています。また、一度に入れる量を油の表面積の半分程度までに抑えることもポイントです。

衣の失敗でよくある原因と対処法を、表で整理してみましょう。

よくある失敗考えられる原因対処のポイント
衣がベタッとする下味の汁気が多い、油の温度が下がりすぎている余分な汁気を取り、少量ずつ揚げる
衣がはがれる衣がなじんでいない、揚げている途中で何度も触っている衣をなじませ、表面が固まるまで触りすぎない
表面だけ色が濃くなる油の温度が高すぎる、下味のたれが多く残っている油温を調整し、余分なたれを取り除く
中まで火が通らない食材が大きい、加熱が不十分食材の大きさをそろえ、中心温度を確認して十分に加熱する

衣の扱いについては、キッコーマンの「プロに教わる鶏の唐揚げのレシピ・作り方」でも、下味の水分を取り除くことや、揚げている途中で何度も触らないことが紹介されています。

また、衣が固まる前に鶏肉を動かすと、せっかくつけた粉がはがれる場合があります。

例えば、揚げ始めてすぐに何度も裏返すのではなく、表面が固まるのを待ってから、必要に応じて返すようにしましょう。

注意したいのは、揚げ色だけでは鶏肉の加熱状態を判断できないことです。

消費者庁の「細菌・ウイルスによる食中毒」では、肉の中心部を75℃で1分以上加熱することが目安とされています。特に大きめに切った鶏肉は、中心まで十分に加熱できているか、調理用温度計などで確認するとよいでしょう。

なるほどポイント: 衣がベタついたり、はがれたりしたときは、粉の種類だけを変える必要はありません。下味の汁気、油の温度、揚げている途中の触り方を見直すことも大切です。

お弁当にはどっちがおすすめ?冷めたときの食感と注意点

お弁当にはどっちがおすすめ?冷めたときの食感と注意点

唐揚げと竜田揚げは、どちらもお弁当のおかずに使えます。 お弁当用だからといって、必ずどちらかを選ばなければならないわけではありません。

揚げたての衣は時間がたつと食感が変わります。キッコーマンの「プロに教わる鶏の唐揚げのレシピ・作り方」でも、片栗粉を使った衣は湿気を吸うとしんなりすることが説明されています。

そのため、冷めたときの食感が気になる場合は、唐揚げか竜田揚げかという名前よりも、衣の仕上がりや冷まし方を意識するとよいでしょう。

ただし、お弁当作りでは、おいしさだけでなく衛生面への配慮も欠かせません。

農林水産省の「見直してみよう お弁当づくりでの食中毒予防」では、お弁当のおかずを十分に加熱し、冷ましてから詰めることや、持ち運ぶ際の保冷について紹介しています。

家庭で唐揚げや竜田揚げをお弁当に入れるときは、次の点に気をつけましょう。

  • 中心まで加熱する: 鶏肉は中まで十分に火を通す。
  • 余分な油を切る: 揚げたあとに油を切ってから冷ます。
  • 十分に冷ます: 清潔な容器などに移し、長時間放置せず、冷ましてからお弁当箱に詰める。
  • 清潔な箸を使う: 盛り付け用の箸は、生肉を扱った箸と分ける。
  • 保冷する: 持ち歩く場合は保冷剤や保冷バッグを活用し、なるべく涼しい場所で保管する。

また、前日の唐揚げや竜田揚げを利用する場合は、冷蔵庫で適切に保存し、お弁当に詰める前に十分に再加熱してから冷ましましょう。

農林水産省でも、お弁当のおかずは当日調理を基本とし、前日に作った料理を使う場合は十分に再加熱するよう案内しています。

なるほどポイント: お弁当に向いているかどうかは、唐揚げと竜田揚げの名前だけでは決まりません。好みの味や食感で選び、十分な加熱・冷却・保冷を心がけることが大切です。

唐揚げと竜田揚げは名前の由来も違う?意外と知らない歴史

唐揚げと竜田揚げは名前の由来も違う?意外と知らない歴史

唐揚げと竜田揚げは、料理の作り方だけでなく、名前の由来にも違いがあります。

唐揚げには「唐揚げ」と「空揚げ」という2つの漢字表記があり、それぞれの文字には異なる背景があります。一方、竜田揚げの名前は、奈良県の紅葉の名所「竜田川」に由来するという説が知られています。

