スーパーの卵売り場で赤い卵と白い卵が並んでいると、「どっちを買った方がいいの?」と迷うことはありませんか?

赤い卵の方が値段が高いと、なんとなくおいしくて栄養も豊富な気がしますよね。でも、実際にはどんな違いがあるのでしょうか。

こんな疑問を感じたことはありませんか?

  • 赤い卵と白い卵は、そもそも何が違うの?
  • 赤い卵の方が栄養豊富でおいしいって本当?
  • 赤い卵はどうして白い卵より値段が高いの?
  • 卵の殻や黄身の色によって品質は変わる?
  • 毎日の料理には、赤玉と白玉のどっちがおすすめ?

実は、赤い卵と白い卵の大きな違いは殻の色で、赤玉だから味や栄養が優れているわけではありません。

この記事では、赤玉と白玉の違いを、味・栄養・値段・殻の色が決まる理由などから、料理初心者にもわかりやすく解説します。

さらに、卵料理での使い分けや、スーパーで迷わない選び方も紹介します。

この記事の内容
  1. 赤い卵と白い卵の違いは?まずは基本を比較
  2. 卵の殻が赤い・白いのはなぜ?色が決まる仕組み
  3. 赤い卵と白い卵で味や栄養価は違う?
  4. 赤い卵はなぜ値段が高い?白い卵との価格差の理由
  5. 赤玉と白玉で殻の硬さや鮮度は変わる?
  6. 赤い卵と白い卵は料理によって使い分けるべき?
  7. スーパーで迷わない!赤い卵と白い卵の選び方
  8. 赤い卵と白い卵についてよくある疑問
  9. まとめ|赤い卵と白い卵の違いを知れば、もう卵選びで迷わない

赤い卵と白い卵の違いは?まずは基本を比較

赤い卵と白い卵の違いは?まずは基本を比較

スーパーの卵売り場で赤い卵と白い卵が並んでいると、「赤い卵の方がおいしいのかな?」「値段が高い分、栄養も豊富なのかな?」と迷うことはありませんか。

実は、赤い卵と白い卵の大きな違いは殻の色で、赤玉だから味や栄養が優れているわけではありません。 JA全農たまごの「たまごの殻の色の違いは?」でも、同じエサを食べた場合、鶏の種類による卵の栄養価の差はほとんどないと説明されています。

一方で、実際の売り場では赤玉の方が高いこともあります。ただし、値段だけで卵の品質を判断するのは早計です。

まずは基本的な違いを整理しながら、毎日の買い物でどちらを選べばよいのかを確認していきましょう。

赤玉と白玉は何が違う?色・味・栄養・値段を一覧で比較

赤玉と白玉を比べると、はっきりしている違いは殻の色で、味や栄養価については色だけで優劣をつけられません。

名古屋学芸大学管理栄養学部の「卵の黄身の色は、濃い方がよい?薄い方が良い?」でも、赤玉と白玉では味や栄養価にほとんど違いがないと紹介されています。

主な違いを一覧表で確認してみましょう。

比較項目赤い卵(赤玉)白い卵(白玉)
殻の色茶色や赤褐色白色
味殻の色だけでは判断できない殻の色だけでは判断できない
栄養価同じエサなら白玉とほぼ同じ同じエサなら赤玉とほぼ同じ
値段比較的高い商品もある比較的手頃な商品もある
殻の色が違う理由赤玉を産む鶏の種類による白玉を産む鶏の種類による

※価格については、JAあいち経済連の「たまご一口メモ」でも赤玉の方が高い傾向に触れています。ただし、実際の販売価格は商品によって異なります。

たとえば、同じMサイズの赤玉と白玉が並んでいて、赤玉の方が50円高かったとします。

「50円高いなら栄養も多いはず」と考えたくなりますが、値段の差がそのまま栄養価の差になるわけではありません。

なるほどポイント:卵の殻は中身の栄養を表すラベルではありません。赤玉か白玉かだけで、おいしさや栄養価を判断する必要はないのです。

普段の買い物では、殻の色よりも商品の表示や値段を見比べると、自分に合った卵を選びやすくなります。

赤い卵は高級で白い卵は安物?よくあるイメージの真相

赤い卵が高級で、白い卵が安物というわけではありません。 赤玉だから品質が高く、白玉だから品質が低いと判断するのは誤解です。

名古屋学芸大学管理栄養学部の解説でも、赤玉に高級なイメージがあることに触れながら、味や栄養価にほとんど違いがないと説明しています。

スーパーでは、赤玉が立派なパッケージに入っていたり、白玉より高い値段で売られていたりすることがあります。そんな商品を見かけると、赤玉の方がよい卵に思えるかもしれません。

しかし、商品の見た目や値段と、卵そのものの品質は分けて考えることが大切です。

なるほどポイント:赤玉の高級感と、実際の品質は別の話です。値段が高いからといって、必ずしも味や栄養が優れているとは限りません。

たとえば、毎朝の目玉焼きやお弁当の卵焼きに使うなら、白玉を選ぶことも十分合理的です。

反対に、気に入った銘柄の赤玉を楽しみたいなら、少し予算をかけるのもよいでしょう。

大切なのは、赤い卵だから高品質、白い卵だから低品質と決めつけないことです。

赤い卵と白い卵、結局どっちを選ぶのがおすすめ?

赤玉と白玉で迷ったら、毎日の料理に使う卵は価格や使いやすさで選び、好みの商品がある場合はそちらを選ぶという考え方がおすすめです。

殻の色だけで味や栄養価に大きな優劣があるわけではないため、無理に高い卵を選ぶ必要はありません。

買い物で迷ったときは、次のように考えると選びやすくなります。

  • 食費を抑えたい場合: 赤玉・白玉にこだわらず、価格と個数を比較する
  • 毎日の料理に使う場合: 普段使いやすいサイズや価格の卵を選ぶ
  • お気に入りの銘柄がある場合: 殻の色に関係なく、好みの商品を選ぶ
  • 特定の商品が気になる場合: パッケージの商品説明を確認して選ぶ

