片栗粉とコーンスターチの違いがわかる!料理の仕上がりが変わる理由とは
「片栗粉とコーンスターチって何が違うの?」
実際、片栗粉とコーンスターチは似ているようで、料理の仕上がりに大きな差が出ます。とろみの強さ、見た目のツヤ、冷めた後の状態、揚げ物の仕上がりなど、使い方を間違えると「思っていた仕上がりと違う」と感じやすくなります。
そのため、違いを知らないまま使うと、思ったいた料理に仕上がらない場合があります。「片栗粉とコーンスターチの違い」を知らたいあなたは、きっとこんな疑問を持っていませんか。
- 片栗粉とコーンスターチは何が違うのか知りたい
- レシピで使い分けが指定される理由を理解したい
- 揚げ物やあんかけはどちらを使えば正解なのか迷う
- そもそも、この二つは一体何からできているの?
- 結局、家庭ではどちらを常備すればよいのか知りたい
料理初心者でも迷わず判断できるように、片栗粉とコーンスターチの違いを「原料」「仕上がり」「使い道」「代用の可否」「選び方」という視点で丁寧に解説します。専門用語はできるだけ使わず、家庭料理の場面に置き換えて説明します。
記事を読み終えるころには、「この料理なら片栗粉」「この場面ならコーンスターチ」と自然に選べるようになります。
片栗粉とコーンスターチの違い

片栗粉とコーンスターチは、どちらも料理にとろみを付けるための粉ですが、原料と性質が異なります。
片栗粉はとろみが強く冷めると固まりやすい特徴があり、コーンスターチは軽くやさしいとろみで口当たりがなめらかになります。そのため、同じ分量で使っても料理の仕上がりが変わり、レシピでは使い分けが指定されます。
片栗粉とコーンスターチは何が違う?

片栗粉とコーンスターチの違いは、原料ととろみの性質にあります。片栗粉は強くはっきりしたとろみが付き、コーンスターチはやわらかく自然なとろみになります。
片栗粉は主にじゃがいも由来のデンプンから作られています。水と一緒に加熱するとデンプンが大きく膨らみ、粘りのあるとろみを生み出します。加熱後に冷めるとデンプン同士が再び結び付き、固まりやすくなります。
コーンスターチはとうもろこし由来のデンプンから作られています。デンプンの粒が比較的小さく、加熱しても粘りが出にくいため、さらっとしたとろみになります。冷めても固まりにくく、食感が安定します。
- 片栗粉:主にジャガイモ(馬鈴薯)から取れるでんぷんを加工したもの。
- コーンスターチ:トウモロコシから取れるでんぷんを加工したもの。
なぜレシピで使い分けが指定されるの?

レシピで片栗粉とコーンスターチの使い分けが指定される理由は、料理の完成後の食感(状態)や見た目を安定させるためです。
片栗粉は強いとろみが出るため、あんかけや中華料理のソースに使うと料理全体がまとまりやすくなります。ただし、冷めると固まりやすく、時間が経つと食感が変わりやすい特徴があります。
コーンスターチは透明感のあるとろみが出て、冷めても食感が変わりにくい特徴があります。洋風ソースやお菓子作りでは、なめらかさや口溶けが重要になるため、コーンスターチが指定されることが多くなります。
原料でわかる片栗粉とコーンスターチの違い

片栗粉とコーンスターチは、どちらも「デンプン」から作られる粉ですが、原料となる植物が異なります。原料が違うとデンプンの性質も変わるため、とろみの強さ、口当たり、冷めた後の安定性といった料理の仕上がりを決める大きな要因となっています。
片栗粉の原料は何?

