鶏肉の国産と外国産の違いとは?購入前にこれだけは知りたい基本情報
鶏肉を買うとき、「国産と外国産、どっちを選べばいいんだろう?」と迷ったことはありませんか?
見た目はどちらもよく似ていますが、実は味や食感、価格、さらには調理の向き不向きまで、さまざまな違いがあります。
この記事を読むことで、国産と外国産の違いを正しく理解し、用途や目的に合わせて最適な鶏肉を選べるようになります。料理の種類や重視するポイントによって、選ぶべき鶏肉は変わります。
多くの人が、国産鶏肉と外国産鶏肉について以下のような疑問を持っています。
- スーパーで鶏肉を選ぶとき、国産と外国産のどちらを選ぶべきかわからない
- 値段が安い外国産を買っても大丈夫なのか不安
- 唐揚げや煮物など、料理によって適した鶏肉があるのか知りたい
こうした疑問に対して、この記事では専門用語をなるべく使わず、料理初心者にもわかりやすい言葉で丁寧に説明しています。
鶏肉の国産と外国産の違いを一覧表で比較

鶏肉の国産と外国産の違いは、産地だけでなく、味、食感、価格、流通方法、安全性への考え方にも表れます。
ただし、国産鶏肉と外国産鶏肉は、どちらか一方が必ず優れているわけではありません。国産鶏肉には風味や鮮度感を活かしやすい良さがあり、外国産鶏肉には価格を抑えながら量を使いやすい良さがあります。
最初に全体の違いをつかんでおくと、スーパーで鶏肉を選ぶときに迷いにくくなります。
国産鶏肉と外国産鶏肉の違いを比較表で確認

国産鶏肉と外国産鶏肉は、味や食感だけでなく、価格や流通方法にも違いがあります。
国産鶏肉は、国内で処理されて店頭に並ぶため、チルド販売の商品が多く見られます。外国産鶏肉は、海外から運ばれる関係で、冷凍または解凍品として販売される商品が多くなります。
国産鶏肉は風味や食感を重視したい場合に選ばれやすく、外国産鶏肉はコストを抑えながら量を確保したい場合に便利です。
ただし、どちらが優れているというものではありません。購入時は産地だけでなく、鮮度や保存状態、表示内容も確認しながら選ぶことが大切です。
まずは、両者の違いを比較表で確認してみましょう。
| 比較項目 | 国産鶏肉 | 外国産鶏肉 |
|---|---|---|
| 味 | 鶏肉そのものの風味を感じやすい傾向 | 味つけになじませて使いやすい傾向 |
| 食感 | 弾力ややわらかさを感じやすい商品が多い | 冷凍・解凍の影響で水分が出やすい場合がある |
| 価格 | 外国産より高めになりやすい | 比較的安く買いやすいことが多い |
| 流通 | チルドで販売される商品が多い | 冷凍品や解凍品が多い |
| 売り場での表示 | 国産、県名、銘柄名などで表示されることがある | ブラジル産、タイ産、アメリカ産など国名で表示される |
| 安全性 | 産地だけで安全性は決まらない | 輸入時の確認や検査の仕組みがある |
| 注意点 | 消費期限や保存状態を確認する | 解凍表示やドリップの量を確認する |
国産鶏肉と外国産鶏肉の違いが生まれる主な理由は、生産環境や流通方法の違いにあります。
国産鶏肉は、日本国内で飼育・処理されたあと比較的短期間で店頭に並ぶため、チルド商品として販売されることが多くあります。そのため、肉の水分や食感が保たれやすい傾向があります。
一方で外国産鶏肉は、海外から日本へ輸送する必要があるため、冷凍流通が中心です。冷凍と解凍の過程で肉の水分が出やすくなり、商品によっては食感やジューシーさに違いを感じることがあります。
また、価格差には生産規模や人件費、飼料費なども影響しています。外国産鶏肉は大量生産されるケースが多く、比較的安価に販売されやすい傾向があります。
なお、安全性については国産・外国産だけで優劣を判断することはできません。どちらも流通や販売の段階で管理されており、家庭では十分な加熱調理と適切な保存を行うことが重要です。
チルド:凍らせずに低温で保存・流通する状態のことです。冷凍より肉の水分や食感が残りやすい場合があります。
国産と外国産はどちらを選ぶべき?

国産鶏肉と外国産鶏肉のどちらを選ぶべきかは、「何を重視したいか」で決めるとわかりやすくなります。
味や食感を重視したい日は国産鶏肉、食費を抑えて量を使いたい日は外国産鶏肉が選びやすいです。毎回同じほうを選ぶ必要はありません。
鶏肉選びで迷いやすい理由は、価格、味、安心感、使う量のバランスが人によって違うためです。
少量でもおいしく食べたい人は、国産鶏肉を選ぶと満足しやすくなります。鶏肉の味がそのまま出る料理では、肉の香りや弾力が仕上がりに影響しやすいからです。
家族分をたっぷり作りたい人や、作り置きをしたい人は、外国産鶏肉を選ぶと食費を抑えやすくなります。濃いめの味つけや煮込み料理では、調理の工夫でおいしさを作りやすくなります。
大切なのは、「国産だから必ず正解」「外国産だから避けるべき」と決めつけないことです。鶏肉の選び方は、料理、予算、使う量、売り場での状態を合わせて考えると失敗しにくくなります。
| 重視したいこと | 選びやすい鶏肉 | 理由 |
|---|---|---|
| 肉の味を楽しみたい | 国産鶏肉 | 鶏肉の風味を活かしやすい |
| 食感を大切にしたい | 国産鶏肉 | 弾力ややわらかさを感じやすい |
| 食費を抑えたい | 外国産鶏肉 | 比較的安く買えることが多い |
| まとめ買いしたい | 外国産鶏肉 | 冷凍保存や作り置きをしたい人 |
| 迷わず選びたい | 状態のよい商品 | 産地より鮮度を重視したい人 |
| シンプル料理 | 国産鶏肉 | 味つけが薄くても満足しやすい |
| 濃い味つけ | 外国産鶏肉 | 下味やたれになじませやすい |
国産と外国産は、目的に合わせて選ぶのが一番現実的です。
味や食感を楽しみたい日は国産鶏肉、価格を抑えてたっぷり使いたい日は外国産鶏肉を選ぶと、買い物の迷いが減ります。
料理別の使い分け早見表

