スーパーの鶏肉売り場で、「むね肉ともも肉、どっちを買えばいいの?」と迷ったことはありませんか?

どちらも普段の料理でよく使う鶏肉ですが、味や食感、栄養成分、価格には違いがあります。なんとなく選んでいると、思っていた仕上がりにならないこともありますよね。

例えば、こんな疑問はありませんか?

  • 鶏むね肉ともも肉は、何がどう違うの?
  • 柔らかくてジューシーなのはどっち?
  • カロリーやたんぱく質、脂質はどれくらい違う?
  • 唐揚げや照り焼きには、どちらを使えばおいしい?
  • むね肉ともも肉は代用できる?パサつかずに調理するコツは?

実は、むね肉は脂肪が少なくあっさりした味わい、もも肉はコクがありジューシーな食べ心地が特徴です。 どちらが優れているというわけではなく、料理や好みに合わせて選ぶことがポイントになります。

この記事では、鶏むね肉ともも肉の違いをわかりやすく比較し、料理別の使い分けやおいしく仕上げるコツまで紹介します。

それぞれの特徴を知れば、スーパーで迷わず選べるようになり、いつもの唐揚げや炒め物も好みの仕上がりに近づけられますよ。

毎日の食事作りに役立つ、鶏肉の上手な使い分けを一緒に見ていきましょう。

鶏むね肉ともも肉は何が違う?味・脂・栄養・価格を比べよう

鶏むね肉ともも肉の大きな違いは、脂肪の量と味わいです。むね肉は脂肪が少なくあっさりしているのに対し、もも肉は脂肪が多く、コクのある味わいを楽しめます。

鶏むね肉ともも肉の違いを味・脂質・カロリー・価格・食感で比較した図解

さらに、栄養成分や価格にも違いがあります。スーパーで迷わず選べるように、次の3つのポイントを見ていきましょう。

  • 見た目と味の違い:部位によって肉の色や味わいが変わる
  • 栄養成分の違い:皮の有無でもカロリーや脂質が変わる
  • 価格の違い:むね肉は比較的安く、家計に取り入れやすい

※カロリーや脂質は皮の有無によって変わります。価格は販売店や時期によって異なり、むね肉のパサつきやすさは調理方法にも左右されます。

むね肉は胸、もも肉は脚の部分!見た目と味の違い

鶏むね肉の部位と特徴を解説した図解。胸の部分にあり、脂質が少なくたんぱく質が多い

鶏むね肉は胸の部分、鶏もも肉は脚の付け根から太ももにあたる部分の肉です。鶏の体のどこにあるかによって、肉の色や味わいが異なります。

農林水産省の「特集2 鶏肉」でも、むね肉はさっぱりとした味わい、もも肉はうまみが濃厚な部位として紹介されています。

比較項目鶏むね肉鶏もも肉
部位胸の部分脚の部分
肉の色白っぽい淡い色赤みのある濃い色
脂肪少なめ多め
味わいあっさりしているコクがある

肉の色が違うのは、筋肉の性質が異なるためです。日本農芸化学会の「食肉の肉質を決める筋線維タイプの重要性」では、もも肉の方が赤く見える理由として、筋肉に含まれる色素成分の違いが説明されています。

なるほどポイント: もも肉の赤みが強いのは、脂肪が多いからではありません。胸と脚では筋肉の性質が異なるため、肉そのものの色にも違いが出るのです。

スーパーでは肉の色も見分けるヒントになりますが、色だけで判断せず、パックの「むね」「もも」という表示を確認しましょう。

あっさりした味が好みならむね肉、鶏肉のコクを楽しみたいならもも肉というように、好みに合わせて選べます。

カロリー・たんぱく質・脂質を比較!皮あり・皮なしで何が変わる?