たとえば、朝食やお弁当で毎日卵を使う家庭なら、無理なく買い続けられる価格を重視するとよいでしょう。

一方、週末の朝食に少しこだわりたいときは、普段と違う銘柄の卵を試してみるのも楽しみ方の一つです。

なるほどポイント:赤玉と白玉のどちらがよいかというより、「自分の家庭では何を優先したいか」で選ぶと、買い物で迷いにくくなります。

殻の色にこだわりすぎず、予算や家族の好みに合った卵を選んでみてください。

卵の殻が赤い・白いのはなぜ?色が決まる仕組み

卵の殻が赤い・白いのはなぜ?色が決まる仕組み

赤い卵と白い卵では、どうして殻の色が違うのでしょうか。「茶色いニワトリが赤玉を産むから?」と思うかもしれませんね。

実は、卵の殻の色は主にニワトリの品種によって決まり、赤玉には茶色い色素が含まれています。 農林水産省の「疑問解消!たまごのヒミツQ&A」でも、卵の殻の色は基本的に鶏の種類で決まると紹介されています。

ただし、羽の色と卵の色が必ず一致するわけではありません。また、同じ赤玉でも色が濃かったり薄かったりする場合があります。

卵の色が決まる仕組みを知ると、スーパーで見かける赤玉や白玉の違いが、もっとわかりやすくなりますよ。

卵の殻の色を決めるのはニワトリの品種だった

卵の殻の色を決めるのはニワトリの品種だった

卵の殻が赤くなるか白くなるかは、主に卵を産むニワトリの品種によって決まります。

ニワトリにはさまざまな品種があり、それぞれ生まれつき異なる特徴を持っています。卵の殻の色も、品種によって受け継がれる特徴の一つです。

家畜改良センターの「供給している種鶏」では、白い卵を産む白色レグホンや、赤褐色の卵を産む白色プリマスロックなどが紹介されています。

つまり、スーパーに並ぶ赤玉と白玉の違いには、卵を産んだニワトリの種類が関係しているのです。

なるほどポイント:卵の色は、ニワトリが生まれ持った特徴の一つ。赤玉と白玉は、単に見た目を変えて販売しているわけではありません。

卵のパッケージに鶏の品種が書かれていたら、ぜひ確認してみてください。普段何気なく買っている卵にも、品種による違いがあるとわかります。

茶色い鶏は赤玉、白い鶏は白玉?羽の色との意外な関係

茶色い鶏は赤玉、白い鶏は白玉?羽の色との意外な関係

「茶色いニワトリは赤玉、白いニワトリは白玉を産む」と聞いたことはありませんか。

実際にそのような傾向はありますが、すべてのニワトリに当てはまるわけではありません。

農林水産省の「疑問解消!たまごのヒミツQ&A」でも、羽が茶色や黒っぽいニワトリは赤玉、白いニワトリは白玉を産む傾向があると説明されています。

ただし、羽の色だけでは卵の色を正確に判断できません。

家畜改良センターの品種紹介には、次のような例が掲載されています。

  • 白色レグホン: 羽が白く、白い卵を産む
  • 白色プリマスロック: 羽が白いのに、赤褐色の卵を産む
  • 赤色コーニッシュ: 羽が褐色で、赤褐色の卵を産む

注目したいのは、白色プリマスロックです。羽が白くても赤褐色の卵を産むため、「白いニワトリ=白玉」とは限らないことがわかります。

なるほどポイント:ニワトリの羽の色と卵の殻の色には関係がありますが、必ず同じ色になるわけではありません。

テレビや牧場で白いニワトリを見かけても、白玉を産むとは決めつけられないのですね。

赤い卵の殻に含まれる色素「プロトポルフィリン」とは?

赤い卵の殻に含まれる色素「プロトポルフィリン」とは?

赤い卵の茶色い殻には、「プロトポルフィリン」という色素が関係しています。

少し難しい名前ですが、簡単にいえば、卵の殻に茶色い色をつける成分のことです。

家畜改良センター岡崎牧場の「タマゴの部位について」では、卵の殻の色に関係する主な色素として、茶色のプロトポルフィリンと青色のビリベルジンが紹介されています。

また、農畜産業振興機構の「卵の選び方」によると、赤玉はニワトリの体内で作られるプロトポルフィリンが卵の殻に取り込まれることで、茶色くなります。

色がつく仕組みを簡単に整理すると、次のようになります。

  • ニワトリの体内でプロトポルフィリンという色素が作られる
  • 卵の殻に色素が取り込まれる
  • 色素によって殻が茶色や赤褐色に見える

なるほどポイント:赤玉の茶色は、卵の殻に取り込まれた色素によるもの。赤い塗料などで外側から着色しているわけではありません。

ちなみに、「赤玉」という名前でも、実際の殻は真っ赤ではなく、茶色や赤褐色に見えます。

スーパーで赤玉を見かけたら、殻の茶色には色素が関係していることを思い出してみてください。

プロトポルフィリンとは、ニワトリの体内で作られ、卵の殻を茶色くする色素の一つです。

同じ赤玉でも色が濃い・薄いのはなぜ?鶏の年齢や個体差

同じ赤玉でも色が濃い・薄いのはなぜ?鶏の年齢や個体差

赤玉を買ったとき、同じパックの中に濃い茶色の卵と薄い茶色の卵が混ざっていることはありませんか。

赤玉の色の濃さは、ニワトリの年齢や個体差などによって変わることがあります。

たとえば、愛知県農業総合試験場の研究「赤玉鶏の短期絶食処理による卵殻色の改善並びに肉斑の低減化」では、赤玉を産むニワトリは年齢が進むにつれて、卵の殻の色が薄くなることが報告されています。

また、卵の生産・販売を行うクレストグループの「たまごのなるほど豆知識」では、同じ親鶏が産む卵でも、日によって殻の色が微妙に異なると紹介されています。

赤玉の色に違いが生じる主な要因を整理すると、次のようになります。

  • ニワトリの年齢: 年齢が進むにつれて殻の色が薄くなる場合がある
  • 個体差: ニワトリによって卵の色の出方に違いがある
  • 産卵ごとの違い: 同じニワトリでも、日によって色が少し変わることがある

たとえば、10個入りの赤玉を買って、1個だけ色が薄かったとしても、色の違いだけで別の種類の卵が混ざっているとは判断できません。

なるほどポイント:同じ赤玉でも色がそろわないのは、ニワトリの年齢や個体差などが関係しているため。殻の色の濃さだけで卵の良し悪しを決める必要はありません。

なお、卵の鮮度については、農林水産省の「疑問解消!たまごのヒミツQ&A」でも、割らずに見分けることは難しいと説明されています。

家庭で卵を選ぶときは、赤玉の色の濃淡よりも、パッケージに記載された賞味期限などを確認するようにしましょう。

赤い卵と白い卵で味や栄養価は違う?

赤い卵と白い卵で味や栄養価は違う?

