ズワイガニの旬はいつ?一番おいしい時期の捕れたてをおすすめする理由
「冬の味覚の王様」と呼ばれるズワイガニ。
せっかく贅沢をするのなら、一番身が詰まっていて甘みが強い、最高のタイミングで味わいたいと思うのは当然のことですよね。
「そろそろ旬なのかな」と思いながらも、いざ選ぼうとすると迷ってしまう人は少なくありません。ズワイガニは高価な食材だからこそ、時期や選び方を間違えたくないという気持ちが強くなります。
この記事では、おいしいタイミングを知りたい、損をしたくない、納得して選びたい、と思っている方に、ズワイガニの旬について丁寧に解説します。
ズワイガニの旬はいつ?

ズワイガニが最もおいしい時期は、一般的にズワイガニの旬は11月の解禁から始まり、1月から2月にピークを迎えます。この時期は海水温が下がるため、カニの身がギュッと引き締まり、甘みが格段に強くなります。産地ごとに漁の解禁期間が決められているため、市場に新鮮なカニが最も多く出回るのもこの冬のシーズンです。
ズワイガニの旬は冬が中心といわれる理由

ズワイガニの旬が冬である最大の理由は、厳しい寒さに耐えるためにカニが体に栄養をたっぷりと蓄え、味が最も濃厚になるからです。
カニは海水温が低くなると、体温を維持したり産卵に備えたりするために、身に栄養分を溜め込みます。また、冬は脱皮から時間が経過している個体が多く、殻の中に身が隙間なく詰まった「身入り」の良い状態になります。
寒さが厳しくなればなるほど、ズワイガニは自分を美味しく磨き上げます。そのため、冬は最高品質の「身が詰まった甘いカニ」を楽しめる唯一無二の季節なのです。
月別で見るズワイガニの旬カレンダー
| 月 | 状況 | 特徴 |
|---|---|---|
| 11月 | 漁の解禁 | 初物として市場が活気づき、お祝いムードが高まります。 |
| 12月 | 最需要期 | お歳暮や年末年始の準備で、最も人気が集まる時期です。 |
| 1月〜2月 | 味の黄金期 | 寒さにより身の甘みが最大化し、カニミソも濃厚になります。 |
| 3月 | 名残の時期 | 漁が終了に近づきますが、北の方ではまだ良質なカニが獲れます。 |
日本のズワイガニ漁は、資源を守るためにで漁の期間が厳しく制限されています。多くの地域では11月6日に漁が始まり、そこから一斉に市場へ供給されます。特に1月以降は海の温度がさらに下がるため、カニの脂が乗り、ミソのコクも深まります。
「旬」と「流通時期」がズレる?

生のズワイガニの旬は冬ですが、冷凍技術や輸入ルートの発達により、現在は一年中カニを流通させることが可能です。
日本近海で獲れるズワイガニには厳しい禁漁期間がありますが、ロシアやカナダ、アメリカ(アラスカ)などの海外産は、日本とは異なるスケジュールで漁が行われます。
また、最新の冷凍技術は、獲れたての鮮度をそのまま閉じ込めることができます。これにより、春や夏であっても高品質なズワイガニが食卓に並ぶ仕組みが整っています。
旬のズワイガニがおいしい理由

旬のズワイガニがおいしい最大の理由は、冷たい海水の中で栄養を蓄え、殻の隅々まで身がぎっしりと詰まるからです。
厳しい冬の寒さに耐えることで、カニの体内には特有の甘み成分が凝縮されます。鮮度と身の弾力が最高潮に達するこの時期は、まさにズワイガニが最もおいしい期と言えます。
旬の時期に身入りが良くなる仕組み

冬の旬に身入りが良くなるのは、カニが脱皮を終えてから十分な時間が経過し、筋肉が成熟して殻の中に隙間がなくなるためです。
ズワイガニは脱皮を繰り返して成長しますが、脱皮直後のカニは殻を大きくするために水分を多く含んでいます。旬である冬に向けて、カニはエサをたくさん食べて自分の肉を作り替え、殻の中を筋肉で満たしていきます。そうしたことから、密度の高い「身入りの良い」状態が完成します。
身入り(みいり):カニの殻に対して、どれだけ筋肉(身)が詰まっているかを表す言葉です。
甘みと食感が変わるタイミング