鶏むね肉ともも肉の栄養成分の違いを比較した図解。むね肉はたんぱく質が多く、脂質が少ない

鶏むね肉はもも肉よりカロリーと脂質が少なく、たんぱく質が多い部位です。 ただし、同じ部位でも皮がついているかどうかで栄養成分は変わります。

文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、若どりの生肉100gあたりの栄養成分を比較しました。

部位・状態カロリーたんぱく質脂質
若どり・むね肉・皮つき・生133kcal21.3g5.9g
若どり・むね肉・皮なし・生105kcal23.3g1.9g
若どり・もも肉・皮つき・生190kcal16.6g14.2g
若どり・もも肉・皮なし・生113kcal19.0g5.0g

出典:文部科学省「食品成分データベース」

表を見ると、むね肉・もも肉のどちらも、皮を取り除いた方が脂質とカロリーが少なくなっています。特に、もも肉は皮つき190kcalに対して、皮なしでは113kcalと大きな違いがあります。

なるほどポイント: 実は、皮なしのもも肉113kcalは、皮つきのむね肉133kcalよりも低カロリーです。「もも肉だからカロリーが高い」とは、一概にいえないのですね。

脂質を控えたいときは、むね肉を選ぶだけでなく、皮を取り除く方法もあります。栄養成分を比べるときは、部位と皮の有無をセットで確認すると判断しやすくなります。

※表の数値は生肉の可食部100gあたりの標準成分値です。実際の栄養成分は個体差や調理方法によって変わります。

値段が安いのはどっち?100gあたりの価格で比べよう

値段が安いのはどっち?100gあたりの価格で比べよう

鶏むね肉は、もも肉よりも安く販売される傾向があります。 食費を抑えたいときに選びやすい部位です。

農畜産業振興機構の「鶏肉の価格動向・全国の小売価格」では、2025年度の国産鶏肉の通常価格が次のように示されています。

部位100gあたりの価格
鶏むね肉105円
鶏もも肉155円

※2025年度の全国小売価格。税込みの調査値であり、現在の店頭価格を示すものではありません。

価格差の背景には、日本でのもも肉の需要があります。農畜産業振興機構の「鶏肉が食肉消費の主役に」でも、もも肉を好む日本の消費傾向が価格差に影響していると説明されています。

ただし、実際の値段は販売店や産地、特売などによって変わるため、いつでも同じ価格差になるとは限りません。

なるほどポイント: スーパーで価格を比べるときは、1パックの値段よりも「100gあたりの価格」に注目しましょう。内容量が違うパックでも、どちらがお得なのか判断しやすくなります。

食費を抑えたい日はむね肉を候補にし、コクのある味わいを楽しみたい日はもも肉を選ぶなど、予算と好みに合わせて使い分けるとよいでしょう。

鶏むね肉ともも肉はどっちが柔らかい?食感が変わる理由

鶏むね肉ともも肉はどっちが柔らかい?食感が変わる理由

鶏むね肉ともも肉は、どちらが必ず柔らかいとは言い切れません。 むね肉はもともと柔らかい肉質ですが、加熱しすぎるとパサつきやすく、もも肉は適度な歯ごたえがありながら、ジューシーに感じやすい部位です。