さらに、竜田揚げには旧日本海軍の軍艦「龍田」で生まれたという説も。ただし、料理の名前が生まれた経緯については、はっきりわかっていない部分もあります。

普段何気なく使っている料理名には、どんな歴史が隠れているのでしょうか。

「唐揚げ」と「空揚げ」はどちらが正しい?名前の由来を解説

「唐揚げ」と「空揚げ」はどちらが正しい?名前の由来を解説

「唐揚げ」と「空揚げ」は、どちらも間違いではなく、同じ料理を表す漢字表記です。

公益財団法人日本漢字能力検定協会の「漢字ペディア」でも、「唐揚げ」と「空揚げ」の両方が使われることを紹介しています。

では、なぜ同じ料理に違う漢字が使われているのでしょうか。

日本漢字能力検定協会の「新聞漢字あれこれ8」では、衣をつけない、または少量の粉だけをまぶして揚げることから、「空揚げ」という表記が使われてきたと説明されています。

一方、「唐揚げ」という表記には、中国から伝わった料理とのつながりを考えるうえで興味深い歴史があります。

日本唐揚協会の「唐揚げの歴史」によると、江戸時代の普茶料理には「唐揚」という名前の料理がありました。ただし、当時の唐揚は豆腐を揚げてから調味料で煮る料理で、現在の鶏の唐揚げとは異なります。

つまり、昔から「唐揚」という言葉はありましたが、現在の唐揚げとまったく同じ料理だったわけではないのです。

スーパーの商品名や家庭の献立では、次のような表記を見かけることがあります。

  • 唐揚げ
  • 空揚げ
  • から揚げ
  • からあげ

どの表記を使っても、料理名として間違いではありません。

なるほどポイント: 「唐揚げ」と「空揚げ」は、漢字が違っても別の料理ではありません。「空揚げ」は衣の少ない調理方法と関係があり、「唐揚げ」には昔の料理名とのつながりが見られるのです。

普茶料理(ふちゃりょうり): 中国から伝わった、仏教の精進料理の一つ。肉や魚を使わず、野菜や豆腐などで料理を作ります。

「竜田揚げ」の竜田は地名?奈良県の竜田川と紅葉の関係

「竜田揚げ」の竜田は地名?奈良県の竜田川と紅葉の関係

竜田揚げの「竜田」は、奈良県を流れる竜田川に由来するという説があります。

竜田川は古くから紅葉の名所として知られ、百人一首にも登場する川です。奈良県観光公式サイト「あをによしなら旅ネット」の「竜田川」でも、その歴史が紹介されています。

では、なぜ川の名前が揚げ物についたのでしょうか。

奈良県斑鳩町の「斑鳩のグルメ『竜田揚げ』」では、竜田揚げの色合いを、紅葉が流れる竜田川の風景に見立てたことが名前の由来と紹介されています。

竜田揚げの見た目と川の風景を比べると、次のようになります。

  • しょうゆで色づいた茶色い部分: 川を流れる赤い紅葉
  • ところどころに残った白い片栗粉: 紅葉が浮かぶ川の白っぽい水面

揚げ物の色合いを紅葉の景色に重ねるなんて、ちょっと風情がありますよね。

実際に斑鳩町では、竜田揚げを地域の名物料理として紹介しており、町内の飲食店などでも提供しています。

竜田揚げを食卓に出すときは、「奈良県の紅葉の名所から名前がついたという説があるんだよ」と、家族に話してみるのも楽しそうです。

なるほどポイント: 竜田揚げの名前には、味付けや食材ではなく、紅葉の美しい風景が関係しているという説があります。ただし、名前の由来として知られる説明であり、発祥が確定しているわけではありません。