カニの甘みと食感は、海水温が急激に下がるタイミングで劇的に向上します。
海水温が下がると、ズワイガニはアミノ酸やイノシン酸、グルタミン酸のうま味成分を体内に増やします。これらの旨味成分は人間が「甘い」と感じる源です。また、低温環境では身の繊維がキュッと引き締まるため、口の中でパラパラと解けるような独特の食感が生まれます。
| 変化する要素 | 旬のタイミング(冬) |
|---|---|
| 甘みの強さ | 旨味成分が豊富で非常に甘い |
| 身の食感 | 弾力があり、プリッとしている |
| カニミソ | 濃厚でチーズのようなコクがある |
ズワイガニの旬はオスとメスでどう違う?

ズワイガニの旬は、オスとメスで「楽しめる期間」と「味わい」が大きく異なります。オスは冬から春先まで約5ヶ月間と長く楽しめますが、メスは保護のために漁の期間が極端に短く、わずか2ヶ月ほどしか味わえない貴重な存在です。
ズワイガニのオスとメスの見た目の違い
| 見極めポイント | オスの特徴 | メスの特徴 |
|---|---|---|
| サイズ | メスの2倍〜3倍以上大きい | 手のひらに乗るほど小ぶり |
| お腹(ふんどし)の形 | 細長い三角形(尖っている) | 丸くて広いドーム型 |

オスとメスは、成長する過程でサイズに圧倒的な差が出ます。オスは何度も脱皮を繰り返して大きく育ちますが、メスは産卵のためにある程度の大きさで脱皮を止めてしまいます。

ズワイガニのオスとメスを最も確実に見分けるポイントは、ひっくり返したときに見える「お腹のふんどし(腹蓋)」の形と大きさです。
カニのお腹には「ふんどし」と呼ばれる、三角形や丸みを帯びた板状の腹蓋があります。オスのお腹にあるふんどしは、縦に長くシュッとした「細くて三角形に近い形」をしています。
一方でメスのお腹にあるふんどしは、大切な卵を抱えるために、お腹の半分以上を覆うような「丸くて大きなドーム型」をしているのが特徴です。
オスのズワイガニが旬を迎える時期

オスのズワイガニは、11月の解禁から翌年3月頃までが旬であり、特に寒さが厳しくなる1月から2月が最もおいしい時期です。
オスはメスに比べて体が大きく育つため、殻の中に蓄えられる筋肉量も圧倒的です。冬の海水温が下がる時期に、エサを豊富に食べて身を太らせます。また、オスは漁期が長く設定されているため、地域によっては春の訪れを感じる3月まで新鮮な状態で市場に並びます。
ボリューム満点の足の身や濃厚なカニミソを心ゆくまで楽しみたいなら、オスの旬を狙うのが間違いありません。
メス(セコガニ・香箱ガニ)の旬と特徴

メスの旬は11月上旬から12月末までのわずか2ヶ月間で、身を食べるよりも「内子」と「外子」という2種類の卵を味わうのが最大の特徴です。
メスはオスに比べて体が非常に小さく、足の身はそれほど多くありません。しかし、お腹の中にはプチプチとした食感の卵(外子)と、甲羅の中にはチーズのように濃厚な未受精卵(内子)が詰まっています。この2つの卵とカニミソを混ぜて食べる味わいは、オスでは絶対に体験できないメス特有の醍醐味です。
メスが市場に出回る年末までの短い期間は、カニ好きにとって見逃せない特別なシーズンです。卵のコクを一度知ると、毎年の解禁が待ち遠しくなります。
内子(うちこ)・外子(そとこ):「内子」は甲羅の中にある未受精卵で、非常に濃厚な味わいです。「外子」はお腹に抱えている受精卵で、シャキシャキ、プチプチとした独特の食感が楽しめます。
なぜメスの旬は短いのか

メスの旬(漁期)が極端に短いのは、将来のカニの資源を守り、絶滅させないための徹底したルールがあるからです。
メスは卵を産む大切な役割を担っています。もしメスを獲り続けてしまうと、翌年以降に生まれてくる赤ちゃんガニがいなくなってしまいます。そのため、11月から12月の短期間だけ漁が許されています。この厳しい制限があるからこそ、私たちは毎年変わらぬ美味しさを享受できています。
産地別に見るズワイガニの旬