赤い卵と白い卵を比べると、「赤玉の方が味が濃そう」「白玉より栄養がありそう」と感じることはありませんか。

実は、卵の殻が赤いか白いかによって、味や栄養価に大きな違いが生まれるわけではありません。 名古屋学芸大学管理栄養学部の「卵の黄身の色は、濃い方がよい?薄い方が良い?」でも、赤玉と白玉は味や栄養価の面でほとんど違いがないと説明されています。

ただし、卵の中身がすべて同じというわけではありません。ニワトリが食べるエサによって、黄身の色や特定の栄養成分が変わる場合もあります。

赤玉と白玉の栄養の違いを確認しながら、味のおいしさや黄身の色との関係についても見ていきましょう。

赤玉と白玉でタンパク質・脂質・カロリーに差はある?

赤玉と白玉でタンパク質・脂質・カロリーに差はある?

赤玉と白玉では、タンパク質・脂質・カロリーなどの基本的な栄養価に、殻の色による大きな違いはありません。

JAあいち経済連の「たまご一口メモ」でも、赤玉と白玉に栄養価の違いはなく、飼料の違いによって栄養価が変わると説明されています。

実際に、文部科学省の「食品成分データベース」では、赤玉と白玉を分けずに「鶏卵・全卵・生」として栄養成分が掲載されています。

卵に含まれる主な栄養成分を確認してみましょう。

栄養成分鶏卵(全卵・生)100gあたり
エネルギー142kcal
タンパク質12.2g
脂質10.2g
炭水化物0.4g

※文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に基づく標準成分値です。殻を除いた可食部100gあたりの数値であり、赤玉と白玉それぞれを測定した比較結果ではありません。

たとえば、同じくらいの大きさの赤玉と白玉が並んでいた場合、赤玉を選んだからといって、タンパク質を多く摂取できるとは限りません。

また、卵1個あたりの栄養量を考えるときは、殻の色だけでなく、実際に食べる部分の重さにも注目したいところです。

なるほどポイント:赤玉と白玉で栄養の優劣をつける必要はありません。栄養成分を比較するなら、殻の色ではなく、卵の重量や商品の栄養成分表示を確認する方が参考になります。

毎日の食事でタンパク質を摂りたいときも、赤玉にこだわらず、家庭の予算や使いやすさに合わせて選んでみてください。

殻が赤い卵の方が濃厚でおいしいって本当?味の違いを解説

殻が赤い卵の方が濃厚でおいしいって本当?味の違いを解説

赤い卵だから濃厚でおいしい、白い卵だから味が薄いというわけではありません。

名古屋学芸大学管理栄養学部の解説でも、赤玉と白玉の味にほとんど違いはないと紹介されています。

ただし、卵の種類によって味わいに違いが出ることはあります。

愛知県農業総合試験場の研究「名古屋種の卵に関する加工及び味覚特性の解明」では、特定の名古屋種と白色レグホンの卵を比較し、半熟ゆで卵では名古屋種の卵をおいしいと評価した人の割合が高かったと報告されています。

ただし、研究結果は比較した品種についてのもので、赤玉全体が白玉よりおいしいことを示しているわけではありません。

家庭で卵の味を比べたいときは、次のように試してみるのもよいでしょう。

  • 赤玉と白玉を同じ調理方法で用意する
  • なるべく同じサイズの卵を使う
  • 味付けをそろえて食べ比べる

たとえば、赤玉と白玉をそれぞれ同じ固さのゆで卵にしてみると、家族の好みを比べるきっかけになります。

なるほどポイント:卵の味に違いを感じることはあっても、その理由が殻の色とは限りません。「赤玉だからおいしい」と決めつけず、実際の味わいで判断することが大切です。

お気に入りの卵を見つけたいなら、赤玉・白玉という分類だけでなく、商品ごとに食べ比べてみてください。

黄身の色が濃い卵ほど栄養豊富?色の違いとエサの関係

黄身の色が濃い卵ほど栄養豊富?色の違いとエサの関係

卵を割ったとき、黄身が濃いオレンジ色だと「栄養がたっぷり入っていそう」と感じるかもしれません。

しかし、黄身の色が濃いからといって、必ずしも栄養価が高いわけではありません。

農林水産省の「卵の黄身の色がいつもより濃いのは、どうしてですか。」によると、黄身の色にはニワトリの飼料に含まれる色素が関係しています。

黄身の色に影響する飼料の例を整理すると、次のようになります。

飼料の種類黄身の色への影響
黄色いトウモロコシ黄色みが強くなる
パプリカ赤みが強くなる
飼料用米色が淡くなる
マイロ(飼料用穀物)色が淡くなる

※農林水産省「疑問解消!たまごのヒミツQ&A」を参考に作成。実際の黄身の色は、飼料の配合などによって異なります。

たとえば、トウモロコシの代わりに飼料用米を多く食べたニワトリの卵は、黄身の色が淡くなる場合があります。

色が薄い黄身を見ると栄養不足のように感じるかもしれませんが、農林水産省は黄身の色の濃淡と栄養価に直接的な関係はないと説明しています。

なるほどポイント:黄身の色は、ニワトリがどんなエサを食べたかを知る手がかりになります。ただし、オレンジ色が濃いほど栄養豊富という意味ではありません。

卵を割って黄身の色がいつもより薄くても、色だけを理由に品質が悪いと判断する必要はないでしょう。

カロテノイドとは、トウモロコシやパプリカなどに含まれる黄色や赤色の色素の仲間です。卵黄の色には、ルテインやゼアキサンチンなどが関係しています。

卵の栄養成分を左右する飼料の違いと栄養強化卵の特徴

卵の栄養成分を左右する飼料の違いと栄養強化卵の特徴

卵に含まれる特定の栄養成分は、ニワトリに与える飼料を工夫することで増やせる場合があります。

こうした方法で特定の栄養成分を増やした卵が「栄養強化卵」です。

名古屋学芸大学管理栄養学部の解説では、飼料に含まれる栄養成分が卵に移る仕組みを利用し、ビタミンやミネラル、脂肪酸などを強化した卵が販売されていると紹介されています。