片栗粉の原料は、現在は「じゃがいものでんぷん」が主流です。昔の片栗粉は「かたくり」という植物が由来でした。
片栗粉という名前は、山野に生える「かたくり」の球根から取れるデンプンに由来します。かたくり由来のデンプンは貴重で、たくさんの量を安定して作ることが難しい事情があります。
山野に生える「かたくり」

現在の片栗粉は、家庭でも手に取りやすいように、じゃがいもからデンプンを取り出して作る製品が一般的です。じゃがいもは栽培量が多く、大量生産しやすいため、品質が安定しやすい特徴があります。
片栗粉の製造は、じゃがいもをすりつぶして水で洗い、沈んだデンプンを集めて乾燥させる流れが基本です。工場ではこの工程を機械化し、粒の大きさや水分量を整えて、扱いやすい粉に仕上げます。
明治時代以降、カタクリの代わりにジャガイモのでんぷんが使われるようになり、現在に至るまで「片栗粉」という名前だけが残っているのです。
でんぷん:植物がエネルギーを蓄える成分で、加熱すると水を吸って膨らみ、とろみの元になります。
コーンスターチの原料は何?

コーンスターチは、トウモロコシから採れるでんぷんを原料としています。
コーンスターチは、トウモロコシの粒の中心部分にある胚乳(はいにゅう)と呼ばれるところから抽出されます。
トウモロコシのでんぷんには「アミロース」という成分が多く含まれており、このアミロースが多いと、とろみがついた後も冷やした時に安定しやすく、離水(水分が分離すること)しにくいという特徴が生まれます。
コーンスターチは香りや味が強く出にくいため、ソースやお菓子の風味を邪魔しにくい特徴があります。コーンスターチは粒が比較的小さく、口当たりがなめらかになりやすい点も、料理やお菓子で重宝される理由です。
アミロース:でんぷんを構成する成分の一つで、この成分が多いでんぷんは、とろみが安定しやすく、冷めても固まりにくい性質を持つことが多いです。
原料の違いが料理に与える影響

片栗粉とコーンスターチは、原料のでんぷんの粒の大きさや成分構成が異なるため、料理の「とろみの透明感」と「冷めた後の安定性」に差が出ます。
でんぷんは、水を加えて加熱すると「糊化(こか)」してとろみがつきます。原料の違いが、この糊化の仕方と、その後の状態に影響を与えます。
でんぷんの粒が大きく、加熱すると粒が一気に破裂して糊化が進みます。そのため、短時間で強いとろみがつき、光をよく通すので非常に透明に仕上がります。
しかし、一度破裂したでんぷんの粒は冷めると構造が崩れやすく、水分が外に出やすい(離水しやすい)ため、冷たい料理には向きません。
でんぷんの粒が片栗粉より小さく、糊化がゆっくり進みます。とろみは片栗粉よりも白っぽくなりますが、とろみがついた後の状態が安定しています。
離水しにくいため、カスタードクリームやムースなど、冷やして固めるデザートや、作り置きのソースに最適です。
糊化(こか):でんぷんを水に溶かして加熱したとき、でんぷんの粒が水を吸って膨らみ、最終的に破裂してドロドロの粘り気(とろみ)になる現象のことです。
料理の仕上がりで比べる片栗粉とコーンスターチの違い

片栗粉とコーンスターチは、どちらも料理に「とろみ」をつけますが、そのとろみの強さ、透明感、そして冷めた時の状態に明確な違いがあります。片栗粉は「透明で強いとろみ」がすぐにつく一方で、コーンスターチは「冷めても安定したなめらかなとろみ」を保つという特徴を持っています
とろみの強さと持続性の違い

