スーパーでよく見かけるキャベツや大根、きゅうりなどが「淡色野菜」と呼ばれることをご存じですか?

淡色野菜という名前は聞いたことがあっても、具体的にどんな野菜が含まれるのか、意外とわからないですよね。

野菜を選ぶとき、こんな疑問を感じたことはありませんか?

  • 淡色野菜とは、そもそもどんな野菜のこと?
  • 淡色野菜には何種類あるの?一覧でまとめて知りたい!
  • きゅうりやなすは色が濃いのに、淡色野菜なの?
  • 淡色野菜と緑黄色野菜は何が違う?見分け方は?
  • 淡色野菜にはどんな栄養がある?1日にどのくらい食べればいい?

実は、淡色野菜は白い野菜だけを指すわけではありません。 野菜の分類は見た目の色だけでは決まらないため、意外な野菜が淡色野菜に含まれていることもあります。

この記事では、淡色野菜の種類を身近なものから珍しいものまで一覧で紹介! 緑黄色野菜との違いや分類の基準、栄養成分、毎日の食事への取り入れ方まで、初心者にもわかりやすく解説します。

この記事の内容
  1. 淡色野菜とは?緑黄色野菜との違いと分類の基準
  2. 淡色野菜の種類を一覧で紹介!身近な野菜から珍しいものまで
  3. これも淡色野菜?間違えやすい野菜の分類を確認しよう
  4. 淡色野菜にはどんな栄養素がある?特徴をわかりやすく解説
  5. 淡色野菜は1日にどのくらい食べる?量の目安をチェック
  6. 淡色野菜を毎日の食事に取り入れるコツ
  7. 淡色野菜についてのよくある疑問
  8. 淡色野菜とは?種類と分類のポイントをおさらい

淡色野菜とは?緑黄色野菜との違いと分類の基準

淡色野菜とは?緑黄色野菜との違いと分類の基準

淡色野菜とは、緑黄色野菜以外の野菜を説明するときに使われる呼び名です。名前に「淡い色」と付いていても、白い野菜だけを指すわけではありません。

まずは、分類の考え方を次の4つに分けて確認しましょう。

  • 淡色野菜は「その他の野菜」のこと!名前の意味と分類の基本
  • 淡色野菜と緑黄色野菜は何が違う?βカロテンによる分け方
  • 淡色野菜は白い野菜だけじゃない!見た目の色で判断できない理由
  • 淡色野菜は全部で何種類?品種や別名によって変わる数え方

淡色野菜は「その他の野菜」のこと!名前の意味と分類の基本

淡色野菜は「その他の野菜」のこと!名前の意味と分類の基本

淡色野菜は、キャベツや白菜、大根などを含む野菜のグループです。公的な統計では「淡色野菜」という言葉ではなく、「その他の野菜」という区分名が使われる場合があります。

例えば、農林水産省の「食料需給表の概要」では、野菜を「緑黄色野菜」と「その他の野菜」に分けています。普段の買い物でよく見かける玉ねぎやレタスも、「その他の野菜」に含まれています。

なるほどポイント:資料で「淡色野菜」という項目が見つからなくても、「その他の野菜」の欄に載っている場合があります。野菜の名前を調べるときは、両方の呼び方を知っておくと便利です。

ただし、食材の分類は資料の目的によって異なります。野菜の一覧を確認するときは、どの資料の分類を使っているかにも目を向けましょう。

淡色野菜と緑黄色野菜は何が違う?βカロテンによる分け方

淡色野菜と緑黄色野菜は何が違う?βカロテンによる分け方

緑黄色野菜と淡色野菜を分ける際には、野菜に含まれるβカロテン当量が大切な基準になります。緑黄色野菜は、原則として食べられる部分100g当たりのβカロテン当量が600μg以上の野菜です。

ただし、トマトやピーマンのように、基準の数値に満たなくても食べる量や頻度を考慮して緑黄色野菜とする例外があります。詳しい基準は、厚生労働省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)の取扱いについて」で説明されています。

比較項目緑黄色野菜淡色野菜(その他の野菜)
分類の考え方原則としてβカロテン当量が基準以上。例外あり緑黄色野菜に分類されない野菜を中心とした区分
身近な例ほうれん草、にんじん、トマトキャベツ、大根、きゅうり
判断するときのポイント色や名前だけでなく分類表を確認する同じく分類表で確認する

なるほどポイント:「βカロテン当量が600μg未満なら必ず淡色野菜」とは限りません。数値だけを覚えるより、トマトやピーマンのような例外もあると知っておくと、分類を理解しやすくなります。

βカロテン当量とは、βカロテンと関連する一部の成分を換算して表した数値です。μg(マイクログラム)は重さの単位で、100万分の1gを意味します。

緑黄色野菜には、ほうれん草やにんじん以外にも、さまざまな種類があります。具体的な野菜名を知りたい方は、緑黄色野菜の種類一覧も参考にしてください。身近な野菜から珍しい種類まで紹介しています。

緑黄色野菜とは?身近な野菜から珍しい種類まで一覧で紹介
緑黄色野菜とは?身近な野菜から珍しい種類まで一覧で紹介 テレビや健康情報でよく耳にする「緑黄色野菜」。体によさそうなイメージはあっても、具体的にどんな野菜が当てはまるのか、意外と知らないです...

淡色野菜は白い野菜だけじゃない!見た目の色で判断できない理由

淡色野菜は白い野菜だけじゃない!見た目の色で判断できない理由

淡色野菜には、白っぽい野菜だけでなく、緑色や紫色の野菜も含まれます。野菜の分類は、外側の色だけを見て決めるものではないからです。

農林水産省の「食料需給表の概要」で「その他の野菜」に入っている身近な例を見てみましょう。

野菜名見た目の色の例分類
きゅうり緑色の皮その他の野菜
なす紫色の皮その他の野菜
キャベツ緑色の葉その他の野菜
大根白い根その他の野菜

例えば、きゅうりとなすを比べると、皮の色は大きく違います。それでも、どちらも「その他の野菜」に入るため、色の濃さだけで見分けることはできません。

なるほどポイント:「緑色なら緑黄色野菜、白色なら淡色野菜」という覚え方は正確ではありません。スーパーで迷ったら、色ではなく野菜名をもとに一覧で確認しましょう。

淡色野菜は全部で何種類?品種や別名によって変わる数え方

淡色野菜は全部で何種類?品種や別名によって変わる数え方

日本で流通する淡色野菜が全部で何種類あるかは、簡単には数えられません。品種や別名を別々に数えるか、統計の品目ごとにまとめるかで結果が変わるためです。

農林水産省の「食料需給表の概要」では、「その他の野菜」を31品目に整理しています。ただし、31品目は統計上の集計単位であり、国内で流通する淡色野菜の総種類数ではありません。

統計上の品目まとめて扱われる野菜の例
大根大根、ラディッシュ
その他の果菜冬瓜、にがうり、グリーンピースなど
その他の葉茎菜みょうが、うど、食用菊など
その他の根菜くわい、わさびなど

このように、一つの品目の中に複数の野菜名が含まれることがあります。記事内の一覧では、家庭で見かける名前や珍しい野菜もできるだけ紹介していきます。

なるほどポイント:「その他の野菜は31品目」という数字は、「淡色野菜は31種類しかない」という意味ではありません。品目数と実際の種類数を分けて考えると、一覧を読み違えずに済みます。

淡色野菜の種類を一覧で紹介!身近な野菜から珍しいものまで

淡色野菜の種類を一覧で紹介!身近な野菜から珍しいものまで

淡色野菜には、キャベツや玉ねぎのように身近なものだけでなく、トレビスやルバーブなど、少し珍しい野菜もあります。ここでは料理に使う部分や形によって14グループに分け、それぞれの特徴と家庭での使い方を紹介します。