国産鶏肉と外国産鶏肉は、料理に合わせて使い分けると、どちらもおいしく活用できます。
味つけがシンプルな料理では国産鶏肉、下味やソースで仕上げる料理では外国産鶏肉が使いやすい傾向があります。料理名ごとに選び方を決めておくと買い物が楽になります。
塩焼きやソテーでは、鶏肉の味、脂の香り、皮の焼き上がりが目立ちます。そのため、肉そのものの風味を活かしやすい国産鶏肉が向いています。
唐揚げや照り焼きでは、しょうゆ、酒、しょうが、にんにく、砂糖などの味つけが仕上がりを大きく左右します。外国産鶏肉でも、下処理と味つけを丁寧にすれば食べやすく仕上がります。
カレーや煮込み料理では、肉の味が煮汁やソースに溶け込みます。外国産鶏肉は量を使いやすいため、家族分の料理や作り置きに向いています。
| 料理 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 塩焼き | 国産鶏肉 | 肉の風味を感じやすい |
| チキンソテー | 国産鶏肉 | 食感と香りが出やすい |
| 親子丼 | 国産鶏肉 | 鶏のうま味が卵と合いやすい |
| 唐揚げ | どちらでも可 | 下味でおいしさを作れる |
| 照り焼き | どちらでも可 | たれで味をまとめやすい |
| カレー | 外国産鶏肉 | 価格を抑えて量を使いやすい |
| クリーム煮 | 外国産鶏肉 | ソースと合わせやすい |
| 蒸し鶏 | 国産鶏肉 | しっとり感を活かしやすい |
料理別の使い分けでは、国産鶏肉は素材の味を活かす料理、外国産鶏肉は下味や煮込みでおいしさを作る料理に向いています。
毎日の料理では、国産と外国産を固定して考えるより、「今日は何を作るか」で選ぶほうが味と食費のバランスが取りやすくなります。
国産・外国産だけでなく部位ごとの向き不向きも知りたい方は、鶏肉の部位ごとの特徴と選び方も参考になります。
鶏肉の国産と外国産の違い:基本ポイント

鶏肉の国産と外国産の違いを正しく知るには、味や価格だけでなく、表示、鶏のルーツ、育て方、流通方法を見ることが大切です。
スーパーのパックに「国産」「ブラジル産」「タイ産」などと書かれていても、表示の意味を知らないまま選ぶと、なんとなくのイメージで判断しやすくなります。国産鶏肉と外国産鶏肉の基本を押さえておくと、買い物中に迷いにくくなり、料理に合う鶏肉も選びやすくなります。
ここでは、鶏肉選びの土台になる4つのポイントをわかりやすく整理します。
商品表示・ラベルの見方:「原産国表示」

日本では食品表示法により、肉類には原産国表示が義務づけられています。
鶏肉を選ぶときは、まずパックのラベルに書かれている「原産国表示」を確認しましょう。
原産国表示を見ると、その鶏肉が国産なのか、外国産なのかを判断できます。国産鶏肉の場合は「国産」「国内産」「鹿児島県産」などと書かれることがあり、外国産鶏肉の場合は「ブラジル産」「タイ産」「アメリカ産」など国名で表示されています。
鶏肉のラベルには、消費者が商品を選びやすいように、産地や保存状態に関する情報が書かれています。
原産国表示は、鶏肉の基本情報を知るための入口です。国産か外国産かを知りたいときは、商品名だけで判断せず、パックの表示を見る必要があります。
たとえば、商品名に「若鶏もも肉」と書かれていても、若鶏という言葉だけでは国産か外国産かはわかりません。「若鶏」は鶏肉の種類や呼び方に近い表現であり、産地を示す言葉ではないためです。
鶏肉を選ぶときは、次の順番でラベルを見ると迷いにくくなります。
| 見る場所 | 確認する内容 | わかること |
|---|---|---|
| 原産国表示 | 国産、ブラジル産、タイ産など | どこで生産された鶏肉か |
| 名称 | 鶏もも肉、鶏むね肉、手羽元など | どの部位か |
| 解凍表示 | 解凍、冷凍、表示なしなど | 一度冷凍された商品か |
| 消費期限 | 日付 | いつまでに食べる必要があるか |
| 保存方法 | 10℃以下、要冷蔵など | 家庭でどう保存するか |
鶏肉の国産と外国産を見分けたいときは、パックの原産国表示を確認することが基本です。鶏肉を買うときは、原産国表示、解凍表示、消費期限、保存方法を合わせて見ると、料理に合う商品を選びやすくなります。
「国産」と「純国産」は同じ意味ではない

「国産」と「純国産」は、同じ意味ではありません。
国産鶏肉は、日本国内で生産された鶏肉を指します。一方で、純国産は、鶏の品種や親鳥のルーツまで日本由来であることを示すときに使われる言葉です。
鶏肉の表示で使われる「国産」は、主にどこで生産された鶏肉かを示す言葉です。
たとえば、海外の育種会社が作った系統の鶏であっても、日本国内で育てられて鶏肉になった場合は、国産鶏肉として扱われることがあります。独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場も、「日本国内で生産された鶏肉のことで、外国鶏・外国銘柄鶏から生産されたものであっても国産鶏肉となります。」と説明されています。
一方で、純国産という言葉は、鶏の系統や育種に注目した表現です。日本で育種改良された鶏の系統を使っている場合に、純国産鶏という言葉が使われることがあります。
混乱しやすいポイントは、「国産」と聞くと、鶏の親や品種まで日本由来だと思いやすい点です。実際には、国産という表示は買い物で産地を判断するための表示であり、純国産は鶏の血統や系統に近い話だと考えるとわかりやすくなります。
| 表示・言葉 | 意味の目安 |
|---|---|
| 国産鶏肉 | 日本国内で生産された鶏肉 |
| 国内産 | 国産とほぼ同じ意味で使われることが多い |
| 純国産鶏 | 日本由来の鶏種や系統を使った鶏 |
| 銘柄鶏 | 特徴を持たせて販売されるブランド鶏 |
| 地鶏 | 一定の条件を満たした鶏肉 |
国産鶏肉は、日本国内で生産された鶏肉を指す表示です。純国産は、鶏の系統やルーツまで日本由来であることを伝えるときに使われる言葉です。
普段の買い物では、国産か外国産かをラベルで確認すれば十分な場合が多いです。
飼育と飼料の違いが味や品質に与える影響