ズワイガニの旬は産地によって微妙に異なり、大きく分けると「日本海側」は11月から3月、「北海道(オホーツク海)」は春から初夏にかけてが最もおいしい時期となります。それぞれの海域で水温や環境が異なるため、漁獲時期にズレが生じます。
日本海側産のズワイガニの旬と漁期

日本海側で獲れるズワイガニの旬は、11月の漁解禁から始まり、翌年3月まで続く冬のシーズンです。
石川県、福井県、兵庫県、鳥取県などの日本海沿岸では、11月6日に一斉に漁が解禁されます。この海域は冬になると水温が急激に下がるため、カニが身を守るために脂肪と旨味をしっかりと蓄えます。地域ごとに厳しいブランド管理が行われており、最高級の品質が保証されるのもこの冬の時期に集中します。
ブランドガニ:特定の産地で獲れ、厳しい品質基準をクリアしたカニに付けられる称号です。「越前ガニ(福井)」や「松葉ガニ(山陰)」などが有名で、産地を証明するタグが付けられます。
北海道産のズワイガニの旬と漁期

北海道のオホーツク海では、冬の間は海が流氷で覆われるため漁ができません。流氷が去る春先は、氷の下で植物プランクトンが大量に発生し、それを食べたカニが急速に栄養を蓄えます。日本海側がシーズンを終える頃の3月〜5月に北海道産のズワイガニが最も身入りの良い状態となって市場へ登場します。
3月頃に「海明け」と呼ばれ、流氷が沖へ去ることで漁に出れるようになります。
ズワイガニの旬と漁の解禁時期の関係

ズワイガニの旬は、定められた「漁の解禁日」と密接に関係しています。日本近海では、カニの質が最も良くなる11月頃に漁が解禁されるため、解禁日はまさに旬のスタートを告げる合図となります。
この決まりがあるおかげで、私たちは毎年、身が詰まった最高の状態のズワイガニを確実に味わうことができます。
ズワイガニ漁の解禁はいつから?

日本海側の多くの地域では、毎年11月6日がズワイガニ漁の解禁日となっています。
日本海側のズワイガニ漁は、資源を守るために勝手に捕り始めることができません。例年、11月6日の午前0時に一斉に漁が始まり、翌日の11月7日には初競りにかけられた新鮮なカニが店頭に並びます。
解禁直後とシーズン後半の違い
| 時期 | 味・状態の特徴 |
|---|---|
| 解禁直後(11月) | 香りが高く、身がふわっとしている |
| シーズン中盤(12月) | 甘みが強まりはじめ、バランスがよくなる |
| シーズン後半(1月〜) | 身がパンパンに詰まり、ミソが濃厚 |
解禁直後の11月は、獲れたてというプレミアム感があり、身が柔らかくみずみずしいのが特徴です。一方、1月を過ぎると海水温がさらに低下するため、カニの身はさらに引き締めます。後半になるほど、カニミソのコクも深まり、1杯あたりの満足度が非常に高くなります。
冷凍ズワイガニと生ズワイガニの違い

冷凍ズワイガニ自体に決まった旬はありませんが、「旬の時期に加工された冷凍品」を選ぶことで、一年中最高級の味を楽しむことが可能です。冷凍技術の進化により、獲れたての美味しさを冬以外の季節でも再現できるようになりました。
そのため、カニを食べる時期を選ばないという意味では、冷凍品こそが現代における「いつでも旬」を実現する画期的な存在と言えます。
冷凍ズワイガニは通年販売できる理由

冷凍ズワイガニが一年中販売できるのは、世界各地の異なる漁期に合わせて買い付けを行い、超低温で鮮度を止めたままストックしているからです。
ズワイガニの産地は日本だけではありません。ロシアやカナダ、アメリカ(アラスカ)といった海外の産地では、日本とは異なる時期に大規模な漁が行われます。
これらの海域で獲れたカニを、船の上や港の近くにある工場で「急速冷凍」することで、細胞を壊さずに長期保存が可能になります。この高度な流通網と保存技術があるおかげで、日本の市場からカニが消えることはありません。
急速冷凍(きゅうそくれいとう):食品の温度を一気にマイナス30度以下まで下げる技術です。通常の冷凍よりも早く凍らせることで、カニの旨味成分が流れ出すのを防ぎます。
生ズワイガニと冷凍ズワイガニの違い