掲載する野菜は、厚生労働省『平成27年国民健康・栄養調査報告』の食品分類と農林水産省『食料需給表の概要』を中心に整理しました。

紹介する淡色野菜は、次の14グループに分けています。

分類の参考:厚生労働省『平成27年国民健康・栄養調査報告』の「その他の淡色野菜」等。野菜の区分は資料の用途により異なる場合があります。

キャベツ・白菜・レタスなど、スーパーでおなじみの葉物野菜

毎日の献立で使いやすい、身近な葉物野菜をまとめました。緑色の葉が目立っていても、淡色野菜に分類されるものがあります。

キャベツ

キャベツ
項目内容
野菜名キャベツ
食べる部分結球した葉
特徴重なり合った葉に厚みがある
おすすめ料理千切り、炒め物、スープ
ポイント芯の近くは薄く切ると料理に混ぜやすい

千切りは付け合わせに、ざく切りは炒め物や汁物に使えます。

グリーンボール

グリーンボール
項目内容
野菜名グリーンボール
食べる部分結球した葉
特徴丸い形で葉の重なりが比較的やわらかいキャベツの一種
おすすめ料理サラダ、浅漬け、炒め物
ポイント普通のキャベツと同じ要領で、料理に合わせて切る

キャベツの一種として扱い、葉の食感を好みで使い分けると便利です。

紫キャベツ(レッドキャベツ)

紫キャベツ(レッドキャベツ)
項目内容
野菜名紫キャベツ(レッドキャベツ)
食べる部分結球した葉
特徴赤紫色の葉を持つキャベツ
おすすめ料理マリネ、サラダ、酢漬け
ポイント少量を細切りにして彩りに使う

紫色が濃くても、分類は緑黄色野菜とは限りません。

白菜

白菜
項目内容
野菜名白菜
食べる部分結球した葉・葉柄
特徴白い葉柄と広い葉が重なる
おすすめ料理鍋物、スープ、浅漬け
ポイント葉柄と葉を分けて加熱すると食感を調整しやすい

鍋物だけでなく、少量を味噌汁に入れる使い方もできます。

玉レタス(結球レタス)

玉レタス(結球レタス)
項目内容
野菜名玉レタス(結球レタス)
食べる部分葉
特徴丸く巻いた葉を使う
おすすめ料理サラダ、サンドイッチ、スープ
ポイント洗った葉の水気を切ってから盛り付ける

サニーレタスとは分類の扱いが違うため、玉レタスとして区別します。

トレビス・チコリー・コスレタスなど、サラダに使う葉物野菜

サラダ売り場には、名前や形が少し珍しい淡色野菜もあります。代表的な3種類を区別して紹介します。

トレビス

トレビス
項目内容
野菜名トレビス
食べる部分葉
特徴赤紫色の葉と白い葉脈が目立つ
おすすめ料理サラダ、付け合わせ、グリル
ポイント苦みが気になるときはほかの野菜と少量ずつ混ぜる

紫キャベツに似ていますが、別の葉物野菜です。

チコリー

チコリー
項目内容
野菜名チコリー
食べる部分葉・芽
特徴細長くまとまった葉に独特のほろ苦さがある
おすすめ料理サラダ、前菜
ポイント葉を一枚ずつ外し、具をのせる器のように使える

食感やほろ苦さを楽しむ料理に取り入れられます。

コスレタス(ロメインレタス)

コスレタス(ロメインレタス)
項目内容
野菜名コスレタス(ロメインレタス)
食べる部分葉
特徴縦長に伸びる葉としっかりした葉脈
おすすめ料理シーザーサラダ、炒め物
ポイント葉が大きいときは食べやすい幅に切る

ロメインレタスはコスレタスの別名として掲載しています。

大根・かぶ・ラディッシュなど、身近な根菜類

大根やかぶは、料理によって根と葉を使い分ける野菜です。このグループでは、淡色野菜として扱う根の部分を中心に紹介します。

大根(根)

大根(根)
項目内容
野菜名大根(根)
食べる部分根
特徴白く太い根を利用する
おすすめ料理煮物、おろし、味噌汁
ポイント煮物なら厚め、おろしならすりおろして使う

根と葉では分類が異なるため、ここでは根の部分を紹介します。

大根を煮物に使うなら、中までしっかり味をなじませたいですよね。大根の煮物に味を染み込ませる方法では、下ごしらえや火加減、味をなじませるコツを詳しく紹介しています。

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聖護院大根

聖護院大根
項目内容
野菜名聖護院大根
食べる部分根
特徴丸く大きく育つ大根の一種
おすすめ料理煮物、炊き合わせ
ポイント大きさに合わせ、食べやすい角切りにする

丸い見た目でも、大根の品種として紹介します。

かぶ(根)

かぶ(根)
項目内容
野菜名かぶ(根)
食べる部分肥大した根
特徴丸い形で、葉が付いた状態でも販売される
おすすめ料理煮物、漬物、汁物
ポイント葉を使う場合は根と分けて考える

かぶの葉は緑黄色野菜ですが、根は淡色野菜に分類されます。

赤かぶ(根)

赤かぶ(根)
項目内容
野菜名赤かぶ(根)
食べる部分肥大した根
特徴表面や内部が赤紫色を帯びる品種がある
おすすめ料理甘酢漬け、煮物
ポイント色を楽しむなら漬物や酢を使った料理に

見た目の赤さだけでは緑黄色野菜になりません。

ラディッシュ(はつか大根)

項目内容
野菜名ラディッシュ(はつか大根)
食べる部分小さな根
特徴赤い小さな根がよく知られる
おすすめ料理サラダ、甘酢漬け
ポイント薄切りにして少量ずつ添える

大根の仲間で、根の部分は淡色野菜として紹介できます。

ごぼう・れんこん・くわい・ビーツなど、個性豊かな根菜類

切り口や食感にそれぞれ特徴がある野菜を集めました。名前は聞いたことがあっても、どの部分を食べているのかは意外と迷うものです。

ごぼう

ごぼう
項目内容
野菜名ごぼう
食べる部分根
特徴細長く、独特の香りを持つ
おすすめ料理きんぴら、煮物、汁物
ポイント細切りやささがきにすると料理に混ぜやすい

きんぴら以外にも、汁物の具にして使えます。

ごぼうは魚の煮付けに組み合わせるのもおすすめです。例えば、鯛のあら煮とごぼうの組み合わせでは、ごぼうを加える魅力や下処理、調理のポイントを詳しく紹介しています。

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れんこん

れんこん
項目内容
野菜名れんこん
食べる部分地下茎
特徴穴の開いた断面が特徴
おすすめ料理きんぴら、煮物、はさみ焼き
ポイント薄切りと厚切りで食感を変えられる

根菜売り場にありますが、食べる部分は地下茎です。

くわい

くわい
項目内容
野菜名くわい
食べる部分塊茎
特徴芽が伸びた形が目立つ
おすすめ料理含め煮、煮物
ポイント皮をむいて食べやすい大きさに整える

お正月料理などで使う機会がある野菜です。

ビーツ(ビート)

ビーツ(ビート)
項目内容
野菜名ビーツ(ビート)
食べる部分肥大した根
特徴赤紫色の品種が知られる
おすすめ料理スープ、ロースト、ピクルス
ポイント色が移りやすいので、まな板や器具を確認する

真っ赤な色でも、淡色野菜として掲載される野菜です。

玉ねぎ・長ねぎ・エシャロットなど、ねぎの仲間

ねぎの仲間には、料理の土台になるものから薬味に使うものまであります。名前の似たエシャレットとエシャロットも分けて確認しましょう。

玉ねぎ

玉ねぎ
項目内容
野菜名玉ねぎ
食べる部分葉が変化した球状の部分(鱗茎)
特徴薄い皮に包まれた球状の野菜
おすすめ料理炒め物、スープ、カレー
ポイント薄切りとみじん切りを料理によって使い分ける

