「バターっていろいろ種類があるけれど、どれを選べばいいのかわからない…」
そう感じたことはありませんか?
スーパーの棚に並ぶたくさんのバターを前にして、違いがはっきりわからず、なんとなくで選んでしまっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「バターの種類」がよくわからない方が感じているモヤモヤや疑問をすっきり解決します。
バターの種類がよくわからない方がよく抱く悩みや疑問として、以下のようなものがあります。
- 「発酵バターってよく聞くけど、何が発酵してるの?」
- 「お菓子には無塩バターって書いてあるけど、有塩でもいいの?」
- 「グラスフェッドって健康にいいって聞いたけど、どうなの?」
この記事を読むことで、以下のようなことがわかるようになります。
- 発酵バターと非発酵バターの違いが明確になる
- 有塩・無塩バターの使い分けがわかる
- 料理やお菓子作り、健康志向に合ったバターの選び方がわかる
ここでは、バターに詳しくない人にわかりやすく、専門用語を使わずに、図解を交えながら丁寧に解説します。
この記事を読めば、自分の料理スタイルやライフスタイルにぴったりのバターを選べるようになります。
バターの種類をやさしく解説!基本のタイプとその違い

バターにはいろいろなタイプがありますが、まず理解しておきたいのは「どんなふうに分けられるのか」という基本的な分類です。
ここでは、発酵バターや非発酵バター、有塩・無塩の違い、グラスフェッドバターといったバターの種類と特徴を、丁寧に解説していきます。
バターは大きく分けて「発酵」と「非発酵」の2種類があります
バターには大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつは、クリームに乳酸菌を加えて発酵させてから作る「発酵バター」です。
もうひとつは、乳酸菌を加えずにクリームをそのまま撹拌して作る「非発酵バター」です。
それぞれに風味や香りの違いがあり、料理やお菓子の用途に合わせて使い分けることで仕上がりが変わります。
- 発酵バター:クリームに乳酸菌を加え、香りやコクを深めたバター
- 非発酵バター:乳酸菌を加えず、さっぱりした風味のバター
発酵バターと非発酵バターの違いとは

発酵バターは乳酸菌によって発酵させたクリームから作られ、香りが豊かでコクのある味わいが特徴です。
独特の発酵香とわずかな酸味が加わることで、焼き菓子やパン、香りを活かした料理との相性が非常に高く、特にフランス料理では重宝されています。
一方で、非発酵バターは発酵していないのでクセが少なく、素材の風味を引き立てる穏やかな味わいが魅力で、和洋問わず幅広い料理に使いやすいバターとして親しまれています。
種類 | 特徴 | 向いている使い方 |
---|---|---|
発酵バター | 香りが強くコクがある | 焼き菓子、バターの風味を活かした料理 |
非発酵バター | さっぱりしてクセがない | 日常の料理、お菓子全般 |
有塩バターと無塩バターの使い分け
料理やお菓子作りの味を調整したい料理には無塩バター。
普段のトーストや炒め物には有塩バターがおすすめです。
なお、有塩・無塩の区別は、発酵バターと非発酵バターの両方に存在します。
つまり、「発酵 × 有塩」「発酵 × 無塩」「非発酵 × 有塩」「非発酵 × 無塩」といった組み合わせがあり、用途に応じた選び分けが可能です。
- 有塩バター:保存性が高く、そのまま食べてもおいしい
- 無塩バター:塩分を加えていないため、料理やお菓子で塩加減を自分で調整できる
味を細かく調整したい料理やお菓子作りには無塩バターが向いています。
反対に、焼きたてのパンに塗ったり、すぐに味わいたいときは、有塩バターの方が手軽で便利です。
どちらも使い道に応じて選ぶことで、よりおいしい仕上がりが期待できます。
健康志向の人が好むグラスフェッドバターとは