食べたときの印象が違う理由を、次の2つに分けて見ていきましょう。

  • もも肉の食感:弾力のある肉質と脂が食べ心地に影響する
  • むね肉の食感:加熱による水分の流出がパサつきにつながる

もも肉はなぜジューシー?弾力と脂が食べ心地のポイント

鶏もも肉の部位と特徴を解説した図解。脚の部分にあり、脂質が多くジューシーでコクがある

鶏もも肉がジューシーに感じられる理由の一つは、むね肉より脂肪が多く、適度な歯ごたえがあることです。

日本食肉消費総合センターの「もも肉」では、もも肉は脚のよく動かす部分にあり、むね肉より肉質がやや硬めで、コクがあると説明されています。

ここで知っておきたいのが、「柔らかさ」と「ジューシーさ」は同じではないという点です。

食感意味
柔らかさかんだときの抵抗や、かみ切りやすさ
ジューシーさかんだときに感じる水分や脂によるみずみずしさ
弾力かんだときに感じる、押し返すような歯ごたえ

例えば、もも肉の焼き鳥は、かんだときにほどよい歯ごたえがあり、脂のコクも楽しめます。必ずしも肉そのものが一番柔らかいわけではありません。

なるほどポイント: 「もも肉は柔らかい」と感じるのは、肉質の柔らかさだけでなく、脂によるジューシーな食べ心地も関係しているのですね。

食べ応えやジューシーさを楽しみたいときは、もも肉を選ぶのもよいでしょう。

むね肉はなぜパサつく?加熱によって食感が変わる理由

むね肉はなぜパサつく?加熱によって食感が変わる理由

鶏むね肉がパサつきやすいのは、脂肪が少なく、加熱によって肉の水分が失われると、乾いた食感になりやすいためです。

農畜産業振興機構の「鶏肉をおいしく」でも、むね肉は柔らかい肉質である一方、火を通しすぎるとパサパサになると紹介されています。

肉に含まれるたんぱく質は、熱によって性質が変わります。加熱が長くなると肉の中から水分が流れ出し、しっとり感が失われる原因になるのです。

日本調理科学会の研究「低温調理における同一温度での保持時間が鶏肉の調理に与える影響」でも、一定の条件で鶏むね肉を加熱したところ、加熱時間が長いほど流れ出る肉汁が増え、肉の重量が減少したと報告されています。

なるほどポイント: むね肉は、もともと硬い肉だからパサつくわけではありません。加熱によって水分が失われることが、食べたときの硬さやパサつきにつながるのです。

例えば、焼いたむね肉が口の中でポソポソするときは、部位の性質だけでなく、加熱の影響も考えられます。むね肉を選ぶ際は、調理によって食感が変わりやすいことを覚えておくと役立ちます。

ただし、柔らかさを優先して加熱不足にならないよう注意しましょう。農林水産省の「鶏料理を楽しむために」では、鶏肉の中心部を75℃以上で1分間以上加熱するよう案内しています。

保水性とは、肉が内部の水分を保つ性質のことです。保水性は、加熱後のしっとり感にも関係します。

唐揚げにはどっち?鶏むね肉ともも肉を料理で使い分けよう

鶏むね肉ともも肉の料理での使い分けを比較した図解。むね肉はあっさり、もも肉はジューシーな仕上がり

鶏むね肉ともも肉は、どちらも唐揚げや焼き物、煮物など幅広い料理に使えます。 選ぶときのポイントは、あっさりした仕上がりにしたいか、コクのある仕上がりにしたいかという違いです。

毎日の献立で迷いやすい料理を例に、次の4つの使い分けを紹介します。

  • 唐揚げ:むね肉ともも肉の仕上がりを比較
  • 照り焼き・チキンソテー:もも肉を選ぶメリット
  • サラダチキン・蒸し鶏:むね肉を使ったあっさり料理
  • カレー・親子丼・炒め物:好みに合わせた選び方

唐揚げはむね肉でもおいしい?仕上がりの違いで選ぼう

唐揚げはむね肉でもおいしい?仕上がりの違いで選ぼう

唐揚げは、むね肉でももも肉でもおいしく作れます。 ジューシーな唐揚げが好みならもも肉、あっさりした唐揚げを楽しみたいならむね肉がおすすめです。

農林水産省の「鶏のから揚げ」ではもも肉を使っていますが、同省の「ぱぱっと調理の麹活用術」では、むね肉でも柔らかく仕上げられる唐揚げが紹介されています。

それぞれの仕上がりを比較してみましょう。

比較項目むね肉の唐揚げもも肉の唐揚げ
味わいあっさりコクがある
食感肉の繊維を感じる、さっぱりした食べ心地弾力がありジューシー
おすすめの好み軽めに食べたい食べ応えを楽しみたい