生ズワイガニは「繊細な香りと食感」が特徴であり、冷凍品は「旨味が凝縮された安定感と手軽さ」が魅力です。
一度も凍らせていない生のカニは、繊維が非常に細かく、口の中でとろけるような甘みがあります。しかし、非常に傷みやすく、旬の時期に産地へ行くか、専門店などにいくしかありません。
一方、冷凍品は一度ボイルしてから凍らせるタイプが多く、解凍するだけで誰でも失敗なくプロの味を楽しめるという利点があります。
ズワイガニの価格相場の関係

ズワイガニの価格は、「需要と供給のバランス」によって大きく変動します。漁が解禁される11月や、需要が集中する年末年始は価格が跳ね上がりますが、1月中旬以降の真冬の時期は、旬の美味しさはそのままに価格が安定する傾向にあります。
旬の初めに価格が高くなりやすい理由

旬の初めである11月に価格が高騰するのは、待ちわびた人々の注文が殺到し、さらに「初物」としての希少価値が付加されるためです。
11月6日の漁解禁日は、メディアでも大きく取り上げられ、全国的なニュースになります。これにより消費者の関心が一気に高まり、高級料亭や百貨店による激しい争奪戦が繰り広げられます。
供給されるカニの量に対して「どうしても今すぐ食べたい」という買い手の数が圧倒的に多いため、市場での取引価格は自然と上昇します。
解禁直後の高値は、新シーズンの幕開けを祝う特別なコストと言えます。鮮度と話題性を最優先にするのであれば、この時期の購入が最も満足感を得られます。
初物(はつもの):その年に初めて出回る食材です。話題性で価格が上がる場合があります。
シーズン中盤以降に価格が落ち着く理由

1月中旬以降になると、市場への供給量が安定し、年末年始の爆発的な需要も一段落するため、価格が平時へと戻っていきます。
1月に入ると漁師の方々の操業もルーチン化し、安定した数のカニが市場へ供給され続けます。また、大きなイベントであるクリスマスやお正月が終わることで、一般家庭の購買意欲も一時的に落ち着きます。
実はカニの身入りや味に関しては1月から2月が最高潮に達するため、この時期は「最も安く、最も美味しい」という最高のコストパフォーマンスを発揮します。
年末年始にズワイガニが高騰しやすい背景

年末年始に価格が最も高騰する理由は、日本人の「お正月は贅沢にカニを囲みたい」という強い需要が一年で最も集中するからです。
12月25日頃から大晦日にかけて、全国の家庭や宿泊施設が一斉にカニを買い求めます。一方で、この時期は冬の嵐による悪天候が多くなり、漁船が海に出られない日が増えるため、市場への入荷が極端に減ることがあります。
需要が最大になるタイミングで供給が不安定になるため、価格は普段の2倍から3倍にまで跳ね上がることも珍しくありません。
おいしいズワイガニはプロに選んでもらう

最高のズワイガニを味わうための最も確実な方法は、自分で選ぼうとせず、目利きのプロが揃う信頼できるお店や通販サイトを頼ることです。
ズワイガニの品質を判断することは、一般の人には困難です。一見すると立派に見えるカニでも、実際に殻を剥いてみると中身がスカスカだったり、水分ばかりで旨味が薄かったりする個体が混ざっています。
プロの販売者は、カニを持った時の微妙な重さの違いや、殻の硬さ、甲羅に付着している黒い粒の状態などを瞬時に見極めています。また、良心的なお店は自社の評判を守るために、粗悪なカニを排除して納得のいく品質のみを厳選して仕入れています。
| 購入方法 | メリット |
|---|---|
| 実店舗(鮮魚店など) | 直接店員さんに相談できる |
| 信頼できる通販サイト | 産地直送で鮮度が高い |
| デパ地下・専門店 | 品質管理が徹底されている |
本当においしいズワイガニに出会いたいのであれば、信頼できる「目利き」を見つけることが一番の近道です。
親切な店員さんに相談したり、実績のある通販サイトを継続して利用したりすることで、失敗のリスクを減らし、家族全員が笑顔になれる素晴らしい食卓を実現できます。
ズワイガニの甲羅によく付着している黒い小さな粒のことです。これはカニの栄養を吸う寄生虫ではありません。脱皮してから時間が経ち、身がしっかりと詰まった「完熟」の証拠として、プロが良質なカニを見極める際の重要な指標の一つになります。
旬のズワイガニのおすすめの食べ方

