料理がレベルアップ！オリーブオイルとサラダ油の違いと使い分けを徹底解説

オリーブオイルとサラダ油、どちらを使うべきか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、これら二つの油の違いについて詳しく解説し、それぞれの特性や用途などを徹底比較します。

そんな疑問をお持ちの方はご安心ください！

この記事では、オリーブオイルとサラダ油の主要な違いを徹底比較し、選び方、おすすめ商品までを詳しく解説します。

この記事を読むことで

• オリーブオイルとサラダ油の本質的な違いを理解できます。
• それぞれの特徴と用途を把握でき、料理に最適な油を選ぶことができます。
• 健康や経済性を考慮した賢い買い物のヒントを得られます。
• 高級なオリーブオイルの選び方や使い方のコツも学べます。

もう迷う必要はありません！

この記事を参考に、オリーブオイルとサラダ油との違いを理解できるようになります。

この記事を読めば、健康的で美味しい料理を作るための知識を得ることができるでしょう。

オリーブオイルとサラダ油の大きな違い

項目	オリーブオイル	サラダ油
原料	オリーブの果実	菜種、大豆、とうもろこしなど
製法	搾油	溶剤抽出法
味	フルーティー、辛味、苦味、渋味	ほぼ無味無臭
煙点	約160℃～200℃	約230℃～250℃
価格	高	低

オリーブオイルとサラダ油の決定的な違いは、原材料、製法、味、煙点、価格、栄養価にあります。

オリーブオイルの栄養価

オリーブオイルが他の食用油と比べて栄養価が高い理由は、オリーブの実に含まれる栄養素が豊富であること、そして搾油方法によって栄養素が効率的に抽出されることです。

オリーブオイルはその栄養価の高さから、様々な健康効果が期待されています。

特にエクストラバージンオリーブオイルは、化学処理を行わないため、オリーブの自然な栄養素を最大限に保つことができます。

オリーブオイルのオレイン酸含有量は、種類や産地、オリーブの実の品種、収穫時期、気候、製造方法などによって異なりますが、一般的に55～83％と言われています。

原料

オリーブオイルとサラダ油の主な違いは、それぞれの原料にあります。

オリーブオイルはオリーブの果実から抽出され、特有の風味と高い栄養価を持っています。

一方、サラダ油は大豆、キャノーラ、ひまわり、コーン、綿実など様々な植物の種子から抽出され、無味無臭で多用途に使用できる特性があります。

製法

オリーブオイルとサラダ油の製法には、原材料と抽出方法に大きな違いがあります。

オリーブオイルはオリーブの果実を圧搾または遠心分離して抽出する一方、サラダ油は様々な植物の種子から溶剤抽出法を用いて油を取り出し、さらに精製工程を経て無味無臭に仕上げられます。

オリーブオイル

サラダ油

香りと味

オリーブオイルはフルーティーで複雑な風味と香りが特徴で、料理に独特の風味を加えます。

特にエクストラバージンオリーブオイルは、苦味と辛味があり、風味豊かです。

一方、サラダ油はほぼ無味無臭で、料理の風味を邪魔しないため、多用途に使用できます。

オリーブオイルの香りと味

サラダ油の香りと味

煙点

煙点とは油脂を加熱したときに煙が出始める温度です。

オリーブオイルは、比較的低い温度で煙が出始めますが、サラダ油は比較的高い温度で煙が出始めます。

• オリーブオイル
  オリーブオイルは、比較的低い温度で煙が出始めます。これは、オリーブオイルに含まれるオレイン酸やポリフェノールなどの成分が、熱に弱い性質を持っているためです。
• サラダ油
  サラダ油は、比較的高い温度で煙が出始めます。これは、サラダ油に含まれる成分が、熱に強い性質を持っているためです。