栄養強化卵には、次のような種類があります。

栄養強化卵の種類強化する成分の例
ビタミン強化卵ビタミンA・D・E、葉酸
ミネラル強化卵ヨウ素、鉄分
脂肪酸強化卵DHA、EPA、α-リノレン酸

※上記は栄養強化卵の種類を示したもので、すべての栄養強化卵に同じ成分が含まれているわけではありません。

たとえば、飼料に海藻などを加えてヨウ素を強化した卵や、魚粉などを利用してDHAなどを増やした卵があります。

ただし、「栄養強化卵」と書かれていても、強化している栄養成分や含有量は商品によって異なります。

スーパーで選ぶときは、パッケージに書かれた成分名や栄養成分表示を確認するとよいでしょう。

なるほどポイント:卵の栄養を比較するときは、赤玉か白玉かよりも、どんな栄養成分がどのくらい含まれているかに注目することが大切です。

なお、消費者庁の「栄養成分表示について」では、栄養成分表示の見方が紹介されています。

栄養強化卵を購入するときも、名前やイメージだけで判断せず、表示を確かめて家庭の食事に合うものを選んでみてください。

DHA・EPA・α-リノレン酸は脂肪酸の一種です。脂肪酸とは、食品に含まれる脂質を構成する成分のことをいいます。

赤い卵はなぜ値段が高い?白い卵との価格差の理由

赤い卵はなぜ値段が高い?白い卵との価格差の理由

スーパーで赤い卵と白い卵を見比べると、赤玉の方が少し高く売られていることがあります。「殻の色が違うだけなのに、どうして値段が違うの?」と疑問に思いますよね。

赤玉が白玉より高くなる背景には、ニワトリの飼育にかかる費用や卵の生産効率、商品の販売方法などが関係しています。

農林水産省の「aff(あふ)2018年9月号」でも、赤玉の生産量やブランド卵との関係が、価格差の理由として紹介されています。

ただし、赤玉が必ず高いわけではなく、商品によって価格が逆転することもあります。

なぜ赤玉は高くなりやすいのか、卵の生産から販売までの仕組みを順番に見ていきましょう。

赤玉が白玉より高いのはなぜ?飼料代と飼育コストの違い

赤玉が白玉より高いのはなぜ?飼料代と飼育コストの違い

赤玉が白玉より高くなる理由の一つは、卵を産むニワトリのエサ代が多くかかる場合があるためです。

ニワトリを育てるには、毎日のエサが欠かせません。同じ数の卵を生産するために必要なエサが多ければ、その分だけ生産にかかる費用も増えてしまいます。

千葉県畜産総合研究センターの「採卵鶏主要銘柄長期飼育比較調査」では、調査した主要銘柄のうち、白玉を産む鶏より赤玉を産む鶏の方が、エサを食べる量が多い傾向が確認されています。

ただし、調査対象となった銘柄での結果であり、すべての赤玉鶏が白玉鶏より多くエサを食べるわけではありません。

卵の価格に関係する飼育費用を簡単に整理すると、次のようになります。

  • エサ代: ニワトリが食べるエサの量や価格によって変わる
  • 飼育管理費: ニワトリを育てる設備や日々の管理に費用がかかる
  • 飼料の内容: 特別なエサを使用する商品では、通常とは異なる費用が生じる場合がある

たとえば、同じ数のニワトリを育てていても、片方の鶏がより多くエサを食べるなら、養鶏場が負担するエサ代にも違いが出ます。

なるほどポイント:赤玉の値段が高い理由は、殻が茶色いからではなく、卵を生産するまでにかかる費用が関係している場合があるのです。

スーパーで赤玉と白玉の値段が違っていても、単純に品質の差だと考える必要はありません。卵ができるまでの費用も価格に影響することを知っておくと、納得して選びやすくなります。

赤玉を産む鶏は卵を産む数が少ない?産卵効率と品種改良

赤玉を産む鶏は卵を産む数が少ない?産卵効率と品種改良

赤玉を産む鶏は、白玉を産む鶏より産卵数が少ない場合があります。ただし、すべての赤玉鶏に当てはまるわけではありません。

卵の生産では、ニワトリがどれだけ効率よく卵を産めるかも重要です。同じ期間に産む卵の数が少ないと、卵1個あたりにかかる生産費用が高くなりやすくなります。

群馬県畜産試験場の「採卵鶏(赤玉鶏)の鶏種別能力比較」では、100週齢までの調査で、累計産卵個数が500個に達した赤玉鶏は調査対象のうち1銘柄だったと報告されています。

一方、同じ資料で紹介されている白玉鶏の調査では、500個以上に達した銘柄が4つありました。

ただし、産卵能力は品種や銘柄によって異なり、品種改良によっても変化します。

千葉県畜産総合研究センターの比較調査でも、平成30年と令和4年に飼育を始めた鶏を比較すると、累計産卵個数が増加したことが報告されています。

なるほどポイント:卵の値段には、ニワトリが食べるエサの量だけでなく、どれだけ卵を産めるかも関係しています。

たとえば、同じ100羽のニワトリを育てていても、出荷できる卵の数が違えば、卵1個あたりにかかる費用も変わってきます。

ただし、赤玉だから必ず産卵数が少ないとは限りません。現在の卵の価格は、鶏の品種や飼育方法なども含めて考えることが大切です。

産卵効率とは、ニワトリが一定の期間にどれだけ効率よく卵を産めるかを表す考え方です。

赤い卵が高級に見える理由とは?ブランド卵との関係

赤い卵が高級に見える理由とは?ブランド卵との関係

赤玉に高級なイメージがあるのは、特別なこだわりを持つブランド卵として販売される商品があることも理由の一つです。

農林水産省の「aff(あふ)2018年9月号」では、赤玉が割高になる要因として、褐色の卵にブランド卵が多いことにも触れています。

ブランド卵とは、生産者が飼料や飼育方法、商品の特徴などにこだわり、独自の名前を付けて販売している卵のことです。

たとえば、長崎県の松本ポートリーの「商品紹介」では、独自に配合した飼料で育てた鶏が産む赤玉を「たまらん卵」という商品名で販売しています。

こうした商品では、卵の色だけでなく、生産者が工夫している部分も商品の特徴として紹介されています。

なるほどポイント:赤玉の高級なイメージには、殻の色そのものだけでなく、こだわりのある商品として販売されてきた背景も関係しています。

ただし、ブランド卵がすべて赤玉というわけではありません。白玉にも、独自の飼料や飼育管理にこだわった商品があります。

スーパーでブランド卵を見つけたら、パッケージの名前だけでなく、どんな特徴を持つ商品なのか確認してみるとよいでしょう。

赤玉なのに安い卵もある?価格だけではわからない品質の違い

赤玉なのに安い卵もある?価格だけではわからない品質の違い

赤玉でも手頃な価格で販売されている商品はあります。反対に、白玉でも価格の高い商品があるため、殻の色だけで値段は決まりません。

実際に、奈良県の竹村養鶏場の「商品紹介」では、赤玉の「大和の恵卵」と白玉の「究極の卵」が、それぞれ異なる価格で紹介されています。

掲載されている価格を1個あたりに換算すると、次のようになります。

商品パック価格1個あたり
赤玉「大和の恵卵」6個180円30円
白玉「究極の卵」10個320円32円

※竹村養鶏場の公式サイト掲載価格をもとに計算しています。価格は変更される場合があります。また、商品によって内容や規格も異なるため、同じ条件で品質を比較した結果ではありません。