旬のズワイガニは「何を一番味わいたいか」で食べ方を選ぶと満足度が上がります。ズワイガニは甘みと香りが繊細な食材です。刺身はみずみずしさを楽しみやすく、鍋はだしの旨みまで楽しめます。焼きは香ばしさで甘みが引き立ちます。
ズワイガニ定番の食べ方

ズワイガニの定番の食べ方は、茹で、鍋、焼き、かにしゃぶ、雑炊です。鍋か茹でを選ぶと失敗が少なくなります。
ズワイガニは身が細く、香りも繊細です。調理法が合わないと、身が縮んで食べ応えが減りやすくなります。定番が定番として残っている理由は、ズワイガニの良さを引き出しやすいからです。
| 食べ方 | 向いているズワイガニ | 味の出方 |
|---|---|---|
| 茹で | ボイル品、生のどちらも | 甘みを素直に感じやすい |
| 鍋 | 生、加熱用冷凍 | だしに旨みが出やすい |
| 焼き | 生、加熱用冷凍 | 香ばしさで甘みが引き立つ |
| かにしゃぶ | 生、刺身用冷凍 | 短時間加熱で甘みが立つ |
| 雑炊 | 鍋のあと | 旨みを最後まで回収できる |
鍋で満足しやすい理由は、鍋が「身の味」と「だしの味」を同時に楽しめる調理法だからです。ズワイガニは食べ終わったあとに雑炊まで作ると、満足度が一段上がります。
刺身・鍋・焼きで味が変わる理由

刺身・鍋・焼きで味が変わる理由は、ズワイガニの甘みと香りが「温度」と「水分の動き」で感じ方が変わるためです。
刺身は加熱しないため、水分と香りがそのまま残りやすいです。鍋は旨みがだしに移りやすいです。焼きは水分が少し抜け、香りが立つため甘みが強く感じやすくなります。
| 調理法 | 主役になる要素 | 味の特徴 |
|---|---|---|
| 刺身 | みずみずしさ | 透明感のある甘み |
| 鍋 | 旨みとだし | だしにコクが出る |
| 焼き | 香ばしさ | 甘みが濃く感じやすい |
家庭で楽しむ場合の注意点

家庭でズワイガニを楽しむ場合の注意点は、加熱しすぎない、塩を足しすぎない、解凍を雑にしないの三つです。三つを守ると味の失敗が大きく減ります。
ズワイガニは身が細く、水分と香りが命です。加熱しすぎると身が縮み、せっかくの食感が固くなります。塩を足しすぎると繊細な甘みが隠れます。冷凍の場合は解凍が雑だと水分が抜けてパサつきやすくなります。
| 注意点 | なぜ重要か |
|---|---|
| 加熱しすぎない | 身が縮んで固くなる |
| 塩を足しすぎない | 甘みが隠れる |
| 解凍を雑にしない | 水分が抜けて味が落ちる |
| だしの素材を増やしすぎない | カニの香りが負ける |
家庭では「足し算」をしすぎないほうが成功しやすいです。ズワイガニは存在感があるため、調味料や具材を増やしすぎるとカニの香りが目立たなくなります。
旬のズワイガニはどこで楽しめる?

旬のズワイガニを楽しむ場所は、大きく分けて「ズワイガニの産地」「都市部の専門店」「自宅でのお取り寄せ」の3つがあります。鮮度を最優先にするなら産地の宿が一番ですが、移動の手間をかけずに贅沢を味わうなら専門店や通販も非常に便利です。
ズワイガニの産地のお店や旅館

