ネギの種類一覧!スーパーの定番から珍しいご当地ネギまで紹介
スーパーでよく見かける長ネギや小ネギ。普段は何気なく買っていますが、実はネギには、白ネギ・青ネギだけでなく、全国各地で育てられている珍しい種類もたくさんあります。
でも、いざ選ぼうとすると、こんな疑問が浮かびませんか?
- 白ネギと青ネギって、何が違うの?
- ネギには全部で何種類くらいあるの?
- 下仁田ねぎや九条ねぎなど、ご当地ネギにはどんな特徴がある?
- 甘いネギや辛みの少ないネギはどれ?
- 鍋物や薬味には、どの種類を選べばいいの?
ネギは種類によって、見た目だけでなく、香りや甘み、食感にも違いがあります。料理に合わせて選ぶことで、いつものメニューをさらにおいしく楽しめるんです。
この記事では、スーパーでおなじみのネギから、珍しいご当地ネギまで幅広く一覧で紹介! それぞれの特徴や旬、料理に合った選び方もわかりやすく解説します。
ネギにはどんな種類がある?まずは基本の分類と違いを知ろう

ネギには、スーパーでおなじみの白ネギや青ネギのほか、全国各地で育てられているさまざまな品種があります。種類が多くて複雑に感じますが、食べる部分・品種群・名前の付け方を知ると、違いがわかりやすくなります。
まずは、ネギの種類を理解するための4つの基本を確認しましょう。
ネギは大きく分けて白ネギと青ネギ!見た目と食べる部分の違い

ネギは、主に利用する部分によって「白ネギ」と「青ネギ」の2つに分けられます。白ネギは白い部分を長く育てたネギ、青ネギは緑色の葉を中心に利用するネギです。
白ネギと青ネギの違いを比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | 白ネギ | 青ネギ |
|---|---|---|
| 別の呼び名 | 根深ねぎ・長ねぎ | 葉ねぎ |
| 見た目 | 白い部分が長く、比較的太い | 緑色の葉が長く、細いものが多い |
| 主に利用する部分 | 根元に近い白い部分 | 緑色の葉 |
| 育て方の特徴 | 根元に土を寄せて白い部分を長く育てる | 緑色の葉を伸ばして育てる |
白ネギの白い部分は、一見すると茎のようですが、実際には葉が何重にも重なった「葉鞘(ようしょう)」という部分です。根元に土を寄せて日光を遮ることで、白い部分を長く育てています。
例えば、スーパーで「長ねぎ」と表示されているものは白ネギ、「葉ねぎ」と表示されているものは青ネギとして考えると、売り場でも区別しやすくなります。
葉鞘(ようしょう)とは、葉の根元にある、ほかの葉を包むように重なった部分のことです。
千住群・加賀群・九条群とは?ネギを分ける3つの代表的な品種群

ネギは、育ち方や形などの特徴から、「千住群(せんじゅぐん)」「加賀群(かがぐん)」「九条群(くじょうぐん)」の3つの代表的な品種群に分けられます。
農林水産省の「ねぎの代表品種について教えてください。」でも、この3つの品種群が紹介されています。
それぞれの特徴を整理すると、次のようになります。
| 品種群 | 主な特徴 | 代表的なネギ |
|---|---|---|
| 千住群 | 白い部分が長く伸び、冬もゆっくり成長する | 市販の長ネギなど |
| 加賀群 | 寒さに強く、白い部分が太いものが多い | 下仁田ねぎなど |
| 九条群 | 緑色の葉が長く、やわらかいものが多い | 九条ねぎなど |
ここで覚えておきたいのは、千住群と加賀群の両方に、白ネギとして利用される種類があることです。つまり、同じ白ネギでも、品種群によって育ち方や形が異なります。
スーパーでいつもの長ネギを買うときは、品種群まで覚える必要はありません。ただ、下仁田ねぎなどの珍しいネギを見つけたときに品種群を知っていると、種類の違いを理解しやすくなります。
なるほどポイント: 「白ネギ・青ネギ」は主に利用する部分による分け方、「千住群・加賀群・九条群」は品種の特徴による分け方です。同じネギでも、分類する目的が違うのですね。
品種群とは、育ち方や形などに共通点がある品種をまとめたグループのことです。
ネギは全部で何種類ある?品種・産地名・ブランド名の違い

ネギには多くの品種があり、農林水産省の2016年の資料では、500以上あると紹介されています。ただし、現在日本で栽培・流通している品種が正確に何種類あるかを示した数字ではありません。出典:農林水産省「消費者の部屋通信(平成28年7月号・9ページ)」
また、ネギには品種名だけでなく、産地名やブランド名もあります。例えば「深谷ねぎ」は特定の一品種ではなく、埼玉県深谷市の産地ブランドとして使われている名前です。
ネギの名前の違いを、深谷ねぎを例に整理してみましょう。
| 名前の分類 | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| 品種名 | ネギそのものの品種を表す名前 | 龍翔・ホワイトスター・農研2号 |
| 産地名 | ネギが生産された地域の名前 | 埼玉県深谷市 |
| ブランド名 | 産地などに結び付けて販売される名前 | 深谷ねぎ |
埼玉県の紹介ページでも、深谷ねぎには複数の品種があることが確認できます。同じブランド名で販売されていても、実際に栽培されている品種が一つとは限りません。
そのため、スーパーで珍しい名前のネギを見つけたら、商品ラベルに品種名と産地名が書かれているか確認してみましょう。
なるほどポイント: ネギの名前がたくさんあるからといって、すべてが別々の品種とは限りません。産地ブランドと品種名を区別することで、ネギの種類を正しく理解できます。
関東は白ネギ、関西は青ネギ?地域によって異なる呼び名と食文化

ネギには、昔から「関東は白ネギ、関西は青ネギ」という地域ごとの食文化の違いがありました。
その理由の一つが、地域による畑の土の深さの違いです。関東では土を寄せて白い部分を長く育てる白ネギ、関西では緑色の葉を利用する青ネギの栽培が発達しました。
この歴史については、農畜産業振興機構の「ねぎのあれこれ『東は白、西は青』東西自慢のねぎは全国のさまざまな料理へ」で紹介されています。
昔からの地域ごとの違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 関東 | 関西 |
|---|---|---|
| 主に親しまれてきたネギ | 白ネギ(根深ねぎ) | 青ネギ(葉ねぎ) |
| 主に利用する部分 | 白い部分 | 緑色の葉 |
| 栽培の背景 | 土を寄せて白い部分を育てる栽培が発達 | 比較的浅い土でも育てられる葉ねぎの栽培が発達 |
ただし、現在も関東では白ネギだけ、関西では青ネギだけを食べているわけではありません。流通の発達によって、どちらの地域でも白ネギと青ネギが利用されるようになっています。
例えば、普段は白ネギを使っている家庭でも、青ネギを購入して薬味に使ってみると、いつもとは違った彩りを楽しめます。
なるほどポイント: 関東と関西でネギの好みが違っていたのは、単なる味の好みだけではなく、それぞれの土地に合った栽培方法が発達したことも関係しています。今では地域にこだわらず、好みや料理に合わせてネギを選べます。
白ネギ(長ネギ・根深ねぎ)の種類一覧!定番から珍しい品種まで