この例では、白玉の方が1個あたりの値段が高くなっています。

白玉の「究極の卵」は、飼料の配合や卵の選別などにこだわった商品として紹介されており、殻の色以外にも特徴があることがわかります。

なるほどポイント:赤玉だから高い、白玉だから安いとは限りません。商品の価格は、卵の種類だけでなく、生産者のこだわりや販売方法などによっても変わります。

また、卵の品質を価格だけで判断するのもおすすめできません。

買い物の際は、次のような点を確認してみてください。

  • 商品の内容: 卵のサイズや個数が希望に合っているか
  • 生産者の説明: 飼料や飼育方法にどのような特徴があるか
  • 価格: 家庭の予算に合っているか

毎日たくさん卵を使う家庭なら、手頃な赤玉を選ぶのもよいでしょう。反対に、気になる特徴を持つ白玉があれば、試してみるのも一つの楽しみ方です。

卵の値段は品質を判断するための情報の一つですが、価格だけですべてがわかるわけではありません。 商品ごとの特徴を確認しながら、納得できる卵を選んでみてください。

赤玉と白玉で殻の硬さや鮮度は変わる?

赤玉と白玉で殻の硬さや鮮度は変わる?

赤玉と白玉を見比べると、「赤玉の方が殻が硬そう」「赤い卵は黄身も大きいのかな?」と気になることはありませんか。

実は、殻の硬さや黄身の大きさ、鮮度は、赤玉か白玉かという色だけでは判断できません。 卵の殻の強さにはニワトリの年齢や飼料などが関係し、黄身の大きさも卵全体のサイズと必ずしも比例するわけではないのです。

また、赤玉だから白玉より日持ちするということもありません。卵を選ぶときは、殻の色よりも賞味期限や保存状態を確認することが大切です。

赤玉と白玉の見た目だけではわからない違いについて、順番に確認していきましょう。

赤玉の殻は白玉より硬い?卵殻の厚さと割れやすさの違い

赤玉の殻は白玉より硬い?卵殻の厚さと割れやすさの違い

赤玉だから白玉より殻が硬いとは限りません。 卵の殻の強さには、色以外にもさまざまな要因が関係しています。

家畜改良センター岡崎牧場の「ミニ講座2:外部形質と内部形質」によると、卵殻の強さは遺伝的な特徴に加え、飼料中のカルシウムやニワトリの年齢などによっても変わります。

また、卵殻の品質を調べる際には、殻の厚さと強さを別々の項目として評価します。

殻の硬さに関係する主な要因を整理すると、次のようになります。

  • ニワトリの遺伝的な特徴: 卵殻の強さに影響する
  • 飼料のカルシウム: 卵殻を形成するために重要な栄養成分
  • ニワトリの年齢: 年齢が進むにつれて殻の強度が低下する場合がある

たとえば、赤玉と白玉をそれぞれ割ってみて、白玉の方が硬く感じられることもあるでしょう。

だからといって、赤玉の品質が悪いわけではありません。殻の強さは複数の要因によって変わるため、色だけで決めつけることはできないのです。

なるほどポイント:卵の殻の色と硬さは別の特徴です。茶色が濃い赤玉だからといって、殻が厚く丈夫だとは判断できません。

家庭で卵を扱うときは、赤玉も白玉も丁寧に扱うことが大切です。

また、東京都保健医療局の「卵の衛生的な取扱い」では、購入時に殻がきれいで、ひび割れのない卵を選ぶよう案内しています。

スーパーでは、殻の色よりもひび割れがないかを確認して選ぶとよいでしょう。

卵殻強度(らんかくきょうど)とは、卵の殻が外からの力にどれくらい耐えられるかを表すものです。

赤い卵の方が黄身は大きい?卵のサイズと中身の関係

赤い卵の方が黄身は大きい?卵のサイズと中身の関係

赤玉だから白玉より黄身が大きいとは限りません。 黄身の大きさを考えるときは、卵の殻の色ではなく、卵全体のサイズとの関係を知っておくと役立ちます。

農畜産業振興機構の「卵の選び方」によると、卵は大きくなるほど白身の量が増えますが、黄身の大きさはほとんど変わりません。

つまり、大きな卵を買ったからといって、黄身まで大幅に大きくなるわけではないのです。

卵のサイズと中身の関係を整理すると、次のようになります。

比較するポイント黄身と白身の特徴
Mサイズの卵Lサイズと比べて白身の量が少なく、黄身の割合が高くなりやすい
Lサイズの卵Mサイズより白身の量が多く、黄身の大きさは大きく変わらない
赤玉と白玉殻の色だけでは黄身の大きさを判断できない

たとえば、Mサイズの赤玉とLサイズの白玉があった場合、Lサイズの白玉の方が大きくても、黄身まで同じ割合で大きいとは限りません。

黄身を1個使う料理なら、卵全体の大きさだけを気にする必要はないでしょう。

なるほどポイント:卵が大きくなると、主に増えるのは白身の量です。大きな卵ほど黄身も大きいと思いがちですが、実際には黄身の大きさはあまり変わりません。

スーパーで卵を選ぶときは、赤玉か白玉かだけでなく、MサイズやLサイズといった表示も確認してみてください。

卵のサイズは、殻を含めた重さによってSS・S・MS・M・L・LLの6段階に分けられています。

赤玉と白玉で鮮度や賞味期限に違いはある?

赤玉と白玉で鮮度や賞味期限に違いはある?