グラスフェッドバターは、牧草で育った牛のミルクから作られた栄養価の高いバターです。
牧草(グラス)を主食にした牛は、通常の飼料を与えられた牛に比べて、以下のような特徴があります。
- オメガ3脂肪酸が豊富
- ビタミンK2や抗酸化物質が多く含まれる
- 黄みが強く風味も濃い
体にやさしい食生活を意識している人には、グラスフェッドバターがとてもよく合います。
自然な飼育環境で育った牛のミルクから作られているため、添加物や過剰な処理が避けられており、安心して毎日の食卓に取り入れられます。
栄養バランスを大切にしたい人にとって、理想的な選択肢のひとつです。
その他バターのバリエーション
バターには、ホイップバターやギー、フレーバーバターなど、多彩な種類があります。
バターは食べやすさや保存性、風味を高めるために加工されることがあります。
- ホイップバター:空気を含ませてふわっと軽い。パンに塗りやすい
- ギー:水分やたんぱく質を除いた純粋なバターオイル。高温調理に向く
- フレーバーバター:ハーブやガーリックなどを混ぜた風味付きバター
好みや目的に合わせて、バターのバリエーションを楽しみましょう。
各種類のバターを深掘り:特徴と使用シーン

代表的なバターの種類ごとの特徴や風味、どんな料理に向いているかを詳しく紹介します。
毎日の料理やお菓子作りに役立つように、それぞれのバターが持つ個性をわかりやすく解説していきます。
発酵バターの魅力と代表ブランド
発酵バターは、クリームに乳酸菌を加えてじっくりと発酵させることで、他のバターにはない豊かな香りと深いコクが引き出され、高級感あふれる味わいに仕上がります。
この発酵の過程で生まれる独特の酸味と香ばしさが、バターそのものに複雑な風味をもたらし、口にした瞬間に広がる芳醇な香りが食欲をそそります。
一般的な非発酵バターに比べて香りが格段に強く、パンにひと塗りするだけで朝食がぐっと贅沢になります。
焼き菓子に使えば素材の甘さや香ばしさを際立たせ、料理に加えればソースや仕上げの風味をぐっと引き上げてくれます。
特にフランス料理の世界では、料理の完成度を左右する要素として重宝されています。
代表的なブランドには以下があります。
エシレ(フランス):芳醇でまろやかな味わい
ボルディエ バター(フランス):クリーミーで香り高い
カルピスバター(日本):発酵の風味と軽やかさが特徴
発酵バターは、香りとコクを楽しみたい人にぴったりです。
特別感を出したいときにおすすめです。
非発酵(甘性)バター:日本の定番と汎用性

非発酵バターは、そのクセのない穏やかな風味と、料理との相性の良さから、日々の食卓で最も親しまれているバターのひとつです。
日本の家庭で一般的に流通しているバターの多くも、この非発酵タイプで、別名「甘性バター」とも呼ばれています。
このバターの最大の特徴は、発酵工程を経ていないことです。
乳酸菌による発酵が行われていないため、発酵特有の酸味や香りが抑えられ、よりまろやかでさっぱりとした風味に仕上がります。
だからこそ、料理の味わいを引き立てながらも出しゃばらず、素材の魅力を邪魔することなく包み込む、そんな柔軟さを持っています。
非発酵バター(無塩バター)は炒め物やソテー、ホワイトソースのベースはもちろん、クッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子づくりにも最適。
非発酵バター(無塩バター)は、レシピに忠実な仕上がりを求める調理シーンでは、このバターのシンプルさが大きな強みになります。
控えめながらもしっかりと存在感を発揮してくれる非発酵バターは、まさに「毎日使いのスタンダード」。
どんなジャンルの料理にもなじみ、飽きのこない使いやすさが、長く愛される理由です。
完成バターとは、酸菌を加えず、発酵させないままクリームを撹拌して作られるバターです。
「甘性」とは発酵して酸味がある「酸性バター」に対して使われる言葉です。
乳酸菌で発酵させていないため、酸味がなく穏やかな風味になることから、比較的「甘い=クセのない」印象があるため、この呼び名が使われます。
有塩バター(非発酵)の特徴と使用シーン