いつもの炒め物や汁物に使いやすい淡色野菜です。

赤玉ねぎ

赤玉ねぎ
項目内容
野菜名赤玉ねぎ
食べる部分鱗茎
特徴赤紫色の皮を持つ玉ねぎ
おすすめ料理サラダ、マリネ、炒め物
ポイント薄切りにして水気を調整して使う

色の違いだけで緑黄色野菜には変わりません。

ペコロス(小玉ねぎ)

ペコロス(小玉ねぎ)
項目内容
野菜名ペコロス(小玉ねぎ)
食べる部分鱗茎
特徴小さな球状の玉ねぎ
おすすめ料理丸ごと煮込み、ロースト
ポイント小さいものは丸ごと調理する方法がある

別の野菜というより、小玉ねぎの呼び名として整理します。

長ねぎ(根深ねぎ)

長ねぎ(根深ねぎ)
項目内容
野菜名長ねぎ(根深ねぎ)
食べる部分主に白い葉鞘
特徴白い部分を長く育てたねぎ
おすすめ料理鍋物、焼きねぎ、味噌汁
ポイント白い部分と緑の部分を分けて料理に使う

葉ねぎは緑黄色野菜の記事で取り上げるため、ここでは根深ねぎを紹介します。

下仁田ねぎ

下仁田ねぎ
項目内容
野菜名下仁田ねぎ
食べる部分葉鞘を中心に利用
特徴太い白い部分が特徴のねぎ
おすすめ料理鍋物、焼きねぎ、煮物
ポイント太い部分は大きめに切って加熱する

根深ねぎの仲間として、品種・産地による呼び名も確認できます。

エシャレット

エシャレット
項目内容
野菜名エシャレット
食べる部分若採りらっきょうの鱗茎など
特徴小ぶりで白い部分を使う
おすすめ料理味噌添え、甘酢漬け
ポイント買うときにエシャロットと取り違えない(出典:農林水産省)

日本でいうエシャレットは、若採りのらっきょうです。

エシャロット(ベルギーエシャロット)

エシャロット(ベルギーエシャロット)
項目内容
野菜名エシャロット(ベルギーエシャロット)
食べる部分鱗茎
特徴小ぶりな玉ねぎに似た香味野菜
おすすめ料理ソース、炒め物、煮込み
ポイントエシャレットとは別の野菜なので表示を確認する(出典:農林水産省)

洋風料理に登場するシャロットを指します。

きゅうり・なす・ゴーヤなど、実を食べる身近な野菜

実を食べる淡色野菜は、緑色や紫色など見た目がカラフルです。色の濃さではなく、野菜の種類で分類を確認しましょう。

きゅうり

きゅうり
項目内容
野菜名きゅうり
食べる部分未熟な果実
特徴細長い緑色の実を食べる
おすすめ料理サラダ、酢の物、浅漬け
ポイント薄切り・乱切りなど料理に合わせて切る

濃い緑色の皮を持ちますが淡色野菜です。

なす

なす
項目内容
野菜名なす
食べる部分果実
特徴紫色の皮とやわらかな果肉が特徴
おすすめ料理炒め物、焼きなす、煮びたし
ポイント切ったら料理に合わせて加熱する

皮が紫でも緑黄色野菜には分類されません。

米なす

米なす
項目内容
野菜名米なす
食べる部分果実
特徴大きく丸みのある果実
おすすめ料理田楽、グラタン、焼き物
ポイント厚切りにして加熱する料理もおすすめ

なすの仲間ですが、形と大きさを生かした料理に使えます。

白なす

白なす
項目内容
野菜名白なす
食べる部分果実
特徴白っぽい皮を持つ品種がある
おすすめ料理焼き物、炒め物、煮びたし
ポイント販売名や品種の説明も参考にする

白い見た目でも、なすの仲間として紹介します。

ゴーヤ(にがうり)

ゴーヤ(にがうり)
項目内容
野菜名ゴーヤ(にがうり)
食べる部分未熟な果実
特徴表面の凹凸と独特の苦みがある
おすすめ料理ゴーヤチャンプルー、炒め物
ポイント苦みが気になる場合は薄めに切って組み合わせる

色だけで緑黄色野菜と決めない代表例です。

冬瓜・白うり・はやとうり・へちまなど、ウリ科の野菜

同じウリ科でも、形や料理への使い方はさまざまです。初めて見る野菜は、食用として販売されている名前を確認しましょう。

冬瓜(とうがん)

冬瓜(とうがん)
項目内容
野菜名冬瓜(とうがん)
食べる部分果実
特徴大きく、淡い色の果肉を持つ
おすすめ料理煮物、汁物、あんかけ
ポイント皮や種を取り、食べやすく切って加熱する

大きくても切り分ければ汁物に使えます。

へちま(食用)

へちま(食用)
項目内容
野菜名へちま(食用)
食べる部分若い果実
特徴細長い果実を若いうちに使う
おすすめ料理味噌煮、炒め物、汁物
ポイント必ず食用として販売されるものを選ぶ

乾燥させて使うたわし用のへちまとは、用途を区別しましょう。

夕顔(ゆうがお)

夕顔(ゆうがお)
項目内容
野菜名夕顔(ゆうがお)
食べる部分果実
特徴大きな実を利用する
おすすめ料理煮物、汁物
ポイント食用品種を選び、苦みなど異常のあるものは食べない(出典:農林水産省)

かんぴょうの原料としても知られるウリ科の野菜です。

カリフラワー・アーティチョーク・食用菊など、花やつぼみを食べる野菜

花やつぼみを食べる淡色野菜もあります。ブロッコリーと見た目が似ていても、分類が同じとは限りません。

カリフラワー

カリフラワー
項目内容
野菜名カリフラワー
食べる部分つぼみが集まった部分(花序)
特徴白い小さなつぼみが集まった形
おすすめ料理蒸し物、グラタン、スープ
ポイント小房に分けると火を通しやすい

ブロッコリーとは異なり、淡色野菜に分類されています。

アーティチョーク

アーティチョーク
項目内容
野菜名アーティチョーク
食べる部分つぼみ
特徴大きな花のつぼみを食用にする
おすすめ料理蒸し物、ゆで物、前菜
ポイント可食部が限られるため、商品や調理法を確認する

初めて買うときは食べられる部分を先に確認すると安心です。

食用菊(黄菊)

食用菊(黄菊)
項目内容
野菜名食用菊(黄菊)
食べる部分花びら
特徴黄色い花を食用にする
おすすめ料理おひたし、酢の物、和え物
ポイント観賞用ではなく食用に販売された菊を使う

いつものおひたしに少量加える方法もあります。

たけのこ・セロリ・うど・ふきなど、茎や葉柄を食べる野菜

シャキッとした歯ざわりや香りを楽しめる野菜を集めました。食べる部分と下ごしらえを確認すると、使い道が見えてきます。

たけのこ

たけのこ
項目内容
野菜名たけのこ
食べる部分若い地下茎から伸びた芽
特徴竹の若い芽を食用にする
おすすめ料理若竹煮、たけのこご飯、炒め物
ポイント生鮮品は種類に合わせて下処理し、水煮は表示を確認する

水煮を選べば、少量を炊き込みご飯に使うのも簡単です。

セロリ

セロリ
項目内容
野菜名セロリ
食べる部分葉柄
特徴筋の目立つ太い葉柄と独特の香り
おすすめ料理サラダ、スープ、炒め物
ポイント筋が気になるときは取り除く

香りの強さを生かして少量をスープに加える方法もあります。

うど

うど
項目内容
野菜名うど
食べる部分若い茎
特徴白っぽい茎を食用にする
おすすめ料理酢味噌和え、きんぴら、天ぷら
ポイント皮をむくなど、料理に合わせて下ごしらえする

和え物だけでなく、きんぴらにする選択肢もあります。

ふき

ふき
項目内容
野菜名ふき
食べる部分葉柄
特徴長い葉柄を利用する
おすすめ料理煮物、きゃらぶき
ポイントゆでこぼし・水さらしなどのあく抜きをする(出典:農林水産省)