赤玉と白玉で、殻の色による鮮度や賞味期限の違いはありません。 赤玉だから長持ちする、白玉だから傷みやすいというわけではないのです。

農林水産省の「疑問解消!たまごのヒミツQ&A」では、卵を割らずに鮮度を見分けることは難しく、賞味期限を確認することで、産卵からどのくらい時間が経過したかをおおよそ把握できると説明されています。

また、東京都保健医療局の「鶏卵の表示について」では、生食用の卵には賞味期限や保存方法などを表示することが定められています。殻の色によって表示のルールが分かれているわけではありません。

家庭で卵を扱うときは、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 購入するとき: パッケージの賞味期限を確認する
  • 保存するとき: 持ち帰ったら冷蔵庫に入れ、10℃以下を目安に保存する
  • 生で食べるとき: 生食用の卵を使い、賞味期限内に食べる
  • 賞味期限が過ぎたとき: 状態を確認し、食べる場合は十分に加熱する

※保存や調理については、東京都保健医療局の「卵の衛生的な取扱い」を参考にしています。賞味期限内であっても、ひび割れた卵を生食することは避けてください。

たとえば、同じ日に買った赤玉と白玉でも、賞味期限が異なる場合があります。

赤玉の方が日付に余裕があるなら、赤玉を選ぶのも一つの方法です。反対に、白玉の方が賞味期限が先なら、白玉を選んでもよいでしょう。

なるほどポイント:卵の新鮮さは、殻の色では見分けられません。買い物で迷ったら、赤玉か白玉かよりも、賞味期限を確認する方が実用的です。

なお、賞味期限は適切な保存を前提として設定されています。期限内だからといって、保存状態に関係なく安全という意味ではありません。

赤玉も白玉も、購入後は冷蔵庫で適切に保存し、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。

赤い卵と白い卵は料理によって使い分けるべき?

赤い卵と白い卵は料理によって使い分けるべき?

卵かけご飯や目玉焼き、お菓子作りなど、料理によって赤玉と白玉を使い分けた方がよいのか、気になることはありませんか。

結論からいうと、赤玉と白玉を料理ごとに使い分ける必要はありません。 卵の味や栄養価は殻の色によって大きく変わるわけではなく、料理の仕上がりには卵のサイズや調理方法などが関係しています。

料理に合わせて何を重視すればよいのか、家庭で役立つ選び方を確認していきましょう。

卵かけご飯には赤玉と白玉のどっちが合う?

卵かけご飯には赤玉と白玉のどっちが合う?

卵かけご飯には、赤玉と白玉のどちらを使っても問題ありません。 殻の色だけで味に大きな違いが生まれるわけではないため、好みの卵を選んで大丈夫です。

名古屋学芸大学管理栄養学部の「卵の黄身の色は、濃い方がよい?薄い方が良い?」でも、赤玉と白玉の味や栄養価にはほとんど違いがないと説明されています。

ただし、卵かけご飯は卵を生で食べる料理なので、赤玉か白玉かよりも、生食に適した卵を選ぶことが大切です。

食品安全委員会の「安心して生卵を食べられる国」では、生卵を食べる際の保存方法や調理上の注意点が紹介されています。

家庭では、次のポイントを確認しましょう。

  • 生食用の表示: 生で食べられる卵か確認する
  • 賞味期限: 生食できる期限内の卵を使う
  • 保存状態: 購入後は冷蔵庫で適切に保存する
  • 殻の状態: ひび割れた卵は生食に使わない
  • 食べるタイミング: 食べる直前に卵を割り、早めに食べ切る

たとえば、赤玉と白玉が冷蔵庫にあるなら、どちらも適切に保存されていて、生食の条件を満たしているか確認して選ぶとよいでしょう。

なるほどポイント:卵かけご飯に向いているかどうかは、殻の色では決まりません。生で食べる料理だからこそ、商品の表示や保存状態を優先することが大切です。

なお、食品安全委員会では、妊娠中の方や乳幼児、高齢者、免疫機能が低下している方には、できる限り十分に加熱した卵料理をすすめています。

赤玉と白玉のどちらを選ぶ場合も、生食には十分注意してください。

目玉焼きや卵焼きで味・食感・仕上がりは変わる?

目玉焼きや卵焼きで味・食感・仕上がりは変わる?

目玉焼きや卵焼きの仕上がりは、赤玉か白玉かという違いよりも、火加減や焼き方によって変わります。

卵には、加熱するとタンパク質が固まる性質があります。農林水産省の「aff(あふ)2018年9月号」でも、卵白と卵黄は固まり始める温度が異なると説明されています。

そのため、同じ卵を使っても、加熱の仕方によって黄身の固さや白身の食感が変わるのです。

料理別に、仕上がりを調整するポイントを見てみましょう。

  • 目玉焼き: 火加減や焼く時間を調整すると、黄身の固さや白身の焼き具合を変えられる
  • 卵焼き: 卵焼き器の温度や卵液を巻くタイミングによって、仕上がりが変わる

キユーピーの「基本の目玉焼きをつくろう」では、弱火で焼きながら黄身の固さを調整する方法が紹介されています。

また、キユーピーの「卵焼きの基本レシピ」では、卵焼き器を十分に温め、中火で短時間に焼くことが、きめ細かい仕上がりにつながると説明されています。

たとえば、朝食の目玉焼きを作るとき、黄身をやわらかく仕上げたいなら、赤玉を選ぶよりも焼き時間を調整する方が実用的です。

卵焼きも同じで、殻の色を気にするより、卵液の流し入れ方や焼き方を工夫するとよいでしょう。

なるほどポイント:卵料理のおいしさを左右するのは、赤玉か白玉かだけではありません。同じ卵でも、焼き方を変えることで違った食感を楽しめます。

普段使っている卵で十分なので、まずは好みの焼き加減を見つけてみてください。

お菓子作りやオムレツでは殻の色より卵のサイズが重要?

お菓子作りやオムレツでは殻の色より卵のサイズが重要?