片栗粉は短時間で非常に強い粘り(とろみ)が出ますが、時間が経つと粘りが弱まります。一方、コーンスターチはとろみがつくのに時間がかかるものの、粘りが長持ちし、口当たりもなめらかです。
片栗粉のでんぷんの粒は大きく、低い温度(約60℃から70℃程度)で一気に糊化(とろみがつくこと)が始まります。でんぷんの粒が破裂して水分を抱え込む力が非常に強いため、一気に強い粘りが出ます。しかし、冷めると水分が分離しやすく、粘りも弱まってしまうという欠点を持っています。
コーンスターチのでんぷんの粒は小さく、糊化が始まる温度が片栗粉よりも高い(約80℃から90℃程度)です。糊化はゆっくりと進み、片栗粉ほど強くはありませんが、安定した粘りを保つことができます。冷めても粘りの構造が崩れにくく、持続性に優れています。
とろみの強さを重視するなら片栗粉を使い、とろみの持続性やなめらかさを重視するならコーンスターチを使います。
糊化(こか):でんぷんを水と混ぜて加熱することで、でんぷんの粒が水分を吸って膨らみ、粘り気のある状態になることです。料理における「とろみがつく」ことと同じ意味です。
見た目(透明感・ツヤ)の違い

片栗粉でつけたとろみは透明度が高く、強いツヤが出ます。一方で、コーンスターチでつけたとろみは、やや白っぽく(不透明)、ツヤも控えめに仕上がります。
でんぷんの粒の構造や糊化の仕方が、光の通りやすさに影響を与えるため、仕上がりの透明感に差が出ます。
片栗粉のでんぷんは、糊化するときに粒が完全に破裂し、水を均一に抱え込みます。この均一な状態が光をきれいに通すため、あんかけやスープが透き通るような美しい透明感とツヤを生み出します。
中華料理のあんかけに片栗粉が多用されるのは、この透明感が大きな理由です。
コーンスターチのでんぷんは、片栗粉ほど完全に粒が破裂せず、糊化しても粒の形が一部残ることがあります。粒の残りが光を乱反射させるため、仕上がりが少し白濁した(白っぽい)見た目になります。
糊化(こか):でんぷんを水と混ぜて加熱することで、でんぷんの粒が水分を吸って膨らみ、粘り気のある状態になることです。料理における「とろみがつく」ことと同じ意味です。
冷めた後の食感と再加熱時の変化

片栗粉のとろみは冷めると水分が分離して(離水して)固まりやすいですが、再加熱すれば元の状態に戻りやすいです。コーンスターチのとろみは冷めても離水しにくく安定していますが、再加熱すると粘りが弱まりやすいです。
冷めることででんぷんの分子が水を放出し、粘りの成分が固まってしまいます。これが「老化(ろうか)」と呼ばれる現象です。
結果として、離水が起こり、粘りもゴワゴワとした質感に変わります。ただし、再加熱して十分な熱が加わると、再び糊化して元のとろみに戻りやすい性質があります。
冷めてもでんぷんの分子が水をしっかりと抱え込んだままの状態を保ちやすく、離水しにくいという特性があります。そのため、カスタードクリームやムースなど、冷たい状態で提供する料理に最適です。
しかし、一度とろみがついたものを再加熱すると、粘りが切れやすく、とろみが弱まってしまうことがあります。
出来立てをすぐに食べる温かい料理には片栗粉を、作り置きや冷製デザートなど、冷やして使う料理にはコーンスターチが適しています。
- 糊化(こか):でんぷんを水と混ぜて加熱することで、でんぷんの粒が水分を吸って膨らみ、粘り気のある状態になることです。料理における「とろみがつく」ことと同じ意味です。
- 離水(りすい):糊化してとろみがついた状態のものが、冷めたり時間が経ったりすることで、中から水分が分離して外に出てきてしまう現象です。
- 老化(ろうか):糊化したでんぷんが、温度が下がることで元の水に溶けない状態に戻ろうとする現象です。
使い道でわかる片栗粉とコーンスターチの違い

片栗粉とコーンスターチは、得意な料理が異なります。片栗粉は強いとろみとカリッとした食感を作りやすく、和食や揚げ物で活躍します。コーンスターチは軽いとろみとなめらかさが出やすく、洋食のソースの濃度をつけたり、お菓子作りで便利です。
和食に向いているのはどっち?