軍艦「龍田」が発祥という説も?竜田揚げの由来には諸説がある

軍艦「龍田」が発祥という説も?竜田揚げの由来には諸説がある

竜田揚げには、奈良県の竜田川に由来する説のほかに、旧日本海軍の軍艦「龍田」で生まれたという説もあります。

TBSテレビの「この差って何ですか?」2019年3月12日の放送内容では、軍艦「龍田」の料理長が、クジラ肉をおいしく調理するために工夫した揚げ物が「龍田揚げ」の始まりだったという話が紹介されています。

番組で紹介された説明では、しょうゆやみりんでクジラ肉に下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げた料理が、軍艦の名前にちなんで「龍田揚げ」と呼ばれるようになったとしています。

ただし、番組で紹介された話だけでは、軍艦「龍田」が竜田揚げの発祥地だったと確定することはできません。

実際に、奈良県生駒市の報道資料「生駒のご当地グルメ『たつた揚げ』を給食でPR!」でも、たつた揚げの名前の由来には諸説あると説明されています。

そのため、竜田揚げの由来を紹介するときは、次のように区別しておくとわかりやすいでしょう。

  • 竜田川に由来する説: 奈良県の自治体でも紹介されている、紅葉の風景にちなんだ説明
  • 軍艦「龍田」に由来する説: 旧日本海軍の艦内で考案されたという説明
  • 現在わかっていること: どちらか一方が確実な発祥だと判断できるだけの根拠は、今回確認した資料では得られていない

料理の名前には、長い年月の間にさまざまな話が結びつくこともあります。

家族や友人に竜田揚げの由来を話すときは、「奈良県の竜田川にちなんだ説が有名だけど、軍艦から名前がついたという話もあるんだって」と紹介すると、誤解を招きにくいでしょう。

なるほどポイント: 竜田揚げには複数の由来が紹介されていますが、「有名な説」と「歴史的に確認された事実」は別のもの。名前の由来を楽しみながらも、どちらか一つを正解と決めつけないことが大切です。

唐揚げ・竜田揚げと似ている料理は?ザンギやとり天との違い

唐揚げ・竜田揚げと似ている料理は?ザンギやとり天との違い

唐揚げや竜田揚げに似た料理には、ザンギ、とり天、フライドチキン、チキン南蛮などがあります。

どれも鶏肉を揚げる料理として親しまれていますが、地域による呼び名の違いや、衣のつけ方、味付け、仕上げ方などに特徴があります。

例えば、ザンギは北海道で親しまれている唐揚げの呼び名。一方、とり天は天ぷら風の衣を使い、チキン南蛮は揚げた鶏肉を甘酢で仕上げる料理です。

似ている料理でも、違いを知るとスーパーでのお惣菜選びや家庭の献立作りがもっと楽しくなりますよ。

ザンギと唐揚げは同じもの?北海道ならではの呼び名と特徴

ザンギと唐揚げは同じもの?北海道ならではの呼び名と特徴

ザンギは、北海道で親しまれている鶏の唐揚げの呼び名です。

農林水産省の「うちの郷土料理:ザンギ(北海道)」では、ザンギは一般的な鶏の唐揚げと比べて味付けが濃く、しょうゆをベースにした甘辛いタレに漬け込んで作ると紹介されています。

ただし、唐揚げにも濃い味付けのものがあるため、味の濃さだけでザンギと唐揚げを完全に区別できるわけではありません。

ザンギには、鶏肉以外の食材を使った料理もあります。

  • 鶏ザンギ: 鶏肉を使った代表的なザンギ
  • タコザンギ: タコを使った揚げ物
  • サケザンギ: サケを使った揚げ物

農林水産省でも、タコザンギやサケザンギなど、北海道では鶏肉以外の揚げ物にも「ザンギ」という名前が使われていると紹介しています。

例えば、北海道の飲食店で「ザンギ定食」を見つけたら、鶏の唐揚げに近い料理を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