お菓子作りでは、赤玉か白玉かよりも、レシピで指定された卵のサイズや分量を守ることが大切です。

特にケーキやマフィンなどは、材料の割合が仕上がりに関係するため、卵の量が変わると生地の状態にも影響する場合があります。

DELISH KITCHENの「卵のサイズについて」でも、お菓子のレシピで卵のサイズを変えると仕上がりが変わる可能性があるため、指定されたMサイズを使うよう案内しています。

また、ロッテの「手づくり基本テクニック」では、卵を半端な量だけ使う場合、溶き卵にして重さを量る方法が紹介されています。

家庭で料理するときは、次のように考えるとわかりやすいでしょう。

  • ケーキ・マフィン: レシピに指定された卵のサイズや重量を守る
  • プリン: 卵と牛乳などの材料の分量をレシピに合わせる
  • オムレツ: 作りたい大きさや人数に合わせて卵の量を調整する

たとえば、レシピに「Mサイズの卵2個」と書かれているのに、LLサイズの卵を2個使うと、予定より卵の量が多くなる場合があります。

お菓子作りで指定と違うサイズの卵を使いたいときは、殻を除いた卵の重さを確認し、必要に応じて溶き卵にして計量するとよいでしょう。

一方、オムレツなら、卵のサイズに合わせて使う個数を調整する方法もあります。

なるほどポイント:お菓子作りでは「卵2個」という個数だけでなく、実際に使う卵の量にも注目すると失敗を減らせます。赤玉か白玉かよりも、レシピの分量を確認することが大切です。

料理初心者なら、まずはレシピに書かれたサイズの卵を用意するのがおすすめです。赤玉と白玉のどちらでも、指定された分量に合わせて使ってみてください。

卵液(らんえき)とは、殻を割って取り出した卵の中身のことです。黄身と白身を混ぜたものを指す場合もあります。

スーパーで迷わない!赤い卵と白い卵の選び方

スーパーで迷わない!赤い卵と白い卵の選び方

スーパーの卵売り場には、手頃な白玉から少し値段の高い赤玉、平飼い卵やブランド卵まで、さまざまな商品が並んでいます。「種類が多すぎて、どれを買えばいいの?」と迷ってしまいますよね。

卵を選ぶときは、殻の色だけでなく、価格・サイズ・飼料・飼育方法などを確認するのがおすすめです。

JA全農たまごの「たまごの殻の色の違いは?」でも、同じエサを食べた場合、鶏の種類による栄養価の差はほとんどないと説明されています。

つまり、赤玉か白玉かだけで判断せず、家庭の予算や好みに合う商品を選ぶことが大切です。

ここでは、毎日の買い物ですぐに役立つ卵の選び方を紹介します。

値段とコスパで選ぶなら?卵1個あたりの価格を比較

値段とコスパで選ぶなら?卵1個あたりの価格を比較

卵を値段で選ぶなら、パックの販売価格だけでなく、1個あたりの価格を比べるのがおすすめです。

スーパーでは、6個入りや10個入りなど、個数の違う卵が売られています。パックの値段が安くても、1個あたりに換算すると割高になる場合があるためです。

たとえば、同じMサイズの白玉と赤玉が、次の値段で売られていたとしましょう。

比較項目白玉赤玉
販売価格320円210円
パックの個数10個6個
1個あたりの価格32円35円

※価格は計算方法を説明するための例であり、実際の販売価格ではありません。

赤玉の方がパックの値段は安いものの、1個あたりでは白玉の方がお得になります。

計算方法も簡単です。

1個あたりの価格=パックの販売価格÷卵の個数

たとえば、320円の10個入りなら、320÷10=32円となります。

なるほどポイント:卵はパックの値段だけで比べると、どちらがお得かわかりにくいことがあります。1個あたりの価格に直すと、赤玉と白玉を公平に比較しやすくなります。

ただし、卵のサイズが違う場合は注意が必要です。

農畜産業振興機構の「卵の選び方」では、卵は重さによってSS・S・MS・M・L・LLの6段階に分けられていると説明されています。

そのため、価格を比べるときは、なるべく同じサイズの卵を選ぶとよいでしょう。

また、家族が少なく卵を使う機会も少ないなら、1個あたりの価格が多少高くても、6個入りを購入する方法があります。

コスパのよさは、単価の安さだけでなく、家庭で無理なく使い切れるかどうかも含めて考えるのがポイントです。

おいしい卵を選ぶなら飼料や飼育方法にも注目

おいしい卵を選ぶなら飼料や飼育方法にも注目

おいしい卵を探したいなら、ニワトリが食べている飼料や、どのような環境で育てられているかにも注目してみましょう。

卵のパッケージには、飼料の原料や飼育方法など、生産者が工夫している点が紹介されていることがあります。

たとえば、JA全農たまごの「たまごの里」では、木酢酸を配合した飼料を使用し、おいしさを追求した赤玉が紹介されています。

ただし、特別な飼料や飼育方法を採用しているからといって、すべての人がおいしいと感じるとは限りません。

スーパーでは、次のような点を確認すると商品ごとの特徴がわかりやすくなります。

  • 飼料の内容: どのような原料を使っているか
  • 飼育方法: ニワトリをどのような環境で育てているか
  • 生産者のこだわり: 商品の特徴が具体的に説明されているか

たとえば、「飼料にこだわった卵」と書かれていたら、どのような原料を使っているのか、パッケージの説明を読んでみてください。

また、飼育環境に関心がある場合は、平飼いなどの表示も卵選びの参考になります。

なるほどポイント:飼料や飼育方法の表示は、卵のおいしさを保証するものではありませんが、商品ごとの違いを知る手がかりになります。

気になる商品を見つけたら、まずは少量のパックで試してみるのもおすすめです。

普段の卵と同じ料理に使い、家族がどちらの味を好むか食べ比べてみると、自分の家庭に合った卵を見つけやすくなります。

平飼い卵・ブランド卵・普通の卵は何が違う?

平飼い卵・ブランド卵・普通の卵は何が違う?

スーパーでは、赤玉や白玉のほかに「平飼い卵」「ブランド卵」と書かれた商品も見かけます。

平飼い卵とブランド卵は、そもそも表している内容が違います。 平飼いはニワトリの飼育方法を表し、ブランド卵は飼料や飼育方法などに特徴を持たせた商品として販売される卵です。

農林水産省の「鶏卵」では、平飼いとは、鶏舎内や屋外でニワトリが床面や地面を自由に動けるようにして飼育する方法と説明されています。

一方、鶏卵公正取引協議会の「経緯」では、栄養成分の強化や特別な飼育方法などを特徴として販売される卵が、ブランド卵として紹介されています。

それぞれの違いを簡単に整理してみましょう。

卵の種類主な特徴選ぶときのポイント
平飼い卵ニワトリが床や地面を自由に動ける環境で飼育されている飼育環境を重視したい場合に注目する
ブランド卵飼料や飼育方法など、商品独自の特徴がある商品ごとのこだわりを確認する
普通の卵日常的に販売される卵で、特別な特徴を前面に出していない商品もある価格やサイズ、使いやすさで選ぶ