白ネギには、スーパーで見かける身近なものから、全国各地で大切に育てられてきた伝統的なネギまで、さまざまな種類があります。
まっすぐで長いネギだけでなく、太くて短いネギ、曲がったネギ、赤紫色のネギなど、見た目も個性豊かです。
ここでは、代表的な白ネギを6つのグループに分けて紹介します。
千住ねぎ・石倉ねぎ|スーパーでもおなじみの長ネギの仲間

千住ねぎと石倉ねぎは、白い部分を長く育てる「根深ねぎ」の仲間です。普段スーパーで購入する長ネギを知るうえでも、覚えておきたい名前ですね。
ただし、スーパーで販売されている長ネギが、必ず千住ねぎや石倉ねぎというわけではありません。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 主な特徴 |
|---|---|
| 千住ねぎ(千住一本ネギ) | 江戸時代から続く東京の伝統的な根深ねぎ。白い部分を長く育てる。 |
| 石倉ねぎ(石倉一本ねぎ) | 白い部分が長く伸びる一本ねぎ。家庭菜園用の種としても販売されている。 |
出典:JA東京中央会「千住一本ネギ」、株式会社ウタネ「石倉一本ねぎ」
千住ねぎについて知っておきたいのが、「千住ねぎ」と「千寿葱」の違いです。JA東京中央会では、昔からの千住ねぎと、「千寿ネギ」と呼ばれる別のF1品種を区別して紹介しています。
一方、石倉一本ねぎは、種苗会社でも昔ながらの根深ねぎとして扱われています。名前の違いを知っておくと、スーパーだけでなく、農産物直売所や家庭菜園の種売り場でも役立ちます。
なるほどポイント: スーパーで見かける「長ねぎ」は野菜の種類を表す呼び名で、「千住一本ねぎ」「石倉一本ねぎ」は具体的な品種・系統の名前です。長ねぎという表示だけでは、細かな品種まで特定できません。
F1品種とは、異なる系統を交配して作られた一代雑種の品種のことです。
深谷ねぎ・矢切ねぎ・越谷ねぎ|関東で知られる産地ブランドのネギ

深谷ねぎ・矢切ねぎ・越谷ねぎは、関東を代表する産地ブランドのネギです。
同じ白ネギでも、生産される地域や栽培の歴史によって、それぞれの名前で親しまれています。
3つのネギの特徴を比較すると、次のようになります。
| 種類 | 主な産地 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 深谷ねぎ | 埼玉県深谷市周辺 | 春・夏・秋冬と収穫時期が分かれ、秋冬ねぎは寒さによって甘みが増す。 |
| 矢切ねぎ | 千葉県松戸市矢切地区 | 白い部分が長く太く、うま味がある。地域団体商標に登録されている。 |
| 越谷ねぎ | 埼玉県越谷市 | 白い部分の巻きが多く、身が締まっており、加熱しても煮崩れしにくい。 |
出典:埼玉県「ねぎ」、松戸市「矢切ねぎ」、越谷市「越谷の農産物」
特に覚えておきたいのは、産地ブランド名と品種名は必ずしも同じではないということです。
例えば、深谷ねぎは「深谷」という地域に結び付いた名前で、特定の一品種だけを指すものではありません。
スーパーで「深谷ねぎ」などの名前を見つけたら、産地で知られるネギとして選んでみるのも楽しいですね。地域ごとのネギを食べ比べれば、普段使っている長ネギとの違いにも気づけるかもしれません。
なるほどポイント: 「深谷ねぎ」「矢切ねぎ」「越谷ねぎ」は、単なる品種の名前ではなく、地域の農業や栽培の歴史と結び付いた名前です。ネギの名前から産地を知ることも、野菜選びの楽しみの一つになります。
下仁田ねぎ・加賀ねぎ(金沢一本太ねぎ)|太くて存在感のあるネギ

下仁田ねぎと金沢一本太ねぎは、白い部分の太さが印象的なネギです。どちらも加賀群に属するネギとして知られていますが、形には違いがあります。
下仁田ねぎは白い部分が短くて太く、金沢一本太ねぎは太さに加えて白い部分の長さも特徴的です。
| 種類 | 主な産地 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 下仁田ねぎ | 群馬県下仁田町周辺 | 白い部分は短く太い。生では辛みが強く、加熱すると甘みが増してやわらかくなる。 |
| 金沢一本太ねぎ(加賀野菜) | 石川県金沢市 | 白い部分が太く長く、肉質がやわらかい。ぬめりがあり、鍋物やすき焼きにも利用される。 |
出典:群馬県「西上州の農業農村~下仁田ねぎ~」、金沢市農産物ブランド協会「金沢一本太ねぎ」
下仁田ねぎは「殿様ねぎ」という別名でも知られ、群馬県の特産品として受け継がれてきました。金沢一本太ねぎも、金沢の伝統野菜「加賀野菜」の一つとして大切に栽培されています。
見た目の違いを覚えておけば、野菜売り場で太いネギを見つけたときにも、名前や特徴を結び付けやすくなります。
なるほどポイント: 太いネギがすべて同じ種類とは限りません。下仁田ねぎのように短くて太いものもあれば、金沢一本太ねぎのように太くて長いものもあります。太さだけでなく、白い部分の長さにも注目してみましょう。
金沢一本太ねぎは「金沢一本」「金沢太ねぎ」などとも呼ばれます。「加賀野菜」という地域の伝統野菜の名称と、「加賀群」という品種の分類は区別しておきましょう。
仙台曲がりねぎ・一関曲がりねぎ・新里ねぎ|曲がった形が特徴のネギ

仙台曲がりねぎ・一関曲がりねぎ・新里ねぎは、白い部分が弓のように曲がった独特の姿をしたネギです。
曲がった形は傷んでいるためではなく、伝統的な栽培方法と関係しています。
代表的な3種類を比較してみましょう。
| 種類 | 主な産地 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 仙台曲がりねぎ | 宮城県仙台市 | 斜めに植え直す「やとい」という栽培方法で曲げる。やわらかさと甘みが特徴。 |
| 一関曲がりねぎ | 岩手県一関市 | 植え替えによって独特の曲がりを作る。やわらかく、独特の風味がある。 |
| 新里ねぎ(にっさとねぎ) | 栃木県宇都宮市新里町 | 白い部分が弓形に曲がる伝統野菜。甘みが強く、やわらかい。国の地理的表示(GI)登録産品。 |
出典:JA仙台「農産物・仙台曲がりねぎ」、岩手県「伝統野菜等の種子の保存」、農林水産省「第35号:新里ねぎ」
仙台曲がりねぎでは、ある程度育ったネギを掘り起こし、斜めに植え直す「やとい」という方法が使われています。ネギが上に向かって伸びることで、曲がった形になるのです。
一関曲がりねぎにも植え替えの技術が受け継がれています。一方、新里ねぎは伝統的な品種と栽培方法を守り続けていることが特徴です。
直売所などで曲がったネギを見かけても、見た目だけで品質が悪いと判断する必要はありません。商品名や産地を確認して、伝統的な曲がりねぎかどうかを見てみましょう。
なるほどポイント: 曲がりねぎは、収穫後に曲げているわけではありません。栽培中に植え直すことで、ネギ自身が上に伸びようとして曲がった形になります。見た目の個性には、農家の工夫が隠れているのですね。
地理的表示(GI)とは、地域ならではの特徴を持つ農林水産物などの名称を保護する国の制度です。
平田赤ねぎ・赤ひげねぎ・圷ねぎ|赤紫色が目を引くネギ