ふきには天然毒素が含まれるため、下処理を省略しないでください。

まこもだけ

まこもだけ
項目内容
野菜名まこもだけ
食べる部分茎の肥大した部分
特徴白い茎状の部分を食用にする
おすすめ料理炒め物、天ぷら、煮物
ポイント外側を取り除いて食べやすく切る

たけのことは別の食材ですが、炒め物に使う提案ができます。

ホワイトアスパラガス(水煮)

ホワイトアスパラガス(水煮)
項目内容
野菜名ホワイトアスパラガス(水煮)
食べる部分若い茎
特徴白いアスパラガスの水煮加工品
おすすめ料理サラダ、グラタン、スープ
ポイント水煮缶など商品形態を確認する

資料上、ホワイトアスパラガス水煮缶詰は淡色野菜として掲載されています。

枝豆・グリンピース・そら豆・とうもろこしなど、豆や粒を食べる野菜

豆や粒を食べる野菜は、さやごと食べる緑黄色野菜と混同しやすいグループです。使う部分を確認して整理しましょう。

枝豆

枝豆
項目内容
野菜名枝豆
食べる部分未成熟の豆
特徴緑色の豆をさやから取り出して食べる
おすすめ料理塩ゆで、豆ご飯、和え物
ポイント加熱済みか生かを確認して調理する

さやいんげんとは異なり、豆の部分を食べます。

グリンピース

グリンピース
項目内容
野菜名グリンピース
食べる部分未成熟の豆
特徴丸い緑色の豆を利用する
おすすめ料理豆ご飯、スープ、卵とじ
ポイント生・冷凍・缶詰の違いで調理方法を確認する

さやえんどうと似た名前ですが、豆を主に食べます。

そら豆

そら豆
項目内容
野菜名そら豆
食べる部分未成熟の豆
特徴大きなさやの中に豆が入っている
おすすめ料理塩ゆで、焼きそら豆、かき揚げ
ポイント加熱して豆を食べ、さやは通常取り除く

季節の副菜として塩ゆでにするほか、料理の具にも使えます。

とうもろこし

とうもろこし
項目内容
野菜名とうもろこし
食べる部分未成熟の粒
特徴黄色や白色の粒が並ぶ
おすすめ料理ゆで物、スープ、バター炒め
ポイント生・冷凍・缶詰など商品形態に合わせて使う

粒の色が黄色くても、淡色野菜として扱われます。

ヤングコーン

ヤングコーン
項目内容
野菜名ヤングコーン
食べる部分未成熟の穂
特徴小さくやわらかい穂を食用にする
おすすめ料理炒め物、サラダ、スープ
ポイント下処理済みの水煮品ならそのまま料理に加えやすい

スイートコーンの若い段階の食材です。

もやし・アルファルファなど、芽を食べる野菜

芽を食べる野菜は、名前が似ていても元になる豆や種が異なります。まずは身近なもやし類から見ていきましょう。

緑豆もやし

緑豆もやし
項目内容
野菜名緑豆もやし
食べる部分芽・胚軸
特徴白い茎状の部分と小さな葉がある
おすすめ料理炒め物、ナムル、スープ
ポイント流水で洗い、調理に合った加熱をする

もやし炒めやスープなら、ほかの野菜と組み合わせやすい食材です。

大豆もやし

大豆もやし
項目内容
野菜名大豆もやし
食べる部分芽・胚軸と豆
特徴先端に豆が残るもやし
おすすめ料理ナムル、スープ、炒め物
ポイント豆の部分まで十分に加熱する

豆の食感を楽しみたい料理に取り入れられます。

アルファルファもやし

アルファルファもやし
項目内容
野菜名アルファルファもやし
食べる部分発芽した芽
特徴細い芽がからみ合うスプラウト
おすすめ料理サラダ、サンドイッチ
ポイント食べる前に流水でよく洗い、商品表示も確認する(出典:農林水産省)

かいわれ大根とは別の芽野菜として掲載します。

にんにく・しょうが・みょうが・わさびなど、香りを楽しむ野菜

薬味や香り付けに使う野菜も、淡色野菜に含まれます。少量を使う食材だからこそ、食べる部分や名前を整理しておきましょう。

にんにく

にんにく
項目内容
野菜名にんにく
食べる部分鱗茎
特徴小さな片が集まった香味野菜
おすすめ料理炒め物、煮込み、薬味
ポイント焦げやすいので加熱の強さを調整する

丸ごとではなく一片ずつ使いたいときにも便利です。

しょうが(根しょうが)

しょうが(根しょうが)
項目内容
野菜名しょうが(根しょうが)
食べる部分地下茎
特徴黄色っぽい内部と独特の辛みを持つ
おすすめ料理薬味、煮物、炒め物
ポイントすりおろしや薄切りを料理で使い分ける

しょうが焼きのほか、汁物の香り付けにも使えます。

みょうが

みょうが
項目内容
野菜名みょうが
食べる部分花穂
特徴赤紫色の花穂を食用にする
おすすめ料理薬味、甘酢漬け、味噌汁
ポイント薄切りにして薬味として少量ずつ添える

花のつぼみにあたる部分を食べる、香りのある野菜です。

生わさび

生わさび
項目内容
野菜名生わさび
食べる部分根茎
特徴すりおろして香りと辛みを楽しむ
おすすめ料理刺身の薬味、そばの薬味
ポイント使う分を少量ずつすりおろす

わさびの葉や花は別部位なので混同しないようにしましょう。

ホースラディッシュ(西洋わさび)

ホースラディッシュ(西洋わさび)
項目内容
野菜名ホースラディッシュ(西洋わさび)
食べる部分根
特徴白い根をすりおろして使う
おすすめ料理ローストビーフの薬味、ソース
ポイント辛みがあるため少量から合わせる

生わさびとは異なる植物の香味野菜です。

わらび・ぜんまい・ふきのとうなど、山菜の仲間

山菜は下ごしらえが重要なグループです。食用のものを選び、種類に合ったあく抜きや調理を行いましょう。

わらび

わらび
項目内容
野菜名わらび
食べる部分若い芽・茎
特徴巻いた先端を持つ山菜
おすすめ料理おひたし、煮物、山菜そば
ポイント食用のものを選び、あく抜きしてから調理する(出典:農林水産省)

下処理済みの水煮を使うと家庭料理に取り入れやすくなります。

ぜんまい

ぜんまい
項目内容
野菜名ぜんまい
食べる部分若い芽・茎
特徴毛に包まれた若い芽が特徴
おすすめ料理煮物、炊き込みご飯、和え物
ポイント食用の下処理済み品を利用するか、適切にあく抜きする(出典:農林水産省)

乾燥ぜんまいと生鮮品では調理前の準備が違います。

ふきのとう

ふきのとう
項目内容
野菜名ふきのとう
食べる部分花穂
特徴ふきの花のつぼみを食べる
おすすめ料理ふき味噌、和え物
ポイントゆでこぼしや水さらしによるあく抜きを行う(出典:農林水産省)

ふきと同様、天然毒素を減らすための下処理が大切です。

コールラビ・ルバーブ・むかごなど、珍しい野菜

普段の売り場では見かけにくくても、日本の食品分類資料に名前が載っている野菜があります。食べる部位から確認すると料理を考えやすくなります。

コールラビ

コールラビ
項目内容
野菜名コールラビ
食べる部分肥大した茎
特徴丸くふくらんだ茎を食べる
おすすめ料理炒め物、スープ、煮物
ポイントかたい皮はむいて使う

かぶに似た見た目でも、食べる部分は茎です。

ルバーブ

ルバーブ
項目内容
野菜名ルバーブ
食べる部分葉柄
特徴赤や緑の太い葉柄に酸味がある
おすすめ料理ジャム、コンポート
ポイント食用の葉柄を利用し、葉は料理に使わない(出典:東邦大学)

