スーパーでよく見かけるサバですが、「旬はいつなの?」「一番おいしい時期に食べたい!」と思ったことはありませんか?サバは一年中手に入りますが、実は種類や産地によっておいしい旬の時期が大きく違います。
サバの旬を知ることで、脂がのったサバを選べるだけでなく、調理法やレシピの幅もぐっと広がります。
この記事では、サバの旬をわかりやすく解説します。サバの種類別の旬の時期はもちろん、ブランドサバの特徴まで丁寧に紹介します。鮮度を保つ保存のコツ、アニサキス対策など安全に食べるためのポイントも解説しています。
この記事を読むことで以下のようなことがわかるようになります。
- 脂がのって一番おいしい時期のサバを食べられる
- 種類や産地ごとの違いを理解して、自分好みのサバを選べる
- 鮮度や保存方法がわかるので、食卓でサバをよりおいしく味わえる
この記事を読むだけで、一番おいしい旬のサバを美味しく楽しむ方法がわかります。旬のサバをもっとおいしく、安全に味わいたい方にぴったりの内容です。
サバの旬はいつ?サバの種類で旬が違う

サバは一年中スーパーで見かける魚ですが、本当においしいのは「旬」の時期です。旬のサバは脂がたっぷりとのり、旨味がギュッと詰まっているので、味わいが格別です。
サバにはいくつかの種類があり、それぞれの旬の時期が異なります。旬を知って選ぶことで、よりおいしいサバを楽しむことができます。
流通している主なサバの種類
結論日本でよく見かけるサバは「マサバ」「ゴマサバ」「ノルウェーサバ(大西洋鯖)」の3種類が主流です。
種類ごとに旬や味わいが大きく違うため、選び方を知っておくと便利です。
サバの種類 | 味わいの特徴 | 旬の時期 |
---|---|---|
マサバ | 濃厚で脂のり抜群 | 秋〜冬 |
ゴマサバ | 淡泊であっさり | 夏 |
ノルウェーサバ | 秋に漁獲し冷凍保存 | 一年中おいしい |
マサバ(サバ)
日本近海を回遊する代表的なサバで、春から初夏にかけて産卵します。水温が高い夏は沖合に移動し、秋から冬にかけて脂をためるためおいしさが増します。
ゴマサバ
体の表面にゴマのような黒い斑点があるのが特徴で、暖かい海を好みます。産卵は初夏に行われ、夏に脂がのるため旬はゴマサバの方が早い傾向です。
ノルウェーサバ(大西洋鯖)
北大西洋を回遊し、秋にかけてたっぷりと脂をためます。漁獲後すぐに急速冷凍するため、旬のおいしさを一年中楽しめます。
マサバの旬は秋〜冬が本番

夏に産卵を終えたマサバは餌をたくさん食べ栄養をたっぷりと蓄えるため、10月から2月にかけては特に脂がのり、身がしっとりとして旨味がいっそう強まります。
10〜11月に穫れる「秋サバ」、12〜2月に穫れる「寒サバ」としても知られています。
特に秋に穫れる「秋サバ」は、「秋鯖は嫁に食わすな」という言葉があるくらいおいしさに定評があり、極上のおいしさを楽しめます。
秋から冬のマサバは旬ならではの極上の味を楽しめる時期です。
ゴマサバは夏がおすすめ

ゴマサバは夏が旬で、比較的さっぱりとした味わいが魅力です。
春から夏にかけてゴマサバは脂がほどよくのり、身が柔らかくなってジューシーで食べやすい状態になります。さらに、この時期のゴマサバはクセが少なく、さっぱりとした味わいが際立つため、脂の多い魚が苦手な人でも抵抗なく楽しめます。
ゴマサバは夏にもっともおいしく食べられるサバで、さっぱりとした料理にぴったりです。夏はマサバが旬ではなく味が少し落ちるため、よりゴマサバの美味しさを感じることができます。
ノルウェーのサバっていつが旬?

スーパーで「塩サバ(解凍)」と書かれているものの多くは、実はノルウェー産の大西洋サバです。大西洋サバは冷たい海で育つため、脂がたっぷり乗るのが特徴です。
ノルウェー産のサバは秋が漁獲の最盛期ですが、冷凍保存されるため一年中旬の味を楽しめます。
ノルウェー近海で漁獲されたサバは秋に最も脂がのり、そのまま急速冷凍されます。漁獲したその日のうちに加工されるため、脂の旨味や鮮度を逃さず閉じ込めることができます。
旬の美味しさを逃さず保存する高度な技術によって、数カ月後に日本へ届いてもまるで獲れたてのような高品質を保っています。さらに、漁獲から流通までの工程を徹底管理しているため、安心しておいしく食べられる点も大きな魅力です。
全国の注目ブランドサバの旬をチェック