例えば、家族がジューシーな唐揚げを好むなら、もも肉を選ぶと満足しやすいでしょう。一方、脂っこさを控えたいときには、むね肉で作るのもよい選択です。

なるほどポイント: 唐揚げはもも肉でなければおいしく作れない、というわけではありません。同じ味付けでも、使う部位によって食べ心地を変えられるのです。

唐揚げ用の鶏肉を買うときは、いつもの習慣だけで選ばず、家族が好む仕上がりを基準にしてみましょう。

照り焼き・チキンソテーにはもも肉が使いやすい

照り焼き・チキンソテーにはもも肉が使いやすい

照り焼きやチキンソテーには、鶏もも肉が使いやすい部位です。 肉のコクを楽しめるうえ、皮つきなら焼いた皮の香ばしさも味わえます。

農林水産省の「鶏の照り焼き」でも、もも肉を使用しています。また、JA全農長野が提供する「チキンステーキ和風キノコソース」も、もも肉を使った料理です。

甘辛いタレをからめる照り焼きでは、もも肉のコクとタレの味を一緒に楽しめます。チキンソテーなら、皮の香ばしさを生かした仕上がりも魅力でしょう。

なるほどポイント: もも肉を使うメリットは、ジューシーさだけではありません。皮つきのもも肉なら、焼いた皮と肉の異なる食感も楽しめます。

もちろん、むね肉でも照り焼きやソテーは作れます。しっかりした食べ応えを楽しみたい日はもも肉、あっさり仕上げたい日はむね肉という選び方がおすすめです。

サラダチキン・蒸し鶏にはむね肉がぴったり

サラダチキン・蒸し鶏にはむね肉がぴったり

サラダチキンや蒸し鶏には、脂肪が少なく、さっぱりした味わいのむね肉がおすすめです。 野菜やドレッシングなど、ほかの食材の味を生かした料理に使いやすい部位といえます。

家庭では、十分に加熱したむね肉を次のような料理に取り入れるのもよいでしょう。

  • サラダチキン:そのまま食べたり、サラダの具にしたりする
  • 蒸し鶏:ほぐして野菜と和えたり、ポン酢をかけたりする
  • 冷たい麺料理:加熱したむね肉を冷まして、うどんや冷やし中華の具にする

なるほどポイント: むね肉のあっさりした味わいは、物足りなさだけにつながるものではありません。ごまだれやポン酢など、合わせる調味料によって味の変化を楽しめる長所にもなります。

ただし、蒸し鶏にもも肉を使ってはいけないわけではありません。さっぱり食べたいならむね肉、コクを楽しみたいならもも肉と、好みで選んでみましょう。

カレー・親子丼・炒め物は好みで選んでも大丈夫

カレー・親子丼・炒め物は好みで選んでも大丈夫

カレーや親子丼、炒め物は、むね肉ともも肉のどちらを使っても作れる料理です。 部位によって仕上がりは変わりますが、必ずどちらか一方を選ぶ必要はありません。

農林水産省の「親子丼」ではもも肉を使用し、「ヨーグルトカレー」ではむね肉を使用しています。

家庭での選び方を簡単に整理すると、次のようになります。

料理むね肉を選ぶ場合もも肉を選ぶ場合
カレーあっさりした鶏肉を楽しみたいコクのある鶏肉を楽しみたい
親子丼軽めの食べ心地にしたいジューシーな鶏肉を楽しみたい
炒め物さっぱり仕上げたい肉のコクや食べ応えを生かしたい

例えば、いつもはもも肉で作っている親子丼も、冷蔵庫にむね肉しかなければ、むね肉を使うという選択ができます。

なるほどポイント: レシピに「鶏もも肉」と書いてあっても、必ず同じ部位でなければ作れないわけではありません。むね肉ともも肉を使い分ければ、同じ献立でも違った味わいを楽しめます。

ただし、部位を変えると肉の厚さや火の通り方も変わるため、レシピの加熱時間をそのまま当てはめず、中心まで十分に火を通すことが大切です。まずは好みの味わいで選び、部位に合わせて調理するとよいでしょう。

おいしさが変わる!鶏むね肉ともも肉の下ごしらえと加熱のコツ

おいしさが変わる!鶏むね肉ともも肉の下ごしらえと加熱のコツ

鶏むね肉ともも肉は、それぞれの特徴に合った下ごしらえをすることで、食べやすさや仕上がりが変わります。 むね肉は切り方と下味、もも肉は厚みや余分な脂の処理がポイントです。

難しい技術は必要ありません。家庭で取り入れやすい工夫を、次の4つに分けて紹介します。

  • むね肉の下ごしらえ:繊維を断つ切り方と下味の工夫
  • もも肉の下ごしらえ:厚みをそろえ、余分な脂や筋を取り除く方法
  • 部位の代用:むね肉ともも肉を入れ替えるときの注意点
  • 加熱の基本:余熱だけに頼らず、中心まで安全に火を通す方法