白ネギの仲間には、白い部分に赤紫色が現れる「赤ねぎ」もあります。平田赤ねぎ・赤ひげねぎ・圷ねぎなどが代表例です。
赤ねぎは、色だけでなく、育ち方や食感にもそれぞれ違いがあります。
| 種類 | 主な産地・由来 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 平田赤ねぎ | 山形県酒田市平田地区 | 白い部分が赤紫色になり、まっすぐ一本に伸びる。生では辛みが強く、加熱すると甘みが増す。 |
| 赤ひげねぎ | 茨城県水戸地方の在来ねぎを改良 | 赤紫色の部分があり、株が複数に分かれて育つ。葉もやわらかい。 |
| 圷ねぎ(あくつねぎ) | 茨城県城里町の旧桂村圷地区 | 赤紫色の部分が特徴の伝統的な赤ねぎ。「レッドポアロー」という商品名でも知られる。 |
出典:おいしい山形「平田赤ねぎ」、株式会社ウタネ「赤ひげねぎ」、日本スローフード協会「赤ネギ」
平田赤ねぎは一本まっすぐ伸びるのに対し、赤ひげねぎは株が複数に分かれる特徴があります。また、圷ねぎは茨城県の限られた地域で大切に受け継がれてきたネギです。
赤ねぎを初めて購入するときは、名前と一緒に食感や辛みの特徴も確認すると、好みに合ったものを選びやすくなります。
例えば、平田赤ねぎは加熱すると甘みが増すため、焼きねぎや鍋物で試してみるのもよいでしょう。
なるほどポイント: 「赤ねぎ」は、赤い色を持つネギの総称として使われることがあります。平田赤ねぎ・赤ひげねぎ・圷ねぎは、同じ赤紫色でも別々の特徴を持つネギなのです。
株が複数に分かれて育つことを「分けつ(分げつ)」と呼びます。すべてのネギが一本ずつ育つわけではありません。
松本一本ねぎ・松代一本ねぎ|長野県で受け継がれる伝統野菜

長野県には、古くから地域の人々によって守られてきた「松本一本ねぎ」と「松代一本ねぎ」があります。
名前が似ていますが、それぞれ異なる地域で受け継がれてきた伝統野菜です。
| 種類 | 主な産地 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 松本一本ねぎ | 長野県松本市周辺 | 植え替えによる曲がった形が特徴。白い部分が太く、やわらかい。 |
| 松代一本ねぎ | 長野県長野市松代町 | 太く長く、やわらかい。煮物や鍋物、酢味噌和えなどに利用されている。 |
出典:JA松本ハイランド「松本一本ねぎ」、おいしい信州ふーどネット「松代一本ねぎ」
松本一本ねぎは、江戸時代から松本地域で栽培されてきたネギです。夏に一度掘り起こして植え直す伝統的な栽培方法が、現在も受け継がれています。
松代一本ねぎは、明治時代から長野市松代町で栽培されてきました。長野県が紹介する「信州の伝統野菜」の一つです。
どちらも地域の歴史と結び付いたネギなので、旅行先の直売所や道の駅で見つけたら、産地の名前にも注目してみましょう。
なるほどポイント: 同じ長野県の伝統野菜でも、松本一本ねぎと松代一本ねぎは別の名前で受け継がれています。「一本ねぎ」という言葉が共通していても、同じ種類とは限らないのです。
青ネギ(葉ねぎ)の種類一覧!薬味に便利な小ネギや伝統品種も紹介

青ネギには、京都の九条ねぎをはじめ、スーパーで手軽に購入できる小ネギや、各地で受け継がれてきた伝統的なネギがあります。
同じ青ネギでも、葉の太さや香り、育てられてきた地域はさまざまです。ここでは、身近な種類から少し珍しいものまで、それぞれの特徴を紹介します。
九条ねぎ|京都を代表する青ネギ!九条太と九条細の違い

九条ねぎは、京都で古くから栽培されている代表的な青ネギです。葉がやわらかく、香りや甘みがあることから、京都の伝統野菜として親しまれています。
実は、九条ねぎには「九条太(くじょうぶと)」と「九条細(くじょうぼそ)」という2つの系統があり、葉の太さや育ち方が異なります。
京都市の「九条ねぎ」によると、それぞれの特徴は次のとおりです。
| 種類 | 主な特徴 | 料理での使い方 |
|---|---|---|
| 九条太(黒種) | 葉が太く、濃い緑色をしている。大きく育ち、寒さに強い。 | すき焼き・ねぎ鍋・煮物など |
| 九条細(浅黄種) | 葉が細長く、淡い緑色をしている。根元から複数に分かれて育ちやすい。 | 薬味・ねぎ焼きなど |
九条ねぎというと、細い青ネギを想像する方もいるかもしれません。しかし、昔から九条ねぎとして親しまれてきたのは、太い系統のほうでした。
そのため、スーパーで九条ねぎを見つけたら、葉の太さを確認してみましょう。細いものなら薬味に、太いものなら鍋物や煮物に使うなど、料理を考える際のヒントになります。
なるほどポイント: 九条ねぎは、すべて細いネギではありません。同じ九条ねぎでも太い系統と細い系統があり、見た目だけでなく、昔から親しまれてきた食べ方にも違いがあるのです。
「系統」とは、共通した特徴を持つ品種のまとまりのことです。九条太は黒種、九条細は浅黄種とも呼ばれます。
小ネギ・万能ねぎ・博多万能ねぎ|似た名前と商品名の違い

スーパーで見かける「小ネギ」「万能ねぎ」「博多万能ねぎ」は、まったく別の野菜というわけではありません。いずれも、細くて小さな青ネギに関係する名前です。
ただし、小ネギは野菜の呼び名、万能ねぎは登録商標、博多万能ねぎは福岡県の産地ブランド名という違いがあります。
それぞれの名前を整理してみましょう。
| 名前 | 意味・特徴 |
|---|---|
| 小ネギ | 細い青ネギを若いうちに収穫したものなどを指す呼び名。 |
| 万能ねぎ | JA筑前あさくらから出荷される小ネギ(青ネギ)の登録商標。 |
| 博多万能ねぎ | 福岡県のJA筑前あさくらで生産・出荷される小ネギの産地ブランド。 |
出典:農畜産業振興機構「ねぎのあれこれ『東は白、西は青』」、JA全農ふくれん「博多万能ねぎ」
博多万能ねぎは、福岡県朝倉地域で生産されている小ネギで、薬味だけでなく、鍋物や和え物など幅広い料理に利用されています。
一方、スーパーで単に「小ネギ」と表示されている商品は、博多万能ねぎとは限りません。別の産地で育てられた小ネギも販売されています。
普段の買い物では、商品名だけでなく産地表示も確認すると、どのようなネギを購入しているのかがわかりやすくなります。
なるほどポイント: 「万能ねぎ」は、どんな小ネギにも付けられる正式な品種名ではありません。JA筑前あさくらの登録商標なので、「小ネギ」と「万能ねぎ」は名前の役割が違うのです。
やっこねぎ・観音ねぎ|西日本で親しまれる青ネギの仲間