鶏肉の味や品質は、国産か外国産かだけでなく、飼育環境や飼料の影響も受けます。
鶏がどのような環境で育ち、どのような餌を食べてきたかによって、肉の香り、脂の感じ方、身の締まり方に違いが出る場合があります。ただし、飼育や飼料だけで味がすべて決まるわけではありません。処理後の鮮度、保存方法、調理方法も仕上がりに大きく関わります。
飼料には、とうもろこし、大豆かす、麦、米、飼料用油脂など、さまざまな原料が使われます。飼料の内容が変わると、脂の色や香り、肉の風味に違いが出ることがあります。
飼育環境も大切な要素です。鶏の成長スピード、飼育日数、運動量、飼育密度などは、肉質に関係する場合があります。
たとえば、一般的なブロイラーは短期間で出荷されるため、やわらかく食べやすい肉質になりやすいです。地鶏や銘柄鶏は、飼育日数や飼育方法に特徴がある商品もあり、うま味や歯ごたえを楽しめる場合があります。
ただし、「国産だから飼料が必ずよい」「外国産だから飼育環境が悪い」と決めつけるのは避けましょう。飼育や飼料は、生産者や商品ごとの差が大きい部分です。国産か外国産かよりも、商品ごとの特徴を見るほうが現実的です。
地鶏・銘柄鶏・ブロイラーの違いまで整理したい方は、地鶏・銘柄鶏・ブロイラーの違いもあわせて読むと選びやすくなります。
飼育環境まで含めて鶏肉を選びたい方は、ブロイラーがかわいそうと言われる理由も参考になります。
流通方法(チルド・冷凍・解凍)による違い

鶏肉の食感や扱いやすさは、チルド、冷凍、解凍といった流通方法によって変わります。
国産鶏肉はチルドで販売される商品が多く、外国産鶏肉は冷凍や解凍品として販売される商品が多く見られます。流通方法を知っておくと、調理前の下処理や保存方法を考えやすくなります。
鶏肉は傷みやすい食品のため、低温管理がとても大切です。店頭に並ぶまでの距離や時間が長いほど、品質を保つために冷凍流通が使われやすくなります。
チルドの鶏肉は、凍らせずに低温で管理されます。冷凍による変化が少ないため、肉の水分や食感を保ちやすい傾向があります。ただし、チルド品でも消費期限が近い商品や保存状態が悪い商品は、風味が落ちる場合があります。
冷凍の鶏肉は、長く保存しやすいことがメリットです。遠い国から運ばれる外国産鶏肉では、冷凍流通がよく使われます。冷凍品は使う分だけ解凍できるため、まとめ買いにも向いています。
解凍品は、一度冷凍されたあと、販売前に解凍された鶏肉です。解凍品はすぐ使うには便利ですが、家庭で再び冷凍すると食感が落ちやすくなります。購入後は早めに使い切るとよいでしょう。
| 流通方法 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| チルド | 凍らせず低温で管理 | 消費期限内に早めに使う |
| 冷凍 | 長く保存しやすい | 解凍方法で食感が変わる |
| 解凍品 | 解凍された状態で販売 | 再冷凍は避けたほうがよい |
流通方法の違いは、鶏肉の良し悪しを決めるものではありません。大切なのは、流通方法に合った扱い方をすることです。
鶏肉は、チルド、冷凍、解凍の違いによって、保存のしやすさや食感が変わります。
チルド品は風味や食感を活かしやすく、冷凍品はまとめ買いに向いています。解凍品はすぐ使うには便利ですが、家庭での再冷凍は避けたほうが無難です。
国産鶏肉と外国産鶏肉の肉質や味の違い

国産鶏肉と外国産鶏肉の肉質や味の違いは、食べたときの香り、色の見え方、噛んだときの食感に表れやすくなります。
ただし、国産鶏肉だから必ずおいしい、外国産鶏肉だから必ず臭い、というわけではありません。鶏肉の味は、産地だけでなく、皮や脂の状態、冷凍期間、解凍方法、売り場での管理、家庭での下処理によっても変わります。
国産鶏肉と外国産鶏肉では、飼育方法や出荷後の流通環境、冷凍期間などが異なるため、肉質や風味に差が出ます。
外国産の鶏肉はほとんどが「ブロイラー」と呼ばれる鶏です。

外国産の鶏肉は、安定した価格と大量供給を目的に、短期間で効率よく育てられる飼育方法が選ばれています。その結果、世界的に流通している鶏肉の多くはブロイラーと呼ばれる品種になっています。
国内で流通している鶏肉には、「ブロイラー」「銘柄鶏」「地鶏」の3種類があり、それぞれ特徴や価格、味わいが異なります。
スーパーでよく見かけるブロイラーについて、飼育環境まで知って選びたい方は、ブロイラーがかわいそうと言われる理由も読んでおくと判断しやすくなります。

- ブロイラー:肉を取るために改良された鶏の品種で、短期間で出荷できるよう育てられています。成長が早く、価格が安く、やわらかい肉質が特徴です。
- 銘柄鶏:特定の飼育方法や飼料で育てられたブランド鶏。風味や歯ごたえが良い
- 地鶏:在来種の血統を持ち、長期間飼育され、濃い旨味としっかりした食感が特徴
臭みが気になるのは国産鶏肉と外国産鶏肉のどっち?

一般的に、外国産の鶏肉の方が臭みを感じやすいです。
外国産は長時間の冷凍流通が多く、ドリップ(解凍時の肉汁)が出やすくなるうえ、冷凍と解凍を繰り返すことで風味が損なわれ、臭みの原因となります。また、飼育時の飼料や飼育環境の違いによって、臭いが残りやすい傾向もあります。

外国産の鶏肉は、皮の部分に特有の臭みを感じることがあります。特に唐揚げのように皮ごと調理する料理では、その臭みが目立ってしまうことがあります。
スーパーでよく見かける若鶏について詳しく知りたい方は、ブロイラーとはどんな鶏肉なのかも確認しておくと理解しやすくなります。
出荷後の時間と冷凍期間が味に与える影響

鶏肉の味は、出荷後の時間や冷凍期間の影響を受けます。
出荷後の時間が長くなるほど、肉の水分や香りは変化しやすくなります。冷凍期間が長い鶏肉は、解凍したときに水分が出やすく、食べたときにパサつきやすい場合があります。
ただし、冷凍された鶏肉がすべておいしくないわけではありません。冷凍状態や解凍方法がよければ、家庭料理で十分おいしく使えます。
鶏肉は、処理されてから時間がたつにつれて少しずつ変化します。肉の表面が空気に触れたり、パック内に水分が出たりすると、香りや食感に影響が出やすくなります。
国産鶏肉は国内で流通するため、チルドのまま比較的早く売り場に並ぶ商品が多くあります。チルド品は凍らせていないため、肉の水分が残りやすく、焼いたときにしっとりしやすい傾向があります。
外国産鶏肉は、海外から運ぶため冷凍保存されることが多くなります。冷凍中に肉の中の水分が氷の粒になり、解凍時に水分が外へ出ることがあります。冷凍期間が長い商品や温度変化を受けた商品では、風味が弱くなったり、食感が変わったりする場合があります。
国産鶏肉と外国産鶏肉の色の違い