家庭で北海道風のザンギを楽しみたい場合は、しょうゆやしょうが、にんにくを使った下味のレシピを参考にするのもおすすめです。

なるほどポイント: ザンギは唐揚げとまったく別の料理ではありません。北海道の食文化に根づいた呼び名で、鶏肉だけでなくタコやサケの揚げ物にも使われています。

とり天と竜田揚げはどう違う?衣の作り方と食べ方を比較

とり天と竜田揚げはどう違う?衣の作り方と食べ方を比較

とり天と竜田揚げは、どちらも鶏肉を揚げる料理ですが、大きな違いは衣の作り方にあります。

とり天は、小麦粉や卵、水などを混ぜた天ぷら風の衣を使う料理。一方、竜田揚げは、下味をつけた鶏肉に片栗粉をまぶして揚げる作り方が代表的です。

農林水産省の「うちの郷土料理:とり天(大分県)」では、大分県で親しまれているとり天の作り方や、酢じょうゆと練りからしを添える食べ方が紹介されています。

衣と食べ方の違いを、表で比べてみましょう。

比較項目とり天竜田揚げ
衣の種類天ぷら風の衣片栗粉を使った衣が代表的
衣のつけ方小麦粉・卵・水などを混ぜた衣に鶏肉をくぐらせる鶏肉に片栗粉を直接まぶす
食感ふんわりとした衣とサクサクした食感片栗粉による歯ごたえのある衣
食べ方酢じょうゆ・練りからし・ポン酢・かぼすなどを添えるそのまま食べたり、好みの調味料を添えたりする

※とり天は農林水産省の郷土料理資料、竜田揚げはキッコーマンの「鶏の竜田揚げ」を参考にした比較例です。家庭やお店によって作り方は異なります。

とり天は、鶏肉を使った天ぷら料理と考えると、竜田揚げとの違いがわかりやすくなります。

家庭で作るなら、天ぷら風の衣を楽しみたい日はとり天、片栗粉をまぶした衣を楽しみたい日は竜田揚げ、と使い分けてみるのもよいでしょう。

なるほどポイント: とり天と竜田揚げは、鶏肉の種類よりも衣の作り方に注目すると違いがわかります。また、とり天には酢じょうゆや練りからしを添える、大分県ならではの食べ方もあります。

フライドチキンと唐揚げの違いは?スパイスや衣の特徴

フライドチキンと唐揚げの違いは?スパイスや衣の特徴

フライドチキンと唐揚げは、どちらも鶏肉を油で揚げる料理ですが、味付けする調味料の使い方に注目すると違いを理解しやすくなります。

例えば、身近なフライドチキンとして知られるケンタッキーフライドチキンの「オリジナルチキン」では、11種類のハーブとスパイスを使った独自の味付けが採用されています。

ケンタッキーフライドチキン公式サイトの「おいしさへのこだわり・秘伝のレシピ」では、ハーブとスパイスを使った味付けや、専用の圧力釜による調理方法が紹介されています。

一方、キッコーマンの「プロに教わる鶏の唐揚げのレシピ・作り方」では、鶏肉にしょうゆなどの下味をなじませてから衣をつける方法を紹介しています。

両者の特徴を、実際のレシピをもとに比べてみましょう。

比較項目鶏の唐揚げ(キッコーマンのレシピ例)フライドチキン(KFCのオリジナルチキン)
味付けの特徴しょうゆなどで鶏肉に下味をつけるハーブとスパイスを配合した粉を使用する
衣のつけ方下味をつけた鶏肉に粉をまぶす鶏肉をつなぎ液に浸し、味付けした粉をまぶす
揚げ方通常の揚げ鍋などで揚げる専用の圧力釜で揚げる

※上記は特定のレシピと商品の比較です。すべての唐揚げとフライドチキンに共通する決まりではありません。

つまり、フライドチキンは必ず衣に味をつけ、唐揚げは必ず肉に味をつける、というわけではないのです。

家庭でフライドチキン風の料理を楽しみたい場合は、ハーブやスパイスを配合した衣のレシピを選んでみるのもよいでしょう。いつものしょうゆ味の唐揚げとは、違った味付けを楽しめます。

なるほどポイント: フライドチキンと唐揚げは、使う粉だけで区別できません。実際のレシピを比べると、鶏肉と衣のどちらに、どのような味付けをするかが違いを知るヒントになります。