野菜でも甘く煮て使うことがある、少し珍しい食材です。

むかご

むかご
項目内容
野菜名むかご
食べる部分葉の付け根などにできる小さな珠芽
特徴ころころした小さな粒状の食材
おすすめ料理むかごご飯、塩ゆで
ポイント食用品を選び、泥を落として加熱する

見た目は小さないもに似ていますが、資料では淡色野菜に含まれます。

ゆり根(食用)

ゆり根(食用)
項目内容
野菜名ゆり根(食用)
食べる部分鱗茎
特徴薄いりん片が重なった白い部分を使う
おすすめ料理茶碗蒸し、含め煮
ポイント食用として販売されたものを使い、1枚ずつ外して洗う

観賞用のユリと混同せず、食用ゆり根を選びましょう。

これも淡色野菜?間違えやすい野菜の分類を確認しよう

これも淡色野菜?間違えやすい野菜の分類を確認しよう

淡色野菜は、白っぽい野菜だけを指すわけではありません。見た目が似ていても分類が違ったり、同じ野菜でも葉と根で分けて考えたりする場合があります。

スーパーで迷いやすい野菜について、次の7つの疑問を順番に確認しましょう。

  • きゅうりやなすは色が濃いのに淡色野菜?皮の色と分類の違い
  • 大根・かぶは葉と根で違う?食べる部分によって変わる分類
  • 長ねぎの白い部分と青い部分は同じ?葉ねぎとの違いも確認
  • レタスとサニーレタスは違う?キャベツと芽キャベツの分類も比較
  • カリフラワーは淡色野菜?ブロッコリーとの違い
  • ズッキーニやスナップえんどうはどっち?資料によって分類が異なる理由
  • じゃがいも・さつまいも・きのこ・海藻は淡色野菜に含まれる?

きゅうりやなすは色が濃いのに淡色野菜?皮の色と分類の違い

きゅうりやなすは色が濃いのに淡色野菜?皮の色と分類の違い

きゅうりとなすは、皮の色が濃くても淡色野菜(その他の野菜)に分類されます。「緑色だから緑黄色野菜」「紫色だから栄養成分が多そう」と、見た目だけで分類を決めることはできません。

厚生労働省の「野菜の分類」(3ページ)では、どちらも「その他の野菜」に掲載されています。分類は、野菜の外側の色そのものではなく、βカロテン当量などをもとに考えるためです。

野菜見た目の例資料上の分類
きゅうり緑色の皮その他の野菜
なす紫色の皮その他の野菜

サラダにきゅうりを使った日や、夕食になすの煮びたしを作った日は、淡色野菜を取り入れた献立として考えられます。野菜の色ではなく、名前を一覧で確かめると迷いにくくなります。

なるほどポイント:「淡色野菜」の「淡色」は、皮が白っぽいという意味ではありません。濃い色の野菜も含まれるため、色だけで見分けないことが大切です。

大根・かぶは葉と根で違う?食べる部分によって変わる分類

大根・かぶは葉と根で違う?食べる部分によって変わる分類

大根とかぶは、根の部分が淡色野菜、葉の部分が緑黄色野菜です。同じ野菜でも、食べる部分ごとに分類される場合があります。

厚生労働省の「野菜の分類」(3ページ)では、「だいこん」「かぶ」はその他の野菜に、「大根葉」「かぶ葉」は緑黄色野菜に分けて掲載されています。

野菜食べる部分分類
大根根淡色野菜
大根葉緑黄色野菜
かぶ根淡色野菜
かぶ葉緑黄色野菜

葉付きの大根やかぶを買ったら、根は煮物や味噌汁に、葉は刻んで炒め物に使うのも一案です。一つの野菜でも、使う部分によって料理の幅が広がります。

なるほどポイント:大根やかぶは「野菜名だけ」では分類を言い切れません。葉を食べるのか、根を食べるのかまで確認すると、正しく分けられます。

長ねぎの白い部分と青い部分は同じ?葉ねぎとの違いも確認

長ねぎの白い部分と青い部分は同じ?葉ねぎとの違いも確認

長ねぎ(根深ねぎ)と葉ねぎは、分類上も区別されています。長ねぎは「その他の野菜」、緑色の葉を主に利用する葉ねぎや小ねぎは「緑黄色野菜」です。

厚生労働省の「野菜の分類」(3ページ)には、「根深ねぎ」がその他の野菜、「葉ねぎ・こねぎ」が緑黄色野菜として掲載されています。

野菜の名前分類料理に使う例
長ねぎ(根深ねぎ)淡色野菜鍋物、焼きねぎ、汁物
葉ねぎ・小ねぎ緑黄色野菜薬味、味噌汁、卵料理

では、長ねぎの青い部分だけは緑黄色野菜なのでしょうか。上記の分類表は「根深ねぎ」と「葉ねぎ」を野菜名で区別しており、長ねぎの青い部分だけを独立して緑黄色野菜に分類した表ではありません。

なるほどポイント:長ねぎの青い部分を見て、葉ねぎと同じ分類だと決めつけないのがポイントです。スーパーでは「長ねぎ(根深ねぎ)」と「葉ねぎ」の表示を確認しましょう。

レタスとサニーレタスは違う?キャベツと芽キャベツの分類も比較

レタスとサニーレタスは違う?キャベツと芽キャベツの分類も比較

同じ名前が付く野菜でも、分類が同じとは限りません。例えば、一般的な玉レタスは淡色野菜ですが、サニーレタスは緑黄色野菜に分類されます。

厚生労働省の「野菜の分類」(3ページ)と「日本食品標準成分表2020年版(八訂)の取扱いについて」別表では、レタスの種類やキャベツの仲間が次のように区別されています。

野菜名分類
玉レタス(一般的なレタス)淡色野菜
サニーレタス緑黄色野菜
サラダ菜・リーフレタス緑黄色野菜
キャベツ淡色野菜
芽キャベツ緑黄色野菜

例えば、サラダの葉物を選ぶとき、玉レタスとサニーレタスを交互に使えば、料理の見た目や食感も変えられます。キャベツと芽キャベツも、同じ分類だと思い込まず、別々に確認しましょう。

なるほどポイント:「レタス」「キャベツ」という共通の名前だけでは分類は決まりません。種類まで確認することが、見分ける近道です。

カリフラワーは淡色野菜?ブロッコリーとの違い

カリフラワーは淡色野菜?ブロッコリーとの違い

カリフラワーは淡色野菜、ブロッコリーは緑黄色野菜です。形が似ているため同じグループに見えますが、栄養指導に使う分類では区別されています。

厚生労働省の「野菜の分類」(3ページ)には、カリフラワーが「その他の野菜」、ブロッコリーが「緑黄色野菜」として掲載されています。

野菜名分類家庭での使い方の例
カリフラワー淡色野菜スープ、温野菜、グラタン
ブロッコリー緑黄色野菜温野菜、炒め物、付け合わせ

例えば、シチューにカリフラワーを加えたり、ブロッコリーを別のおかずに添えたりする方法があります。どちらかが優れているという話ではなく、野菜の種類を増やすために使い分けるとよいでしょう。

なるほどポイント:ブロッコリーに似た形でも、カリフラワーは淡色野菜です。「白いから」という見た目だけの理由ではなく、公的な分類表で確かめましょう。

ズッキーニやスナップえんどうはどっち?資料によって分類が異なる理由

ズッキーニやスナップえんどうはどっち?資料によって分類が異なる理由

ズッキーニとスナップえんどうは、資料によって分類上の扱いが異なる野菜です。どちらかの資料が単純に間違っているのではなく、野菜を分類する目的や品目のまとめ方が違います。

厚生労働省の「野菜の分類」(3ページ)では、2014年の国民健康・栄養調査で食べられた野菜について、両方を「その他の野菜」に掲載しています。一方、農林水産省の「食料需給表の概要」では、次のようにまとめています。

野菜名厚生労働省の調査資料農林水産省の食料需給表
ズッキーニその他の野菜緑黄色野菜の「かぼちゃ」に含む
スナップえんどうその他の野菜緑黄色野菜の「さやえんどう」に含む

農林水産省の表は、食品を統計上の品目にまとめたものです。そのため、統計上「かぼちゃ」に含まれることと、ズッキーニ単独の栄養成分による判断は、同じ話ではありません。

なるほどポイント:同じ野菜に違う分類が載っていたら、まず「何のための資料か」を確認しましょう。今回の淡色野菜一覧では、厚生労働省の調査資料での扱いを明記して紹介します。

じゃがいも・さつまいも・きのこ・海藻は淡色野菜に含まれる?