国産鶏肉と外国産鶏肉では、見た目の色合いに違いが出ることがあります。
一般的に、国産鶏肉は赤みがはっきりしており、外国産鶏肉はややくすんだ色に見える傾向があります。ただし、色は部位、飼料、冷凍や解凍、パック内の水分によっても変わります。
鶏もも肉は、鶏むね肉より赤みが強く見えやすい部位です。鶏むね肉は脂が少ないため、淡いピンク色に見えることが多くなります。同じ国産鶏肉でも、もも肉とむね肉では色合いが違います。
国産鶏肉はチルドで売られる商品が多いため、肉の赤みやつやがはっきり見える場合があります。外国産鶏肉は冷凍や解凍を経て販売されることが多く、ドリップの影響で表面が少しくすんで見えることがあります。
国産鶏肉と外国産鶏肉の食感の違い

国産鶏肉と外国産鶏肉では、食感に違いが見られます。一般的には、国産鶏肉は歯ごたえがあり、外国産鶏肉はやわらかい傾向があります。
国産鶏肉は、極端に若い段階ではなく、筋肉がある程度発達してから出荷されることが多いため、身が締まり、噛んだときにしっかりとした食感が感じられます。
一方、外国産鶏肉の多くを占めるブロイラーは、短期間で成長させて出荷されます。そのため筋肉の繊維が細く、さらに冷凍流通によって筋肉組織が影響を受けやすくなります。その結果、全体的にやわらかく、ほぐれやすい食感になりやすい特徴があります。
国産鶏肉と外国産鶏肉の安全性の違い

国産鶏肉と外国産鶏肉の安全性は、「国産だから絶対に安全」「外国産だから危険」と単純に分けられるものではありません。
国産鶏肉には日本国内の衛生管理や検査の仕組みがあり、輸入鶏肉にも輸入時の確認や検査の仕組みがあります。ただし、どちらの鶏肉でも、家庭での保存方法や加熱不足によって食中毒のリスクは高くなります。
鶏肉を安全に食べるためには、産地だけで安心せず、表示を確認し、冷蔵保存を守り、中心までしっかり火を通すことが大切です。
| 安全性を見るポイント | 国産鶏肉 | 外国産鶏肉 |
|---|---|---|
| 検査の仕組み | 国内の食鳥処理や衛生管理の仕組みがある | 輸入時の検査や監視の仕組みがある |
| 残留物の確認 | 国内基準に沿って管理される | 輸入時に動物用医薬品などの確認対象になる |
| 食中毒対策 | 国産でも菌が付いている可能性がある | 外国産でも菌が付いている可能性がある |
| 家庭での扱い | 保存状態で安全性が変わる | 解凍後の扱いで安全性が変わる |
日本国内の安全基準と検査制度

日本国内で生産される鶏肉は、農場から店頭に並ぶまでの過程で厳しい検査や基準が設けられています。
飼育段階では「飼育衛生管理基準」に基づいた管理が義務づけられ、出荷時には「と畜検査」が実施されて病気や異常のある鶏は除かれます。さらに、店頭に届くまでの流通過程でも温度管理や衛生管理が徹底されており、全体を通して厳しくチェックされています。
日本国内で生産される鶏肉は、農場から食卓までのすべての工程において、法律に基づいた厳格な管理がなされており、安心して選ぶことができます。
- と畜検査:出荷前に行われる食肉用の家畜の健康状態を確認する検査。
- 飼育衛生管理基準:家畜の健康と安全を保つために定められた管理ルール。
輸入鶏肉の検疫・残留物検査の仕組み

輸入鶏肉も日本に入る際に検疫や検査が行われ、安全性が確認されたものだけが流通しています。
厚生労働省は「モニタリング検査」や「命令検査」によって抗生物質や農薬などの残留物が基準を超えていないかを確認しており、原産国での事前調査や輸入後のサンプル検査など多段階でのチェックが行われています。もし基準を超える物質が検出された場合は、該当品の廃棄や輸入停止といった厳しい措置が取られます。
輸入鶏肉にも複数の検査や規制があり、基準を満たしたものだけが流通しているため、過度に心配しすぎる必要はありません。
- モニタリング検査・命令検査:定期的または必要に応じて実施される政府の検査制度。
- 残留物検査:食品中に残っている抗生物質や農薬などが安全基準を超えていないか調べる検査。
国産だから生や半生で安全というわけではない

国産鶏肉でも、生や半生で食べるのは避けましょう。
国産という表示は、日本国内で生産された鶏肉を示すものであり、生食できるという意味ではありません。新鮮な鶏肉でも、食中毒菌が付いている可能性があります。
鶏刺し、鶏たたき、中心が赤い唐揚げ、火の通りが弱い蒸し鶏などは、家庭では特に注意が必要です。
鶏肉で注意したい食中毒菌のひとつに、カンピロバクターがあります。
カンピロバクターは、鶏肉の見た目やにおいだけでは判断できません。鶏肉が新鮮に見えても、菌が付いている可能性があります。つまり、「新鮮だから生でも大丈夫」「国産だから半生でも安心」という考え方は危険です。
家庭では、飲食店のような専用設備や管理体制がない場合が多くなります。まな板、包丁、手、皿を通じて、生の鶏肉に付いた菌が他の食材へ移ることもあります。
| よくある勘違い | 実際に注意したいこと |
|---|---|
| 国産なら生でも安全 | 国産でも食中毒菌が付いている可能性がある |
| 新鮮なら半生でも大丈夫 | 新鮮さだけで菌の有無は判断できない |
| 表面を焼けば安心 | 中心まで火が通っていないとリスクが残る |
| ささみは淡白だから安全 | 部位に関係なく加熱が必要 |
| 少し赤いだけなら平気 | 中心の加熱不足には注意が必要 |
大切なのは、鶏肉の安全性は「見た目」ではなく「加熱」で確保するという考え方です。
国産という表示は、産地を示す情報であり、生で食べられる保証ではありません。鶏肉は見た目が新鮮でも食中毒菌が付いている可能性があるため、中心までしっかり火を通すことが大切です。
鶏肉は産地に関係なく中心まで加熱する