補足
  • ハーブ: 香りづけなどに使う植物の葉や茎などのこと。
  • スパイス: こしょうなど、料理に香りや風味を加える香辛料のこと。

チキン南蛮は唐揚げの仲間?甘酢で仕上げる料理との違い

チキン南蛮は唐揚げの仲間?甘酢で仕上げる料理との違い

チキン南蛮は、鶏肉を揚げて作る点では唐揚げに似ていますが、揚げた鶏肉を甘酢に浸して仕上げることが大きな特徴です。

農林水産省の「うちの郷土料理:チキン南蛮(宮崎県)」によると、チキン南蛮は宮崎県延岡市で生まれたとされる料理で、以前は「鶏から揚げ甘酢漬け」とも呼ばれていたようです。

現在の代表的な作り方では、鶏肉に小麦粉をまぶして溶き卵をつけ、油で揚げてから甘酢に浸します。

唐揚げとチキン南蛮の違いを整理すると、次のようになります。

比較項目唐揚げチキン南蛮
衣の特徴小麦粉や片栗粉などを使用小麦粉と溶き卵を使う作り方が代表的
揚げたあとの仕上げそのまま盛り付けるなど、さまざま甘酢に浸して仕上げる
ソースそのまま食べたり、好みの調味料を添えたりするタルタルソースをかける場合と、甘酢だけで食べる場合がある

ここで覚えておきたいのが、チキン南蛮には必ずしもタルタルソースが必要ではないという点です。

農林水産省では、タルタルソースをかけるチキン南蛮と、甘酢ダレだけで味わうシンプルなチキン南蛮の2つのスタイルを紹介しています。

「タルタルソースがないからチキン南蛮を作れない」と思っていた方も、甘酢だけで仕上げる方法なら挑戦しやすいですね。

例えば、夕飯に甘酸っぱい味付けの鶏肉料理を作りたいときは、チキン南蛮のレシピを選ぶのもおすすめ。市販のチキン南蛮用の甘酢ダレを利用する方法もあります。

なるほどポイント: チキン南蛮は、もともと鶏の唐揚げに甘酢を組み合わせた料理と関係があります。タルタルソースがなくても、甘酢で仕上げるチキン南蛮を楽しめるのです。

補足
  • 甘酢(あまず): 酢に砂糖などを加えて、甘みと酸味を組み合わせた調味料。
  • タルタルソース: マヨネーズをベースに、ゆで卵や刻んだ野菜などを混ぜて作るソース。

唐揚げと竜田揚げについてよくある疑問

唐揚げと竜田揚げについてよくある疑問

唐揚げと竜田揚げの違いがわかっても、「カロリーはどちらが高いの?」「鶏肉以外でも竜田揚げを作れる?」など、気になることがありますよね。

実は、カロリーは料理名だけでは比較できず、使う食材や衣、調理方法によって変わります。 また、竜田揚げは鶏肉だけでなく、サバや豚肉などでも作れる料理です。

スーパーで売られている唐揚げ粉や竜田揚げ粉も、商品によって原材料や使い方が異なります。

家庭で料理を作るときや買い物をするときに迷わないよう、よくある疑問を一つずつ解決していきましょう。

唐揚げと竜田揚げはどっちがカロリーが高い?衣や食材による違い

唐揚げと竜田揚げはどっちがカロリーが高い?衣や食材による違い

唐揚げと竜田揚げは、どちらか一方が必ず高カロリーになるわけではありません。

カロリーは、鶏肉や魚などの食材だけでなく、衣の量や揚げるときに吸収する油の量によっても変わります。

文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」では、食品の種類や調理状態ごとに、100g当たりのエネルギーなどを確認できます。

また、農研機構の研究成果「天ぷら衣の吸油を低減する硬質小麦の不溶性画分由来の新規素材」では、衣に使う素材によって油の吸収量が異なることが示されています。

唐揚げと竜田揚げのカロリーを比べる場合は、次の点に注目するとわかりやすいでしょう。

比較するポイントカロリーとの関係
肉や魚の種類使用する食材によってエネルギー量が異なる
肉の部位鶏もも肉や鶏むね肉など、部位によって脂質の量が異なる
衣の量小麦粉や片栗粉をどれくらい使うかによって変わる
揚げ油の吸収量調理中に吸収する油の量によって変わる
食べる量同じ料理でも、食べる重量が違えば摂取するカロリーも変わる