和食には片栗粉が向く場面が多いです。和食の定番である「あんかけ」や「とろみ付け」は、片栗粉のとろみと絡みやすさが役立ちます。
和食のあんかけやとろみは、素材の色を活かし、透き通るような美しい仕上がりが求められます。片栗粉はツヤと高い透明度が出るため、見た目を重視する和食にぴったりです。
和食のあんかけは、基本的に出来立ての温かいうちにすぐ食べることを想定しています。片栗粉は冷めると離水しやすい(水分が分離しやすい)という弱点がありますが、温かいうちに食べきる和食の用途では問題になりません。
また、魚介類や肉に薄くまぶして使う(打ち粉)ことで、素材の旨味や水分を閉じ込める効果があり、この用途にも片栗粉がよく使われます。
洋食・中華で使い分けるポイント

温かい中華料理のあんには片栗粉を、洋食のデザートやソースにはコーンスターチを使います。
中華料理の麻婆豆腐や酢豚などのあんかけは、出来立ての熱々を楽しむ料理であり、強い粘りで具材にしっかりと絡めることが求められます。このニーズに、強いとろみと透明感を持つ片栗粉が最適です。
洋食では、カスタードクリームやムースなど、冷やして固めるデザートには、冷めても離水しにくく、なめらかさを保てるコーンスターチが適しています。
コーンスターチは片栗粉よりも粘りが穏やかで、口当たりが重くなりすぎないため、ソースのつなぎの用途にも多用されます。
揚げ物の衣に使った場合の仕上がり差

片栗粉を使った方が、水分を閉じ込めて、カリッと硬めの衣に揚がります。コーンスターチは、サクサクとして軽い口当たりの衣になります。
片栗粉はデンプンの粒が大きめで、水分を抱え込みやすい特徴があります。揚げると表面の水分が一気に飛び、ゴツゴツとした薄い膜ができやすくなります。この膜がカリッとした食感につながります。
コーンスターチは粒が細かく、均一に薄い衣になりやすい特徴があります。仕上がりは軽くなり、口に入れたときにほどけるようなサクサク感が出やすくなります。
どちらもカラッと仕上がりますが、「硬くカリッとした」食感を求めるなら片栗粉、「軽くサクサクとした」食感を求めるならコーンスターチを選ぶと良いでしょう。
揚げ物がカラッと仕上がるかどうかは、粉だけで決まりません。肉や魚の表面の水分をふき取ること、油の温度を保つことも大切です。
片栗粉を使った代表的な料理

片栗粉は、和食・中華のとろみ付けと、揚げ物の衣として幅広く使われます。
- あんかけ全般(中華、和食)
麻婆豆腐、酢豚、八宝菜、葛あん(和菓子)、あんかけ焼きそば、あんかけご飯 - 竜田揚げ
肉や魚に片栗粉をまぶして揚げることで、外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。 - とろみスープ・汁物
卵とじのスープや、ポタージュのつなぎ(少しのとろみ付け)にも使われます。 - 下ごしらえ(打ち粉)
炒め物や煮物で、肉や魚の旨味を逃さないように表面にまぶす用途。
片栗粉とコーンスターチは代用できる?

片栗粉とコーンスターチは、どちらも料理に「とろみ」をつけるために使うでんぷんなので、多くの場合で互いに代用が可能です。
しかし、それぞれの持つ性質(とろみの強さや冷めた時の状態)が異なるため、代用すると料理の「仕上がり」や「食感」が変わってしまうことがあります。代用する際は、その違いを理解して、仕上がりの変化を許容できるかどうかで判断することが大切です。
片栗粉をコーンスターチで代用できるケース

片栗粉の代わりにコーンスターチを使えるのは、「軽いとろみ」で十分な料理です。
コーンスターチは、片栗粉よりもとろみがやさしく、粘りが控えめです。スープや洋風ソースのように、さらっとした仕上がりを求める料理では、片栗粉ほどの強さが不要になります。そのため、コーンスターチで代用しても違和感が出にくくなります。
一方で、あんかけ料理や中華のとろみのように、具材にしっかり絡ませたい場合は、コーンスターチでは物足りなく感じることがあります。
コーンスターチを片栗粉で代用できるケース