有塩バター(非発酵)は、日本の食卓で長年愛されてきた定番中の定番ともいえる存在です。
程よい塩味が加わっていることで、バターそのものにしっかりとした味わいが生まれ、トーストにそのまま塗るだけで十分に満足感のある美味しさが楽しめます。
このバターの魅力は、単に塩気があるだけではありません。
塩分によってミルクの甘みが引き立ち、味にまろやかさとコク、そしてどこかホッとするような奥行きが生まれるのです。
そのため、朝食のトーストにはもちろん、野菜のソテーやステーキの仕上げなど、風味のアクセントとして加えるだけで料理の完成度がぐっと上がります。
また、加熱することで風味が引き立つのも特徴のひとつです。
例えば、味噌ラーメンにバターをひとかけ加えるだけで、コク深い「味噌バターラーメン」に変身したり、椎茸をバターで炒めれば、シンプルながらも豊かな香りが食欲をそそる一品に仕上がります。
使いやすく、料理に「ちょっとしたごちそう感」をプラスしてくれるそんな有塩バターは、毎日の食事をさりげなく豊かにしてくれる存在です。
- 焼きたてのパンにそのまま
- 野菜のソテーやステーキの仕上げ
- 料理の風味づけ
手軽に味をつけたいときやパンに塗るだけで楽しみたいときには、有塩バターが便利です。
無塩バター(非発酵)の特徴と使用シーン

無塩バター(非発酵)は、料理やお菓子作りが好きな方にとって欠かせないバターです。
塩分が含まれていないからこそ、レシピに書かれた通りの味を再現しやすく、仕上がりがブレにくいというのが最大のメリットです。
まさに「味を自分で決められる自由なバター」と言えるでしょう。
たとえば、クッキーやケーキなどのお菓子作りでは、甘さや塩気のバランスがとても大切です。
有塩バターだと仕上がりが思ったよりしょっぱくなってしまうこともありますが、無塩バターならそんな心配もありません。
また、料理でもその実力を発揮します。
ホワイトソースやバターライス、スープのコク出しなど、他の調味料と組み合わせる場面が多いレシピでは、無塩バターのやさしい味わいが活きてきます。
素材の持ち味を損なわず、バランスの取れた仕上がりに整えてくれるのです。
無塩バターは塩加減は自分の好みや家族の味覚に合わせて調整できるので、おいしさをコントロールしやすくなります。
「調味料に気をつかいたい」「子どものために薄味に仕上げたい」「減塩を意識している」そんな方にもぴったりです。
自由度の高い無塩バターは、おいしさのベースとなる存在です。
- クッキーやケーキなどのお菓子作り
- 西洋料理(フレンチ・イタリアン・洋食)
- 減塩を意識した料理
レシピ通りに正確に作りたいときは、無塩バターが安心です。
味の調整を自分で行いたいときにも重宝します。
グラスフェッドバター:健康志向&コク深い香り

グラスフェッドバターは、栄養価が高く、自然な香りと濃厚な味わいが特徴です。
グラスフェッドバターは、牧草を食べて育った牛のミルクから作られます。
一般的な飼料よりも自然に近いため、次のような特徴があります。
- オメガ3脂肪酸が豊富
- 抗酸化成分(ビタミンE、K2)が含まれる
- 黄色味が強く、風味が豊か
健康を意識した食事をしている人には、栄養価の高いグラスフェッドバターがぴったりです。
ホイップとフレーバーバター:アレンジ自在の楽しみ方
ホイップバターとフレーバーバターは、手軽に料理やパンの楽しみ方を広げてくれるアレンジバターです。
ホイップバターは、空気を含ませて柔らかくしたバターで、パンに塗りやすいのが魅力です。
一方、フレーバーバターは、ハーブやガーリックなどを混ぜた風味付きのバターで、料理のアクセントになります。
- ホイップバター:朝食のトーストやホットケーキに
- フレーバーバター:肉料理の仕上げや、野菜のグリルに
いつもの食事を少しアレンジしたいときには、ホイップやフレーバーバターが手軽でおすすめです。
ギー(精製バター)
ギーは、加熱に強く、香り豊かで長期保存が可能なバターオイルです。
ギーは、バターから水分とたんぱく質を取り除いた純粋な油脂です。
焦げにくく、スモークポイント(煙が出始める温度)が高いため、炒め物や揚げ物に最適です。
また、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)でも重宝されてきました。
- 高温の炒め物や揚げ物に
- カレーや煮込み料理の風味づけ
- コーヒーに加えてバターコーヒーとして
油としてもバターとしても使えるギーは、料理の幅を広げたい人にぴったりです。
国産と輸入バターの違い