例えば、鶏もも肉を使った唐揚げと、鶏むね肉を使った竜田揚げを比較する場合、衣だけでなく肉の部位も異なります。

そのため、単純に「竜田揚げのほうがカロリーが低い」と判断することはできません。

スーパーで購入する場合は、商品の栄養成分表示を確認するとよいでしょう。消費者庁の「栄養成分表示について」では、エネルギーや脂質などの表示項目が紹介されています。

比較するときは、「100g当たり」「1個当たり」「1包装当たり」など、表示されている量をそろえることも大切です。

なるほどポイント: 唐揚げと竜田揚げのカロリーは、名前ではなく材料や調理方法で変わります。カロリーが気になる場合は、衣の種類だけでなく、肉の部位や食べる量にも目を向けてみましょう。

補足
  • カロリー: 食品から得られるエネルギーの量を表す言葉。食品では主に「kcal(キロカロリー)」という単位を使います。
  • 吸油量(きゅうゆりょう): 揚げ物を作る際に、食材や衣が吸収する油の量のこと。

竜田揚げは鶏肉以外でも作れる?サバ・豚肉などの食材

竜田揚げは鶏肉以外でも作れる?サバ・豚肉などの食材

竜田揚げは鶏肉だけでなく、サバなどの魚や豚肉を使っても作れます。

実際に、農林水産省ではサバを使った竜田揚げのレシピを紹介しており、料理番組でも豚肉の竜田揚げが作られています。

例えば、次のような食材を使った竜田揚げがあります。

食材竜田揚げの作り方の例参考レシピ
鶏肉しょうゆ・酒・砂糖・しょうが汁で下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げる日本食肉消費総合センター「鶏肉の竜田揚げ」
サバしょうゆ・酒・しょうがで下味をつけ、米粉をまぶして揚げる農林水産省「米粉でさばの竜田揚げ」
豚肉豚肩ロース肉にしょうゆ・酒・しょうが汁で下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げるNHKエデュケーショナル「豚肉の竜田揚げ」

※上記は公開されているレシピの一例です。食材や調味料の量、揚げ方は各レシピを確認してください。

例えば、冷蔵庫に鶏肉がなくても、サバの切り身があれば竜田揚げを献立の候補にできます。

しょうが焼き用の豚肩ロース肉が余っている場合は、豚肉の竜田揚げにアレンジするのもよいですね。

ただし、食材によって厚みや加熱に必要な時間が異なるため、鶏肉のレシピをそのまま魚や豚肉に当てはめないようにしましょう。

特に豚肉は、厚生労働省の「豚のお肉や内臓を生食するのは、やめましょう」でも、中心部まで十分に加熱するよう案内されています。

なるほどポイント: 竜田揚げは鶏肉だけの料理ではありません。サバや豚肉でも作れるので、食材を変えるだけで夕飯のおかずの選択肢が広がりますよ。

市販の唐揚げ粉と竜田揚げ粉は何が違う?原材料と味付けの確認ポイント

市販の唐揚げ粉と竜田揚げ粉は何が違う?原材料と味付けの確認ポイント

市販の唐揚げ粉と竜田揚げ粉は、商品によって粉の配合や味付け、使い方が異なります。

唐揚げ粉には調味料が入っていて、肉に別の下味をつけずに使える商品があります。一方、竜田揚げ用の粉には、あらかじめ下味をつけた肉にまぶして使う商品もあります。

実際のメーカーの商品を例に、違いを見てみましょう。

比較項目唐揚げ粉の商品例竜田揚げ粉の商品例
商品名昭和産業「パリッジュ~から揚げ粉」ダイショー「竜田揚げ一番(まぶし粉)」(業務用)
主な原材料小麦粉・でん粉・食塩・にんにく粉末・粉末しょうゆなどでん粉・食塩・たん白加水分解物・赤唐辛子
味付けの特徴しょうゆとにんにくの風味がある別に下味をつけた食材に使用する
基本的な使い方水で溶いた衣を食材につけて揚げる下味をつけた食材に粉をまぶして揚げる