こういったことから、高温で調理する場合はサラダ油。

低温で調理する場合はオリーブオイルなどの煙点の低い油を使用すると良いでしょう。

価格

オリーブオイルは一般的にサラダ油よりも高価です。

これは、オリーブオイルの製造過程がより手間がかかり、収穫から搾油までのプロセスに多くの労力が必要であるためです。

また、オリーブオイルの品質が高くなるほど価格も上がる傾向にあります。

一方、サラダ油は様々な植物の種子から大量に生産されるため、コストが抑えられ、比較的安価で提供されています。

オリーブオイルは、産地や品種、製法によってブランドが確立されています。

高品質なオリーブオイルは、ブランド価値が高く、価格も高くなります。

原料の違い

オリーブオイルは、オリーブの実を原料として作られています。

オリーブの実の収穫量や天候、品種などによって、価格が大きく変動します。

一方、サラダ油は、大豆や菜種、コーン、ひまわりなどの植物の種子を原料として作られています。

これらの種子は比較的安価で安定的に供給できるため、サラダ油の価格も比較的安くなります。

製法の違い

オリーブオイルは、圧搾法という伝統的な方法で作られることが多いです。

圧搾法は手間と時間がかかるため、人件費や設備費がかさみます。

一方、サラダ油は、溶媒抽出法という近代的な方法で作られることが多いです。

溶媒抽出法は効率的に油を抽出できるため、人件費や設備費を抑えることができます。

オリーブオイルは生食に適している

オリーブオイルは生食に適していますが、オリーブオイルの中でもエクストラバージンオイルが生食に適しています。

代表的なところでは、イタリアンレストランではフォカッチャやパンに添えられるのは、バターではなく良質なエクストラバージンオイルが添えられています。

エクストラバージンオイルは料理の仕上げに料理にかけることもあります。

サラダ油が生食で使用されるのは、ドレッシングとして食されるくらいです。

サラダ油をフォカッチャやパンにつけて食べることはありません。

オリーブオイルの種類と特徴

日本はIOC（国際オリーブ協会）に加盟していないため、オリーブオイルの分類においてIOC（国際オリーブ協会）の基準が適用されず、JAS法（日本農林規格法）に基づく分類が用いられています。

この記事で解説するオリーブオイルは、主にJAS法（日本農林規格法）に基づくオリーブオイルとして解説します。

JAS法による分類は「オリーブ油」と「精製オリーブ油」の2つのみであり、IOCが設定する細かな分類に比べて簡略化されています。

JAS法(日本農林規格法)による分類

※JAS法(日本農林規格法)では、「オリーブ油」と「精製オリーブ油」の2つに分類しています。

それを一般的な呼名にすると

そのため、日本国内で「エキストラバージンオリーブオイル」として販売されているオリーブオイルの酸度が、IOC基準より高い場合があります。

IOC基準では、エクストラバージンオリーブオイルの酸度は0.8%以下である必要があります。

オリーブオイルを表す指標には、「酸度」と「酸価」という指標があります。

• 酸度
  オリーブオイルに含まれる遊離脂肪酸の量を表す指標。数値が低いほど、高品質なオリーブオイルとされています。
• 酸価
  オリーブオイル1g中に含まれる遊離脂肪酸を中和するために必要な水酸化カリウムの量を表す指標。数値が低いほど、高品質なオリーブオイルとされています。

になります。

JAS法(日本農林規格法)による基準指数

オリーブオイルの種類	指数
オリーブ油（エクストラバージンオリーブオイル）	酸度1％以下（酸価2.0%以下）
精製オリーブ油（オリーブオイル）	酸度0.3％（酸価0.6％以下）

エクストラバージンオリーブオイル（オリーブ油）とオリーブオイル（精製オリーブ油）の製法の違い

世界的にオリーブオイルには国際オリーブ協会(IOC)が定めた9分類がります。

下の表は、9分類のうち6分類です。

分類	等級
バージンオイル	エキストラバージンオリーブオイル
	ファインバージンオリーブオイル
	オーディナリーバージンオリーブオイル
	ランパンテバージンオリーブオイル ①
オリーブオイル	精製オリーブオイル（リファインオリーブオイル）②
	オリーブオイル（ピュアオリーブオイル）③

バージンオリーブオイルの製法

バージンオリーブオイルは、オリーブの果実を機械的に搾るだけで抽出されます。

このプロセスには、加熱や化学処理が含まれていません。

エクストラバージンオリーブオイルはバージンオイルの中で最も純粋で風味豊かなオリーブオイルです。

精製オリーブオイルの製法

精製オリーブオイルは、ランパンテバージンオリーブオイル①を化学的および物理的なプロセスを用いて精製することで製造されます。

このプロセスでは、不純物や酸度を低減させ、風味を安定させることを目的としています。

オリーブオイルの製法

オリーブオイルという一般的な呼称には、バージンオリーブオイルと精製オリーブオイル②をブレンドしたものです。

オリーブオイルの主な産地

国産オリーブオイル

近年、国産のオリーブオイルが普及しており、高品質な製品が市場に多く出回るようになっています。

特に香川県や岡山県などが主な生産地として知られ、国内外で高い評価を受けています。

しかし、生産量や知名度はまだ十分とは言えず、課題も多いのが現状です。

国産オリーブオイルの魅力

• 新鮮さ：輸入品に比べて鮮度が高く、香りが豊か。
• 個性：日本の気候や土壌が生み出す、独特の風味と味わい。
• 安心感：国産品であるため、品質や安全性への信頼が高い。