日本国内で作られるバターと海外から輸入されるバターの違いについて解説します。
生産地の環境や製法、風味の違いを知ることで、より自分に合ったバターを選べるようになります。
北海道ブランドの魅力
日本のバターといえば、やはり「北海道」です。
国内で流通するバターの大部分は北海道で作られており、まさに日本のバター文化を支える中心的な存在です。
北海道は、冷涼で湿度の少ない気候と、広大な牧草地に恵まれた土地です。

こうした自然環境は、乳牛にとって非常に過ごしやすく、ストレスが少ないため、質の高いミルクを安定して生み出すことができます。
そのミルクからつくられるバターは、まろやかでやさしい風味が特徴で、どんな料理やお菓子にもすっとなじみます。
さらに、北海道の乳業は衛生管理や製造技術の面でも信頼性が高く、一定の品質を保ちながらも、自然の恵みを生かした味わいが楽しめるのが魅力です。
だからこそ、スーパーで「北海道バター」の文字を見かけるだけで、なんとなく安心感を覚える方も多いのではないでしょうか。
朝食のトーストに塗るだけでも、ふわっと広がるミルクの香りとやさしいコクに、ちょっとした贅沢気分が味わえます。
- 牛乳の鮮度が高い
- 製造工程が安定しており品質が一定
- 日本人の味覚に合ったまろやかな風味
国産バターは、安心感や使いやすさを重視する人にとって、毎日の料理に取り入れやすい選択肢です。
フランスの発酵バターの特徴

フランスの発酵バターには、特別な味わいがあります。
香りはふくよかで、コクは深く、料理やパンの印象をがらりと変えてしまうほどの存在感。
その濃厚さと繊細さを兼ね備えた味わいは、まさに「贅沢」という言葉がふさわしいバターです。
このバターが特別なのは、フランスで古くから受け継がれてきた発酵製法にあります。
新鮮なクリームに乳酸菌を加え、じっくりと時間をかけて発酵させます。
そこで生まれるのは、ほんのりとした酸味とナッツのような香ばしさ、そして複雑で奥行きのある風味です。
そのため、ただの「塗る」バターでは終わりません。
焼きたてのバゲットにのせるだけで、幸福感があります。
ポワレやムニエルなどのフランス料理に加えれば、料理に一層の豊かさをもたらします。
世界中の一流シェフや料理人たちが、フランスの発酵バターを高く評価しているのも頷けます。
発酵バターは素材の個性を引き立てながら、料理全体に深みと風格を与えてくれるからです。
特別な日に使うもよし、自分へのご褒美に少し贅沢を添えるもよし。
フランスの発酵バターは、日常のなかにさりげない感動をもたらしてくれるバターです。
以下は代表的なブランドです。
- エシレ(フランス)
- ボルディエ(フランス)
- セル・ドゥ・メール(フランス)
本格的な西洋料理(フレンチ・イタリアン)や焼き菓子にこだわるなら、ヨーロッパ産の発酵バターが強い味方になります。
ニュージーランド産のグラスフェッドバター
ニュージーランドのグラスフェッドバターは、自然な飼育環境と栄養価の高さが魅力です。
この地域では、牛に主に牧草を食べさせて飼育するスタイルが一般的です。
これにより、バターに以下のような特長が出ます。
- 黄色みが強く、自然な色合い
- ビタミンやオメガ3脂肪酸が豊富
- あっさりしつつもコクのある風味
以下は代表的なブランドです。
- アンカー(ニュージーランド)
- ウェストゴールド(ニュージーランド)
健康や自然志向を大切にする人にとって、グラスフェッドバターは理想的な選択です。
バターの目的別の選び方ガイド