コーンスターチの代わりに片栗粉を使えるのは、「作りたてをすぐ食べる料理」です。
片栗粉は短時間で強いとろみが出るため、加熱直後はコーンスターチに近い仕上がりになります。ただし、冷めると固まりやすく、時間が経つと食感が変わりやすい性質があります。
そのため、ソースやスープを作ってすぐに食べる場合は、片栗粉で代用しても大きな問題は起こりにくくなります。時間を置く料理や再加熱する料理では、片栗粉の代用は不向きになります。
代用するときに失敗しやすいポイント

代用で失敗しやすい原因は、「とろみの強さ」と「時間経過による変化」を考えずに置き換えることです。
片栗粉とコーンスターチは、同じ量でもとろみの出方が異なります。同量で置き換えると、思ったより固くなったり、逆にとろみが弱く感じたりします。
また、冷めた後の状態を考えずに代用すると、食感の変化に戸惑うことがあります。お弁当や作り置きでは、時間が経った後の状態を想定することが大切です。
片栗粉とコーンスターチの選び方

片栗粉とコーンスターチの選び方は「作りたい料理の目的」で決まります。片栗粉は強いとろみとカリッとした食感を作りやすく、普段の和食や揚げ物で頼りになります。
コーンスターチは軽いとろみとなめらかさを作りやすく、洋風ソースやお菓子作りで力を発揮します。家庭では片栗粉を軸にしつつ、必要に応じてコーンスターチを加えると迷いが減ります。
普段使いに向いているのはどっち?

家庭で日常的な料理(和食・中華)のとろみ付けや揚げ物の衣として使うなら、片栗粉が最も普段使いに向いています。
家庭料理で最も頻繁に必要とされるのは、あんかけやとろみ汁、揚げ物の衣(竜田揚げなど)であり、これらは片栗粉の「強い粘り」と「透明感」の特性が活きる料理です。
片栗粉は低い温度で短時間でとろみがつくため、調理の最後にサッと使えるという手軽さがあります。急いでいる時や、加熱時間を短くしたい時に便利です。
多くのスーパーマーケットで片栗粉は常備されており、価格も手頃で、コーンスターチよりも手に入りやすいことが多いです。
用途別に選ぶおすすめの考え方

用途別のおすすめは「しっかりまとめたいなら片栗粉」「なめらかに整えたいならコーンスターチ」です。
片栗粉はとろみが強く、具材に味を絡めてまとまりを作りやすい特徴があります。あんかけや中華のとろみ、揚げ物の衣のカリッと感は片栗粉が得意です。
コーンスターチは軽いとろみで、口当たりをなめらかに仕上げやすい特徴があります。洋風ソースやクリーム系のとろみ付け、お菓子作りの食感調整ではコーンスターチが合います。
| 作りたい仕上がり | 向く粉 | 代表的な料理例 |
|---|---|---|
| 具材にしっかり絡む、まとまる | 片栗粉 | あんかけ、麻婆豆腐、肉団子の甘酢あん |
| カラッと香ばしい衣 | 片栗粉 | 竜田揚げ、唐揚げの下衣 |
| なめらか、軽い口当たり | コーンスターチ | クリームスープ、ホワイトソース風のとろみ付け |
| 口溶けがよい、ほろっと崩れる | コーンスターチ | クッキー、カスタードクリーム |
料理の目的が「絡ませる」「カリッとさせる」なら片栗粉が向きます。料理の目的が「なめらか」「軽く仕上げる」ならコーンスターチが向きます。
両方そろえるべき人・どちらか一方で十分な人