やっこねぎと観音ねぎは、西日本で生産されている青ネギの仲間です。
どちらも葉のやわらかさが特徴ですが、やっこねぎは高知県の小ネギ、観音ねぎは広島県で育てられてきた伝統的な葉ねぎという違いがあります。
2つの特徴を比較すると、次のようになります。
| 種類 | 主な産地 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| やっこねぎ | 高知県香美市など | 緑色の部分が多く、香りと歯ざわりがやわらかい小ネギ。薬味のほか、炒め物や煮物にも利用される。 |
| 観音ねぎ | 広島県広島市西区観音地区 | 普通の葉ねぎより白い部分がやや長く、やわらかな食感と独特の香りが特徴。 |
やっこねぎは、高知県香美市土佐山田町で生まれた商品名です。JA高知県によると、1978年に「やっこねぎ」と名付けられて出荷が始まりました。
観音ねぎは、明治初期に京都から持ち帰られた九条ねぎの種をもとに、広島市の観音地区で改良されてきたネギです。JA広島市では、わらで束ねられた姿も観音ねぎの目印として紹介しています。
スーパーや直売所で見つけたら、まずは普段使っている青ネギと同じ料理に使ってみるのもよいでしょう。食べ比べることで、それぞれの香りや食感の違いを楽しめます。
なるほどポイント: やっこねぎは高知県で生まれた小ネギの商品名ですが、観音ねぎは九条ねぎをもとに地域で改良されてきた伝統的なネギです。同じ青ネギでも、名前が付いた背景は異なります。
難波ねぎ・岩槻ねぎ・ワケネギ|地域に根付いた個性豊かな葉ねぎ

青ネギの仲間には、大阪府の難波ねぎや埼玉県の岩槻ねぎなど、地域の歴史と結び付いた種類もあります。
また、「ワケネギ」という株が分かれて増えるネギもあり、東京都では「東京小町」という品種が育成されています。
それぞれの特徴を整理してみましょう。
| 種類 | 主な産地・地域 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 難波ねぎ(難波葱) | 大阪府大阪市周辺 | 葉の繊維がやわらかく、ぬめりと甘みが特徴。株が複数に分かれて育つ。 |
| 岩槻ねぎ | 埼玉県さいたま市岩槻区 | 葉がやわらかく、白い部分に甘みがある。地域で復活に向けた取り組みが行われている。 |
| ワケネギ | 千葉県・埼玉県・東京都など | 株元から枝分かれして増える葉ねぎの仲間。葉がやわらかく、辛みが少ない。 |
出典:大阪府「なにわの伝統野菜」、埼玉県「メルヘン」、東京都「フレッシュ市場ワケネギ『東京小町』」
難波ねぎは、大阪市難波周辺で江戸時代から栽培されていた伝統野菜です。大阪府によると、九条ねぎの原種になったという伝承もあり、古くから食文化と深く結び付いてきました。
岩槻ねぎは、やわらかな葉が特徴のネギです。市場から姿を消した時期もありましたが、地元の生産者や飲食店などが協力して復活に取り組んでいます。
一方、ワケネギは特定の地域だけの名前ではなく、株が分かれて増える葉ねぎの仲間を指します。東京都で開発された「東京小町」も、その一つです。
珍しい青ネギを試してみたい場合は、地域の直売所や農産物のイベントなどで、商品名や品種名を確認してみましょう。
なるほどポイント: 「ワケネギ」と「わけぎ」は、名前も見た目も似ていますが、同じ野菜ではありません。東京都も別の種類として紹介しています。スーパーで名前を見かけたら、表記にも注目してみるとよいですね。
「分けつ(分げつ)」とは、一つの株の根元から新しい芽が伸び、複数の株に分かれて増えることです。
白い部分も青い部分もおいしい!中間タイプのネギの種類

ネギには、白い部分だけでなく、緑色の葉もおいしく食べられる種類があります。代表的なのが、愛知県の越津ねぎ、兵庫県の岩津ねぎ、岐阜県の徳田ねぎです。
どれも白ネギと青ネギの特徴を持っていますが、育てられてきた地域や栽培方法には違いがあります。それぞれの個性を見ていきましょう。
越津ねぎ|愛知県で育つ白ネギと青ネギの特徴を持つ品種

越津ねぎ(こしづねぎ)は、白ネギの白い部分と、青ネギの緑色の葉の両方を食べられる、愛知県の伝統野菜です。
愛知県の「あいちの伝統野菜・越津ねぎ」によると、現在の津島市越津町が発祥の地域とされ、江戸時代には将軍家への献上品として扱われていたという歴史があります。
越津ねぎの特徴を簡単に整理すると、次のようになります。
- 白い部分と緑色の葉の両方を食べられる
- 葉はやや淡い緑色で、やわらかい
- 株元から複数に分かれて育つ性質がある
- すき焼きや煮物などに利用される
越津ねぎは、白い部分を育てる根深ねぎと、緑色の葉を利用する葉ねぎの両方の性質を持つため、葉も白い部分も料理に使えるのが魅力です。
スーパーや直売所で越津ねぎを見つけたら、白い部分だけを使わず、緑色の葉も一緒にすき焼きや煮物に加えてみましょう。
なるほどポイント: 越津ねぎは、白ネギと青ネギのどちらか一方に無理に分ける必要のないネギです。愛知県では、葉と白い部分を両方利用する独自の食文化が育まれてきました。
株元から新しい芽が伸び、複数に分かれて育つ性質を「分けつ性」と呼びます。
岩津ねぎ|兵庫県の冬を代表する葉も白い部分も楽しめるネギ

岩津ねぎ(いわつねぎ)は、兵庫県朝来市で栽培されている冬の特産品です。白ネギと青ネギの中間に位置するネギで、白い部分から緑色の葉までやわらかく、甘みがあるのが特徴です。
朝来市の「兵庫県朝来市特産!岩津ねぎ」では、冬の冷え込みが厳しくなると、甘さとやわらかさがさらに増すと紹介されています。
岩津ねぎには、次のような特徴があります。
- 白い部分も緑色の葉もやわらかい
- 冬の寒さによって甘みが増す
- 鍋物・焼きねぎ・天ぷらなどに利用される
- 販売期間は原則として11月23日から3月21日まで
岩津ねぎは、江戸時代に生野銀山で働く人々の冬の食料として栽培が始まったと伝えられています。現在も地域の特産品として大切に育てられており、「岩津ねぎ」という名前は朝来市の登録商標です。
JAたじまの「岩津ねぎ」でも、鍋物やすき焼きにすると、とろりとしたやわらかさを楽しめると紹介されています。
冬のスーパーで岩津ねぎを見つけたら、いつもの鍋料理に使ってみてはいかがでしょうか。白い部分と緑色の葉を一緒に入れると、岩津ねぎならではの食感を楽しめます。
なるほどポイント: 岩津ねぎは、冬の寒さが特徴を引き出すネギです。特に販売期間が決められているため、冬の野菜売り場で見かけたら、季節ならではの味を楽しむよい機会になります。
徳田ねぎ|岐阜県で受け継がれる白い部分と緑の葉を使うネギ