ブランドサバとは、特定の地域で厳しい条件のもとで漁獲され、品質が高く評価されているサバのことです。
全国には「関サバ」「金華サバ」「松輪サバ」など有名なブランドサバがあり、それぞれ旬の時期や味わいに違いがあります。旬を知っておくと、脂がのった最高のサバを選べるようになります。
関サバ・金華サバ・松輪サバってどんなサバ?
関サバ・金華サバ・松輪サバは、同じサバでも漁獲される海域や漁法が違うため、味わいや評価に特徴があります。いずれも脂がのり、旨味が強く、サバ好きなら一度は食べたい高級サバです。
大分県佐賀関沖で一本釣りされるマサバ。潮の流れが速い豊後水道で育つため身が引き締まり、ほどよい脂のりが特徴です。旬は12月〜3月頃です。
宮城県石巻沖の金華山周辺で漁獲されるサバ。プランクトンが豊富な海域で育つため、脂がたっぷりとのっています。旬は9月〜1月で、「とろサバ」とも呼ばれるほど濃厚な味わいです。
神奈川県三浦半島沖で釣り上げられるマサバ。関東では特に評価が高く、「幻のサバ」と呼ばれることもあります。旬は8月末~9月半ば頃で、身の締まりと脂のバランスが抜群です。
おいしい旬のサバを見分けるコツ

サバは一年中手に入りますが、本当においしいサバを選ぶためには「旬」と「鮮度」を見極めることが大切です。旬のサバは脂がのって旨味が濃く、選び方次第で食卓の満足度が大きく変わります。
新鮮な旬のサバを見極めるポイント
新鮮な旬のサバを見極めるには、見た目と触感、をしっかりチェックすることが大切です。
- 目の透明感
新鮮なサバは目が澄んでいて透明感があります。濁ったりくぼんでいるサバは鮮度が落ちています。 - 魚体のツヤ
皮が光沢を帯びているものほど鮮度が高く、旨味も強いです。 - 身のハリ
手で軽く押したときにしっかり弾力があるものは鮮度が良い証拠です。
パックに入っている新鮮なサバを見極めるポイント

パックに入ったサバでも、新鮮かどうかは見た目をチェックすることである程度判断できます。ポイントを押さえれば、鮮度の高いサバを選びやすくなります。
スーパーや鮮魚店では、サバを切り身やフィレにしてパック詰めで販売していることが多いです。氷水で管理された丸ごとのサバに比べて、見た目で鮮度を判断しにくいですが、次のポイントを確認すると安心です。
- 身の色合い
切り身やフィレ部分の色が鮮やかで透明感があるものは鮮度が高い傾向があります。灰色や茶色っぽく変色しているものは避けた方が無難です。 - 血合いの状態
赤身の部分(血合い)が鮮やかな赤やピンク色であるほど新鮮です。黒ずんでいたり乾いているものは鮮度が落ちています。 - ドリップの有無
パックの底に水分(ドリップ)がたくさん溜まっている場合は、時間が経っている可能性があります。少ないものを選ぶと安心です。
パック詰めのサバは、身の色や血合い、ドリップ量をしっかり見ることで鮮度を見極められます。ポイントを知っておけば、スーパーでもおいしいサバを選べます。
脂がのった旬のサバは栄養が詰まっている
脂がのった旬のサバには、体にとってうれしい栄養素がたくさん含まれています。
理由や根拠旬のサバはエサをたくさん食べて脂を蓄えるため、一般的に次のような成分が豊富です。
- DHA
魚の脂に含まれる成分で、体内では作られにくいとされています。 - EPA
同じく魚に多く含まれる成分で、日常の食事から摂取することが望ましいとされます。 - ビタミンD
骨や健康維持に役立つとされる栄養素です。
旬のサバはおいしいだけでなく、DHAやEPA、ビタミンDなどが豊富で、日々の食卓に取り入れやすい食材です。
サバの保存方法

サバは「足がはやい」と言われるほど傷みやすい魚なので、購入したらできるだけ早く食べるのが基本です。すぐに使わない場合は、正しい方法で冷蔵または冷凍保存することで、おいしさを保つことができます。
- サバをそのまま保存するのではなく、キッチンペーパーで表面の水分をしっかり拭き取ります。
- ラップで包み、さらに密閉容器やジッパー袋に入れて保存すると鮮度が長持ちします。
- 目安として、冷蔵庫での保存期間は丸ごとの場合で1日、切り身は当日中〜翌日までが理想です。
- 水分を拭き取ったあと、一切れずつラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫へ。
- 約2〜3週間程度を目安に使い切ると、品質が保ちやすいです。
- 解凍する場合は、冷蔵庫で半日から一晩かけてゆっくり自然解凍するのがおすすめです。
サバは非常に傷みやすい魚なので、購入後は早めに食べるのが一番です。どうしても保存する場合は、冷蔵は短期間、冷凍はしっかり下処理をした上で行うとおいしさを保てます。
サバにアニサキスがいるって本当?