じゃがいも・さつまいも・きのこ・海藻は淡色野菜に含まれる?

じゃがいも・さつまいも・きのこ・海藻は、すべて淡色野菜には含まれません。 食品の分類では、それぞれ別のグループに分けられています。

文部科学省の「食品成分データベース取扱説明書」では、野菜類とは別に「いも及びでん粉類」「きのこ類」「藻類」が設けられています。

具体的な分類は、次のとおりです。

食品淡色野菜に含まれる?食品の分類
じゃがいも含まれないいも類
さつまいも含まれないいも類
しいたけ・しめじ・えのき含まれないきのこ類
わかめ・昆布・ひじき含まれない藻類(海藻類)

ここで間違えやすいのが、これらの食品も「副菜」に使われることです。農林水産省の「『何を』『どれだけ』材料と料理区分」では、野菜だけでなく、いも類・きのこ類・海藻類を使った料理も副菜に含めています。

なるほどポイント:「副菜に使える食品」と「淡色野菜」は同じ意味ではありません。例えば、じゃがいもの煮物やわかめの酢の物は副菜になりますが、淡色野菜には分類されません。

スーパーで食材を選ぶときは、淡色野菜のキャベツや大根などと、いも類・きのこ類・海藻類を区別して考えるとわかりやすいでしょう。

淡色野菜にはどんな栄養素がある?特徴をわかりやすく解説

淡色野菜にはどんな栄養素がある?特徴をわかりやすく解説

淡色野菜は、緑黄色野菜に比べて栄養が少ないというわけではありません。キャベツや大根、玉ねぎなどにも、ビタミンCやカリウム、食物繊維といった栄養成分が含まれています。

野菜によって含まれる成分や量が違うため、身近な野菜を比べながら確認してみましょう。

  • 淡色野菜は栄養が少ない?緑黄色野菜との違いを正しく知ろう
  • ビタミンC・カリウム・食物繊維など、野菜によって異なる栄養素
  • キャベツ・大根・玉ねぎなど、代表的な淡色野菜の栄養成分を比較

淡色野菜は栄養が少ない?緑黄色野菜との違いを正しく知ろう

淡色野菜は栄養が少ない?緑黄色野菜との違いを正しく知ろう

淡色野菜は、緑黄色野菜より栄養が劣っているわけではありません。緑黄色野菜と淡色野菜を分ける主な基準はβカロテン当量であり、すべての栄養成分の多い・少ないを示す分類ではないからです。

厚生労働省の「緑黄色野菜(e-ヘルスネット)」では、緑黄色野菜をβカロテン当量などに基づく分類として説明しています。また、文部科学省の「キャベツ(生)の食品成分データ」を見ると、淡色野菜のキャベツにもビタミンCや食物繊維などが含まれているとわかります。

栄養について考えるときは、次の2つを分けると理解しやすくなります。

確認したいこと見るべきポイント
緑黄色野菜か淡色野菜かβカロテン当量などの分類基準
どんな栄養成分を含むかビタミンC・カリウム・食物繊維など、個々の成分値

例えば、サラダにキャベツを使った日は「淡色野菜だから栄養が少ない」と考える必要はありません。献立では分類だけにこだわらず、ほかの野菜も組み合わせてみましょう。

なるほどポイント:「淡色野菜」は栄養が少ない野菜の呼び名ではありません。βカロテンによる分類と、野菜全体の栄養成分は分けて考えるのがポイントです。

ビタミンC・カリウム・食物繊維など、野菜によって異なる栄養素

ビタミンC・カリウム・食物繊維など、野菜によって異なる栄養素

淡色野菜には、ビタミンC・カリウム・食物繊維など、いろいろな栄養成分が含まれています。ただし、どの野菜にも同じ量が含まれるわけではありません。

厚生労働省の「野菜1日350gで健康増進」では、野菜をビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源として紹介しています。具体的な含有量は、文部科学省の「食品成分データベース」で野菜ごとに確認できます。

身近な淡色野菜と栄養成分の例を整理しました。

栄養成分含まれる野菜の例家庭での使い方の例
ビタミンCキャベツ、白菜サラダ、蒸し料理、汁物
カリウム大根、ごぼう煮物、きんぴら、汁物
食物繊維ごぼう、玉ねぎきんぴら、炒め物、スープ

※野菜と成分の組み合わせは文部科学省の食品成分データベースで確認した例です。料理は家庭向けの提案であり、特定の栄養素を必ず多く摂れる調理法という意味ではありません。

例えば、キャベツの千切りだけでなく、別の日にはごぼうのきんぴらを作るなど、使う食材を変えてみるのも一つの方法です。

なるほどポイント:「淡色野菜にはどんな栄養がある?」という疑問への答えは、野菜によって違います。ひとくくりで覚えず、よく使う野菜の成分を知ると、買い物や献立にも役立ちます。

キャベツ・大根・玉ねぎなど、代表的な淡色野菜の栄養成分を比較

キャベツ・大根・玉ねぎなど、代表的な淡色野菜の栄養成分を比較

淡色野菜でも、種類によって栄養成分の含有量には違いがあります。身近な6種類を同じ条件で比べると、それぞれの特徴が見えてきます。

文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に掲載されている、生の可食部100g当たりの値をまとめました。

野菜名(いずれも生)ビタミンC(mg)カリウム(mg)食物繊維(g)
キャベツ(結球葉)381901.8
大根(根・皮なし)112301.3
玉ねぎ(りん茎)71501.5
白菜(結球葉)192201.3
きゅうり(果実)142001.1
ごぼう(根)33205.7

※各野菜名をクリックすると、文部科学省の該当データを確認できます。数値は生の状態のもので、加熱後や漬物などの加工品にはそのまま当てはまりません。

今回の6種類では、ごぼうの食物繊維が多く、ビタミンCはキャベツのほうが多いという違いがあります。どれか一つがすべての栄養成分で優れているわけではないため、数字だけで野菜に順位を付ける必要はありません。

例えば、キャベツをサラダに使い、別の食事に大根の煮物やごぼうのきんぴらを添えるなど、好みや作りやすさに合わせて組み合わせましょう。

なるほどポイント:表の数字はすべて「100g当たり」です。実際に食べる量や調理後の状態によって摂取量は変わるので、数値は野菜同士の特徴を知る目安として活用すると便利です。

淡色野菜は1日にどのくらい食べる?量の目安をチェック

淡色野菜は1日にどのくらい食べる?量の目安をチェック

淡色野菜は、1日230g程度を目安に取り入れるという考え方があります。ただし、淡色野菜だけを食べればよいわけではありません。緑黄色野菜も組み合わせて、野菜全体の量を考えることが大切です。

まずは、次の3つのポイントを確認してみましょう。

  • 淡色野菜は1日230gが目安?野菜350gの目標との関係
  • 淡色野菜230gはどのくらい?身近な野菜で量の目安を確認
  • 淡色野菜だけでは足りない?緑黄色野菜と組み合わせる考え方

淡色野菜は1日230gが目安?野菜350gの目標との関係

淡色野菜は1日230gが目安?野菜350gの目標との関係

淡色野菜230gは、1日350gの野菜を食べるための組み合わせの目安です。230gとは別に350gを食べる、という意味ではありません。

厚生労働省の「野菜1日350gで健康増進」では、「健康日本21(第三次)」における成人の野菜摂取量の目標を、1日350gと説明しています。一方、瀬戸内市の「『毎食やさい』を食べよう!」では、350gの内訳として次の量を紹介しています。