徳田ねぎ(とくだねぎ)は、岐阜県岐南町の徳田地区や上印食地区を中心に栽培されている伝統野菜です。白い部分が長く、緑色の葉もやわらかいため、どちらも料理に利用できます。
岐南町の「特産品『徳田ねぎ』」によると、徳田ねぎは葉ねぎの系統ですが、栽培中に何度も土を寄せて、白い部分を長く育てるのが特徴です。
徳田ねぎの特徴を整理すると、次のようになります。
- 葉ねぎの系統でありながら、白い部分も長い
- 緑色の葉がやわらかく、くせが少ない
- すき焼き・鉄板焼き・鍋物・薬味などに使える
- 岐阜県の「飛騨・美濃伝統野菜」に認定されている
徳田ねぎは、江戸時代末期に尾張地方から持ち込まれたネギの種をもとに、地域で栽培が広まったと伝えられています。地元では、現在も種を採りながら大切に育てられています。
また、JAぎふの「徳田ねぎ」では、焼いたり煮たりした徳田ねぎに、だしなどで溶いた八丁味噌を付ける食べ方も紹介されています。
徳田ねぎを購入できたら、白い部分を焼きねぎに、やわらかい緑の葉を薬味に使うなど、部分ごとに使い分けてみるのもよいでしょう。
なるほどポイント: 徳田ねぎは、もともと葉ねぎの系統でありながら、土寄せによって白い部分も長く育てています。白ネギと青ネギのよいところを生かすために、栽培方法にも工夫があるのですね。
土寄せとは、ネギの根元に土を寄せる栽培作業のことです。日光が当たらない部分を増やすことで、白い部分を長く育てます。
これもネギの仲間?わけぎ・あさつき・西洋ネギなどの違い

スーパーには、いつもの白ネギや青ネギのほかにも、わけぎ・あさつき・芽ねぎなど、ネギによく似た野菜があります。
見た目は似ていても、植物としての種類が違ったり、若いうちに収穫したネギだったりと、名前の意味はさまざまです。ここでは、少し珍しいネギの仲間を6つに分けて紹介します。
わけぎ(分葱)|青ネギに似ているけれど別の種類?ワケネギとの違い

わけぎは、青ネギによく似ていますが、ネギとシャロットというタマネギの仲間が交雑して生まれた野菜です。葉がやわらかく、ネギより辛みが少ないのが特徴で、酢味噌和えの「ぬた」などに使われます。
農畜産業振興機構の「広島県JA三原~瀬戸内の香りと甘味、緑の特産『広島わけぎ』~」では、わけぎは種ではなく、地下にできる球根を植えて増やすと紹介されています。
一方、カタカナの「ワケネギ」は、株元から枝分かれして増える葉ねぎの仲間です。名前は似ていますが、わけぎとは別の野菜として扱われています。
| 比較項目 | わけぎ | ワケネギ |
|---|---|---|
| 植物としての違い | ネギとシャロットの交雑に由来する野菜 | 葉ねぎの仲間 |
| 根元の特徴 | 球根ができ、根元がふくらむ | 株元から複数に分かれて育つ |
| 増え方 | 球根を植えて増やす | 株分けした苗を植えて増やす |
| 料理での利用 | ぬた・酢味噌和えなど | 味噌汁・薬味・炒め物など |
出典:東京都消費生活総合センター「フレッシュ市場ワケネギ『東京小町』」
ただし、地域や市場によっては、ワケネギを「わけぎ」と呼ぶ場合もあります。そのため、商品名だけでは植物としての種類を正確に判断できないこともあるのです。
スーパーで迷ったときは、商品ラベルを確認し、品種名や産地などの情報を参考にするとよいでしょう。
なるほどポイント: わけぎとワケネギの大きな違いは、植物としての成り立ちです。どちらも株分かれしますが、わけぎはネギとシャロットの交雑に由来し、ワケネギは葉ねぎの仲間なのです。
シャロットは、小さなタマネギに似た野菜です。また、球根とは地下に養分を蓄えてふくらんだ部分のことで、わけぎの場合は正確には「鱗茎(りんけい)」と呼びます。
あさつき(浅葱)|細い葉が特徴!小ネギとの見分け方

あさつきは、細い緑色の葉を持つネギの仲間です。見た目はスーパーの小ネギに似ていますが、植物としては異なる種類になります。
小ネギは青ネギを若いうちに収穫したものですが、あさつきは地下に小さな球根を作り、その球根から育ちます。
両者の違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | あさつき | 小ネギ |
|---|---|---|
| 植物としての違い | ネギに近い別の種類 | 若いうちに収穫した青ネギ |
| 葉の特徴 | 非常に細い葉を持つ | 若くて細い緑色の葉を持つ |
| 根元の特徴 | 小さな球根を作る | あさつきのような球根は作らない |
| 主な使い方 | 薬味・おひたし・酢味噌和え | 薬味・味噌汁など |
出典:JA新みやぎ「特産品・仙台小ねぎ」、おいしい山形推進機構「山形のうまいもの・あさつき」
山形県の庄内地方では、あさつきを冬の伝統野菜として栽培しています。球根から伸びた新芽を収穫し、ゆでて酢味噌和えにする食べ方が親しまれています。
ただし、細いネギがすべてあさつきとは限りません。地域によっては若採りした葉ねぎを「あさつき」と呼ぶこともあるため、見た目だけで区別するのは難しい場合があります。
初めて購入する場合は、商品ラベルを確認し、あさつきとして販売されているものを選ぶとよいでしょう。
なるほどポイント: あさつきは、小ネギをさらに細く育てたものではありません。小ネギとは植物として異なる種類なので、葉の細さだけでなく、根元の形や商品表示も見分けるヒントになります。
芽ねぎ|寿司でも見かける小さなネギの正体

芽ねぎは、ネギの芽を若いうちに収穫したものです。小さなネギですが、独立した植物の種類というわけではなく、収穫する成長段階に特徴があります。
寿司のネタとして使われることでも知られ、細く繊細な見た目とネギ特有の香りが楽しめます。
タキイ種苗の「かおり芽ねぎ」では、芽ねぎは地域によって5~15cm程度の大きさで収穫すると紹介されています。
芽ねぎの特徴を簡単に整理すると、次のようになります。
- ネギを小さいうちに収穫する
- 細くて短い葉が特徴
- 芽ねぎ専用の品種もある
- 寿司の具やお吸い物などに利用される
芽ねぎと小ネギは、どちらも若いうちに収穫するネギですが、芽ねぎのほうがさらに小さな段階で利用されます。
スーパーなどで芽ねぎを見つけたら、いつもの小ネギとは違う使い方を楽しんでみるのもよいでしょう。例えば、お吸い物の仕上げに添えると、細い緑色の葉が彩りになります。
なるほどポイント: 芽ねぎは、小さく育つ特別なネギだけを指す名前ではありません。若いうちに収穫することが特徴で、芽ねぎ用に開発された専用品種もあるのです。
リーキ(ポロねぎ・西洋ねぎ)|下仁田ねぎに似たヨーロッパの野菜

リーキは、ヨーロッパの料理で使われるネギの仲間で、「ポロねぎ」「西洋ねぎ」とも呼ばれます。日本の太い長ネギや下仁田ねぎに似た姿をしていますが、植物としては別の種類です。
富山県農林水産総合技術センターの「園研ニュースVol.8・リーキの品種選定と栽培技術開発」では、リーキと日本の根深ねぎの違いを紹介しています。
特に見分けるポイントになるのは、葉の形です。
| 比較項目 | リーキ | 日本の根深ねぎ |
|---|---|---|
| 植物としての違い | 日本の根深ねぎとは別の種類 | 日本で利用されるネギの一種 |
| 緑色の葉 | ニラのように平たい | 筒状になっている |
| 白い部分 | 太く、比較的短い | 品種によって太さや長さが異なる |
| 料理での利用 | スープ・シチューなど | 鍋物・焼きねぎなど |
リーキは、白い部分をスープや煮込み料理に使うことができます。岩手県の「新野菜『リーキ』の栽培法と地域適応作型」でも、西洋料理ではスープやシチューなどに利用されると紹介されています。
そのため、リーキを初めて購入したら、野菜スープやクリーム煮などに使ってみるのも一つの方法です。
日本の長ネギで作っていた洋風スープをリーキに替えると、いつもとは違った食感を楽しめるでしょう。
なるほどポイント: リーキと下仁田ねぎは、太い見た目が似ていても別の種類です。特に緑色の葉に注目すると、平たいリーキと筒状の日本のネギを見分けやすくなります。
「ポワロー」もリーキの呼び名の一つです。ポワローはフランス語に由来する名前で、料理のレシピなどで使われることがあります。
チャイブ(シブレット)|あさつきに似た西洋の香味野菜