国産オリーブオイルの課題

• 生産量：輸入品に比べて生産量が少なく、価格が高い。
• 知名度：輸入品に比べて知名度が低く、消費者に認知されていない。
• 栽培技術：栽培技術の向上や、品種改良の必要性がある。
• 加工技術：高品質なオリーブオイルを安定的に生産するための加工技術の向上が必要。

サラダ油の種類と特徴

サラダ油は、日本農林規格（JAS）で定められた食用油の一種です。

精製度が高く、低温下でも濁ったり、固化することのない調味油に分類されます。

	種類	定義
サラダ油	食用サフラワー油	サフラワー（紅花）の種子から採取した油
	食 用 ぶ ど う 油	ぶどうの種子から採取した油
	食用大豆油	大豆から採取した油
	食用ひまわり油	ひまわりの種子から採取した油
	食用とうもろこし油	とうもろこしのはい芽から採取した油
	食用綿実油	綿の種子から採取した油
	食用ごま油	ごまから採取した
	食 用 な た ね 油	あぶらな又はからしなの種子から採取した油
	食用こめ油	こめぬかから採取した
	食 用 落 花 生 油	落花生から採取した油

最近よく見かけるキャノーラ油とは？

キャノーラ油もサラダ油です。

キャノーラ油は、菜種油の一種で、キャノーラ（Canola）と呼ばれる品種からから抽出された植物油です。

料理に適したオリーブオイルとサラダ油の使い分け

料理ごとのオリーブオイルとサラダ油のベストな使い方

オリーブオイルとサラダ油は、それぞれ異なる特徴を持つ油です。

料理に合ったオイルを選ぶことで、より美味しく、味わい深い料理に仕上げることができます。

種類	煙点	特徴
オリーブオイル	低温～中温	フルーティーで豊かな香り
サラダ油	中温～高温	癖がなくあっさりとした味わい

※煙点とは油脂が熱せられて、煙が出始める温度のことです。

揚げ物にはこれ！サラダ油の選び方とコツ

揚げ物に最適なサラダ油は、煙点が高く安定した品質の油です。

キャノーラ油、大豆油、ひまわり油はこれらの条件を満たし、揚げ物に適しています。

これらの油を選ぶことで、風味豊かな揚げ物を楽しむことができます。

揚げ物のコツ

油の温度を適切に保つ

油の温度が低すぎると、衣が油を吸ってしまい、べちゃっとした仕上がりになります。

油の温度が高すぎると、衣が焦げてしまいます。

食材の水気をしっかり切る

食材の水気が残っていると、油が跳ねて火傷をする可能性があります。

また、衣が剥がれやすくなります。

少量ずつ揚げる

一度にたくさんの食材を揚げると、油の温度が下がってしまいます。

少量ずつ揚げることで、サクサクとした仕上がりにすることができます。

パスタが格段に美味しくなるオリーブオイルの活用法

パスタが格段に美味しくなるためのオリーブオイルの活用法は、エクストラバージンオリーブオイルを仕上げに使うことです。

料理の最後に加えることで、風味と香りを最大限に引き立てます。

エクストラバージンオリーブオイルは、パスタ以外のイタリア料理にも幅広く活用できます。

仕上げにかけることで、料理に深みのある風味とツヤを与え、ワンランク上の味わいに仕上げることができるのです。

主な料理

焼き料理と炒め物にぴったりのオイル選び

コスパや使いやすさ、そして癖のない風味を考慮すると、焼き料理や炒め物にはサラダ油が非常に向いています。

一方で、風味を重視する場合や健康面を考慮する場合は、オリーブオイルも良い選択肢です。

イタリアンレストランではオリーブオイルを使うことが一般的です。

サラダ油の利点

サラダ油は、コスパや癖がなく使いやすいという点から、焼き料理と炒め物に汎用性の高いオイルと言えるため特に日常使いに最適です。

エクストラバージンオリーブオイルの選び方と購入のポイント

賢い買い物！オリーブオイルの選び方とおすすめブランド

オリーブオイルを選ぶ際には、品質、風味、用途、産地を考慮することが重要です。

特にエクストラバージンオリーブオイルは、風味が豊かで栄養価が高いため、サラダやドレッシングに最適です。

また、信頼できるブランドを選ぶことで、品質を保証されたオリーブオイルを手に入れることができます。

産地を確認

認証をチェック