野菜の分類1日の組み合わせの目安
淡色野菜(その他の野菜)230g
緑黄色野菜120g
合計350g

国の350gは、成人の野菜摂取量の平均値について設定された政策上の目標です。120gと230gは献立を考える際の参考配分であり、誰もが毎日ぴったり量る必要があるという意味ではありません。

なるほどポイント:「淡色野菜230g+緑黄色野菜120g=野菜350g」と考えると、数字の関係がすっきりします。まずは普段の食事に両方の野菜が入っているか、確認してみましょう。

淡色野菜230gはどのくらい?身近な野菜で量の目安を確認

淡色野菜230gはどのくらい?身近な野菜で量の目安を確認

淡色野菜230gは、キャベツや大根を一度にたくさん食べなければならない量ではありません。身近な野菜を少しずつ組み合わせても、230gになります。

横浜市戸塚区の「野菜生活1日350gを目指そう!」には、淡色野菜230gの具体例として、次の組み合わせが掲載されています。

野菜名重さ量のイメージ
きゅうり30g約1/3本
もやし30g約1/7袋
レタス40g約1枚
玉ねぎ50g約1/4個
大根80g厚さ約2cmの輪切り
合計230g5種類の組み合わせ

※個数や袋の大きさは商品によって違います。表の本数・枚数は横浜市の資料にある参考例で、実際には食べられる部分の重さを目安にしてください。

例えば、朝食にきゅうりとレタス、昼食に玉ねぎ、夕食にもやしと大根を使うといった分け方もできます。最初はキッチンスケールで量ってみると、家庭で使う野菜の大きさと重さがつかみやすくなるでしょう。

なるほどポイント:230gは「一皿で食べる量」ではなく、1日の合計として考える目安です。野菜を切るときに一度重さを確かめると、次からは量をイメージしやすくなります。

淡色野菜だけでは足りない?緑黄色野菜と組み合わせる考え方

淡色野菜だけでは足りない?緑黄色野菜と組み合わせる考え方

淡色野菜は、緑黄色野菜と組み合わせて食卓に取り入れましょう。野菜の種類によって含まれる栄養成分が異なるため、どちらか一方だけに偏らないことが大切です。

厚生労働省の「野菜1日350gで健康増進」でも、緑黄色野菜や淡色野菜、根菜類など、さまざまな野菜を組み合わせることが紹介されています。

食卓に並ぶ野菜を、身近な例で見比べてみましょう。

淡色野菜の例組み合わせる緑黄色野菜の例
キャベツトマト
玉ねぎ小松菜
大根(根)にんじん
白菜春菊

※組み合わせは家庭で献立を考えるための提案例です。表の組み合わせ自体に、特別な健康効果があるという意味ではありません。

例えば、冷蔵庫に白菜があれば、次の買い物で小松菜を加えるなど、足りないグループを意識して選ぶ方法があります。難しく考えず、いつもの食事に違う種類の野菜を取り入れてみてください。

献立に取り入れる緑黄色野菜を増やしたい方は、緑黄色野菜の一覧もチェックしてみてください。いつも使う野菜以外にも、料理に取り入れられる種類を探せます。

緑黄色野菜とは?身近な野菜から珍しい種類まで一覧で紹介
緑黄色野菜とは?身近な野菜から珍しい種類まで一覧で紹介 テレビや健康情報でよく耳にする「緑黄色野菜」。体によさそうなイメージはあっても、具体的にどんな野菜が当てはまるのか、意外と知らないです...

なるほどポイント:「淡色野菜を230g食べたら終わり」ではなく、野菜全体の量と種類を一緒に考えるのがコツです。淡色野菜と緑黄色野菜の両方を無理なく取り入れられる献立を目指しましょう。

淡色野菜を毎日の食事に取り入れるコツ

淡色野菜を毎日の食事に取り入れるコツ

淡色野菜は、サラダだけでなく、味噌汁や炒め物などにも取り入れられます。料理に合わせて生と加熱を使い分け、忙しい日はカット野菜や冷凍野菜も活用すると、食事づくりの負担を減らせます。

ここでは、普段の献立に役立つ3つの工夫を紹介します。

  • 生で食べる?加熱する?淡色野菜に合わせた調理方法の選び方
  • サラダ・味噌汁・スープ・炒め物など、いつもの料理で種類を増やそう
  • 冷凍野菜やカット野菜も便利!手軽に淡色野菜を取り入れる工夫

生で食べる?加熱する?淡色野菜に合わせた調理方法の選び方

生で食べる?加熱する?淡色野菜に合わせた調理方法の選び方

淡色野菜は、生で食べる方法と加熱する方法を、料理や好みに合わせて選びましょう。例えば、きゅうりやキャベツの食感を楽しみたいならサラダ、大根や白菜を温かく食べたいなら汁物や煮物という選び方ができます。

農林水産省の「野菜を食べる自炊のすすめ」では、生野菜はビタミンCの損失が少ない一方、加熱した野菜はかさが減って食べる量を増やしやすいと紹介されています。ただし、加熱しすぎると一部の栄養成分が減ったり、煮汁に流れ出たりする場合もあります。

食べ方淡色野菜の例選ぶときの考え方
生で食べるきゅうり、キャベツ、大根歯ごたえを楽しみたいサラダや和え物に
加熱して食べる白菜、玉ねぎ、大根温かい料理にしたいときや、野菜のかさを減らしたいときに

例えば、キャベツは千切りにして添えるほか、炒め物にしても使えます。生か加熱かを一つに決めず、その日の献立に合わせて使い分けるとよいでしょう。

なるほどポイント:「生のほうが必ずよい」「加熱すると栄養がなくなる」という二択ではありません。生と加熱にはそれぞれ違った特徴があるため、食べやすい方法を選ぶことが大切です。

サラダ・味噌汁・スープ・炒め物など、いつもの料理で種類を増やそう

サラダ・味噌汁・スープ・炒め物など、いつもの料理で種類を増やそう

淡色野菜を増やしたいときは、新しい料理を覚えるよりも、いつもの献立に野菜を一つ加える方法がおすすめです。例えば、味噌汁に大根を入れたり、野菜炒めにキャベツを足したりすれば、普段の料理をそのまま活用できます。

農林水産省の「『何を』『どれだけ』材料と料理区分」では、野菜サラダや具だくさんの味噌汁、野菜炒めなどを副菜の例として紹介しています。毎日の食事では、慣れた料理を利用するのも一つの方法です。

いつもの料理加える淡色野菜の例家庭での工夫
サラダキャベツ、きゅうり、大根千切りや薄切りにして組み合わせる
味噌汁大根、玉ねぎ、白菜家にある野菜を食べやすく切って加える
スープ玉ねぎ、白菜、セロリ数種類を一緒に煮て使う
炒め物キャベツ、もやし、玉ねぎ火の通り方を見ながら加える

※料理の組み合わせと調理の工夫は、家庭向けの提案例です。

例えば、夕食にキャベツの炒め物を作るなら、翌朝は残ったキャベツをスープに使う方法もあります。同じ野菜でも料理を変えると、無理なく使い切る献立を考えやすくなります。

なるほどポイント:淡色野菜のために毎回一品増やす必要はありません。まずは作り慣れた料理の具を見直すと、手間をかけすぎずに野菜の種類を増やせます。

冷凍野菜やカット野菜も便利!手軽に淡色野菜を取り入れる工夫

冷凍野菜やカット野菜も便利!手軽に淡色野菜を取り入れる工夫

買い物や下ごしらえの時間を減らしたい日は、カット野菜や冷凍野菜を利用するのも便利です。野菜を洗ったり切ったりする作業の一部を省けるため、忙しい日でも料理を考えやすくなります。