チャイブは、細い葉を持つネギの仲間で、西洋料理に使われるハーブの一つです。フランスでは「シブレット」と呼ばれ、日本のあさつきに近い植物です。
東京都薬用植物園の情報を紹介する東京生薬協会の「チャイブ」によると、チャイブは日本のあさつきと分類上とても近い関係にあります。ただし、チャイブのほうが全体にやや大きく、夏にも休眠しないという違いがあります。
チャイブの特徴は、次のとおりです。
- 細長い緑色の葉を持つ
- あさつきに近いネギの仲間
- 「シブレット」「エゾネギ」とも呼ばれる
- 西洋料理で香り付けや彩りに利用される
エスビー食品の「チャイブ/シブレット」では、チャイブは穏やかな香りが特徴で、オムレツ・ポテトサラダ・スープ・ドレッシングなどに使われると紹介されています。
例えば、いつものポテトサラダに細かく刻んだチャイブを加えると、ネギに似た香りと緑色の彩りを添えられます。
チャイブを料理に取り入れるときは、あさつきと同じように細かく刻んで使うと、初心者でも扱いやすいでしょう。
なるほどポイント: チャイブとあさつきは、まったく無関係な野菜ではありません。植物の分類でも非常に近い仲間ですが、日本ではあさつき、西洋料理ではチャイブというように、それぞれの食文化で利用されてきました。
香味野菜とは、料理に香りや風味を加えるために使われる野菜のことです。ネギ・シソ・ミョウガなども香味野菜の仲間です。
ヤグラねぎ・坊主知らずねぎ|育ち方にも特徴がある珍しいネギ

ヤグラねぎと坊主知らずねぎは、ほかのネギとは少し変わった育ち方をする種類です。
ヤグラねぎは、花ができる場所に小さなネギの苗を作ります。一方、坊主知らずねぎは、春になってもネギ坊主がほとんどできず、株が複数に分かれて増える特徴があります。
それぞれの違いを比較してみましょう。
| 種類 | 育ち方の特徴 | 主な利用 |
|---|---|---|
| ヤグラねぎ | 花ができる場所に小さな苗を作り、その苗が根付いて増える | 緑色の葉を葉ねぎとして利用する |
| 坊主知らずねぎ | 春になってもネギ坊主がほとんどできず、根元から株分かれして増える | 白い部分を中心に長ネギとして利用する |
出典:山形在来作物研究会「平成29年度鶴岡市在来作物調査研究事業報告書」、千葉県「ねぎ|旬鮮図鑑」
ヤグラねぎは、花茎の先に小さな苗ができ、その姿が櫓(やぐら)のように見えることから名付けられました。小さな苗を取り外して植えることで、新しい株を育てられます。
一方、坊主知らずねぎは、千葉県の東葛飾地域などで栽培されています。千葉県では、春にネギ坊主がほとんどできない性質を生かし、冬ねぎと夏ねぎの出荷の間をつなぐ時期にも利用しています。
普段のスーパーでは品種名まで表示されない場合もありますが、直売所や苗売り場で名前を見つけたら、育ち方にも注目してみるとおもしろいですね。
なるほどポイント: ネギは、すべて花を咲かせて種から増えるわけではありません。ヤグラねぎは花の位置に小さな苗を作り、坊主知らずねぎは株分かれして増えます。見た目だけでなく、増え方にも種類ごとの違いがあるのです。
ネギ坊主とは、ネギの花が集まって丸い形になった部分のことです。なお、「坊主知らず」という名前でも、ネギ坊主が絶対にできないという意味ではありません。
ネギの種類によって味は違う?料理に合わせた選び方

ネギは種類によって、甘みや辛み、香り、食感に違いがあります。また、同じネギでも、生で食べるか、加熱するかによって味わいが変わるのが特徴です。
料理に合わせてネギを選ぶと、甘みを楽しんだり、香りを引き立てたりできます。ここでは、普段の料理で役立つネギの選び方を紹介します。
甘みを楽しみたいならどのネギ?加熱するとおいしい種類

ネギの甘みを楽しみたいなら、下仁田ねぎ・岩津ねぎ・九条ねぎなどがおすすめです。いずれも加熱することで甘みを楽しめるネギとして、生産地の公的機関や農業団体から紹介されています。
ネギは生の状態では辛みや刺激を感じることがありますが、加熱すると辛みがやわらぎ、甘みを感じやすくなります。
もちろん一般的な白ネギも甘みを楽しむことができます。
代表的な種類の特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 加熱したときの特徴 |
|---|---|
| 下仁田ねぎ | 生では辛みが強いものの、加熱すると甘みが増し、とろけるようにやわらかくなる。 |
| 岩津ねぎ | 焼いたり煮たりすると、独特の甘みとやわらかな食感を楽しめる。 |
| 九条ねぎ | 香りがよく、加熱すると甘みを楽しめる。葉もやわらかい。 |
出典:群馬県「西上州の農業農村~下仁田ねぎ~」、JAたじま「岩津ねぎ」、京都府「山城のねぎ」
例えば、下仁田ねぎは生で食べると辛みが強いため、甘みを楽しむなら焼いたり煮たりする食べ方が向いています。
特別な品種が手に入らなくても、普段購入する長ネギをじっくり加熱してみましょう。生で食べるときとは違った甘みや、やわらかな食感を楽しめます。
なるほどポイント: ネギは「辛い種類だから甘くない」とは限りません。下仁田ねぎのように、生では辛みが強くても、加熱すると甘みが際立つ種類があります。
薬味や生食にはどのネギ?香り・辛み・やわらかさで選ぼう

薬味として生のネギを楽しむなら、小ネギ・九条ねぎ・やっこねぎ・万能ねぎなどが選択肢になります。細くてやわらかい青ネギは、刻んで料理に添えやすく、緑色の彩りも加えられます。
京都府の「京のブランド産品(野菜)」では、九条ねぎは葉がやわらかく、甘みと香りがあり、薬味にも適していると紹介されています。
薬味を選ぶときは、次のように考えるとわかりやすいでしょう。
- 香りを楽しみたい: 九条ねぎを細かく刻んで添える
- やわらかな食感が好み: 小ネギや、やっこねぎ、万能ねぎを選ぶ
- ネギらしい辛みがほしい: 長ネギの白い部分を薄く切って使う
JA高知県の「小ねぎ」でも、やっこねぎは香りや歯ざわりがやわらかく、生の薬味に利用できると紹介されています。
例えば、冷奴には小ネギを細かく刻んで添えると、豆腐の上に散らしやすくなります。一方、ラーメンやそばにネギの辛みを加えたいなら、長ネギを薄切りにして使うのもよいでしょう。
ただし、辛みの感じ方は種類や状態によっても異なります。初めて使うネギは少量から添えて、好みに合わせて量を調整すると失敗しにくくなります。
なるほどポイント: 薬味に使うネギは、細いものが必ずおいしいわけではありません。やわらかさを重視するなら小ネギ、辛みを楽しむなら長ネギなど、料理に加えたい風味で選ぶのがコツです。
鍋・すき焼き・焼きねぎに向いている種類は?太さと食感で比較