鶏肉は、国産でも外国産でも、中心までしっかり加熱して食べましょう。
安全に食べるための基本は、鶏肉の中心部まで火を通すことです。農林水産省でも、鶏肉は中心部を75℃以上で1分間以上加熱することが案内されています。温度計がない場合は、中心の赤みがなくなり、肉汁が透明に近くなっているかを確認しましょう。
鶏肉の表面だけを焼いても、中心に火が通っていなければ食中毒リスクは残ります。
特に鶏もも肉は厚みがあり、皮目だけ焼けても中心が生っぽいことがあります。鶏むね肉は厚い部分と薄い部分の差が大きいため、厚い部分に火が通る前に薄い部分が硬くなることもあります。
鶏肉を安全に加熱するには、厚みをそろえること、加熱後に中心を確認すること、必要に応じて余熱を使うことが大切です。
| 加熱で見るポイント | 確認する内容 |
|---|---|
| 中心温度 | 75℃以上で1分間以上が目安 |
| 中心の色 | 赤みが残っていないか |
| 肉汁 | 透明に近いか |
| 厚み | 厚い部分に火が通っているか |
| 加熱後 | すぐ切らず少し休ませる |
表面がこんがりしていても、中心が赤い場合があります。鶏肉のいちばん厚い部分を確認する習慣をつけると安心です。
国産でも外国産でも、生や半生の鶏肉には食中毒リスクがあります。中心温度75℃以上で1分間以上を目安にして、厚みのある部分まで火が通っているか確認しましょう。
国産鶏肉と外国産鶏肉の価格・コスト構造の違い

国産鶏肉と外国産鶏肉では、価格に大きな違いがあります。その背景には、生産方法や人件費、輸送手段、規模の違いなど、複数の要素が関係しています。それぞれのコスト構造を理解することで、なぜ値段に差があるのかが見えてきます。
外国産の鶏肉が安いのはなぜ?

外国産の鶏肉は、国産よりも安価に販売されていることが多いです。
外国産の鶏肉は、国産よりも安価に販売されていることが多く、スーパーや業務用市場では手に取りやすい価格帯としてよく見かけます。家庭用にも外食産業にも幅広く使われており、コストを重視する場面ではとても重宝されています。
外国産の鶏肉が安価に販売される理由は主に以下の3つです。
- 労働力が安い国で生産されていることが多い
- 飼料費や土地代が比較的安価
- 効率的な飼育方法で短期間に出荷できる
外国産は、生産環境が低コストで整っているため、安く提供できる仕組みになっています。
大量生産と輸送コスト、スケールメリット

飼育規模の大きな生産と輸送体制により、外国産はコストを大幅に下げられます。広大な土地に設けられた飼育施設や、自動化された処理ラインを使うことで生産効率が非常に高くなり、その分コストを抑えられます。
さらに、冷凍コンテナや効率的な長距離輸送手段を活用して、一度に大量の鶏肉を運ぶことで、輸送コストも大きく下げられます。このように、生産から流通までを大規模に行うことで、結果として消費者にとって手に取りやすい価格が実現されています。
- 鶏肉を1日に大量に処理できる巨大施設がある
- 輸送手段も冷凍コンテナなどを活用して効率化されている
- 一度に大量に出荷・輸送することで単価を抑えられる
外国産は、大量生産とスケールメリットによってコストを削減し、価格競争力を高めています。
スケールメリット:生産規模が大きくなることで、1つあたりのコストが下がる効果のこと。
部位別価格傾向(ムネ肉/モモ肉など)

国産と外国産では、部位ごとの価格傾向にも違いがあります。たとえば同じモモ肉でも、国産のほうが品質や鮮度に対する信頼が高いため価格が高めに設定されることが多く、外国産は流通量が多く価格も比較的抑えられています。
スーパーなどの店頭では、外国産の鶏ムネ肉はほとんど見かけません。売られているのは、ほとんどが国産のムネ肉です。
国産のムネ肉は新鮮な状態でチルド流通が可能で、消費者の健康志向や調理のしやすさから需要が伸びています。価格はモモ肉よりも安価です。
鶏肉の価格は産地だけでなく、選ぶ部位によっても変わります。鶏肉の部位ごとの特徴と料理への使い分けを知っておくと、予算と献立に合う商品を選びやすくなります。
最近は外国産鶏肉が必ず安いとは限らない

最近は、外国産鶏肉が必ず国産鶏肉より安いとは限りません。
以前は「外国産鶏肉は安い」「国産鶏肉は高い」と分けて考えやすい時期もありました。しかし、近年は為替、輸送費、飼料価格、現地の供給量などの影響で、外国産鶏肉の価格が上がることがあります。
そのため、鶏肉を選ぶときは、産地だけで安いか高いかを決めつけず、売り場の価格をその都度比べることが大切です。
外国産鶏肉は、海外で生産され、日本まで船やコンテナで運ばれてきます。そのため、海外の生産状況、燃料費、輸送費、円安、鳥インフルエンザなどの影響を受けやすくなります。
たとえば、円安になると、海外から仕入れる鶏肉の価格は上がりやすくなります。日本円の価値が下がると、同じ量の鶏肉を輸入するために、より多くのお金が必要になるためです。
また、現地で飼料価格が上がったり、鶏の生産量が減ったりすると、輸入価格も上がりやすくなります。さらに、海上輸送の遅れや燃料費の上昇が重なると、外国産鶏肉の安さが出にくくなる場合があります。
| 価格に影響する要素 | 外国産鶏肉への影響 |
|---|---|
| 円安 | 輸入価格が上がりやすい |
| 燃料費の上昇 | 輸送コストが上がりやすい |
| 飼料価格の上昇 | 生産コストが上がりやすい |
| 鳥インフルエンザ | 供給量が減る場合がある |
| 現地の需要増加 | 日本向けの価格が上がる場合がある |
| 輸送の遅れ | 在庫不足や価格上昇につながる場合がある |
一方で、国産鶏肉も飼料価格や人件費、光熱費の影響を受けます。つまり、国産鶏肉も外国産鶏肉も、価格は常に同じではありません。
外国産鶏肉の流通状況と輸入事情

外国産鶏肉は、日本国内で広く流通しており、国産鶏肉とともに日常的に利用されています。特に業務用や加工用としての需要が高く、冷凍状態で大量に輸入されているのが特徴です。
主な輸入国(ブラジル・タイ・アメリカなど)の特徴