※「普通の卵」は、ここでは日常使いの卵をわかりやすく表現したもので、正式な品質区分ではありません。また、平飼い卵がブランド卵として販売される場合もあります。

気をつけたいのは、平飼い卵だから必ず屋外で育てられているわけではないという点です。

平飼いには、鶏舎の中で自由に動けるようにする方法も含まれます。屋外での飼育に関心があるなら、放飼いなどの表示や生産者の説明も確認するとよいでしょう。

また、キユーピーの「鶏のアニマルウェルフェア」では、ケージ飼いとケージを使わない飼育方法には、それぞれ長所と短所があると説明されています。

そのため、飼育方法だけで卵のおいしさや品質の優劣を決めることはできません。

なるほどポイント:「平飼い」は育て方を表す言葉、「ブランド卵」は商品の特徴を表す言葉です。名前だけで比較するのではなく、何にこだわった卵なのかを確認すると選びやすくなります。

毎日使う卵なら、価格や使いやすさを優先するのもよいでしょう。

一方、飼育環境や生産者の取り組みに関心があるなら、平飼い卵やブランド卵を選ぶのも一つの方法です。

大切なのは、高い卵や特別な名前の卵を選ぶことではなく、家族の好みや予算、重視したいポイントに合った卵を見つけることです。

ケージ飼いとは、ニワトリをケージと呼ばれる飼育設備の中で育てる方法です。

赤い卵と白い卵についてよくある疑問

赤い卵と白い卵についてよくある疑問

赤い卵と白い卵の違いを知ると、「同じニワトリが両方の色の卵を産むことはあるの?」「赤玉は有精卵なの?」といった疑問も出てきませんか。

実は、卵の殻の色と有精卵・無精卵の違いは、まったく別の仕組みで決まります。 また、殻の色にはニワトリの品種が関係しますが、同じニワトリが産む卵でも、色合いが少し異なる場合があります。

こうした違いを知っておくと、卵の見た目について気になることがあっても、理由を理解しやすくなるでしょう。

ここでは、赤玉と白玉について間違えやすいポイントを、わかりやすく解説します。

同じニワトリが赤い卵と白い卵の両方を産むことはある?

同じニワトリが赤い卵と白い卵の両方を産むことはある?

同じニワトリが、ある日は赤玉、別の日は真っ白な白玉を産むということは、通常ありません。

農林水産省の「疑問解消!たまごのヒミツQ&A」でも、卵の殻の色は基本的にニワトリの品種によって決まると説明されています。

ただし、毎回まったく同じ色の卵を産むわけではありません。

卵の生産・販売を行うクレストグループの「たまごのなるほど豆知識」では、同じニワトリが産んだ卵でも、日によって殻の色が微妙に異なると紹介されています。

たとえば、いつも茶色い卵を産むニワトリでも、昨日より少し薄い色の卵を産むことがあります。

なるほどポイント:同じニワトリが産む卵でも、色の濃さには多少の違いがあります。ただし、赤玉を産む品種が突然白玉を産むようになるという意味ではありません。

スーパーで赤玉の色合いが少し違っていても、色だけで別の種類の卵が混ざっていると判断する必要はないでしょう。

赤い卵は有精卵で白い卵は無精卵というのは本当?

赤い卵は有精卵で白い卵は無精卵というのは本当?

赤い卵が有精卵で、白い卵が無精卵というのは誤解です。 卵の殻の色と、受精しているかどうかには直接的な関係がありません。

農林水産省の「有精卵と無精卵の違いについて教えてください。」では、有精卵はメンドリがオンドリと交尾して受精した卵、無精卵は受精していない卵と説明されています。

それぞれの違いを簡単に整理すると、次のようになります。

  • 有精卵: 受精した卵で、適切な条件で温めるとヒヨコに育つ可能性がある
  • 無精卵: 受精していない卵で、温めてもヒヨコにはならない

また、農林水産省によると、スーパーなどで販売されている卵のほとんどは無精卵です。

つまり、赤玉でも無精卵はありますし、白玉でも有精卵はあります。

なるほどポイント:有精卵か無精卵かは、ニワトリが受精したかどうかで決まります。殻の色を見ただけでは判断できないのです。

スーパーで有精卵を買いたい場合は、赤玉を選ぶのではなく、パッケージに「有精卵」と表示されているか確認しましょう。

なお、農林水産省は有精卵と無精卵に栄養的な違いはないとも説明しています。有精卵だから栄養が豊富というわけではありません。

有精卵(ゆうせいらん)とは、受精している卵のことです。無精卵(むせいらん)は、受精していない卵を指します。

まとめ|赤い卵と白い卵の違いを知れば、もう卵選びで迷わない

まとめ|赤い卵と白い卵の違いを知れば、もう卵選びで迷わない

この記事では、赤い卵と白い卵の違いについて、殻の色が決まる理由から味・栄養価・値段の違い、スーパーでの選び方まで詳しく解説しました。

赤玉と白玉の大きな違いは殻の色で、赤玉だから味がおいしい、栄養が豊富というわけではありません。 卵選びで大切なのは、殻の色だけで判断せず、価格やサイズ、商品の特徴などを確認することです。

特に覚えておきたいポイントをまとめると、次のようになります。

  • 殻の色: 赤玉と白玉の違いは、主に卵を産むニワトリの品種によって決まる
  • 味・栄養価: 殻の色だけで大きな違いはなく、飼料などによって変わる場合がある
  • 値段: 赤玉が高い場合があるのは、飼育コストや生産効率、ブランド化などが関係しているため
  • 黄身の色: オレンジ色が濃いほど栄養豊富というわけではなく、飼料の影響を受ける
  • 殻の硬さ・鮮度: 赤玉と白玉の色だけでは判断できず、賞味期限や保存状態の確認が大切
  • 料理での使い分け: 卵かけご飯や卵焼き、お菓子作りなどで、赤玉と白玉を使い分ける必要はない
  • スーパーでの選び方: 1個あたりの価格やサイズ、飼料・飼育方法などを比較すると選びやすい

たとえば、毎日の朝食やお弁当に使うなら、価格が手頃で使いやすい卵を選ぶとよいでしょう。一方、飼料や飼育方法にこだわった商品が気になるなら、ブランド卵を試してみるのも楽しみ方の一つです。

また、赤玉だから高品質、白玉だから安物ということもありません。 値段が高い卵を選ぶことより、家族の好みや予算に合った卵を見つけることが大切です。

次にスーパーで赤玉と白玉が並んでいたら、ぜひ今回紹介したポイントを思い出してみてください。

殻の色にとらわれず、それぞれの商品の特徴を見比べることで、毎日の卵選びがもっと簡単になりますよ。