ここ章では、使う目的に合わせてどんなバターが向いているのかを具体的に紹介します。
料理の仕上がりや体へのやさしさを考慮して、自分に合ったバター選びのヒントが見つかります。
本格的な西洋料理(フレンチ・イタリアン)向けに◎なバター
本格的な西洋料理には、発酵バターがおすすめです。
香りとコクが深く、料理の味わいを引き立てます。
西洋料理では、バターを使った風味がとても重要です。
発酵バターは乳酸菌で発酵させて作られており、以下のような特徴があります。
発酵バターを使うと、料理にコクが出て高級感のある料理に仕上がります。
フレンチやイタリアンのように、バターの香りやコクが決め手になる料理には、発酵バターがぴったりです。
パン&トースト:塗りやすくコクが出るベストチョイス

パンやトーストには、有塩バターやホイップバターがおすすめです。
塩味と塗りやすさがポイントです。
朝食やおやつに食べるパンには、風味のあるバターがよく合います。
- 有塩バター:塩気がパンの甘さを引き立てる
- ホイップバター:やわらかくて冷蔵庫から出してすぐ塗れる
- フレーバーバター:ガーリックやハーブで味のバリエーションも楽しめる
料理・製菓・お菓子作り用:レシピと相性の良いバターは?

料理やお菓子作りには、無塩バターが最も使いやすく、味の調整がしやすいです。
レシピ通りに作るには、バターの塩分をコントロールできることが重要です。
無塩バターを使えば、料理やお菓子に含まれる他の調味料とバランスを取りやすくなります。
レシピに忠実に仕上げたいときや、味の微調整をしたいときは、無塩バターがベストです。
健康志向・ダイエット中に選ぶなら:栄養面を考慮
健康を意識している人やダイエット中の人には、グラスフェッドバターやギーが適しています。
これらのバターは、栄養バランスに優れており、体にやさしい成分が含まれています。
- グラスフェッドバター:オメガ3脂肪酸やビタミンK2が豊富
- ギー:乳たんぱくを取り除いているので、乳製品に敏感な人にも使いやすい
- 添加物が少なく、自然な製法
体にやさしい選択をしたいなら、素材や製法にこだわったバターを選ぶのが正解です。
上手なバターの保存と使いこなし方

バターは冷蔵庫に入れておくだけでは十分ではありません。
正しい保存方法や使い方を知っておくと、風味を保ちながら無駄なく使い切ることができます。
ここでは、保存のコツや使いやすくする工夫をわかりやすく解説します。
冷蔵・冷凍保存のコツと賞味期限の目安
バターは冷蔵でも冷凍でも保存できますが、風味を守るには密閉と温度管理が大切です。
バターは空気や光に弱く、においや酸化の影響を受けやすい食品です。
正しい保存をすることで、味や香りを長持ちさせることができます。
- 冷蔵保存:ラップ+密閉容器で保存、開封後1か月以内が目安
- 冷凍保存:使いやすいサイズにカットしラップ→ジッパー袋で保存、2~3か月保存可能
- 無塩バターより有塩バターの方がやや保存性が高い
バターは空気や湿気を避け、密閉して保存することが大切です。
冷蔵と冷凍を使い分けて、ムダなく使いましょう。
使い切りやすくするための小分け・分量管理
バターは使う量に合わせて小分けにしておくと、無駄なくスムーズに使えます。
使うたびに全部を出して切るのは手間で、酸化のリスクも高まります。
小分けしておけば、料理やお菓子作りで使いたい量だけすぐ取り出せて便利です。
バターはあらかじめ分けておくと時短になり、保存性も高まります。
少量ずつの工夫が毎日の調理に役立ちます。
人気ブランド&おすすめ商品