※メーカーが公開している特定商品の比較です。すべての唐揚げ粉・竜田揚げ粉が同じ配合や使い方とは限りません。

注目したいのは、竜田揚げ用の粉だからといって、必ずしもしょうゆやしょうがなどの下味が含まれているわけではない点です。

また、日清製粉ウェルナの「使い方、作り方FAQ」では、同社の「日清から揚げ粉」には調味料や香辛料が含まれているため、鶏肉に別の下味をつける必要がないと説明されています。

つまり、市販の専用粉を購入するときは、商品名だけでなく、調味料が含まれているかどうかを確認すると失敗を防ぎやすくなります。

スーパーで商品を選ぶ場合は、次の3つをチェックしてみましょう。

  • 原材料名: 小麦粉・でん粉・粉末しょうゆ・香辛料など、何が使われているか
  • 味付け: しょうゆ味・塩味・にんにく風味など、好みに合っているか
  • 使い方: 粉を直接まぶすタイプか、水で溶くタイプか。別に下味が必要か

例えば、忙しい日に手軽に唐揚げを作りたいなら、下味が不要な商品を選ぶのも一つの方法です。

一方、家庭で好きなしょうゆやしょうがを使って下味をつけたい場合は、下味を別に用意するタイプの粉も選択肢になります。

購入するときは、原材料に含まれるアレルゲンも確認しましょう。メーカーの配合変更などにより、商品情報が変わる場合もあるため、実際のパッケージ表示を確認することが大切です。

なるほどポイント: 唐揚げ粉と竜田揚げ粉は、名前だけで中身を判断できません。「味付け済みなのか」「下味を別につけるのか」「粉をまぶすのか、水で溶くのか」を確認すると、作りたい料理に合った商品を選びやすくなります。

用語の補足

補足
  • まぶし粉: 食材の表面に直接まぶして使う粉のこと。
  • 粉末しょうゆ: しょうゆを粉末状に加工した調味料。
  • アレルゲン: 食物アレルギーの原因となる物質のこと。購入時は商品のアレルギー表示を確認しましょう。

唐揚げと竜田揚げの違い:まとめ

唐揚げと竜田揚げの違い:まとめ

この記事では、唐揚げと竜田揚げの違いについて、衣に使う粉や味付け、食感、見た目、名前の由来などを詳しく紹介しました。

唐揚げと竜田揚げは、まったく別の料理ではありません。竜田揚げは唐揚げの一種で、しょうゆなどの下味と片栗粉を使った衣が代表的な特徴です。

ただし、家庭やお店によって作り方は異なるため、使う粉や見た目だけでは、はっきり区別できないこともあります。

今回紹介した重要なポイントを振り返ってみましょう。

  • 料理の関係: 唐揚げは幅広い揚げ物の呼び名で、竜田揚げはその仲間。
  • 衣の違い: 唐揚げは小麦粉や片栗粉などを使い、竜田揚げは片栗粉を使う作り方が代表的。
  • 味付けの違い: 唐揚げは塩味やしょうゆ味などさまざま。竜田揚げはしょうゆを中心とした下味が特徴。
  • 食感の違い: どちらもカリッとした食感を楽しめる。仕上がりは粉の種類や揚げ方によって変わる。
  • 見た目の違い: 竜田揚げは白っぽい衣が残ることもあるが、揚げ色だけでは判断できない。
  • 名前の由来: 竜田揚げには奈良県の竜田川や軍艦「龍田」に由来する説がある。
  • 似ている料理: ザンギは北海道で親しまれる唐揚げの呼び名。とり天やチキン南蛮は衣や仕上げ方に特徴がある。

家庭で作るときは、料理名にこだわりすぎず、好みの味付けや衣の食感で選んでみてください。

また、スーパーで市販の唐揚げ粉や竜田揚げ粉を購入する場合は、原材料や使い方を確認すると、自分の作りたい料理に合った商品を選びやすくなります。

唐揚げと竜田揚げの違いを知っておけば、毎日の献立選びも、いつもの揚げ物作りも、もっと楽しくなりますよ。