日本が輸入している鶏肉の多くは、ブラジル、タイ、アメリカなどから来ています。
ブラジルは広大な土地と安価な飼料を活かして、大量の鶏を低コストで飼育することが可能です。その結果、価格の安い冷凍むね肉の主な供給国として知られており、日本の業務用市場でも多く使われています。
タイは衛生管理や品質管理の水準が非常に高く、日本の食品メーカーからの信頼も厚いため、すでに加熱調理された鶏肉製品の供給で大きな役割を果たしています。
アメリカは世界的な食肉輸出国であり、設備や供給網の規模が非常に大きく、特にモモ肉などの輸出において日本への安定供給を実現しています。
外国産鶏肉が日本市場で占める割合と推移

日本で消費される鶏肉のおよそ25%が外国産です。
独立行政法人 農畜産業振興機構によると、日本国内で流通する鶏肉のうち、国産が75%、外国産が25%を占めています。外食や中食(惣菜や弁当など)産業では価格を重視する傾向が強く、外国産の利用率が高いです。
国産が主流とはいえ、外国産の鶏肉は日常の食生活を支える重要な存在であり、とくに価格と量を求める現場で大きな役割を果たしています。
なぜ外国産の鶏ムネ肉があまり出回らないのか

日本では鶏肉はモモ肉のほうが人気ですが、実は世界的にはムネ肉のほうがよく食べられているんです。その理由のひとつは、欧米諸国を中心に「高たんぱく・低脂肪」を重視する食文化が広がっていることです。
こうした世界的な需要を受けて、ブラジルのような鶏肉の生産大国では、ムネ肉をニーズの高い国へ優先的に輸出する傾向があります。ムネ肉のほうが高く売れるため、結果的にモモ肉が国内に多く残ってしまうケースもあるのです。
一方、日本ではジューシーでコクのある味わいが好まれることから、もも肉の需要が高く、スーパーでも価格がやや高めに設定されている傾向があります。
ムネ肉とモモ肉で味や食感がどう変わるのか知りたい方は、鶏ムネ肉と鶏モモ肉の違いと使い分けを確認しておくと、料理に合う部位を選びやすくなります。
料理別に見る国産鶏肉と外国産鶏肉の使い分け

国産鶏肉と外国産鶏肉は、料理に合わせて使い分けると、味と価格のバランスが取りやすくなります。
国産鶏肉は、肉そのものの風味や食感を活かしたい料理に向いています。外国産鶏肉は、下味やたれ、煮汁と合わせる料理で使いやすい鶏肉です。
大切なのは、「国産が上」「外国産が下」と決めつけないことです。鶏肉は、料理の仕上げ方によっておいしさの出方が変わります。料理ごとの役割を考えて選ぶと、ムダなくおいしく使えます。
用途別おすすめ:唐揚げ/煮物/焼き物での選び方

唐揚げ、煮物、焼き物では、鶏肉の選び方を変えると失敗しにくくなります。
唐揚げは国産でも外国産でも使えます。煮物は外国産鶏肉でもおいしく仕上げやすい料理です。焼き物は鶏肉そのものの味が出やすいため、国産鶏肉を選ぶと満足感が出やすくなります。
唐揚げは、下味、衣、揚げ方でおいしさを作る料理です。鶏肉の産地だけで仕上がりが決まるわけではありません。国産鶏肉を使うと肉の風味を感じやすく、外国産鶏肉を使うと食費を抑えて量を作りやすくなります。
煮物は、煮汁の味が鶏肉に入る料理です。しょうゆ、みりん、砂糖、だしなどで味をまとめるため、外国産鶏肉でも使いやすくなります。鶏肉のにおいが気になる場合でも、しょうがやねぎを合わせると食べやすくなります。
焼き物は、鶏肉の香り、脂、食感がそのまま出やすい料理です。塩焼きやチキンソテーのように味つけがシンプルな料理では、国産鶏肉のよさを感じやすくなります。
同じ産地の鶏肉でも、使う部位によって料理の食感やコクは変わります。唐揚げ、煮物、焼き物に合う部位については、料理別にわかる鶏肉の部位の選び方で詳しく紹介しています。
煮込み料理やローストで鶏肉のうま味を出したい場合は、骨付き鶏肉が美味しい理由も知っておくと料理に活かしやすくなります。
| 料理 | おすすめの選び方 | 理由 |
|---|---|---|
| 唐揚げ | 国産・外国産どちらでも可 | 下味と揚げ方でおいしさを作りやすい |
| 鶏の煮物 | 外国産も使いやすい | 煮汁の味でまとめやすい |
| チキンソテー | 国産が向きやすい | 肉の風味と皮の香ばしさが出やすい |
| 照り焼き | どちらでも可 | たれで味をまとめやすい |
| 親子丼 | 国産が向きやすい | 鶏のうま味が卵と合いやすい |
| カレー | 外国産が使いやすい | 香辛料や煮込みで食べやすくなる |
「味つけが濃い料理か、シンプルな料理か」で考えると選びやすくなります。濃い味つけなら外国産も使いやすく、シンプルな味つけなら国産を選ぶと使いやすいです。
コスパ優先派・品質重視派の選択基準

鶏肉を選ぶときは、コスパを優先する日と品質を重視する日で分けると買い物が楽になります。
コスパを優先するなら、外国産鶏肉を上手に使うと食費を抑えやすくなります。品質を重視するなら、国産鶏肉や銘柄鶏を選ぶと、肉の風味や食感を楽しみやすくなります。
平日の夕食、作り置き、家族分のメイン料理では、量と価格が大切になります。外国産鶏肉は、比較的手頃な価格で買えることが多いため、唐揚げ、カレー、煮込み料理、炒め物に使いやすいです。
| 重視したいこと | 選びやすい鶏肉 | 向いている料理 |
|---|---|---|
| 食費を抑えたい | 外国産鶏肉 | 唐揚げ、カレー、煮込み |
| 量をたくさん使いたい | 外国産鶏肉 | 作り置き、弁当用おかず |
| 肉の風味を楽しみたい | 国産鶏肉 | 塩焼き、ソテー、親子丼 |
| 食感を重視したい | 国産鶏肉 | 蒸し鶏、照り焼き、焼き鳥風 |
| 特別感を出したい | 銘柄鶏、地鶏 | シンプルな焼き物 |
コスパ優先なら外国産鶏肉、品質重視なら国産鶏肉を選ぶと、買い物の迷いが減ります。平日は外国産鶏肉、休日は国産鶏肉というように、料理の目的や予算で使い分けると、食費とおいしさのバランスを取りやすくなります。
外国産鶏肉をおいしく食べる下処理のコツ