どのバターを選べばいいか迷ったときは、実績あるブランドや人気商品を参考にするのが一番です。
さらに、業務用などで販売されている1ポンドサイズで購入できれば、グラム単価が安くなるためコストパフォーマンスにも優れています。
すぐに使い切れない場合は、使いやすいサイズにカットして冷凍保存しておくことで、風味を保ったままいつでも必要な分だけ使うことができます。
ここでは、国産・輸入・健康志向・アレンジタイプなど、ジャンルごとのおすすめバターを紹介します。
味や用途に合わせて選べるように、わかりやすく解説します。
定番国産ブランド

国産ブランドは、品質が安定していて手に入りやすく、毎日の料理に使いやすいです。
日本国内のメーカーが作るバターは、風味がまろやかで、日本人の好みに合っています。
また、スーパーなどで簡単に入手できるものもあり、コストパフォーマンスも高いです。
おすすめ国産ブランド有塩バター
商品名 | タイプ | 特徴・理由 | 内容量 |
---|---|---|---|
よつ葉バター (加塩) | 非発酵 | 北海道産乳を使用。ミルクの風味がしっかりありクセがない | 150g / 450g |
明治北海道バター (有塩) | 非発酵 | 国産乳100%。まろやかな塩味でパンや炒め物に使いやすい | 200g |
雪印北海道バター (加塩) | 非発酵 | スーパーで定番。手に入りやすくコスパも高い | 200g |
高千穂バター (加塩) | 非発酵 | 九州産生乳を使用。濃厚なコクでトーストに合う | 200g |
よつ葉グラスフェッドバター (加塩) | 非発酵 | 牧草飼育牛から採れたミルク使用。自然な味わいと栄養価の高さ | 100g / 450g |
おすすめ国産ブランド無塩バター
商品名 | タイプ | 特徴・理由 | 内容量 |
---|---|---|---|
よつ葉バター (食塩不使用) | 非発酵 | 菓子づくりに最適。なめらかでミルキーな風味 | 150g / 450g |
明治北海道バター (無塩) | 非発酵 | 香り控えめで、どんなレシピにも合わせやすい万能型 | 200g |
雪印北海道バター (食塩不使用) | 非発酵 | 素材の味を引き立てるシンプルな風味。菓子・料理どちらにも対応 | 200g |
中沢フレッシュバター (無塩) | 非発酵 | フレッシュな香りと口溶けの良さが特徴。プロにも愛用される品質 | 200g |
よつ葉発酵バター (食塩不使用) | 発酵 | 乳酸菌による発酵の香りとコクが深く、洋菓子やフレンチに最適 | 100g / 450g |
おすすめ輸入(フランス)高級バター