むね肉は繊維を断つ切り方と下味でしっとり仕上げる

鶏むね肉をしっとり仕上げる切り方と加熱のコツを紹介した図解

鶏むね肉を食べやすく仕上げるには、肉の繊維を断つように切り、料理に合わせて下味をつけることがポイントです。

むね肉には筋肉の繊維が一定の方向に走っています。繊維に対して直角に近い方向へ包丁を入れると、長い繊維が短くなり、かみ切りやすくなります。

NHKエデュケーショナルの「鶏の治部(じぶ)煮風」でも、繊維を断つようにそぎ切りする方法が紹介されています。

家庭では、次のように下ごしらえするとよいでしょう。

  1. むね肉の表面を見て、繊維が走る方向を確認する
  2. 繊維を横切るように、包丁を斜めに寝かせてそぎ切りにする
  3. 料理に合わせて塩や調味料で下味をつける

下味にも工夫できます。NHKエデュケーショナルの「鶏むね肉のごま焼き」では、マヨネーズと小麦粉を使い、肉の水分を保ちながら焼く方法が紹介されています。

なるほどポイント: むね肉を柔らかく食べる工夫は、調味料だけではありません。繊維を断つ切り方に変えるだけでも、かみ切りやすさを調整できるのです。

例えば、むね肉を炒め物に使うときは、繊維を断つそぎ切りを試してみましょう。下味や衣は料理に合わせて選べばよく、特別な材料をそろえる必要はありません。

そぎ切りとは、包丁を斜めに寝かせ、肉を薄く広く切る方法です。

もも肉は厚みと余分な脂を整えると焼きムラを防ぎやすい

もも肉は厚みと余分な脂を整えると焼きムラを防ぎやすい

鶏もも肉を1枚のまま焼くときは、厚みをできるだけそろえ、余分な脂や筋を整えておくことが大切です。

もも肉は場所によって厚さが異なるため、そのまま焼くと薄い部分と厚い部分で火の通り方に差が出ます。厚い部分に切り込みを入れて開くと、加熱ムラを減らしやすくなります。

NHKエデュケーショナルの「チキンソテー」でも、余分な脂肪を除き、筋や厚い部分に切り目を入れる下ごしらえが紹介されています。

家庭での下ごしらえは、次の3つを意識するとわかりやすいでしょう。

下ごしらえ方法と目的
厚みをそろえる厚い部分に浅く切り込みを入れて開き、火の通り方をそろえる
余分な脂を取る表面の目立つ脂や、はみ出した皮を必要に応じて取り除く
筋を切る白い筋が集まる部分に切り目を入れ、加熱時の縮みを抑える

特に、皮の周りについている脂をすべて取り除く必要はありません。脂っこさが気になる場合は、目立つ部分だけを取り除く方法でも十分です。

なるほどポイント: もも肉の焼きムラ対策は、火加減だけでなく、焼く前の厚みをそろえることも大切なのです。また、脂を取りすぎず好みに合わせて調整すれば、もも肉らしいコクも楽しめます。

チキンソテーや照り焼きを作るときは、フライパンに入れる前に肉の厚い部分を確認してみましょう。

むね肉ともも肉は代用できる?部位を変えるときのコツ

むね肉ともも肉は代用できる?部位を変えるときのコツ

鶏むね肉ともも肉は、多くの家庭料理で代用できます。 ただし、部位によって肉質や脂の量が異なるため、切り方や脂の扱いを少し調整すると使いやすくなります。

NHKエデュケーショナルの「鶏むね&もも肉 ミックスから揚げ」では、両方の部位を使い、それぞれに合った下ごしらえをしています。

家庭で代用するときは、次のように考えると便利です。

代用の仕方調理するときの工夫
もも肉の代わりにむね肉繊維を断つように切り、厚さをそろえる。料理に応じて下味や衣を工夫する
むね肉の代わりにもも肉余分な脂や筋を整え、料理に合わせて皮を残すか決める