外国産鶏肉をおいしく食べるには、調理前の下処理が大切です。
外国産鶏肉は、冷凍や解凍の影響でドリップが出やすかったり、皮や脂のにおいを感じたりする場合があります。水分を拭き取り、余分な脂を整え、下味をなじませるだけで、食べやすさがかなり変わります。
外国産鶏肉は、海外から運ばれる関係で冷凍流通される商品が多く見られます。冷凍や解凍を経ると、肉から水分が出やすくなります。水分が多いまま調理すると、焼き色がつきにくく、唐揚げの衣もはがれやすくなります。
また、鶏皮や脂の部分には独特のにおいが残ることがあります。においが気になる場合は、黄色っぽい脂や大きな脂のかたまりを少し取り除くと、仕上がりが軽くなります。
下処理で大切なのは、鶏肉を水で洗わないことです。鶏肉を洗うと、水はねで周囲に菌が広がるおそれがあります。ドリップが気になる場合は、キッチンペーパーでやさしく拭き取りましょう。
元料理人として食品衛生責任者の講習を受けたときも、鶏肉は特に注意して扱う食材として学びました。
鶏肉の水洗いについて詳しく知りたい方は、鶏肉を洗うべきか洗わないべきかも確認しておくと、下処理で迷いにくくなります。
失敗しない国産鶏肉と外国産鶏肉の選び方

国産鶏肉と外国産鶏肉を選ぶときは、産地名だけで決めるより、ラベル、色、表面、弾力、パックの底のドリップを合わせて見ることが大切です。
国産鶏肉でも状態が悪ければおいしく調理しにくく、外国産鶏肉でも状態がよければ家庭料理で使いやすくなります。
スーパーで迷ったときは、「どこの鶏肉か」だけでなく、「今の状態がよいか」を見ると失敗しにくくなります。
| 見るポイント | 確認すること | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| 原産国表示 | 国産か外国産か | 料理や予算に合わせて選ぶ |
| 解凍表示 | 一度冷凍された商品か | 解凍品は早めに使う |
| 消費期限 | いつまでに食べる必要があるか | 使う日から逆算して選ぶ |
| 鶏肉の色 | 自然な赤みやピンク色があるか | 灰色っぽさや黒ずみは避ける |
| 鶏肉の表面 | つややハリがあるか | ぬめりや乾きすぎに注意する |
| 鶏肉の弾力 | 身がだれていないか | ふっくらしたものを選ぶ |
| パックの底のドリップ | 水分が多すぎないか | ドリップが少ないものを選ぶ |
国産鶏肉と外国産鶏肉の保存方法

国産鶏肉と外国産鶏肉は、どちらも傷みやすい食材なので、購入後の保存方法がとても大切です。
国産鶏肉はチルドで販売される商品が多く、外国産鶏肉は冷凍品や解凍品として売られる商品が多く見られます。保存方法を間違えると、せっかく状態のよい鶏肉を選んでも、臭み、ドリップ、パサつきが出やすくなります。
鶏肉は、買ったあとすぐに冷蔵または冷凍し、使う日から逆算して保存方法を決めると失敗しにくくなります。
| 保存の場面 | 国産鶏肉 | 外国産鶏肉 | 家庭で意識したいこと |
|---|---|---|---|
| 買った当日に使う | 冷蔵保存で早めに調理 | 解凍品なら特に早めに調理 | 帰宅後すぐ冷蔵庫に入れる |
| 翌日使う | パックのままより袋や容器で管理 | ドリップが出ていないか確認 | 肉汁が他の食品に触れないようにする |
| 数日後に使う | 早めに小分け冷凍 | 冷凍品は必要量だけ使う | 空気を抜いて冷凍する |
| 解凍して使う | 冷蔵庫でゆっくり解凍 | 解凍後は早めに調理 | 常温放置は避ける |
| 再冷凍したい | 基本は避ける | 解凍品の再冷凍は特に避ける | 食感と衛生面の不安が増えやすい |
鶏肉の適切な冷蔵方法

鶏肉を冷蔵保存するときは、購入後できるだけ早く冷蔵庫へ入れ、消費期限内を目安に早めに使い切りましょう。
国産鶏肉でも外国産鶏肉でも、冷蔵保存はあくまで品質の低下や菌の増殖を抑えるための方法です。長期間保存できるわけではないため、購入後の温度管理が重要になります。特にチルド品や解凍品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫へ入れることが大切です。
厚生労働省は、冷蔵が必要な食品は購入後すぐに冷蔵庫(10℃以下)へ入れ、適切な温度で保管するよう案内しています。また、肉や魚などの生鮮食品は、肉汁が他の食品に付着しないよう管理することも重要とされています。
出典元:厚生労働省「家庭での食中毒予防」
鶏肉の表面や肉汁には食中毒の原因となる菌が付着している可能性があります。冷蔵保存によって菌の増殖速度は抑えられますが、菌そのものがなくなるわけではありません。そのため、冷蔵保存中も衛生的な管理が必要です。
特に注意したいのがドリップ(肉汁)の漏れです。ドリップが野菜や果物、加熱せずに食べる食品に付着すると、交差汚染につながる可能性があります。そのため、鶏肉はパックのまま置くのではなく、袋や保存容器に入れて保管すると安心です。
また、冷蔵庫内では鶏肉を下段に置くのがおすすめです。万が一肉汁が漏れても、他の食品へ垂れにくくなり、衛生管理がしやすくなります。
| 冷蔵保存のポイント | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 購入後すぐ冷蔵する | 帰宅後はすぐ冷蔵庫へ入れる | 温度上昇を防ぎやすい |
| 下段に置く | 肉汁が下へ落ちにくい場所に置く | 他の食品への付着を防ぐ |
| 袋や容器に入れる | パックごとポリ袋や保存容器へ入れる | ドリップ漏れを防ぎやすい |
| 消費期限を見る | 使う日を決めておく | 使い忘れを防ぎやすい |
| 開封後は早めに使う | 開けた鶏肉は早めに調理する | 空気に触れると傷みやすい |
鶏肉の冷蔵保存では、購入後すぐに冷蔵庫へ入れ、肉汁が他の食品に触れないように管理することが大切です。
国産鶏肉でも外国産鶏肉でも、冷蔵庫に入れたまま長く置くのは避けましょう。鶏肉を使う日が決まっている場合は消費期限を確認し、使う予定が先になる場合は早めに冷凍保存へ切り替えると安心です。
鶏肉の冷凍保存と解凍のコツ