究極の鮮度を求めるのであれば、石川県、福井県、兵庫県、鳥取県などの日本海沿岸にある温泉旅館や観光地の宿を訪れるのが一番の贅沢です。
産地の旅館や飲食店は、地元の漁港から直接カニを仕入れる独自のルートを持っています。水揚げされたばかりの「活ガニ」をその場で調理するため、身の弾力やカニミソの瑞々しさが都市部とは根本的に異なります。
特に温泉地では、ゆっくりと温泉に浸かった後に、タグ付きのブランドガニを心ゆくまで堪能できるという、産地ならではの非日常的な体験がセットで楽しめます。
| 代表的なエリア | 有名なブランド名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 福井県(越前・三国) | 越前ガニ | 皇室に献上されるほど格式高く、濃厚な味わいです。 |
| 石川県(加賀・能登) | 加能ガニ | 甘みが強く、金沢観光とセットで人気があります。 |
| 兵庫・鳥取(城崎・鳥取) | 松葉ガニ | 繊細な身質で、カニ刺しや焼きガニが絶品です。 |
本物の味を知りたいなら、ぜひ冬の日本海側へ足を運んでみてください。温泉とセットで楽しむ産地のカニ料理は、日々の疲れを癒やす最高のご褒美になります。
活ガニ(かつがに):調理する直前まで生簀(いけす)などで生きていたカニのことです。鮮度が落ちるのが早いため、産地以外で出会うことは非常に難しい貴重な状態です。
カニ専門の料理店

遠出が難しい場合は、都市部にある「カニ料理専門店」を利用することで、プロによる最高の調理状態で旬の味を楽しめます。
カニ料理専門店は、年間を通してカニを扱う技術に長けており、家庭では難しい「繊細な包丁捌き」や「絶妙な火加減」を提供してくれます。カニ刺し、天ぷら、炭火焼き、甲羅揚げなど、コース料理として一度に多種多様な食べ方を提案してくれるのも専門店ならではの強みです。
また、産地から直送された品質の良い個体を安定して確保しているため、ハズレが少ないという安心感もあります。
特別な記念日や接待など、失敗したくない場面ではカニ専門店が最も頼りになります。洗練された空間で、カニの魅力を余すことなく引き出したプロの技を堪能してください。
お取り寄せ・通販で楽しむ

最もリラックスして、かつコストパフォーマンス良く楽しみたいのであれば、信頼できる通販サイトでのお取り寄せが最適です。
通販を利用すれば、産地へ行く交通費や飲食店のサービス料がかからないため、同じ予算でもより多くのカニを購入できます。最近の通販サイトは産地の漁協や加工業者と直結しており、獲れたての味を数日以内に自宅へ届けてくれる仕組みが整っています。
殻を剥くのが苦手な人のために、あらかじめ殻を半分剥いた「ポーション」タイプも充実しており、料理初心者でも手軽にカニパーティーが開けます。
ズワイガニの旬:まとめ
この記事では、ズワイガニが最もおいしくなる旬の時期を詳しく解説しました。
ズワイガニの旬を知ることは、単にカニを食べる時期を決めるだけでなく、自然の恵みを最高の状態で受け取るための知恵でもあります。冬に獲れる身の詰まったオス、限られた期間しか出会えない濃厚な卵を持つメスなど、それぞれの「一番おいしい瞬間」を理解することで、ズワイガニの楽しみはより一層広がります。
ここで、記事の内容で特に覚えておきたい重要なポイントをまとめます。
- ズワイガニの旬は冬が中心になりやすく、特に11月〜2月は満足度が上がりやすい
- オスは身をしっかり味わいたい人向きで、メス(セコガニ・香箱ガニ)は内子や外子の濃厚さが魅力
- 解禁直後は話題性で価格が上がりやすく、シーズン中盤以降は相場が落ち着いて選びやすい場合がある
- 「旬=安い」とは限らず、年末年始は需要が集中して高騰しやすい
- 冷凍ズワイガニは通年で買えるが、旬の原料を凍結した商品なら時期を問わず満足しやすい
- 食べ方は刺身・鍋・焼きで味が変わり、家庭では加熱しすぎないことが一番の成功ポイント
- ズワイガニ選びはプロに相談するか、用途や解凍方法が明記された信頼できる通販を選ぶと失敗が減る
ズワイガニは決して安い買い物ではありません。だからこそ「いつ、どこで、どのように買うか」「いつ、どこで、どのように食べるか」という選択が、満足度を大きく左右します。旬の時期にこだわって手に入れたカニは、殻を剥いた瞬間の香ばしさや、口の中に広がる上品な甘みが格別です。
その感動は、慌ただしい日常を忘れさせてくれるような特別なひとときを届けてくれるでしょう。今回ご紹介した知識を参考に、ぜひご自身の目的にぴったり合ったズワイガニを見つけてください。