鍋物やすき焼き、焼きねぎには、白い部分が太いネギや、加熱しても食感を楽しめるネギが使いやすいでしょう。
ネギを大きめに切って食べる料理では、薬味のような細さよりも、加熱したときのやわらかさや食べごたえが選ぶポイントになります。
料理ごとにおすすめの種類を整理してみました。
| 料理 | おすすめの種類 | 選ぶポイント |
|---|---|---|
| 鍋物 | 下仁田ねぎ・岩津ねぎ | 加熱したときのやわらかさや、とろりとした食感を楽しめる。 |
| すき焼き | 下仁田ねぎ・越津ねぎ | 甘みを楽しめる種類や、白い部分と葉の両方を使える種類が合う。 |
| 焼きねぎ | 下仁田ねぎ・岩津ねぎ・長ネギ | 白い部分を大きめに切り、焼いたときの香ばしさや食感を楽しめる。 |
出典:群馬県「西上州の農業農村~下仁田ねぎ~」、愛知県「あいちの伝統野菜・越津ねぎ」、JAたじま「岩津ねぎ」
例えば、下仁田ねぎをすき焼きに使うなら、白い部分を大きめに切って加えると、独特のとろりとした食感を楽しめます。
焼きねぎの場合は、太いネギを輪切りにするより、数センチの長さに切って焼くと、ネギそのものを一品として味わいやすくなります。
ただし、太いネギは表面だけでなく中心まで火が通るように調理しましょう。焦げそうなときは火を弱め、焼き具合を調整してください。
なるほどポイント: ネギの太さは、料理の食べごたえにも関係します。細いネギは薬味として散らしやすく、太いネギは大きく切って主役のように楽しめるため、切り方も選び方のポイントになります。
味噌汁・炒め物・ぬたに使うなら?白ネギと青ネギの使い分け

毎日の味噌汁や炒め物には、スーパーで買える白ネギと青ネギを料理に合わせて使い分けるだけでも十分です。
白ネギは具として食べたいとき、青ネギは香りや彩りを添えたいときに使うと、役割を考えやすくなります。
| 料理 | ネギの選び方・使い方 |
|---|---|
| 味噌汁 | 白ネギは具として煮る。青ネギは刻んで仕上げに加える。 |
| 炒め物 | 白ネギは大きめに切って具材にする。青ネギは食べやすい長さに切り、仕上げに加える。 |
| ぬた | 九条ねぎ・わけぎ・白ネギなどをゆでて、酢味噌で和える。 |
農林水産省の「ねぎぬた(群馬県)」では、ゆでたネギを酢味噌で和える郷土料理が紹介されています。また、「わけぎのぬた(広島県)」では、わけぎを使ったぬたが紹介されています。
味噌汁の場合、白ネギは豆腐や油揚げと一緒に煮ると具材として楽しめます。青ネギは刻んで仕上げに加えると、緑色が映える味噌汁に仕上げられるでしょう。
また、炒め物ではネギの太さに合わせて加えるタイミングを調整するのがおすすめです。太い白ネギは先に炒め、細い青ネギは後から加えると、好みの食感に仕上げやすくなります。
なるほどポイント: 白ネギと青ネギは、同じ料理でも役割を変えて使えます。味噌汁なら白ネギを具に、青ネギを仕上げの薬味にするなど、一つの料理で両方を使う方法もあります。
白ネギと青ネギは代用できる?料理の仕上がりを考えた選び方

白ネギと青ネギは、料理によって代用できます。ただし、香り・辛み・食感・見た目が同じになるわけではないため、何のためにネギを使うのかを考えることが大切です。
例えば、味噌汁の具や薬味なら比較的代用しやすい一方、太いネギの食感を楽しむ焼きねぎでは、細い青ネギに替えると仕上がりが変わります。
代用するときの考え方を整理してみましょう。
| 代用する場面 | 使い方の工夫 |
|---|---|
| 青ネギの代わりに白ネギを薬味に使う | 白い部分を細かく刻み、辛みを確かめながら少量ずつ加える。 |
| 白ネギの代わりに青ネギを味噌汁に使う | 食べやすい長さに切り、好みの食感に合わせて加熱時間を調整する。 |
| 白ネギの代わりに青ネギを炒め物に使う | 青ネギを後から加え、加熱しすぎないようにする。 |
| 太いネギの代わりに小ネギを使う | 薬味や彩りには利用しやすいが、焼きねぎなどでは食感が大きく変わる。 |
このように、代用するときは「ネギの香りを加えたいのか」「ネギ自体を具として食べたいのか」を考えると判断しやすくなります。
また、JA全農ふくれんの「博多万能ねぎ」では、小ネギは生食・加熱・薬味など幅広い使い方ができると紹介されています。
例えば、レシピに「長ネギ1本」と書かれていても、手元に小ネギしかない場合は、料理の目的に合わせて量や切り方を調整する方法があります。ただし、長ネギ1本と小ネギ1束が同じ量になるわけではないので、見た目や味を確認しながら加えましょう。
なるほどポイント: ネギを代用するときは、種類を完全に一致させる必要はありません。「香りを添える」「具として食べる」などの役割がわかれば、家にあるネギでも料理に合わせて工夫できます。
ネギの旬はいつ?種類による出回り時期の違いと選び方

ネギは冬が旬の野菜として知られていますが、種類や産地によっておいしい時期は異なります。白ネギは冬に旬を迎えるものが多く、青ネギには一年を通して出荷される種類もあります。
また、スーパーで新鮮なネギを選ぶには、白い部分のハリや葉先の状態を確認することが大切です。旬の違いとあわせて、選び方のポイントも知っておきましょう。
ネギがおいしい季節は冬?白ネギ・青ネギの旬と出荷時期

ネギは冬に旬を迎えるものが多いものの、白ネギと青ネギでは出荷時期に違いがあります。
千葉県の「ねぎ|旬鮮図鑑」では、千葉県産のネギの旬を12月~2月と紹介しています。一方、JA全農ふくれんの「博多万能ねぎ」は、一年を通して出荷されています。
白ネギと青ネギの出回り方を比較してみましょう。
| 種類 | 旬・出荷時期の特徴 |
|---|---|
| 白ネギ(根深ねぎ) | 冬に旬を迎えるものが多い。産地では春ねぎ・夏ねぎ・秋冬ねぎなどを栽培し、年間を通じて出荷する取り組みもある。 |
| 青ネギ(葉ねぎ) | 一年を通して出荷される種類がある。九条ねぎのように、周年出荷されながら冬がおいしい時期とされるものもある。 |
スーパーで一年中ネギが買えるのは、産地ごとに栽培する時期を調整し、春・夏・秋・冬と出荷をつないでいるためです。
例えば、群馬県では10月~3月の秋冬ねぎに加え、春ねぎや夏ねぎも栽培されています。冬以外に販売されている長ネギも、季節に合わせて生産されたものなのですね。
そのため、普段の料理では季節を気にしすぎず、スーパーで販売されているネギを選んで問題ありません。季節ならではの味を楽しみたいときは、旬を迎えた産地のネギに注目してみましょう。
なるほどポイント: 「一年中買える」と「一年中が旬」は同じ意味ではありません。出荷時期を工夫することで、旬以外の季節にもネギを購入できるのです。
「周年出荷」とは、一年を通して商品を出荷することです。毎月同じ量が収穫・出荷されるという意味ではありません。
下仁田ねぎ・九条ねぎ・岩津ねぎなど、ご当地ネギの旬を比較