サバはとても人気のある魚ですが、「アニサキス」という寄生虫がいる可能性があるため、生で食べるときには注意が必要です。しっかりとした知識を持つことで安心して楽しめます。
アニサキスってなに?
アニサキスは魚介類に寄生する小さな寄生虫で、特にサバやイカなどでよく見られます。体長はおよそ2〜3cmで白い糸のような見た目をしており、内臓部分を好んで寄生します。
ただし、鮮度が落ちると筋肉部分に移動することがあるため、切り身や刺身で食べるときには注意が必要です。
- アニサキスは体長2〜3cmほどの白い糸状の寄生虫です。
- 主に魚の内臓に寄生しますが、鮮度が落ちると筋肉部分に移動することがあります。
- 生で食べると、お腹に痛みを感じることがあります。
アニサキスは決して珍しい存在ではありませんが、正しい処理をすれば安心してサバを食べられます。
加熱や冷凍で大丈夫!安心して食べるためのひと工夫

アニサキスは加熱または冷凍によって安全に対策することができます。具体的には、中心部までしっかり火を通したり、マイナス20℃以下で24時間以上冷凍する方法が有効です。
これらの処理を行うことで、アニサキスのリスクを大きく減らせるため、サバをより安心して食べられるようになります。
- 加熱
中心部までしっかり火を通すことで、アニサキスは死滅します。 - 冷凍
マイナス20℃以下で24時間以上冷凍すると、アニサキスは生きられません。
陸上養殖のサバにはアニサキスがいない
陸上養殖で育てられたサバには、アニサキスがほとんどいません。これは、陸上に設置された管理された水槽で育てられているためで、外海と異なり自然界の寄生虫が入り込むリスクが極めて低いからです。
さらに、与える餌も厳しく管理されており、アニサキスを含む生餌を使用しないことから、寄生の可能性はほぼゼロに近いと考えられています。このような徹底した管理体制により、陸上養殖サバは安心して食べられる選択肢の一つとされています。
アニサキスが気になる方は、陸上養殖のサバを選ぶと安心感が高まります。
旬のサバを使ったおすすめ料理

旬のサバは脂がのって旨味がたっぷりなので、シンプルな調理法でもおいしく仕上がります。定番料理から調理のコツまで知っておくと、旬のサバを最大限に楽しむことができます。
旬のサバを使った定番おすすめ料理
旬のサバは脂がのっているため、焼き物・煮物・揚げ物などさまざまな料理に向いています。
- サバの塩焼き
旬の脂がのったサバは、シンプルに塩を振って焼くだけで絶品です。 - サバ味噌煮
濃厚な味噌とサバの脂の旨味が絡み合い、ご飯が進む定番料理です。 - サバの竜田揚げ
下味をつけたサバをカラッと揚げると、外はサクサク、中はジューシーに仕上がります。

サバの調理の注意点

サバを調理するときは「身割れ防止」と「まな板の使い分け」に特に注意しましょう。
サバは身が崩れやすい魚です。扱うときは優しく、フライ返しや箸を使って丁寧に動かすことが必要です。
サバを切ったまな板で、そのまま生野菜を切ると、生臭さや菌が移る可能性があります。できれば魚用と野菜用でまな板を分けるのがおすすめです。同じまな板を使う場合は、サバを切った後によく洗い、熱湯をかけるか漂白剤で除菌してから野菜を切ると安心です。
サバの旬はいつ?脂がのる美味しい時期:まとめ
この記事では、サバの旬がいつなのかを種類別や産地別にわかりやすく解説しました。サバは一年中手に入りますが、旬を知ることで脂がのった最高の味わいを楽しむことができます。
最後に重要なポイントをまとめます。
サバの旬は種類によって異なる
- マサバ:秋から冬にかけて脂がのって一番おいしい
- ゴマサバ:夏に旬を迎え、あっさりとした味わい
- ノルウェーサバ:秋に漁獲し冷凍保存されるため、一年中おいしい
ブランドサバは旬の時期を知っておくとさらに楽しめる
関サバ、金華サバ、松輪サバなどは産地や漁法によって旨味や食感が異なり、旬に合わせて選ぶと格別
旬のサバは鮮度が重要
目の透明感、身のツヤ、ドリップの有無をチェックすると新鮮なものを見極めやすい
サバは「足がはやい」魚なので保存方法に注意
- 冷蔵なら当日中か翌日まで、長期保存は冷凍で約2〜3週間が目安
- 解凍は冷蔵庫でゆっくり行うと食感を損なわずにおいしく食べられる
安全に楽しむためのアニサキス対策
- 加熱または冷凍で対策可能
- 陸上養殖のサバなら寄生虫のリスクが低く安心
旬を知ることで、脂がのったサバを一番おいしい状態で味わえるだけでなく、調理法や保存方法まで工夫できるようになります。スーパーで見かけるサバも、旬や種類を意識することで選び方が変わり、食卓がより豊かになります。
ぜひこの記事を参考に、旬のサバをおいしく安全に楽しんでください。