例えば、もも肉を使う予定だった炒め物をむね肉に変更するなら、繊維を断つように切ってから調理するとよいでしょう。反対に、むね肉のレシピをもも肉で作る場合は、皮や脂の量を好みに合わせて調整できます。

なるほどポイント: 部位を代用するときは、元の鶏肉とまったく同じ仕上がりを目指す必要はありません。使う部位の特徴に合わせて下ごしらえを変えると、別のおいしさを楽しめます。

ただし、レシピに書かれた加熱時間をそのまま当てはめないようにしましょう。肉の大きさや厚みを確認し、中心まで十分に加熱することが大切です。

鶏肉は余熱だけに頼らず、中心までしっかり加熱しよう

鶏肉は余熱だけに頼らず、中心までしっかり加熱しよう

鶏むね肉ともも肉は、どちらも中心部まで十分に加熱して食べることが基本です。 しっとり仕上げたい場合でも、余熱だけで火が通ると判断するのは避けましょう。

鶏肉には、カンピロバクターなどの食中毒菌が付着している可能性があります。農林水産省の「鶏料理を楽しむために」では、中心部を75℃以上で1分間以上加熱するよう案内しています。

家庭で特に注意したい点を整理しました。

  • 厚い部分まで加熱する:表面に焼き色がついても、中心まで火が通っているとは限らない
  • 余熱を過信しない:肉の厚みや温度によって、中心の温まり方が変わる
  • 中心温度を確認する:調理用温度計を使い、最も厚い部分が75℃以上で1分間以上になるよう加熱する
  • 生肉の扱いに注意する:鶏肉は水洗いせず、生肉に触れた手や調理器具を十分に洗う

厚生労働省の「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」でも、中心部までの十分な加熱と、調理器具などを介した二次汚染の防止が重要とされています。

なるほどポイント: 鶏肉は、表面がこんがり焼けていても、中心まで十分に加熱されているとは限りません。焼き色や調理時間だけでなく、肉の中心温度が大切なのです。

例えば、厚みのあるチキンソテーや大きめの唐揚げでは、外側だけを見て加熱を終えないようにしましょう。しっとりした仕上がりを目指す場合も、安全な加熱を優先することが大切です。

二次汚染とは、生肉に付着した食中毒菌が、手や包丁、まな板などを通じて、ほかの食品に移ることです。

まとめ|鶏むね肉ともも肉は食べたい仕上がりで選ぼう

まとめ|鶏むね肉ともも肉は食べたい仕上がりで選ぼう

この記事では、鶏むね肉ともも肉の違いについて、味や食感、栄養成分、価格、料理での使い分けまで詳しく解説しました。

鶏むね肉は脂肪が少なくあっさりした味わい、鶏もも肉はコクがありジューシーな食べ心地が特徴です。 どちらが優れているというわけではなく、作りたい料理や好みに合わせて選ぶことが大切です。

特に重要なポイントをまとめると、次のようになります。

  • 味の違い:むね肉はあっさり、もも肉は脂のコクが楽しめる
  • 栄養の違い:むね肉はカロリーと脂質が少なく、たんぱく質が多い。皮の有無でも数値は変わる
  • 価格の違い:むね肉の方が安い傾向があり、食費を抑えたいときに選びやすい
  • 食感の違い:むね肉は加熱しすぎるとパサつきやすく、もも肉は適度な弾力とジューシーさがある
  • 料理の使い分け:唐揚げやカレーはどちらでも作れる。照り焼きにはもも肉、蒸し鶏にはむね肉もおすすめ
  • 調理のコツ:むね肉は繊維を断つように切り、もも肉は厚みをそろえる。どちらも中心まで十分に加熱する

なるほどポイント: 鶏むね肉ともも肉は、多くの家庭料理で代用できます。レシピに書かれた部位が手元になくても、それぞれの特徴に合わせて調理すれば、違ったおいしさを楽しめます。

スーパーで鶏肉を選ぶときは、値段だけでなく、味わいや作りたい料理も考えてみましょう。むね肉ともも肉を上手に使い分ければ、毎日の献立の幅も広がります。