農林水産省の「野菜を食べる自炊のすすめ」では、カット野菜や市販の冷凍食品を上手に利用する方法を紹介しています。また、同省の「簡単な『冷凍ワザ』で、野菜を新鮮に!おいしく!」では、切った大根を冷凍し、凍ったまま煮物や汁物に使う方法などを紹介しています。

活用する野菜の例使い方の例確認したいこと
カットキャベツサラダ、炒め物生食用か加熱用か、商品表示を確認
カット白菜鍋物、スープ使う量に合わせて調理する
冷凍した大根味噌汁、煮物冷凍後の調理方法を確認
冷凍の刻み玉ねぎスープ、炒め物市販品なら加熱方法などの表示を確認

※表は料理への活用例です。市販の商品には、野菜の組み合わせや調理方法が異なるものがあります。

ただし、冷凍がどの野菜にも同じように向くわけではありません。農林水産省の上記の冷凍記事では、レタスなどサラダ向けの葉物は、冷凍すると食感が変わるため避けるよう案内されています。家庭で冷凍するなら、使う料理を先に決めておくと便利です。

また、消費者庁の「細菌・ウイルスによる食中毒」では、野菜やカット野菜を流水で洗うこと、冷蔵・冷凍が必要な食品を適切に保管することを案内しています。市販品は保存方法や加熱の必要性などの商品表示も確認しましょう。

なるほどポイント:「冷凍野菜は煮物や汁物に、カット野菜はサラダや炒め物に」というように、使う料理から選ぶのも一つの方法です。下ごしらえの手間を減らしながら、食卓に淡色野菜を取り入れてみてください。

淡色野菜についてのよくある疑問

淡色野菜についてのよくある疑問

淡色野菜の分類は、ゆでたり冷凍したりするだけで決まるものではありません。一方、漬物や乾燥野菜は、原料の野菜と加工後の食品としての扱いを分けて考える必要があります。

家庭で迷いやすい3つの疑問を、順番に確認しましょう。

  • 淡色野菜は加熱や冷凍をすると分類が変わる?
  • 淡色野菜は毎日同じ種類を食べてもいい?
  • 漬物や乾燥野菜も淡色野菜として考えていい?

淡色野菜は加熱や冷凍をすると分類が変わる?

淡色野菜は加熱や冷凍をすると分類が変わる?

淡色野菜は、加熱や冷凍をしただけで緑黄色野菜に変わるわけではありません。 厚生労働省の「平成26年国民健康・栄養調査報告」の食品群別表(18ページ)では、加工前後の食品が同じ「その他の野菜」に含まれる例を確認できます。

具体的には、次のような食品が掲載されています。

野菜資料に掲載された食品の例分類
キャベツキャベツ、キャベツ(ゆで)その他の野菜
大根大根、大根(ゆで)その他の野菜
グリンピースグリンピース、グリンピース(冷凍)その他の野菜

ただし、分類が同じでも、調理後の見た目や量まで同じではありません。厚生労働省の「野菜1日350gで健康増進」では、キャベツなどの葉物野菜は加熱するとかさが減ると説明しています。

なるほどポイント: 野菜の分類と、調理・保存による状態の変化は別の話です。冷凍野菜を買ったときも、まず原料の野菜名を確認し、料理に合わせて使いましょう。

淡色野菜は毎日同じ種類を食べてもいい?

淡色野菜は毎日同じ種類を食べてもいい?

キャベツや白菜など、好きな淡色野菜を続けて食べる日があっても、毎回違う種類を用意する必要はありません。ただし、食事全体では、さまざまな野菜を組み合わせることを意識したいところです。

厚生労働省の「野菜1日350gで健康増進」では、緑黄色野菜や淡色野菜、根菜類などを組み合わせる大切さが紹介されています。野菜によって含まれる栄養成分が異なるためです。

いつもの野菜を生かして、次のように少し変化をつけてみましょう。

よく使う淡色野菜家庭での組み合わせ例
キャベツ千切りにトマトを添える
白菜味噌汁に小松菜を加える
玉ねぎ炒め物ににんじんを足す

例えば、キャベツを1玉買ったら数日はサラダや炒め物に活用し、次の買い物で別の野菜を選ぶ方法もあります。毎日献立を大きく変えなくても、少しずつ種類を増やしていけます。

なるほどポイント: 「同じ野菜を続けて食べないこと」よりも、「ほかの野菜も食べる機会をつくること」が大切です。買い置きを使い切りながら、もう一種類を足す方法なら続けやすいでしょう。

漬物や乾燥野菜も淡色野菜として考えていい?

漬物や乾燥野菜も淡色野菜として考えていい?

大根の漬物や切干し大根は、淡色野菜の大根を原料とした食品です。ただし、原料が淡色野菜であることと、加工後の食品をどの区分で数えるかは別に考えましょう。

厚生労働省の「平成26年国民健康・栄養調査報告」の食品群別表(18ページ)では、切干し大根は「その他の野菜」の大根に含まれる一方、大根のぬかみそ漬や白菜の塩漬は「漬け物」の区分に掲載されています。

食品の例資料上の区分家庭で確認したいこと
切干し大根その他の野菜乾燥した状態と水で戻した後の重さ
大根のぬかみそ漬漬け物食塩の量と食べる量
白菜の塩漬漬け物食塩の量と食べる量

文部科学省の食品成分データベースでは、切干し大根の「乾」と水で戻してゆでたものが別々に掲載されています。乾燥品の重さを、生の大根の重さとそのまま同じように考えることはできません。

また、漬物は食塩の摂取にも気を配りたい食品です。農林水産省の「食塩の取りすぎに注意」を参考に、食卓全体の味付けや食べる量を確認しましょう。

なるほどポイント: 「淡色野菜を使った食品」と「生の淡色野菜と同じ量として数える食品」は同じ意味ではありません。漬物や乾燥野菜も活用しながら、サラダや煮物などの野菜料理と組み合わせるとよいでしょう。

淡色野菜とは?種類と分類のポイントをおさらい

淡色野菜とは?種類と分類のポイントをおさらい

この記事では、淡色野菜とはどんな野菜なのか、身近な種類から珍しい野菜まで一覧で紹介し、緑黄色野菜との違いや栄養成分、毎日の食事への取り入れ方について解説しました。

淡色野菜は、キャベツや白菜、大根など、普段の食卓でもおなじみの野菜です。名前に「淡色」と付いていますが、白い野菜だけでなく、きゅうりやなすなど、色の濃い野菜も含まれています。

特に覚えておきたいポイントをまとめました。

  • 淡色野菜とは:緑黄色野菜以外の野菜を指す呼び名で、公的な資料では「その他の野菜」と表記されることもある。
  • 代表的な種類:キャベツ、白菜、大根、かぶ、玉ねぎ、きゅうり、なす、レタス、ごぼうなど。
  • 緑黄色野菜との違い:主にβカロテンの量などを基準に分類され、見た目の色だけでは判断できない。
  • 間違えやすい野菜:大根やかぶは葉と根で分類が異なり、レタスとサニーレタス、キャベツと芽キャベツも分類が違う。
  • 主な栄養成分:ビタミンC、カリウム、食物繊維などが含まれ、野菜の種類によって成分や量が異なる。
  • 1日に食べる量:淡色野菜230g程度を一つの目安に、緑黄色野菜120g程度と組み合わせて考える。
  • おすすめの食べ方:サラダや味噌汁、スープ、炒め物など、普段の料理に取り入れる。冷凍野菜やカット野菜も便利。

淡色野菜は、緑黄色野菜より栄養が少ないというわけではありません。それぞれに含まれる栄養成分が異なるため、いろいろな種類を組み合わせることが大切です。

まずはスーパーでよく見かける野菜から、少しずつ種類を増やしてみましょう。今回紹介した淡色野菜の一覧を参考に、毎日の買い物や献立づくりに役立ててくださいね。