輸入バターは、香りとコクに優れ、特別な料理や贅沢な気分を楽しみたいときに最適です。
特にフランスのバターは発酵タイプが多く、香りや風味が豊かです。
乳質が異なるため、独特のコクや酸味が特徴です。
特別な一皿をつくりたいときや、素材の味にこだわりたい人におすすめです。
商品名 | タイプ | 特徴・理由 | 内容量 |
---|---|---|---|
エシレ バター (ドゥミセル) | 発酵 | フランスを代表する発酵バター。香り高く、パンやソースに最適 | 100g / 250g |
ボルディエ バター (海藻入りなど) | 発酵 | 職人による手練り製法。海藻やピマンなど独自のフレーバーが魅力 | 約125g |
セル・ドゥ・メール | 発酵 | 天然海塩入り。塩の粒が残り、塩味とバターの甘みが引き立つ | 125g |
オー・ボン・ブール | 発酵 | パリの高級食材店御用達。濃厚でありながらやわらかい口当たり | 約250g |
パンプリー AOP バター | 発酵 | フランス西部産。AOP認証付きで、芳醇な風味と深いコクを持つ | 250g |
グラスフェッドバター
健康志向の人には、栄養価が高く自然な風味のグラスフェッドバターがぴったりです。
牧草で育てられた牛のミルクで作られたバターは、オメガ3脂肪酸や抗酸化成分が豊富です。
添加物が少なく、安心感のある製法も魅力です。
体にやさしい食材を選びたい人には、グラスフェッドバターが最適な選択肢です。
商品名 | タイプ | 特徴・理由 | 内容量 |
---|---|---|---|
Westgold バター (無塩/加塩) | 非発酵 | ニュージーランド産。完全放牧の牛乳使用。バランスの取れた風味で使いやすい | 250g |
ピュアグラスフェッドバター (なかほら牧場) | 非発酵 | 岩手県の山地酪農による自然放牧。夏は草、冬は干し草のみで育てられた希少品 | 100g / 200g |
Anchor グラスフェッドバター (無塩) | 非発酵 | ニュージーランド産。クセがなくすっきりした味わい。料理やパンに幅広く使える | 227g(1ポンド) |
ホイップバターとフレーバーバターのおすすめ商品
パンや料理に変化をつけたいときは、ホイップバターやフレーバーバターが便利です。
これらのバターは、塗りやすさや風味のバリエーションがあり、朝食やおつまみにぴったりです。
味付きで手軽に楽しめるのが特徴です。
手軽に味変したい人や、ホームパーティーで楽しみたい人におすすめのバターです。
ホイップバターのおすすめ商品
商品名 | タイプ | 特徴・理由 | 内容量 |
---|---|---|---|
よつ葉 ホイップバター (加塩) | 非発酵 | 北海道産。ふんわり軽くて冷蔵でも塗りやすい。朝食のトーストに最適 | 100g |
PRESIDENT ホイップバター | 発酵 | フランス産。発酵ならではの香りとコクを保ちつつ、クリーミーな仕上がり | 約125g |
オランダバター ホイップタイプ | 非発酵 | クセがなく軽い味わいで、料理やパン、クラッカーにも相性良好 | 約200g |
フレーバーバターのおすすめ商品
商品名 | タイプ | 特徴・理由 | 内容量 |
---|---|---|---|
カルディ オリジナル うにバター | 非発酵 | うにの濃厚なコクとバターのまろやかさが合わさり、パスタやリゾットにぴったり | 95g |
よつ葉 パンにおいしい はちみつ&バター | 非発酵 | 北海道産バターとはちみつの甘さが絶妙で、トーストやホットケーキにおすすめ | 100g |
釧之助(せんのすけ) たらこバター | 非発酵 | 北海道産たらこの風味とバターのまろやかさがマッチ。ご飯やじゃがバターにも合う | 100g |
バターの種類と使い分け:まとめ
この記事では、「バター 種類」に関する基本的な分類から、それぞれの特徴、使い分けのポイント、用途別の選び方までを初心者でもわかりやすく解説しました。
バターは、発酵・非発酵、有塩・無塩、グラスフェッド、ホイップ、ギーなど多彩な種類があり、風味や使い方、栄養面にも違いがあります。
選び方ひとつで、料理やお菓子の仕上がり、健康意識にも大きな影響を与えます。
大切なポイントを以下にまとめます。
- 発酵バターは香りとコクが強く、パンや洋食との相性が抜群
- 非発酵バターはクセがなく、どんな料理にも使いやすい
- 有塩バターは手軽に使えるが、レシピ通りの味付けには無塩バターが適している
- グラスフェッドバターは自然な栄養が豊富で、健康志向の人におすすめ
- バターは冷蔵・冷凍の保存方法や小分けの工夫で風味と鮮度を保ちやすくなる
自分の食生活や目的に合ったバターを選べば、毎日の料理やおやつ作りがもっと楽しく、おいしくなります。
バターの種類を知ることは、ただの知識ではなく、暮らしを豊かにするひとつの選択肢です。
この記事を通じて、バター選びに自信を持てるようになったなら、とてもうれしく思います。
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