和食中心の家庭は片栗粉だけでも十分です。洋食のソースやお菓子作りをよくする家庭は両方そろえると便利です。
片栗粉はとろみ付けと揚げ物に幅広く使えます。毎日の献立が和食寄りで、あんかけや揚げ物を作る頻度がある家庭では、片栗粉の使用回数が自然に増えます。
コーンスターチは、なめらかさや軽さを狙う場面で真価を発揮します。ホワイトソースやクリーム系のとろみ付け、クッキーの食感調整、カスタード系のお菓子を作る家庭では、コーンスターチがあると仕上がりが安定します。
家庭の基本は片栗粉で成立します。洋食やお菓子をよく作る家庭はコーンスターチを追加すると満足度が上がります。
片栗粉とコーンスターチの保存方法

- 湿気とにおいを避けて保存する
- 固まりやダマを防ぐため密閉する
- 開封後はフタ付き容器に移す
片栗粉とコーンスターチは、どちらも「湿気とにおい」を避けて保存することが基本です。密閉容器に入れて、直射日光の当たらない涼しい場所で保管すると、品質を長く保てます。
片栗粉とコーンスターチは、どちらもデンプンが主成分の粉です。デンプンは湿気を吸いやすく、空気中の水分を取り込むと固まりやすくなります。粉が固まると、料理に加えたときにダマになりやすく、均一なとろみが付きにくくなります。
また、粉類は周囲のにおいを吸いやすい性質があります。においの強い調味料や食品の近くで保存すると、粉ににおいが移り、料理の風味を損なう原因になります。
開封後は袋の口を輪ゴムで留めるだけでは、湿気やにおいを完全に防げません。フタ付きの保存容器に移し替えることで、状態の変化を抑えやすくなります。
片栗粉とコーンスターチの違いがわかる:まとめ
この記事では、片栗粉とコーンスターチの違いを、原料、料理の仕上がり、使い道、代用の可否、選び方、保存方法という視点から解説しました。見た目がよく似ている二つの粉ですが、性質を理解すると、料理の仕上がりに納得しやすくなります。
片栗粉は、じゃがいも由来のデンプンを主原料とし、短時間で強いとろみが出る点が特徴です。あんかけ料理や中華のとろみ、揚げ物の衣など、具材にしっかり味を絡めたい場面で力を発揮します。
一方、コーンスターチは、とうもろこし由来のデンプンから作られ、なめらかで軽いとろみが出やすい点が特徴です。洋風ソースやクリーム系の料理、お菓子作りなど、口当たりや見た目を重視したい場面に向いています。
特に押さえておきたいポイントは、次のとおりです。
- 原料の違い
片栗粉は、現在はジャガイモのでんぷんが原料です(名前の由来はカタクリ)。コーンスターチは、トウモロコシのでんぷんが原料です。 - とろみの性質の違い
片栗粉は、透明度が高く、強い粘りがすぐにつきますが、冷めると水が分離しやすい(離水しやすい)性質があります。コーンスターチは、粘りは片栗粉より穏やかで白っぽいですが、冷めても粘りが安定し、離水しにくい性質があります。 - 片栗粉は強いとろみとカリッとした食感が出やすく、和食や揚げ物に向く
- コーンスターチは軽くなめらかなとろみが出やすく、洋食やお菓子に向く
- 代用は可能だが、片栗粉はコーンスターチより粘る力が強いため、代用する際はレシピの分量よりも少なめから試す必要があります。
- 冷めた後の状態や再加熱の有無によって、向き不向きが変わる。
- 揚げ物の仕上がりは大きく異なります。 カリッと重厚な衣なら片栗粉、サクサクと軽い衣ならコーンスターチを選びましょう。
- 保存は湿気とにおいを避け、密閉容器で行うと品質を保ちやすい
家庭料理では、片栗粉を基本にしながら、洋食やお菓子作りの頻度に応じてコーンスターチを使い分けると、迷いが減ります。どちらか一方を無理に選ぶ必要はなく、作りたい料理の仕上がりを思い浮かべて選ぶことが大切です。