ご当地ネギを楽しむなら、種類ごとの旬や販売時期を知っておくと便利です。
特に下仁田ねぎや岩津ねぎは冬の特産品として知られています。一方、九条ねぎは一年中販売されていますが、冬は甘みやうま味を楽しめる季節として紹介されています。
代表的な3種類の時期を比較してみましょう。
| 種類 | 旬・出回り時期の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 下仁田ねぎ | 11月~翌年1月ごろを中心に、産地によっては2月上旬まで出荷 | 霜に当たることで甘みが増し、12月ごろに収穫の最盛期を迎える。 |
| 九条ねぎ | 一年中出荷。伝統的な冬どりの九条ねぎは冬が旬 | 冬の寒さによって、葉の中にとろりとした「あん」が入り、うま味が増す。 |
| 岩津ねぎ | 11月23日~翌年3月21日 | 冬の冷え込みが厳しくなると、甘みとやわらかさが増す。 |
出典:群馬県「下仁田ねぎ(ぐんま食材辞典)」、京都市「栄養たっぷり京の冬の旬野菜」、朝来市「兵庫県朝来市特産!岩津ねぎ」
岩津ねぎには販売解禁日と出荷終了日が設けられているため、ほかのネギよりも購入できる季節が限られています。ただし、天候や栽培状況によっては、期間内でも出荷されない場合があります。
一方、九条ねぎは冬以外にも購入できるため、普段の料理にも取り入れやすい種類です。冬に見つけたときは、季節による味わいの違いを楽しんでみるのもよいでしょう。
ご当地ネギを購入したい場合は、旬の時期にスーパーの産直コーナーや農産物直売所をチェックするのがおすすめです。
なるほどポイント: ご当地ネギには、岩津ねぎのように販売時期が決められているものと、九条ねぎのように一年中出荷されるものがあります。「旬」と「購入できる時期」は必ずしも一致しないのですね。
表の時期は産地の資料をもとにした目安です。実際の販売時期は、その年の天候や収穫状況、販売地域によって変わります。
スーパーで新鮮なネギを選ぶには?白い部分と葉先のチェックポイント

スーパーでネギを選ぶときは、白ネギなら白い部分のハリと締まり具合、青ネギなら緑色の葉の状態に注目しましょう。
JAグループの「ネギ|とれたて大百科」でも、白ネギと青ネギでは鮮度を確認するポイントが異なると紹介されています。
買い物のときに確認したい部分を整理しました。
| チェック項目 | 白ネギ | 青ネギ |
|---|---|---|
| 白い部分 | 光沢があり、しっかり締まっている | 根元がみずみずしい |
| 緑色の葉 | 葉にハリがあり、白い部分との境目がはっきりしている | 緑色が鮮やかで、葉先までピンとしている |
| 避けたい状態 | 白い部分がふかふかして、締まりがない | 葉先が乾燥して枯れている、全体にしおれている |
例えば、長ネギを購入するときは、白い部分にハリがあり、しっかりしたものを選びましょう。青ネギなら、葉先までみずみずしく、色が鮮やかなものが選ぶ際の目安になります。
ただし、すべてのネギに同じ基準を当てはめる必要はありません。
群馬県の「西上州の農業農村~下仁田ねぎ~」によると、下仁田ねぎは寒さに当てて甘みを増すため、緑色の葉が一部冬枯れした状態で出荷されることがあります。
そのため、下仁田ねぎの葉先が少し枯れていても、それだけで鮮度が悪いとは判断できません。品種ごとの特徴を知ったうえで、白い部分の状態もあわせて確認しましょう。
なるほどポイント: ネギの鮮度は、葉先の色だけで決まるわけではありません。白ネギと青ネギで見る部分を変え、下仁田ねぎのような冬枯れする品種の特徴も知っておくと、スーパーで選びやすくなります。
なお、見た目のチェックは鮮度を見極める目安であり、食べられるかどうかの安全性を保証するものではありません。購入後に異臭や著しい傷みが見られる場合は、無理に使用せず状態を確認してください。
ネギの種類についてよくある疑問

ネギは種類によって色や形、太さが異なりますが、見た目だけでおいしさや食べ方が決まるわけではありません。ここでは、スーパーでネギを選ぶときや家庭で調理するときに迷いやすい疑問を、わかりやすく解説します。
白ネギの緑色の部分も食べられます。刻んで薬味にしたり、炒め物や汁物に使ったりできます。青ネギは緑色の葉を主に利用する種類なので、葉のやわらかさなどに違いがあります。
赤いネギは赤紫色になる品種の特徴、曲がったネギは品種や栽培方法による形の違いです。例えば、平田赤ねぎは根元が赤く、仙台曲がりねぎは斜めに植え直して育てられます。どちらも地域で受け継がれてきたネギです。
ネギのおいしさは太さだけでは決まりません。品種や料理によって、適した太さが異なるためです。薬味には細いネギ、鍋物には太いネギを選ぶなど、食べたい料理に合わせるとよいでしょう。
ネギの種類:まとめ

この記事では、ネギの種類について、スーパーでおなじみの白ネギ・青ネギから、全国各地で育てられている珍しいご当地ネギまで幅広く紹介しました。
ネギには、白い部分を主に食べる種類や緑色の葉を楽しむ種類、白い部分と青い部分の両方を使える種類があります。また、色や形、太さだけでなく、香りや食感にもそれぞれ個性があるのが魅力です。
今回の記事で特に覚えておきたいポイントをまとめました。
- 白ネギと青ネギ: 白ネギは白い部分、青ネギは緑色の葉を主に利用する種類。
- 代表的な品種群: ネギは千住群・加賀群・九条群の3つの品種群に大きく分けられる。
- 白ネギの種類: 千住ねぎ・下仁田ねぎ・深谷ねぎなどがあり、太さや形、産地によって特徴が異なる。
- 青ネギの種類: 九条ねぎ・小ネギ・観音ねぎなどがあり、薬味から加熱料理まで幅広く利用できる。
- 中間タイプのネギ: 越津ねぎ・岩津ねぎ・徳田ねぎなどは、白い部分と緑色の葉の両方を楽しめる。
- ネギに似た仲間: わけぎ・あさつき・リーキ・チャイブなどは、見た目が似ていても植物としての種類が異なるものがある。
- 料理に合わせた選び方: 甘みを楽しむなら加熱向きのネギ、薬味には香りややわらかさを楽しめるネギなど、料理に合わせて選ぶ。
- 旬と鮮度: 白ネギは冬に旬を迎えるものが多く、青ネギには一年中出荷される種類もある。購入時は白い部分のハリや葉先の状態を確認する。
また、「深谷ねぎ」などの産地ブランド名と、具体的な品種名は必ずしも同じではありません。名前の違いを知っておくと、スーパーや直売所でネギを選ぶときにも役立ちます。
普段は何気なく購入しているネギですが、種類を知ることで、料理に合わせた選び方や新しい食べ方が見つかります。
ぜひ、いつもの長ネギや小ネギだけでなく、季節限定のご当地ネギにも注目してみてください。ネギの種類を上手に使い分けて、毎日の料理をもっとおいしく楽しみましょう。


なるほどポイント: 白ネギと青ネギは、単に色が違うだけではありません。どの部分を主に食べるように育てられているかが、大きな違いなのです。