PDO認証

PDO（原産地名称保護）は、特定の地域で生産、加工、または製造された農産物や食品に対して、その地域の伝統的な製法や品質を保証するためのEUの認証制度です。

これにより、消費者に対して製品の品質と独自性が保証され、地域の農業や伝統的な製法が保護されます。

特定の地域で生産された高品質な製品を選ぶ際に、PDO認証は信頼性の高い指標となります。

おすすめブランド

イタリア産

• バローニ・エステート（Barone Estate）
  高品質なエクストラバージンオリーブオイルを生産しています。フルーティーでピリッとした風味が特徴。
• フレスコバルディ（Frescobaldi Laudemio）
  トスカーナ産のエクストラバージンオリーブオイルで、リッチな風味と滑らかな口当たりが魅力。

スペイン産

• カスティージョ・デ・カネナ（Castillo de Canena）
  高品質なエクストラバージンオリーブオイルを提供し、バランスの取れた風味が特徴。
• オロ・バイレン（Oro Bailen）
  ハエン地方で生産されるエクストラバージンオリーブオイル。フルーティーで辛味のある風味が特徴。

ギリシャ産

• カラマタ（Kalamata DOP）
  カラマタ地方の特産で、フルーティーでピリッとした風味が特徴。
• リラウィンド（Liokareas）
  高品質なギリシャ産オリーブオイルで、滑らかでバランスの取れた風味。

日本産

• 小豆島オリーブ（Azuma Olive）
  香川県小豆島で生産される国産オリーブオイル。フレッシュでフルーティーな風味が特徴。
• 牛窓オリーブ（Ushimado Olive）
  岡山県で生産される高品質なオリーブオイル。さっぱりとした風味で料理に合わせやすい。

オーガニックオリーブオイルの魅力と選び方

オーガニックオリーブオイルは、化学農薬や化学肥料を一切使用せずに栽培されたオリーブから作られるオリーブオイルです。

近年、健康志向の高まりとともに注目を集めており、従来のオリーブオイルとは一味違う魅力を持っています。

オーガニックオリーブオイルの魅力

オーガニックオリーブオイルの選び方

オーガニックオリーブオイルを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

オリーブオイルとサラダ油の違いを徹底解説：まとめ

この記事ではオリーブオイルとサラダ油の違いについて詳しく解説しました。

栄養価、料理での使い方など、それぞれの油の特性を理解することで、適切な選択をするための知識を提供しました。

以下に、特に重要なポイントをまとめます。

原材料の違い

• オリーブオイル：オリーブの果実から抽出され、特にエクストラバージンオリーブオイルは化学処理を行わないため、オリーブの自然な風味と栄養素が豊富です。
• サラダ油：大豆、キャノーラ、ひまわり、コーン、綿実、ピーナッツなど様々な植物の種子から抽出され、無味無臭に仕上げられています。

製法の違い

• オリーブオイル：圧搾法や遠心分離法を使用し、特にエクストラバージンオリーブオイルは低温圧搾法で製造されます。
• サラダ油：溶剤抽出法を使用し、精製工程を経て不純物や風味成分を取り除いて無味無臭に仕上げられます。

風味と用途の違い

• オリーブオイル：フルーティーでリッチな風味があり、サラダやドレッシング、料理の仕上げに最適です。
• サラダ油：無味無臭で他の食材の風味を邪魔しないため、揚げ物や炒め物、焼き料理に適しています。

栄養価

• オリーブオイル：オレイン酸、ポリフェノール、ビタミンEが豊富です。

煙点の違い

• オリーブオイル：オリーブオイルは約160℃～200℃と比較的低い煙点です。
• サラダ油：一般に約230℃～250℃と高い煙点を持ち、高温調理に適しています。

オリーブオイルとサラダ油はそれぞれ異なる特性を持ち、使い分けることで料理の質を高め、健康的な食生活をサポートします。

以下のポイントを参考にして、適切な油を選びましょう。

この記事を通じて、オリーブオイルとサラダ油の違いを理解し、日常の料理において賢い選択をする手助けとなれば幸いです。