鶏肉は冷蔵で長く保存するより、早めに冷凍したほうが家庭で管理しやすくなります。冷凍すると菌の増え方は抑えられますが、菌が完全になくなるわけではありません。冷凍した鶏肉も、解凍後は早めに調理し、中心まで加熱する必要があります。
鶏肉を空気に触れたまま冷凍すると、鶏肉に霜がついたり、表面が乾いたりします。厚いまま冷凍すると、解凍に時間がかかり、中心が解凍される前に表面だけ温まりやすくなります。常温で長く解凍すると、表面の温度が上がり、食中毒菌が増えやすい状態になる可能性があります。
| 冷凍保存のコツ | やること |
|---|---|
| 小分けする | 1回分ずつ分ける |
| 空気を抜く | ラップで包み、保存袋へ入れる |
| 厚みをそろえる | 平らにして冷凍する |
| 日付を書く | 保存袋に購入日を書く |
| 早めに使う | 長く冷凍しすぎない |
鶏もも肉を冷凍する場合は、1枚ずつラップで包み、保存袋に入れて空気を抜きます。唐揚げ用に使う予定なら、ひと口大に切ってから冷凍しても便利です。切った状態で冷凍しておくと、解凍後すぐに下味をつけやすくなります。
解凍方法は、使うタイミングに合わせて選びましょう。
| 解凍方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫解凍 | 翌日使う予定があるとき | 温度管理しやすい |
| 電子レンジ解凍 | 急いで使いたいとき | 解凍ムラに注意する |
| 流水解凍 | 短時間で解凍したいとき | 水が肉に触れないようにする |
| 常温放置 | 基本的に避ける | 表面の温度が上がりやすい |
| 凍ったまま加熱 | 薄切りや小さく切った肉なら可能な場合がある | 中心まで火を通す必要がある |
冷凍焼け:冷凍焼けとは、冷凍庫で食品を長期間保存した際に水分が失われてしまい、変色やパサパサの食感になることを冷凍焼けといいます。
解凍後の再冷凍は避ける

解凍した鶏肉は、基本的に再冷凍を避けましょう。
再冷凍すると、鶏肉から水分がさらに抜けやすくなり、食感や風味が落ちやすくなります。解凍中に温度が上がった鶏肉をもう一度冷凍すると、衛生面でも不安が残りやすくなります。
鶏肉は、冷凍と解凍を繰り返すたびにドリップが出やすくなります。ドリップが増えると、肉の中の水分が減り、調理後にパサつきやすくなります。
外国産の解凍鶏肉として売られている商品は、一度冷凍されたあと店頭で解凍されている場合があります。家庭でさらに再冷凍すると、食感の低下やドリップ増加につながりやすくなります。
たとえば、冷凍していた鶏もも肉を解凍したものの、予定が変わって使わなかったとします。この場合、もう一度冷凍するより、加熱調理してから保存するほうが扱いやすくなります。
鶏肉の国産と外国産の違いに関するよくある疑問

国産鶏肉と外国産鶏肉は、味、価格、流通方法、表示、安全性の考え方に違いがあります。
ただし、国産鶏肉だから必ず安全、外国産鶏肉だから危険、という分け方はできません。鶏肉を選ぶときは、産地だけでなく、原産国表示、解凍表示、消費期限、ドリップの量、調理方法まで合わせて見ることが大切です。
ブラジル産だから危険とはいえません。輸入鶏肉にも検査や監視の仕組みがあり、家庭では産地に関係なく中心まで加熱することが大切です。
国産鶏肉の多くはブロイラーですが、すべてではありません。地鶏、銘柄鶏、親鶏など、育て方や特徴が違う鶏肉もあります。
日本では鶏もも肉の人気が高く、唐揚げや照り焼きなどに使いやすいためです。需要が多い部位なので、外国産の鶏もも肉も多く流通しています。
唐揚げには、国産鶏肉も外国産鶏肉も使えます。肉の風味を重視するなら国産、価格を抑えてたくさん作るなら外国産が使いやすいです。
国産鶏肉でも半生は避けましょう。新鮮に見える鶏肉にも食中毒菌が付いている可能性があるため、中心までしっかり加熱することが大切です。
鶏肉の国産と外国産の違い:まとめ

この記事では、鶏肉の国産と外国産の違いについて、味や食感、価格、流通方法、安全性、料理別の使い分けまでわかりやすく解説しました。
国産鶏肉と外国産鶏肉は、どちらか一方が必ず優れているわけではありません。国産鶏肉は、チルドで流通する商品が多く、肉の風味や食感を活かしやすい傾向があります。一方で、外国産鶏肉は、価格を抑えながら量を使いやすく、唐揚げや煮込み料理などにも使いやすい食材です。
特に重要なポイントは、以下の通りです。
- 国産鶏肉と外国産鶏肉の違いは、産地だけでなく流通方法や保存状態にも出やすい
- 国産鶏肉は、塩焼きやソテーのように肉の味を活かす料理に向いている
- 外国産鶏肉は、唐揚げ、カレー、煮物など味つけで仕上げる料理に使いやすい
- 外国産鶏肉は冷凍や解凍を経ている商品が多く、ドリップや皮のにおいが気になる場合がある
- 鶏肉を選ぶときは、原産国表示、解凍表示、消費期限、色、表面、弾力、パックの底のドリップを見る
- 最近は為替や輸送費、飼料価格の影響で、外国産鶏肉が必ず安いとは限らない
- 「国産」と「純国産」は同じ意味ではなく、国産表示だけで鶏のルーツまでは判断できない
- 国産でも外国産でも、鶏肉は生や半生で食べず、中心までしっかり加熱する
- 鶏肉は水で洗わず、ドリップが気になる場合はキッチンペーパーで拭き取る
鶏肉選びで迷ったときは、「国産か外国産か」だけで決めるより、作る料理に合わせて考えると失敗しにくくなります。肉の風味を楽しみたい日には国産鶏肉、食費を抑えてたっぷり作りたい日には外国産鶏肉というように使い分けると、毎日の料理に取り入れやすくなります。
また、食品衛生の面では、鶏肉は特に注意して扱いたい食材です。見た目が新鮮でも、加熱が不十分だと食中毒のリスクが残る場合があります。国産だから安全、外国産だから危険と決めつけるのではなく、保存方法、下処理、加熱を丁寧に行うことが大切です。
国産鶏肉と外国産鶏肉の違いを知っておくと、スーパーでの買い物がしやすくなり、料理に合った鶏肉を選べるようになります。価格、味、使いやすさ、安全な扱い方をバランスよく見ながら、自分の家庭に合う鶏肉を選んでみてください。


鶏肉は、家庭でよく使う身近な食材ですが、食品衛生の面では特に注意が必要な食材です。実際に、食品衛生責任者の講習でも、鶏肉の扱い方は食中毒予防の大切なポイントとして学びます。